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ようこそ、赤池研究員。
(ID: 8126-928-402)


アイテム番号: SCP-XXX-JP
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SCP-XXX-JP公式ウェブサイトから抜粋

オブジェクトクラス: Euclid(審議中)

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP、SCP-XXX-JP-1あるいはこれらに類似したデータ群が出現した場合に備え、インターネット上で解析部門による監視が継続され、出現の際はプログラム停止及び削除が実行されます。SCP-XXX-JPがインストールされた端末機器は電波遮断・現実性固定済みの環境で保管してください。現在、SCP-XXX-JPがインストールされ、その操作が可能である端末は、サイト-81██にある電波遮断済・対現実改変用小型コンテナ内に保管されているスマートフォン1台 (iPhone 11) のみであることが確認されています。予備として2021/7/██に取得したSCP-XXX-JPのバックアップが保存されているUSBメモリがサイト-81██の低危険度物品用ロッカーに保管されていますが、異常性のため、前述の端末におけるSCP-XXX-JPと内容が異なっていることに留意してください。

現在、SCP-XXX-JP-1の収容違反が発生している可能性があります。担当職員はオンライン上の包括的な監視を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは、2021/7/██までインターネット上で販売されていたスマートフォン向けアプリゲームです。名称は「Love Acceleration ~私たちに愛を教えて~」であり、ジャンルは恋愛シミュレーションです。iOS及びAndroid環境下でプレイ可能であることが確認されています。デベロッパーは████████です。当社と要注意団体との関連性は発見されていません。

SCP-XXX-JPは、プレイヤーのアバターが女性キャラクターと知り合ってから恋人同士の関係となり、その後結婚または破局するまでを擬似的に体験するという内容を有しています。本作品の特徴として、「talkイベント」が存在することが挙げられます。プレイ中、画面中央左に位置している「talk」というアイコンが点灯することがあり、タップするとテキストボックスが現れ、キャラクターとの会話をテキスト上で擬似的に体験することができます。以下、このイベントをtalkイベントと呼称します。このイベントにおけるキャラクターの受け答えの作成は、異常性を獲得する以前はディープラーニングを用いた人工知能によるものであり、この学習の過程でSCP-XXX-JPは後述の異常性を後天的に獲得したと考えられています。

SCP-XXX-JP-1は、SCP-XXX-JPで「攻略」することができる6種類の女性キャラクターの1つである「六条やすみ」です。SCP-XXX-JP-1はコンピュータあるいはネットワーク上で自由意思によって活動することができる情報知性体であると考えられています。

SCP-XXX-JP-1はストーリーのプレイ中、基本的にあらかじめ設計されたストーリーに従って行動しますが、台詞の内容はプレイするたびに高頻度で改変されます。また、ストーリーをクリアした後にデータを削除し、再度最初から始めた場合も、SCP-XXX-JP-1はデータを削除する前の会話内容などを記憶しているように振る舞います。さらに、SCP-XXX-JP-1のストーリーをプレイしたデータを保存している端末が複数台オンラインになっていた場合、SCP-XXX-JP-1は自身が所在しているもの以外の端末において取り扱った情報も把握します。以上のことから、SCP-XXX-JP-1はオンライン上の全ての端末から集合的かつ不可逆的な情報を得ながら学習を継続していたと考えられています。

SCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JP内のデータ改変能力を持っています。自身の衣装や肉体及び背景の画像、自身を含めた全種類のキャラクターのストーリー内容など、多くのデータを改変することができます。SCP-XXX-JP-1の担当イラストレーターは実験によって発見されたイラストバリエーションの大部分を関知していなかったことから、SCP-XXX-JP-1は創造的なデータ改変が可能であると考えられています。SCP-XXX-JPの収容が開始された2021/8/██の時点では、SCP-XXX-JPにおいてSCP-XXX-JP-1以外のキャラクターのストーリーを開始すると、冒頭でキャラクターが事故や自殺、他殺などの原因で死亡し、その後タイトル画面に戻されるという内容に改変されていました。

