ステキなステッキ

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-███のオブジェクト収容ロッカー内にワイヤーで中空に固定した状態で保管し、石突がどこにも触れないようにします。実験を含めSCP-XXXX-JPを持ち出す際には担当博士の許可が必要です。

説明: SCP-XXXX-JPは全長80 cmの竹製の杖です。SCP-XXXX-JPを所持した人間が石突を床に突き立てることで特異性が発揮され、突き立てた地点から半径20 m内の床上の摩擦が無いものとして振る舞います。これにより、特異性の範囲内にいる人物や物品は転倒しますが、SCP-XXXX-JPを所持した人物は特異性の対象外であり転倒することはありません。壁面や天井に突き立てても特異性は発揮せず、屋外での実験でも特異性が発揮しなかったことから室内の床でのみ発揮するものと推測されています。また、人体を含む生物に対して突き立てても特異性は発揮されませんでした。

2018/11/15 大阪府の劇場にて発見されました。発見時の混乱についてはカバーストーリー"建物の老朽化"を流布して沈静化させています。

以下の記録は当時SCP-XXXX-JPを所持していた溝口氏へ行ったインタビュー記録です。

インタビュー記録:

対象: 溝口氏

インタビュアー: 島袋博士


<記録開始>

島袋博士: それでは、貴方があの杖を手に入れた経緯を話してください。

溝口氏: はい。その、俺、芸人やっててますねん。知ってます? バッチコイ溝口って名前のピン芸人なんやけど。

島袋博士: …すみません。勉強不足です。

溝口氏: あ、そうでっか? いや、まあ舞台ばっかりやからなぁ。テレビに出ないと知名度は出ないよな。ははは…。

島袋博士: 溝口さん?

溝口氏: あ、すんません。えっと、それで、最近はスランプ気味でして。ギャグにインパクトを出そう思て舞台で使う小道具を探してたんですわ。それで、街を散策してたら露店商のジジイがおりましてん。

島袋博士: 露店商…ですか?

溝口氏: 髪も髭もボサボサの胡散臭いジジイやったんやけど、そいつが売りもんにしてた杖が妙に気になりますねん。ジジイが言うには、かの喜劇王チャップリンの愛用した杖やって言うんですわ。

島袋博士: チャップリンの杖? …トランプさんの衣装の杖という触れ込みだったんですか?

溝口氏: トランプ? アメリカ大統領がなんの用やねん。

島袋博士: え、ご存じない?

溝口氏: 何が?

島袋博士: …いえ、失礼しました。

溝口氏: なんにせよ、500円やったし、十中八九ニセモンですわ。せやけど話のネタにはなるかと思て買ったんです。

島袋博士: そうですか。

溝口氏: ほんで、次の日の舞台で早速使お思て、劇場に持ってったんですわ。Tシャツに平仮名でちゃっぷりんって書いて、下はブリーフで、頭には衣装さんに借りたシルクハットを被った最高のコーディネートですわ。傑作でしょ?

島袋博士: それでは次に事故発生時の様子を教えてください。

溝口氏: つれないのぉ。その時は出演者全員でのコントの最中で、蕎麦屋の客として俺も舞台上におったんですわ。ほんで、俺の出番で舞台の真ん中でゴイスプープーをしたんや。

島袋博士: …ゴイス?

溝口氏: あ、俺の1発ギャグですわ。見ます? (椅子から立ち上がる。)

島袋博士: 結構です。

溝口氏: ゴイスプープー! (両手を上空に突き上げて臀部を島袋博士に突き出し一般的に滑稽だと思われる姿勢をとる。)

島袋博士: …お座りください。

溝口氏: え、あ、はい。(席に座る。)

島袋博士: 続きをお願いします。

溝口氏: やっぱ杖がないとアカンのか? 衣装もブリーフでないと…。

島袋博士: …続きを。

溝口氏: …あん時もこんな空気でしたわ。俺が滑ったみたいな空気になって、先輩達もフォローしてくれなくて…。そんで、ムカついて舞台を杖で突いたんです。そしたら、皆コケよったんですわ。

島袋博士: コケよった?

溝口氏: ずらしって技法ですわ。あえてスベった空気にしておいて、別のタイミングで反応する笑いのテクなんやと…そう思ったんやけど…。

島袋博士: …どうしたんです?

溝口氏: コケ方が尋常やなかった。高町の兄さんは顔面からコケて鼻血が止まらんかったし、オケラ兄さんはメガネが割れて破片が入ったんか血まみれの目を押さえてた。正に血眼やな。竜巻ツムジ・ハヤテ師匠は2人とも腰を打ったみたいで饅頭みたいにうずくまってたし、座長のピンク姉さんは書き割りの下敷きになっとった。客席からは悲鳴が上がって阿鼻叫喚の地獄絵図や。俺は…面白くなると思っただけなのに…。

島袋博士: …それで、警察と救急に通報があったと。

溝口氏: …あの、すんません。

島袋博士: なんでしょう。

溝口氏: なんで笑ってくれないんや?

島袋博士: …はい?

溝口氏: 俺はクラスで1番の人気者やった。いつも皆を笑わせてたんや。だから芸人になったのに、なんで皆は笑ってくれないんや?

島袋博士: 溝口さん?

溝口氏: 四十も過ぎて貯金もない。汚れ芸をしても客は誰も笑わんで、後輩はどんどん俺を抜かしていくんや。年下の芸人にダメ出しされる気持ちがわかるか? あの日だって、スベったんは兄さんらで俺やない。俺はオモロイんや。あの客席でジジイだけは俺を見て笑ってくれてた。

島袋博士: ジジイ? 露店商の?

溝口氏: ジジイだけが俺を見てゲラゲラ笑ってた。なっさけない俺の顔を見て、ゲラゲラ笑ってたんや。

島袋博士: …溝口さん?

溝口氏: …なあ。

島袋博士: …なんでしょう。

溝口氏: …面白いってなんなん?

<記録終了>

補遺: インタビュー終了後、溝口氏には記憶処理を行い解放しました。

現在、インタビュー記録に出てきた露店商とSCP-XXXX-JPとの関連性を調査中です。

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