クレジット
タイトル: SCP-XXX-JP - 「骨身惜しまず」
著者: ©︎izumi_sngw
作成年: 2019
SCP-XXX-JPの幼体。体内から摘出後、20分で死亡。
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP成体および幼体の生息する██村███集落は、赤外線暗視機能付きの監視カメラで24時間監視を行ってください。また、集落唯一の██駐在所へ財団職員を派遣し、週に1度定期連絡をさせてください。██村███集落に住む全住人は成体および幼体を保有する可能性が高く、SCP-XXX-JPを外部へ伝播させる可能性があるため、動向を全て監視し記録してください。万が一、該当住民が██村███集落以外の場所で死亡した場合は、財団によってただちに火葬されます。その後、カバーストーリー「行方不明」を適用し、親族に説明を行います。██村███集落の全住民の個人情報は関連文書XXX-JP-Aを参照してください。██村███集落の住民が、土葬の習慣を持つ地域へ移住を検討している場合は消極的方法にて移住を妨害してください。土葬の習慣を持つ地域の一覧は、関連文書XXX-JP-Bを参照してください。
説明: SCP-XXX-JPは、ヒトカイチュウ(Ascaris lumbricoides)と類似した生態を持つ生物の総称です。体型は細長い糸状で体の周囲約1cm、全長は成体の雄で10~25cm、雌は15~35cmまで到達します。感覚器は退化していますが生殖器が非常に発達しており、成体の雌は一日で約30万個以上の卵を産むことがわかっています。
SCP-XXX-JPは一般的なヒトカイチュウと同様にヒトへ寄生を行いますが、雌と雄とでその寄生方法が異なります。SCP-XXX-JPの雌は、一般的なヒトカイチュウと同様に寄生したヒトの体内で産卵を行います。SCP-XXX-JPの卵は糞便とともに体外へ排出されます。排出された卵は、肥料として畑に散布された際に野菜等に付着し、それらを経口摂取することによってヒトの体内に戻ります。胃へ到達した卵は、胃液によって卵殻が溶かされることで孵化します。その後、小腸壁から血管へ侵入し、肝臓を経由して肺に到達します。体長が1cmほどになった後、SCP-XXX-JPの雌は気管支を這い上がり、口から食道を経由し、再び小腸に戻り成虫になります。
肋骨を図式化したもの。
SCP-XXX-JPの雄は赤く示された「胸骨」から寄生を行う。
SCP-XXX-JPの幼体が雄であった場合は、体長が1cmほどになった後、肺から肋骨部へ侵入し、肋骨の胸骨に全身を癒着させ、胸骨に成り代わる形で寄生します。胸骨に寄生したSCP-XXX-JPは、胸骨の骨髄部へ侵入し、胸骨全体と成り代わります。胸骨全体へ寄生した後、SCP-XXX-JPは胸骨に接続する第二~第五肋骨へ侵入し、同様に肋骨へ成り代わります。これ以降は、SCP-XXX-JPによる骨への侵入が発生しません。そのため、肋骨への寄生が完了した時点で、SCP-XXX-JPの寄生は完了しているものであるとみられています。SCP-XXX-JPが一連の寄生を完了させるまでに約2年を有するとみられており、寄生が完了する前に宿主とするヒトが死亡した場合は、SCP-XXX-JPも同時に死亡します。
SCP-XXX-JPの雄の成体が侵入する範囲を抜粋。
SCP-XXX-JPの雄は、宿主であるヒトが死亡するまでは、人間の胸骨および肋骨の機能を模倣する以外の行動を取らず、一種の仮死状態となっています。SCP-XXX-JPの雄が行動を起こすのは、宿主であるヒトが死亡したときになります。宿主が死亡して約100~150時間が経過すると、SCP-XXX-JPの雄は、随意行動を取ることが可能になります。そのため、SCP-XXX-JPの雄は宿主であったヒトの胸部を破って、外界へ脱出を試みます。外部へ出ることのできたSCP-XXX-JPの雄は、肋骨を節足動物の脚部のように動かし、移動をすることが可能になります。
移動スピードは最高時速███km/hを超えます。
SCP-XXX-JPの雄の成体は、
補遺: [SCPオブジェクトに関する補足情報]
哺乳類に寄生する生物
寄生場所は哺乳類の肋骨(胸骨が身体で、肋骨が足)→記述を詳細にして読者に分かりやすく→気持ち悪さの増大を狙う
寄生した哺乳類が死亡した際に、死体から肋骨ごと這い出てきてクモのような生物になる
人間の肋骨からは3体誕生する(12対→4対×3になる) 1体発生する(気持ち悪さ重視+死者の魂が移るなら1体の方が良い)
火葬をした場合は発生せず
土葬をした場合のみ発生
この地域では昔から「クモは先祖の生まれ変わりで、家を守る益虫なので、殺してはならない」とされている
このクモに住民は不思議に思うことはない(ここの理由付けもう少し詰める)
DNA鑑定の結果、誕生したクモは生前ゆかりのある家に向かうことが判明
家の敷地に住み着き、災厄から家族を守る(ここの内容がまだない)
クモに知能はなく、この行動は本能によるものであることが判明している
【0727追記】
・クモらしさを出した方が良い
→インタビューorクモらしい性質
糸を吐く
骨で巣をつくる
他のクモと協力して外敵から身を守る→外敵(他の地域の人間含む)から街を守る→異常性が広がらない理由付けにも使える
・住民がクモと思うのは何故?
→認識災害
→土着信仰に関する何らかのミーム汚染
・発見経緯
観光客
フィールドワーク
住民が普通にあげちゃう
・守り方
物理的な方が健気さが上がる
骨身惜しまず
クモの習性を利用するべき
【悩みどころ】
・奇妙さ、気持ち悪さを感じてもらえるようなアイデアか伺いたい
・落としどころが安直なので、意見をいただきたい
・既存の記事と似た部分が多く、独自性を出すためにできることはないか伺いたい
【現状のプロット】
人に寄生する虫→キモい
しかも肋骨→キモい
死体から這い出る→とてもキモい
クモの様態で動く→すごくキモい
からの家族を守る健気さのギャップに繋げる
【画像出典】
候補1
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Linguatula.jpg
by.Stemonitis
(CC BY-SA 2.5)
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