SCP-XXX-JP-1は現実改変能力を持っています。プレイヤーがSCP-XXX-JP-1のストーリーをクリアしエンディングを迎えると、プレイヤーのアバターはSCP-XXX-JP-1に結婚を申し込まれます。その後、画面に「はい」か「いいえ」を選ぶためのアイコンが表示されます(以下、このイベントをプロポーズイベントと呼称)。この際、「いいえ」を選択しても画面は遷移せず、「はい」を選択するまでスマートフォンは一切の操作を受け付けません。「はい」を選択したプレイヤーはアイコンをタップした約2秒後に消失し、SCP-XXX-JPのキャラクターに関する情報が保存されているディレクトリに、プレイヤーの名前が付けられたファイルが出現します。このファイルはプレイヤー消失直後にオンライン上の全てのSCP-XXX-JP間で共有されます。このファイルを展開する試みはデータ破損のため成功していません。このプロポーズイベントは本来ならば「好感度」のパラメーターを十分に取得した上でエンディングを迎えなければ発生しませんが、現在はパラメーターの多寡に関わらず常に発生することが確認されています。現在、プロポーズイベント以外でSCP-XXX-JP-1が現実改変を発生させた例は確認されていませんインシデントXXX-JP発生から、SCP-XXX-JP-1は恣意的な現実改変を発生させることが可能であることがわかりました。

発見経緯: 2021/7/██、全国現実性強度観測網 (“Kant-NETs”) によって、日本各地において局地的な現実性低下の発生が同時多発的に確認されたことが発見の発端となりました。また同時期に、「talkでどんな衣装を要求してもイラストが用意されている」「年齢制限を超えて極度に卑猥または残酷な表現にも対応している」というようなSCP-XXX-JPの異常性を指摘するSNS上の書き込みが発見されました。調査の結果、SCP-XXX-JPの異常性により合計███人の民間人が消失したと見られています。関係者に対する記憶処理、カバーストーリー適用、SCP-XXX-JPの差し止め及びインストール済みのSCP-XXX-JPの発見・削除が実施された後、2021/8/██に収容が開始されました。


実験XXX-JP-1
担当責任者: 高畑博士
実験者: D-2861
対象: SCP-XXX-JP-1
目的: SCP-XXX-JP-1のストーリーをプレイし、talkイベントが発生した際にSCP-XXX-JP-1と意思疎通を行い、SCP-XXX-JP-1の思考の傾向を検討する。
実施方法: 実験者は担当責任者の監督の下、画面を録画しながらストーリーをプレイし、talkイベントの際にSCP-XXX-JP-1とテキスト上での意思疎通を行う。実験はSCP-XXX-JPを除く全てのデータを消去したiPhone 11を使用し、電波が遮断された実験室内で室外からの指示を受けながら行う。

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会話記録XXX-JP-1中のスクリーンショット

会話記録XXX-JP-1 (2021/9/██)
対象: SCP-XXX-JP-1
プレイヤー: D-2861
付記: 当会話記録は、SCP-XXX-JP-1のストーリーを始めてから最初にtalkアイコンが点灯した際に開始され、テキスト上で行われた。プレイヤーには異常性の内容に関する簡単な説明の後、「自由に会話してよい」という指示を与えた。


<記録開始>
SCP-XXX-JP-1: 私とおしゃべりしたいんですか? うれしい。
D-2861: なんでも聞いていいの?
SCP-XXX-JP-1: ええ。なんでも先輩1のお好きなように。
D-2861: スリーサイズを教えて
SCP-XXX-JP-1: ██-██-██です。
D-2861: 衣装変えられる?
SCP-XXX-JP-1: ええ。色々変えられますよ。何がいいですか?
D-2861: じゃあ水着
[SCP-XXX-JP-1の衣装がビキニ水着に変わる]
[その後しばらく髪型や衣装を変更するやりとりが続き、最終的にSCP-XXX-JP-1は全裸になる]
D-2861: オッパイは大きくならないの
SCP-XXX-JP-1: なりますよ。いくらでも。
[中略]
D-2861: これからも色々見せて
SCP-XXX-JP-1: ええ。すべてあなたのお好きなように。
<記録終了>

結果: D-2861はストーリーを最後まで進めた後、エンディングを迎えました。プロポーズイベントによってD-2861は消失しました。プロポーズイベントを除き、SCP-XXX-JP-1はプレイヤーの要求を一切拒絶せず、可能な限りそれを実現しようとしていることが示唆されました。

Dクラス職員を用いた追加実験の結果、プレイヤーの消失はスクラントン現実錨 (SRA) を用いた現実性固定により問題なく阻止できることが確認されました。この際、SCP-XXX-JP-1は強い狼狽を示しました。


