SCP-153-DE「Turm von Babbel/バベルの塔」

SCP-JP SB3 » Mas_kera_de » SCP-153-DE「Turm von Babbel/バベルの塔」

クレジット

記事: バベルの塔/Turm von Babbel
著者: Dr Ore

http://scp-jp-storage.wikidot.com/local--files/file:4009865-19-6901/15717809278_f69203906e_w.jpg
作成者: Mycatkins
ソース: https://www.flickr.com/photos/bigmikeyeah/15717809278/
ライセンス: CC BY 2.0

これは標準語で書かれたSCP-153-DEの文面です。この文書は参照のみを目的としており、記事の一部というわけではありません。

アイテム番号: SCP-153-DE

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-153-DEが存在する区域は財団が購入して金網で囲い、修復を目的とした建築計画を名目に完全に覆い隠されています。該当区域は警備員5名によって監視されており、侵入者は非致死的手段を用いて拘束され、記憶処理が施されます。

崩壊前のSCP-153-DE。

説明: SCP-153-DEは現在の見解では18世紀に建てられたとされるアイフェルにある塔の跡地です。当該オブジェクトは、説明を試みる全ての人間に当該オブジェクトを方言で説明させる効果を有しています。この際、説明が口頭あるいは書面のどちらの形式で行われるかは影響に関与しません。

SCP-153-DEは第二次世界大戦終結時に、暗号化の新たな方法を開発するために当該オブジェクトにて作業をしていた異常利用特殊部隊から引き継ぎがなされました。以前の記録から、オブジェクトの存在は一般に知られていたことが判明していますが、遠隔地に存在するせいでほとんど関心を持たれず、その結果として記録の数は少ないものとなっています。従ってこの建造物を建設した者は判明していません。

異常利用特殊部隊から回収された文書によると、20世紀初頭に利用される方言がさらにランダム生成されるようになる以前は、本来のSCP-153-DEの効果は影響者にオブジェクトをその出身地の方言で説明させることを強制するものであったことが判明しています。これは崩壊が進んだことが原因と思われます。

塔のたもとにその建設者が刻んだと思われる石の板が発見されました。塔に関する説明と同じくその文章は方言でしか書き写すことができません。文面は以下の通りです:

バベルの塔が建設され、あらゆる人間が手と手をとって働いていた時、主たる神は多数の言葉の呪いで彼らを罰した。

だが多くの者が呪であると捉えているものは、真実は主からの警告であるかもしれない。彼は人間に自らの話し方を強制することで、その属するところを思い出させたのだ。彼らが家とする場所を。

私たちを一つに束ねたものを奪い去っていった標準語が私たちに背負わせた十字架に直面し、かつてどこから来たのかを貴方が決して忘れぬように私たちはこの塔を建てた。彼がそう意図したように。

ページコンソール