御先 搭乗

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けたたましい電子音が響く。だんだんと覚醒する。

そうでした。今日は私の新しい業務が通達される日でした。
今までのAnomalousアイテムの管理の忠勤が認められての出世、ではなく、何らかの実験的な要素を含む業務だそうです。
今日、詳細な説明が行われます。
不安もありますが少しだけ高揚している自分もいます。
どんな業務なのでしょうか?

手早く支度を済ませたおかげで余裕をもって連絡されていた部屋の前へとたどり着くことができました。
部屋のプレートには部屋の主の肩書と共に『虎屋』と書かれています。特徴的ですが優しい博士です。

見知っている人の管轄だろうということで不安がだいぶ和らぎました。
扉をノックし要件を述べると、中からどうぞという聞きなれた声が聞こえたので部屋に入らせていただきます。
何回か来たことがあるので、部屋にある大量のぬいぐるみには驚きません。

「来てくれてありがとう。さっそく説明に入ってもいいかな?」

狐の面をこちらに向ける博士に私はお願いしますと頭を下げ、博士が座っている対面の椅子に座ります。
机には様々な資料が置いてあり、中には黒塗りだらけのとんでもなさそうなものもありました。

「単刀直入に言うと、君には巨大な人型合体ロボットのパイロットになってほしい」





疑問符だらけです。人型、巨大、合体、そして、なぜ私?何から尋ねていいか分かりません。
さぞや間抜けな顔だったでしょう。

「流石に言葉足らずだったね。すまない。
まず、昨今増加傾向にある凶暴で巨大な異常存在の対抗策にと、巨大な収容機械が製作された。
しかし内部機構や動作の複雑さ故に、AIや無線による制御が困難だったんだ。
だから、内部に直接乗り込んで制御することになった。だが普通の人間では制御しきれなかったんだ。
操作系統に微量だが異常な技術を用いているからというのが現段階での最も有力な仮説だ。
そこで、"彼ら"に対して耳が良い君だったら完璧に制御できるんじゃないかって話になったんだ。
どうだ?やってくれるか?」

呆然でした。
これが狂言の類ではない事は資料を見ずとも分かります。財団の一大プロジェクトの中心に私が引きずり込まれた事も。
大きな不安に襲われました。
平穏な倉庫番には戻れないでしょう。
道が真っ暗に塗りつぶされた気分です。
……



博士が説得の言葉を言う前に先んじて言えました。

私だって財団の職員です。








しばらくした後、私はアメリカのとある地下サイトにて機械の心臓、つまり巨大人型合体ロボットのコックピットの中にいました。

『まずは協力ありがとう、御先稲荷。君の忠勤に感謝する』

"ヘッドセット"から音声が聞こえます。現地の開発スタッフのトップです。

『早速実験に入ってもらう。
先程も説明したが、操縦にはボタンやレバーを押したら倒したりする物理的な操作は必要はない。
ただ動作を思い浮かべるだけで良い。体を動かす感覚だ。
動作のイメージを君の頭部の装置が検出し、機体に伝えてくれる。
まずは右手を持ち上げてくれ』

了解ですと頷き、右手を持ち上げる想像をします。
思い浮かべるとほぼ同時に機体に振動が響き、右腕部が想像通りに動いていました。
けれど、何か違和感があります。

『よし、次は両手を—』


しばらく簡単な動作をした後、実験は走るなど複雑な動作に移りました。
すると動きや反応速度が遅くなりました。
動かないわけでは無いのですが、今までの動作の速さに比べるとかなり遅く、まるで子供がもたついているようでした。

違和感は増す一方です。
その時、ジビッ、と感電したような鋭い痛みが頭に突き抜けました。

御先は見知らぬ神社の境内に立っていた。
そこには4人の顔がない子供がいる。子供らは泣いて蹲っている。
御先は彼女らの2人に自分の手をしっかりと握らせ、残りの2人はぎゅっと足を掴ませた。
御先は彼女たちを連れて、境内から出ていった。

気がつくとベッドの上でした。
どうやら医療施設のようで、私は気を失っていたようです。
開発スタッフの方が仰るには、いきなり気を失ったそうです。


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