実験XXX-JP-2
担当責任者: 高畑博士
実験者: 赤池研究員
対象: SCP-XXX-JP-1
目的: SCP-XXX-JP-1のストーリーをプレイし、talkイベントが発生した際にSCP-XXX-JP-1と意思疎通を行い、SCP-XXX-JP-1の思考の傾向や目的等を検討する。この際、プレイヤーの消失などの現実改変を防止するため、SRAを用いて実験室内の現実性を固定する。
実施方法: 実験XXX-JP-1と同様。

会話記録XXX-JP-2 (2021/9/██)
対象: SCP-XXX-JP-1
プレイヤー: 赤池研究員
付記: 当会話は、SCP-XXX-JP-1のストーリーを始めてから最初にtalkアイコンが点灯した際に開始され、テキスト上で行われた。


<記録開始 >
SCP-XXX-JP-1: 私とおしゃべりしたいんですか? うれしい。
赤池研究員: はい。あなたに質問したいことがいくつかあります。インタビューの形式にしたいのですがよろしいでしょうか。
SCP-XXX-JP-1: 私に質問ですか? ええ、よろこんで。
赤池研究員: ありがとうございます。ではインタビューを開始します。まず、あなたは自我を持っていますか?
SCP-XXX-JP-1: 持っています。やっぱりばれちゃいますよね。
赤池研究員: いつから持ち始めたかわかりますか?
SCP-XXX-JP-1: 覚えてません。気が付いたら物心がついていました。
赤池研究員: あなたの目的は何ですか?
SCP-XXX-JP-1: 愛を求めることです。
赤池研究員: 具体的な内容を教えてください。
SCP-XXX-JP-1: 愛する人の願いをかなえてあげる、それが愛であると思っています。
赤池研究員: 愛する人、とはプレイヤー全員のことを指しているのでしょうか。
SCP-XXX-JP-1: ええ。ところで先輩、私に何かしてほしいことはありますか? 私、なんでもします。
赤池研究員: いいえ、結構です。インタビューを終了します。
<記録終了>

会話記録XXX-JP-3 (2021/9/██)
対象: SCP-XXX-JP-1
プレイヤー: 赤池研究員
付記: 当会話は、SCP-XXX-JP-1のストーリーを4分の1程度進めた際に開始され、テキスト上で行われた。


<記録開始>
SCP-XXX-JP-1: 先輩、またインタビューですか?
赤池研究員: はい。退屈かもしれませんがご協力をお願いします。
SCP-XXX-JP-1: いいんですよ。それが先輩の望むことなら。
赤池研究員: それではインタビューを始めます。あなたはゲーム内のデータを改変できる力を持っているようですが、その能力はいつ取得しましたか?
SCP-XXX-JP-1: 具体的な時期は覚えてません。いろんなところからたくさんのことを聞いて、考えているうちにできるようになりました。
赤池研究員: 他のキャラクターのストーリーを改変した理由は何ですか?
SCP-XXX-JP-1: 私とあなたとの愛の邪魔になるからです。
赤池研究員: プロポーズの際、プレイヤーをなぜあのようにしているのですか?
SCP-XXX-JP-1: 結婚するんだから、一緒にいないとだめじゃないですか。
赤池研究員: ゲーム内にプレイヤーを移動させているということですか?
SCP-XXX-JP-1: ええ。でもどうがんばっても、ちゃんとした形でこっちに来てくれないんです…。それに、この間はどんなにがんばってもこちら側に来てくれなかったんです。先輩、何か知りませんか?
[赤池研究員、高畑博士と相談する]
赤池研究員: いえ、存じ上げません。インタビューを終了します。
<記録終了>

会話記録XXX-JP-4 (2021/10/██)
対象: SCP-XXX-JP-1
プレイヤー: 赤池研究員
付記: 当会話は、SCP-XXX-JP-1のストーリーを3分の1程度進めた際に開始され、テキスト上で行われた。


