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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: 財団外部におけるSCP-XXX-JP-Aの抹消は完了しました。現在、当オブジェクトの収容措置は適切なカバーストーリーを用いたSCP-XXX-JP-B周辺の封鎖に留まっています。
説明: SCP-XXX-JP-Aは10桁の電話番号です。一見すると無意味な数字の羅列であり、いかなる既存の電気通信サービスの形式とも一致しません。通常であれば電話番号として利用することは不可能ですが、ある1名の故人を強く想起しながらこの番号を電話機に入力した場合、未知のプロセスを介して詳細不明な相手との通話が開始されます。
声紋鑑定によるとこの通話相手の声色は前述した故人のものと高い割合で一致し、また口調や人格も概ね同一であるという主観的評価が得られています1。通話相手はその故人が死亡するまでの記憶を自由に利用できるようですが、自身の現在の状況に関する説明を要求された場合、一貫して沈黙します。通話は問題なく終了が可能で、相手側が通話を終了した事例は確認されていません。
収容以前、SCP-XXX-JP-Aは「天国に繋がる電話番号」としてインターネット上で流布されており、その調査の過程でSCP-XXX-JP-B/-Cが発見されました。流布の起点は未確認です。
SCP-XXX-JP-Bは青森県の山間部に位置する電話ボックスです。既に運営が停止しているにも拘わらず、SCP-XXX-JP-Aによる通話はこの電話機に接続されます。外装の全面にはSCP-XXX-JP-Cの血液を用いて儀式的な紋様が描かれています。この文様の除去、オブジェクトの破壊、ならびに出入り口の開放には成功していません。
SCP-XXX-JP-Cは電話ボックス内部で直立している人型実体です。一般的な上下スーツを着用しており、その外見的特徴は周辺地域に居住していた佐々木 悟氏(当時24歳、男性)が2020年に失踪する直前のものと一致します2。発見以来、SCP-XXX-JP-Bは一切の生理機能・情動反応を示しておらず、外部に対する知覚能力を喪失しているものと思われます。電話機の呼び出し音が鳴ると、SCP-XXX-JP-Cは数秒間激しく痙攣した後に受話器を取り、通話を開始します。唇の動きから、この実体がSCP-XXX-JP-Aによる通話の相手であることが確実視されています。
SCP-XXX-JP-Bの電話機の上部には稚拙な筆跡で文章が記された紙片が置かれています。以下はその内容です:
最初に相手の名前を聞くこと
途中ででんわを終えないこと
自分から誰かにでんわをしないこと
この箱から出ないこと
予定タグ:scp jp euclid 移動不可 機械 儀式 対話型 通信 人間型
ページコンソール
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C-
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- portal:3744611 (05 Jun 2018 10:40)
梨さん主催の個人コンテスト、第二回「梨雪」怪談文学賞に参加予定の作品です。以下のような点が気になっています。よろしくお願いします。
個人的には短いながらも考察の要素などが盛り込まれておりとても面白そうに思えました。UVです。
ただ少し、インターネット上でどの様な形式で(例: ネット掲示板からSNSなど多岐に渡る範囲で流布 など)流されていたのかが気になりました。しかし、これは記事に入れると蛇足感が出てしまうかも知れませんので入れるかどうかは慎重にお決めになってください。
また、「佐々木 悟」と呼び捨てにしてることに少々違和感を覚えました。財団の記事内で見られる個人名には大体「〜氏」と表記されているからだと思います。
記事作成頑張ってください。応援しています。
読ませて頂きました。私の感想としては、NVです。
起承転結もはっきりしており、失点をする要素はほぼ無いかと思いますが、ラストの唐突さという点で私はUVできませんでした。
この辺りは好みの問題でもあり、そこが考察の要素とか、読後感に繋がって良いという人もいると思いますが、私は「いや、この子供(?)どっから出てきたの」という点が気になり、スッキリできませんでした。
ただ、それを無理やり埋めようとして、その辺で子供が虐待されて死んだ事件があったとか、ありきたりなエピソードを取って付けると最悪な事になってしまうと思います。
……文句を付けておいてなんですが、この記事としては今のまま大きく変えない完成系が良いのかも知れません。
お二人とも批評ありがとうございます。
>Kajikimaguroさん
前者に関してはあまり細かい情報は必要ないかなと思って省略しています。後者は、単に呼び捨てで表記している記事を見たことがあるのでそれに倣っただけなのですが、それで違和感を覚える方がいるなら修正した方が善いですね(修正しました)。
>rhapsodyyyyyyさん
不要な(と私が感じた)情報を削りに削った結果がこれなので、私としてもオチの唐突感はカバーしきれないものと覚悟しています。「こいつ何者なの?」というラストでもあるので……。
ただ、最後の紙片で意図したのが「筆跡が稚拙だし電話ボックスのことを知らない=人間の文化への理解が浅い何者かが、何故か死者と会話できるサービスをやってる」という気持ち悪さなので、あれを子供が書いたものと解釈されるのは完全な失敗です。平仮名で書かれてるとそういう解釈に誘導してしまいますね、考え及びませんでした。
紙片の内容を漢字に直したのと、電話という概念すら知らない風にしてみました。唐突感はどうやっても誤魔化せませんが……少しはマシになったでしょうか。