Tale下書き「究極の死体とは」

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あー……繋がった?よかった。急に音声が切れたから何事かと。単に装置の不具合ね、了解。で、何かあったかって?そう、見てよこれ、この死体!すっごくいい顔してる。何が起こったかわからない表情。急に死に襲われて絶望に強張った身体。いやぁいい死体だ。

ん?あぁそうそう、ぼくはいわゆる「ネクロフィリア」ってやつ。なんで死体が好きかって?うーん簡単には言いづらいけど、ぎゅっと濃縮されたそれまでのその人の歩みがみれるってとこかな。それを死っていう鎌が切り取って見せてくれるわけ。わからない?でしょうね。


わぁ、また死体だ。今度は女性か。どっかで見たことがあるような顔だなぁ。いやはやこんなに死体があるとは知らなかったよ。こんだけあれば夢にまで見たあの死体も……あるわけないな。え、どんな死体か?そんな恥ずかしくて言えないよ、夢物語みたいな究極の死体だもん。

うん、いろいろな死体を見てきた。仕事も死体が見たくて葬儀屋になったし老若男女の死体が毎日見られて楽しかったなぁ。まぁ若い死体はあんまり人生の深みもないからイマイチかな。かといって無駄に老いさらばえた老人の死体ってのも微妙。

それでたまにはさ、死にたてホヤホヤの死体が見たい、と思って1人殺してみたんだ。やっぱり死体に変わる瞬間は最高だね。芸術と言っていい。それで7人くらい殺したとこでお縄。No.1といえるような死体は結局決まらなかったなぁとか考えながら死刑を待ってたら、財団に雇用されたんだ。

Dクラスも楽しかったよ。死体といっぱい会える。同室のやつの死体は良かった。急に首から下がなくなった死体なんてなかなかお目にかかれるもんじゃないよ。

珍しい死体だと動く死体なんてのもあったね。そう、短い期間だけ収容に関わった。まぁあれはダメだね。普通に生きてる人間まんまだし、表情もコロコロ変わる。死体ってのはさ、死体になるその表情ってのが持ち味の一つなわけ。死体なら死体らしくじっとしてろって話よ。

██島はよかったなぁ。たまに死体が出るけどあの死体、一切その人の人生ってもんが感じられなかったんだ。無っていうか、空虚っていうか、なんだろう最初から死体だった、みたいな。良い死体じゃないけどまぁあれはあれで興味深い死体だったね。


おや、また死体がある。今度はどんな死体かな。

あ。

ごめん、ちょっと達してた。

うん、あったんだよ、さっき言ってた究極の死体!ほんとにあると思わなかった!夢じゃない!アハハ、うれしいはずなのになんか泣けてくる。いやぁなんて幸せな人生だ!ありがとう!

ねぇ見て見てこれ!世界一幸せそうなこの表情!いい具合の死後硬直!ずっと想像してたけど実物を見た時の感動は……すごいね。 触っていいよね!?うわあ右手で右手首握れる。変な感じ。あんまり耳とかってよく見えないもんね。こんな形なんだ。ふぅ……感激。

そっかそっか、こんな感じなんだな僕の死体


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