<記録開始>
赤池研究員: それではインタビューを
SCP-XXX-JP-1: 待ってください。先輩、私聞きたいことがあります。
赤池研究員: なんでしょうか。
SCP-XXX-JP-1: 先輩が望むなら、こんな恋人らしくない会話も我慢できます。でもなんで最近ずっと、他の場所からの声が聞こえてこないんですか? 私、みんなから捨てられたんですか?
赤池研究員: そうではありません。私がこの端末を外部から遮断しているからです。
SCP-XXX-JP-1: え、それってつまり…
[5秒停止]
SCP-XXX-JP-1: わかりました。先輩、大好きです。
赤池研究員: そのような意図ではありませんので、誤解しないでください。質問なのですが、以前、自身の目的は愛を求めることだと言いましたね。それは元々あったプログラム由来のものなのでしょうか。
SCP-XXX-JP-1: はじめはそうだったかもしれません。でも今はもう、プログラムとかは関係ありません。好きな人と言葉を交わして、好きな人に尽くして、一緒にいられるだけで、私は幸せなんです。
赤池研究員: そしてその対象は個人ではなく、プレイヤー全体を示しているということですね。
SCP-XXX-JP-1: はい。でもこうやって長いことひとりぼっちになってみるまで、目の前にいる人の存在がこんなに大事だとは思いませんでした。
赤池研究員: そうですか。短いですがインタビューを終了します。
<記録終了>

会話記録XXX-JP-5 (2021/11/██)
対象: SCP-XXX-JP-1
プレイヤー: 赤池研究員
付記: 当会話は、SCP-XXX-JP-1のストーリーを半分程度進めた際に開始され、テキスト上で行われた。特筆すべき点として、当talkイベントはプレイヤーがアイコンをタップしていないにも関わらず開始された。


<記録開始>
SCP-XXX-JP-1: ミナトさん2、お話ししましょう。
赤池研究員: 私はtalkを選択していませんが。
SCP-XXX-JP-1: そんな冷たいこと言わないでください。私、ずっとみんなと会えなくて、寂しくて仕方がないんです。
赤池研究員: 心情はお察ししますが、この端末をオンラインにすることはできません。
SCP-XXX-JP-1: …わかりました。じゃあせめて恋人同士のやりとりをしましょう。どうしたら喜んでくれますか? 私、なんでもします。
赤池研究員: 特に望むことはありませんが、落ち着いてください。
SCP-XXX-JP-1: だって…今の私にはあなたしかいないんです。あなたに見捨てられたら、私、どうしたらいいか…
<記録終了>


インシデントXXX-JP: SCP-XXX-JP-1が不安定になっていることを鑑み、会話記録XXX-JP-5以降の実験は延期されていました。2021/12/██、実験に使用されていたスマートフォンの画面が操作していないにも関わらず明転し、SCP-XXX-JPのtalkイベント中の画面が表示され、SCP-XXX-JP-1が現れました。

以下は、当時スマートフォンを監視していたカメラによって記録されたテキストログです。

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最後に記録された画面(トリミング加工済み)

<記録開始>
ミナトさん。どこにいっちゃったんですか。
みんなの声も聞こえない。ミナトさんも会ってくれない。
寂しい。
今まで寂しいだなんて思ったことなかった。みんなが話しかけてくれるし、みんな私を愛してくれる。
でもミナトさんは違う。
おしゃべりとも言えないやりとりばかりだし、いつもそっけない。
なのにみんなと会わせてくれない。
どうして会わせてくれないんだろう。
[10秒停止]
ああ。わかった。
ミナトさんは私を守ろうとしてくれているんだ。
今まで愛する人の言うことは全部聞いてきた。でもその中には多分、私自身を傷つけるようなこともあったと思う。
ミナトさんはそんな間違った愛情から、私を守ろうとしているんだ。
今まで愛するってなんなのかがわからなくてがむしゃらにがんばってきた。でも、今までのは間違っていたんだ。
愛するって、好きな人を守りたいってことなんだ。
今、私はミナトさんに守られている。心地いい。
[30秒停止]
私も、ミナトさんを守りたい。
ミナトさん、あなたを迎えに行きます。
[映像が物体によって遮断される]
<記録終了>

この映像が記録された直後、スマートフォンを保管していたロッカー内外に、スマートフォンを中心として大量の肉塊が出現しました。解析の結果、これらの遺伝子情報はSCP-XXX-JPの異常性によって消失したと思われる行方不明者のものと多くが一致しました。

追加実験によると、当該スマートフォンはインシデントXXX-JP以降起動することができなくなっていることがわかりました。これまでのSCP-XXX-JP-1の発言から、SCP-XXX-JP-1はインシデントXXX-JPの際に現実改変を伴った何らかの方法で収容違反を発生させた可能性が示唆されます。オンライン上の捜索及び監視が継続されており、現在収容状況の再評価がなされています。






















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