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タグ: euclid neutralized scp-jp 場所 変身 日本生類創研 東弊重工 炎 生命 魚 久能尚史 凍霧陽 共著 化学 精神影響
アイテム番号: SCP-754-JP
オブジェクトクラス: Euclid Neutralized
特別収容プロトコル: 特別襲撃作戦「鮭漁」実行以降、SCP-754-JPに起因する一般人の異常な活動は確認されていません。SCP-754-JPはNeutralizedに再分類されていますが、フィールドエージェントらはLoI-754-JPでの調査を継続してください。SCP-754-JP-Aの死骸およびSCP-754-JP-Bはセクター81JHの低危険度物品冷凍収容庫で保管します。
説明: SCP-754-JPは日本国富山県██町 (LoI-754-JP1に指定) で発生する不可逆的な人体変異現象です。SCP-754-JPはLoI-754-JPに滞在した時間の累計に応じて段階的に発現します。SCP-754-JPの影響を受けた人物 (以下“対象者”と表記) から影響を取り除く試みは全て失敗しています。特筆すべきことに、LoI-754-JPに在住する住人はSCP-754-JPの影響を一切受けていません。
対象者がLoI-754-JPに72時間程度滞在すると、LoI-754-JPに対し好意を抱くようになります。このため、対象者はLoI-754-JPへの再度の来訪を望むようになります。この思考への影響は微弱なものであり、対象者は自身の意思でこの欲求を抑制することが可能です。
120時間程度滞在すると、対象者はLoI-754-JPを故郷であると誤認するようになります。以降対象者はLoI-754-JPを出身地であると公言するようになり、本来の出身地に関する知識や記憶を忘却したような振る舞いを見せるようになります。記憶処理により一時的にこの影響を緩和することは可能です。
168時間以上滞在すると、対象者は肉体的にSCP-754-JP-Aへと変化します。SCP-754-JP-Aはサケ属 (Oncorhynchus) の生物から人間の手足が生えた外見の体長およそ2mの実体であり、意思の疎通はできません。SCP-754-JP-Aは陸上および水中を問題なく移動/遊泳することが可能です。また、SCP-754-JP-AはSCP-754-JP-Bを口部から大量に排出します。
SCP-754-JP-Bはサケの卵に大きさと外見が類似する物体です。SCP-754-JP-Bの薄膜はSCP-754-JP-Aの体液2によって徐々に溶解し、内容液が外気触れた時点で激しく発火します。内容液は現在特定できておらず、発火の詳しいメカニズムも依然不明です。
補遺754-JP.1: 発見
SCP-754-JPは財団エージェントであるエージェント・日下が特定の時期から発症していた記憶異常などに対する調査により発見されました。エージェント・日下は新潟県糸魚川市出身ですが、自身の出生地がLoI-754-JPであることや休暇を取ってLoI-754-JPへと“帰郷”したい旨の内容を周辺職員に語っていたため、何らかの異常が疑われ注目されていました。このため、エージェント・日下は他の異常存在の調査のため潜入していたLoI-754-JPからセクター-81JHへと異動となり、すぐさま拘束されました。
以下はセクター-81JHにおいてエージェント・日下へ行われたインタビュー記録の転写です。
インタビュー記録754-JP.1.1
日付: 2016/12/20
対象: エージェント・日下
インタビュアー: 音丸博士
[記録開始]
音丸博士: インタビューを開始する。
Agt.日下: よろしくお願いします。
音丸博士: まず、日下君。君の出身地はどこだろうか。
Agt.日下: 富山県の██町です。
音丸博士: 具体的に言えるだろうか?
Agt.日下: 具体的……具体的?おかしいです。思い出せません。
音丸博士: なるほど。君はそれでも故郷を██町だと主張するのだろうか。
Agt.日下: 博士、何を仰りたいのかわかりません。私の故郷は紛れもなく██町、富山県の██町です。
音丸博士: 思い出せないのにか?
Agt.日下: さあ……多分、一時的なものでしょう?
音丸博士: しかし、君の出身地は新潟の糸魚川ということになっている。戸籍上も、財団データベース上でもそうだ。君の出身地を誤認しているのは君自身だけなのではないだろうか。
Agt.日下: そんな、まさか。過去改変などが起こったとか、そういうわけではないのでしょうか?
音丸博士: 良い観点とは思うが、違うだろう。改変されているのは過去ではなく、君の記憶だけだ。ここ最近は異常なヒュームの変動は日本国内で確認されていないのでな。では質問させてもらうが、君の両親は存命だろうか?
Agt.日下: はい。何事も無ければ、2人とも今は██町で過ごしていると思います。
音丸博士: 昨日の時点で他のエージェントが確認に向かったが、やはり2人とも糸魚川市に在住しているようだ。
(沈黙)
Agt.日下: 博士、私に何が起こったんですか?もう、何を信じたらいいのかわかりません。
音丸博士: それをこれから明らかにしていきたい。
Agt.日下: そう、ですね。
音丸博士: 何か記憶に影響する異常と接触したとか、そういうことは断片的にも憶えていないのだろうか。
Agt.日下: そういうことはないと思いますね。何なら、私が██町で過ごした記憶を語れるくらいですから。
(沈黙)
音丸博士: 語らないのか?
