SCP-XXX-JP - 地獄はいつだって冷たい地面の底にある

探索者: エージェント・五木

備考: エージェント・五木は自己志願により、重度の感情抑制術を適用されている。


Agt.五木: 探索を開始する。

Agt.五木: 螺旋階段が続く。現状報告との差異は見られない。

[省略。エージェント・五木は降下を続けていく。深度は600mに達する]

Agt.五木: ……何だ?

Agt.五木: おい、あんたは誰だ? なあ──

[エージェント・五木は一度立ち止まり、しばらくの間、前方と自身の手を見返す]

Agt.五木: 幻覚か……あるいは亡霊の類らしい。報告する、今俺の前には女性が見える。長い黒髪で、一世代ほど前の財団研究員の服装をしている。服も顔も酷く汚れている。

Agt.五木: 女性は些か息が荒く、足取りも良好とは言い難い。

Agt.五木: 女性が降っていく。俺も後を続いて降りて行っている。

Agt.五木: 女性が壁に手をつく……何か呟いている? 上手く聞き取れない、もう少し接近──

Agt.五木: 女性が消えた。

Agt.五木: 1分待ったが再出現する様子は見られない。降下を再開する。

[省略。エージェント・五木は降下を続けていく。深度は800mに達する]

Agt.五木: 再び女性が出現。追跡する。

Agt.五木: 何かを呟いている。近づいて復唱する。

[以降、復唱の内容は女性の発言として記載する]

女性: 何で……


現在まで生き延びた怪奇部門なのでパラテクがある
東京地下に封じられた施設の人々が事変を収容しようとした痕跡
何らかの手法により事変に「なった」職員が地下深くに自らを封印した後、残されたもの
鎹博士、封印されてくれ……
ある種のセーフティか、それとも生物の本能か、あるいは事変の概念自体がそうさせているのか、事変になった職員は強烈な恐怖を放っている (たぶん事変が一人に凝縮されたせい)
自身の恐怖でメンタルぐちゃぐちゃになりながらも地下に一歩ずつ足取りを進めていって封じられるのかわいくないですか?
一人の人間に封じ込めた結果、事変は存在ごと消し飛んで過去改変が起きている
もしかしたら彼女がマンホールに降りていく記録とかあるかもしれないが、反ミームとかつかってるかもしれない
怪奇になって封印されてしまったね
あるいは頑張った末に怪奇になったから封印されたのか
封印されていた概念紐付け怪異みたいなのがあったのかもしれない
https://www.nhk.or.jp/syakai/dcontent/unit001/jugyo/sec004/chap003/print_1_3_2.pdf
http://drkasugai.wikidot.com/kaikibumon-jihen
http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/draft:3995762-465-0b37

偶然地下に逃げ込む / 進入中に閉じ込められる?
「誰か」が引きずり込んだ
拡大しゆく事変の情報を映し出す
階段の底 おあつらえ向きの収容房
怪奇になっちゃったね
「怪奇になってしまった者たちが自らを封印している」みたいな強火ねじ込もうかな


怪異リストはエラーで閲覧不可
最深部に階段があり、ずっと降りていける。しばらく降りてみたが収穫がなく、空間異常の可能性を考慮し帰還した。漠然と呼ばれている感覚がある。
階段のある部屋の前の銘版には自分の名前があった (?)。

名簿を確認。所属人員のものらしい。その末尾に自分の名前がある。

*かつての「怪奇部門」の残滓がそのまま現象化してる

事態が始まったとき、私はサイトにいた。財団のセキュリティ施設、サイト-81AN1に。
嵐に対抗できなくて、私と同僚たちは地下に逃げ込んだ。
地上は地獄だった──完全に、狂っていた。古今東西のあらゆる怪奇がそろい踏みだった。

それで……私は本来、皆と一緒にいるはずだった。でもここは何かが違う。
思い返すと記憶が不明瞭だ。何かに引きずり込まれたような感覚があった気がする。
でもなんでこんな場所にいるかはわからない。

サイト-81ANにこんな場所はないはずだ。

探査を進めている。まず、第一階層──つまり私が「入ってきた」場所には、特に目立ったものはない。
ある種の広間のように感じる。ただ、ひどく荒廃していて、まるで何十年も放棄されていたように見える。
設備もどことなく古い。財団施設はもっと先進的ではなかったか?