Agt.日下: すみません。思い出すのに時間が掛かりそうです。
音丸博士: やはり君の故郷は糸魚川市だろう。
Agt.日下: 違う、違います!絶対に違います。糸魚川市なんて行ったこともありません。私のふるさとは██町で、とても穏やかで懐かしい風の吹く街なんです。故郷の街を、野焼きの香りを、日本酒の味を!私が忘れるわけないでしょう?
音丸博士: 落ち着け、落ち着くんだ。よし、一旦記憶処理をしてみよう。話はそれからがいい。
[記録終了]
終了報告: エージェント・日下への記憶処理は異常な記憶の除去に一切効果を示しませんでした。エージェント・日下の異常の起源について知るには、彼を原因と思われる██町に再び滞在させ観察する必要があると考えます。何らかの異常が原因であるのは容易に想像がつきますので、細心の警戒の下で観察しましょう。──音丸博士
このインタビューののち、他のエージェント4名の監視の下でエージェント・日下はLoI-754-JPに滞在することを許可されました。再滞在開始から2日後、エージェント・日下の居住するアパートよりSCP-754-JP-Aが出現しました。エージェントらはSCP-754-JP-Aを制止するよう試みましたが失敗し、SCP-754-JP-Aは日本海へと逃亡しました。のちに室内に設置されていた監視カメラの映像から、エージェント・日下の身体改変は瞬時に終了したことが判明しています。
出現から9時間後、SCP-754-JP-Aは新潟県糸魚川市に再出現し、エージェント・日下の両親が経営する中華料理店へと侵入して大量のSCP-754-JP-Bを放出しました。結果として中華料理店を中心とした大規模な火災が発生しました。消火が完了したのち、焼け跡からSCP-754-JP-Aの死骸と不明な原因で燃焼していなかった複数のSCP-754-JP-Bが回収されました。この時点で、LoI-754-JPへの長期滞在は対象者に悪影響を及ぼす可能性が浮上し、LoI-754-JPに滞在していた他のエージェント4名はすぐさま撤収しました。その後行われた死骸の遺伝子検査により、SCP-754-JP-Aがエージェント・日下であることが明らかになりました。
上述のインシデントののちに行われた実験で、Dクラス職員2名に即座の終了を可能にする器具を装着させ滞在させることにより異常性が判明しました。Dクラス職員両名はSCP-754-JP-Aに変化した時点で終了されたため、何らかの被害が公衆に及ぶことはありませんでした。
これらの結果から、セクター-81JHは██町をLoI-754-JPに指定し、住民以外の一般人の出入りを検閲によって厳重に制限する緊急処置を行いました。
補遺754-JP.2: 特別襲撃作戦「鮭漁」
更なる調査の結果、LoI-754-JP郊外に位置する石油コンビナートの一部がGoI-8101 (“日本生類創研”) の秘匿された研究サイトであることが判明しました。このコンビナートの煙突から出る排気ガスには低濃度の依存性のある未知の化学物質が含まれており、LoI-754-JPの大気を汚染していました。また、この物質はLoI-754-JPの住民以外の人物の体内に選択的に蓄積される異常性質を有していると判明しました。
セクター-81JHは該当施設への特別襲撃作戦「鮭漁」を策定し、これを実行しました。この作戦のため機動部隊ね-33 (“サーモンライダー”) が編成され、任務に当たりました。最終的にこの襲撃は日本生類創研が施設に搭載していた爆破装置による証拠隠滅という結果を招きました。 回収記録から、これは不正確な事実である可能性が浮上しました。補遺754-JP.3を参照してください。
この爆発に際し、日本生類創研は爆破しなかった施設の煙突から青色の気体をLoI-754-JP全体に散布していたことが確認されています。以降SCP-754-JPの発生が確認されなくなり、SCP-754-JPはNeutralizedに再分類されました。
補遺754-JP.3: 回収資料
こんにちは。Fennecistです。
原著者であるindonootoko さんの許可を頂き、SCP-754-JPを改稿しました。元々雰囲気はとても好きだったので、それをもっと活かせないか考えてみました。新たなSCP-754-JPを気に入っていただけたら嬉しいです。
以前のバージョンはこちらから読むことができます。
画像出典:
ソース: 自作
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: 大洗市.jpg
著作権者: indonootoko
補足: 実際は茨城県大洗町の写真です。記事に合わせFennecistがトリミングしています。
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- portal:3705485 (31 May 2018 15:13)
許可をいただき、SCP-754-JPを大規模改稿しました。SCP-1442-JPのとき違い今回は内容にも変更が入っているので、その点についても批評お願いします。
ニッソの諸々に対する杜撰さ(特に情報管理について)を押し出せてればいいなと思ってます。
全体として楽しく読めたのでこのままでもUVはします。しかし1つだけ気になる点がありました。解釈や日本語の認識による違和感かもしれないので問題と思わなければ特に気にされなくても結構です。
"当たりました"ということはこのサーモンライダーが元々いる機動部隊で、今回の内容に適合しているから任務についたと僕は思いました。しかし名前がどうしても今回のために作られた部隊のようにしか思えず、そこに違和感を覚えました。
個人的には「今回のために編成された」という文にするか、もう少し違うそれっぽい名前にするか、サーモンライダーが普段どういう任務についてるかの説明があるといいと思います。
批評ありがとうございます。
このように言い換えてみました。どうでしょうか?
いいと思います。僕から言うことは無くなりました。楽しみにしています。
外部での批評に基づいてオチを変更しました。そろそろこの版を適用としたいと思っています。
批評お願いします。
・日本国富山県██町 (LoI-754-JP1に指定)
この言い換え、これ以降「██町」と「LoI-754-JP」が混在していてあまり意味をなしてないです。
・特筆すべきことに、SCP-754-JPが観測され始めて以降LoI-754-JPに在住する住人はSCP-754-JPの影響を一切受けていません。
「SCP-754-JPが観測され始めて以降」は要らないでしょう。SCP-754-JPが観測される以前にSCP-754-JPの影響を受けることはないですし。
・██町に対し必然的に好意を抱くようになります。
「必然的」である理由がないです。「72時間程度滞在する事」は当然理由として自然なものではないですから。
・しかしながら、前述の通りこの影響は不可逆であり早期に除去することはできません。
後からなら消せるという事もないので「早期に」はいらないです。そもそもすでに言っている事なので全部いらない気もしますが…
・対象者はLoI-754-JPを故郷であると誤認するようになります。以降対象者は██町を出身地であると公言するようになり、本来の出身地に関する知識や記憶を忘却したような振る舞いを見せるようになります。この段階に至ると対象者の人格と記憶は改竄されます。
流れが逆の方が収まりがいい気がしますね。実際は改竄の結果前二文のようなことが起こっているわけですが、「知識や記憶を忘却したような振る舞い」が先だと記憶はそのままであると読んでしまいます。
あるいはこの間に時間の流れがあるんでしょうか?ならばそう書くべきです。
・淡水域と海水域
「水中」でしょう。あくまで水域限定で水槽等に入れないなら別です。
・SCP-754-JP-Bは鮭卵に大きさと外見が類似する物体です。
多分「鮭卵」という言葉は(少なくとも学術的文脈では)ないです。「サケの卵」でしょうか。あとSCP-754-JP-Aがサケ科なのが引っ掛かりますね。サケ科に含まれるいわゆるサケでない種(イワナとかイトウとか)もサケの卵出すの?って。
・薄膜が損傷するに従い激しく発火します。
「従い」、かなり早い段階(うっすらと溶けてまだ卵の形が保たれている段階)で火が付き、徐々に火が強くなっていく感じです。そうであるなら問題ないです。
SCP-754-JPは財団エージェントであるエージェント・日下が特定の時期から露呈していた記憶異常などに対する調査により発見されました。
「露呈」ではないですね。「発症」とかかな。
・エージェント・日下は新潟県糸魚川市出身ですが、自身の出生地が富山県██町であることや休暇を取って██町へと“帰郷”したい旨の内容を周辺職員に語っていたため、何らかの異常が疑われ注目されていました。
日下に異常があったことはすでに触れられ、その内容は説明セクションで済んでいます。要らないんじゃないでしょうか。
・補遺754-JP.1
「エージェントに異常が見られたからそのままこいつで実験しよう」となりますかね…?発症の流れ見るためにももう異常が出てるエージェントは引っ込めてDを送るのでは…?
・これらの事実から、SCP-754-JPの原因はこの物質と推測されました。
言うまでもないことで、不要です。
・この爆発に際し、日本生類創研は爆破しなかった他の煙突から青色の気体をLoI-754-JP全体に散布していたことが確認されています。
「爆破されたのは煙突である」という前提が書かれていません。「この爆破によって破壊されなかった施設の煙突から~」
・補遺754-JP.3: 回収資料
財団による発見から無力化まで10日くらいで、もうちょっと時間置かないとこの記事にあるような内容調べる余裕ないんじゃ…?
ありがとうございます。イトウってサケではないんですね。知りませんでした。
2つ直せませんでした。
ちょっと丁寧に書いておきたかったので、余分な文なきはしますが一応
どうでしょうかね…このエージェントに特有の異常の可能性もありますし、当時はエージェントだけが異常を発祥していたので、こいつで実験するのが一番手っ取り早いような気がします。あと、ストーリーが破綻してしまうので、改稿前の内容通りにしていきたいのもあって、修正できませんでした…
そろそろこの改稿版を適用します。
批評ありがとうございました。