私がいた場所の後ろの方へ進んでいくと、鉄格子? ゲート? らしきものがあった。
格子の向こうには階段が見える──でも開かない。
鍵があるかもしれないので、ここはいったん後にした。

所々に財団ロゴみたいなものがある。でも、よく知っているそれではない。
ロゴの真ん中がくりぬかれていて、矢印が存在しない──「確保」「収容」「保護」を表す矢印がない。
代わりに、3本の縦線が書かれている。どこか鉄格子のようにも見える。

複数の収容セルらしきものが並んでいる。等間隔で部屋が配置されていて、黒い金属製の扉で塞がれている。
扉は開かない。おそらくは鍵か何かがかかっている。
扉には覗き窓がついている──ガラス? は薄汚れているが、向こう側に何があるかは、多少であれば視認できる。

また、部屋の前には銘板が取り付けられている。奇妙なことに、アイテム番号は書かれていない。
何かコードネームらしきものが刻まれているだけだ。

見て回った物をここに記す。

プラカードの名称: 軍神
説明: 壁に薄汚れた軍服が一式吊り下げられている。おそらくは旧日本軍のものだろうか。奇妙なことに、床には無数の銃剣が刺さっている。

プラカードの名称: 夕焼けトンネル
説明: 土管らしきものが3つ、積まれた形で室内に置かれている。時折、ザリガニを思わせる巨大なハサミや触角らしいものが出てくる。土管は斜めに配置されているため、内部を覗くことはできない。

プラカードの名称: 鬼たちの駅
説明: 室内は異様に広い空間に繋がっている。おそらくは空間異常? 駅のホームらしき場所に繋がっているようだが、駅名は角度の問題で見ることができない。瞬きする間に、一瞬だけ線路やホーム上に人影のようなものが見えることがある。

……どれも気分が悪い。記録はいったん打ち止める。

Dr. Kasugai, Nina
Department of Abnormalities


Tokyo Disaster


3/2XXX-JP LEVEL 3/2XXX-JP

CLASSIFIED

classified-lv3.png

Item #: SCP-2XXX-JP

Object Class: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2071-JPは花籠大学内の発見位置に収容されています。SCP-2071-JPの存在は隠蔽され、下水路内の入口付近は関連業者との協力を通じて封鎖します。

説明: SCP-XXX-JPは東京都第9区花籠大学地下に存在する、敷設者不明の構造体です。SCP-XXX-JPは、大きく分けて上層部、中層部、ならびに仮説上存在が推定される下層部の3区画から構成されています。

上層部は2つの部屋と1つの廊下からなります。廊下の終端には1つの黒い扉が存在しており、扉の先の通路は付近の下水道内に繋がっていることが確認されています。下水道側の扉は、複合的なミームエージェントによって、適切な接種を受けていない人間からは認識できないように細工されています。この扉には3本の鉄格子を模した、改変された財団記章が描かれていますが、部分的に塗装が剥がれ落ちています。その下には何らかのプレートが取り付けられていた痕跡がありますが、プレートそのものは発見できませんでした。

2つの部屋の片方 (部屋A) には、複数の研究資料らしき文書や、コンピュータ、デスク等の設備が置かれています。回収資料には極めて低い空間現実性を示す記録データ、他の人物らとの電子メール、ならびに[編集済 - レベル5クリアランス]などの記録が存在しています。これらの研究資料が意味するところは、現在研究班により調査中です 不明です。

部屋Aの壁には、日本本州を中心に正距方位図法で描かれた世界地図が貼りつけられています。関東は赤黒い点で塗りつぶされており、日本を中心とする巨大な、大まかに円形をした領域が赤色のマーカーで塗りつぶされています。領域内にはいくつか色合いの異なる箇所が存在しており、おそらくは何度か、マーカーを変えつつ、領域を広げて塗りなおしていったことが示唆されます。この領域は現時点で、サウジアラビアの大部分、合衆国の西部~中央部、オーストラリア全域を含んでいます。

もう片方の部屋 (部屋B) は、中央部がくりぬかれたような構造をしています。くぼんだ区画の中心には金属製のハッチが存在し、後述する中層部につながっています。発見当時、部屋Bならびに部屋内のハッチは、双方ともに内部から溶接された状態でした。


SCP-XXX-JPは東京都第9区花籠大学地下に存在する、敷設者不明の複合施設です。施設は計4つの層から構成されていますが、その経年を示すように、どの階層にも汚損や設備の老朽化が確認されています。

第一層

財団により敷設された入口シャフトを通じて、第一層へアクセスすることが可能です。シャフトは広間につながっており、いくつかの生活備品が散らばっています。広間の壁面には3本の鉄格子を模した、改変された財団記章が描かれていますが、部分的に塗装が剥がれ落ちています。

広間には二つの通路が接続されています。片方の通路は付近の下水道内に通じており、


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  1. portal:3995762 (01 Jun 2018 11:19)
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