無コン用SCP下書き「虧けた黒き月」

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注記: この下書きは定例会での批評と砂箱での批評を適用した第4版です。もしよければページ下部の「定例会1」の折り畳みを開いて当時の批評内容を確認してみてください。

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SCP-1404-JPに接続する洞窟入口


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SCP-1404-JPの存在する羊蹄山

特別収容プロトコル: SCP-1404-JPの入口はコンクリートで封鎖されており、サイト-8197に常駐する機動部隊ゐ-8 (“拒無”) が絶えず監視を行います。緊急時には機動部隊ゐ-8に加え他の機動部隊の増援が行われます。SCP-1404-JP-Fとの交信の試みは監督評議会からの命令下でのみ行われ、基本的には傍受のみを行ないその全てを記録しなければなりません。

SCP-1404-JPに接続する洞窟への通路は土砂崩れを名目に封鎖し、一般人の侵入を防ぎます。侵入者は機動部隊ゐ-8が確保したのち記憶処理を施して警察機関へと引き渡します。

説明: SCP-1404-JPは2019/08/29にサイト-8197が傍受した無線信号1の解析の結果発見された、日本国北海道京極町に位置する羊蹄山の洞窟内に存在する時空間異常です。SCP-1404-JPは財団が存在する世界 (以降“基底世界”と表記) に酷似する複製空間であり、財団に相当する団体の存在が確認されています。この団体は自身らの団体名を正式に「財団」と述べています。基底世界の財団と区別するために、SCP-1404-JPにおける財団はSCP-1404-JP-Fに指定されています。

SCP-1404-JPには基底世界に存在する各要注意団体や財団が収容している各異常存在が存在していない、あるいは相当する同団体や同存在が異常を発露していないという大きな相違があります。形而上学的概念等の無形の異常存在の有無については現在も確認されていませんが、収容担当のサイト-8197の見解ではこれらもSCP-1404-JPでは存在していないか、何らかの要因によってその異常を発露していないものと考えられています。

補遺1404-JP.1: 調査報告

2019/09/15、機動部隊ゐ-8が時空間異常による複製空間の初期調査手順に基づきSCP-1404-JPに5日間派遣されました。この調査はSCP-1404-JPにおけるサイト-8197管轄地域で収容されている異常存在らの確認と、SCP-1404-JP-Fとの接触を目的として行われました。以下は該当調査の報告書の転写です。

SCP-1404-JP調査報告 #1
2019/09/20


SCP-1404-JPにおける異常存在の有無について

当初の計画通りに、基底世界の北海道京極町並びにサイト-8197周辺と同範囲の異常存在の有無の確認を行いました。今回確認したアノマリーは昇順にSCP-1085-JP、SCP-1473-JP、SCP-1763-JP、SCP-1777-JPです。

SCP-1085-JP:

基底世界において、SCP-1085-JPは北海道洞爺湖町に存在する2階建ての家屋であり、多数のクラスA霊体が異常な頻度で出現します。オブジェクトクラスはEuclidです。SCP-1404-JPでは、該当する家屋には居住者の挾田氏と同様の人物が在住していました。彼に家屋の異常について訪ねても一切の知識を有していないようであり、ハルトマン霊体撮影機とカーデック計数機を用いましたが霊体の存在は検出されませんでした。調査後、挾田氏にはクラスA記憶処理を施しました。

SCP-1473-JP:

基底世界において、SCP-1473-JPは███町██山中で発見されたプレハブ式の小屋であり、侵入者の精神状況に応じた景色が内部に取り付けられている鏡に反映されます。オブジェクトクラスはSafeです。SCP-1404-JPでは、このオブジェクトが位置していた地点に同型のプレハブ小屋が配置されていましたが、一般の土木作業員らが利用しており異常は見られませんでした。また、基底世界でオブジェクトに関与して死亡したと考えられている水梨氏の調査を行いましたが、彼はSCP-1404-JPにおいて生存しており家出をした事実もないことが周辺人物へのインタビューでわかりました。

SCP-1763-JP:

基底世界において、SCP-1763-JPは室内に異常な火事を発生させる避難口誘導灯です。オブジェクトクラスはEuclidです。基底世界では████大学で発生した火事の後に発見されていましたが、SCP-1404-JPではそもそも████大学で火事が発生した記録がないという差異があり、更にSCP-1763-JPと同型の避難口誘導灯は使用されていませんでした。

SCP-1777-JP:

基底世界において、SCP-1777-JPは北海道樺立峠に位置するSSUI2世界重複2指定のポータルとそこからアクセス可能な異常空間です。オブジェクトクラスはSafeです。SCP-1404-JPでは、該当地点に何らかのポータルは存在しておらず、さらに詳細な調査を行ったものの、目立つ異常は見つかりませんでした。双方を接続するポータルは他方の空間が消滅すれば同様に消失することが知られているので、SCP-1777-JPそのものが消滅したかそもそも存在していないものと思われます。


SCP-1404-JP-Fについて

前述の異常存在らの有無の確認と同時に、計画通りにSCP-1404-JP-Fとの接触も試みました。

基底世界において、サイト-8197は北海道京極町の製氷工場地下に位置しています。SCP-1404-JPでも同様の製氷工場地下にサイト-8197に相当する財団サイトが存在していました。そのサイトは「サイト-81X」と呼ばれているようでした。自身らが先日の無線信号を傍受し調査を行いに来た他世界の財団職員である旨を告げると、身体検査ののちにサイト内への進入を許可されました。

サイト内はサイト-8197とほぼ同様の設備が存在していましたが、唯一明確に欠けているものがありました。異常存在の収容区画です。私たちは彼らに確保した異常存在はどう取り扱っているのかと率直な疑問を投げかけました。彼らは口ごもりながら、収容はしている、とのみ答えました。

また、同存在の収容方法の擦り合わせも可能だろうと考え、SCP-1404-JPにおける異常存在らの収容をどのように行っているのかについても尋ねました。しかし、それについての回答も得られませんでした。こちら側の収容方法の提供も行おうと思いましたが、必要ないと断られました。


報告書作成者後記

結果として、今回の調査ではSCP-1404-JP-Fからほとんど特筆すべきような情報を得られませんでした。彼らはとにかく私たちの質問に答えることに消極的であるように見え、どことなく無機質な印象を受けました。そしてこれは私の考えですが、SCP-1404-JP-Fはその行動や収容方法などの情報をほとんど公開しようとしませんが、今回調査した異常存在が見当たらないことからも、基底世界の財団を遥かに上回る何らかの技術力を保有しているのかもしれません。

SCP-1404-JP-Fの調査はこれ以降も積極的に行うべきでしょう。相互間での異常収容の協力体制を築くことができれば、私たちの異常存在収容に消費されるリソースの節減などに繋がるだろうと考えます。

── 機動部隊ゐ-8隊長、アーティ

上記の調査ののちに他の機動部隊やエージェントによって複数回SCP-1404-JPの調査が行われました。結果として、SCP-1404-JPにはほとんどの異常存在がそもそも存在していないか、あるいはSCP-1404-JP-Fによって高度に秘匿されているか無力化されている可能性が浮上しました。SCP-1485などの異常性および財団に相当する団体が存在していない既知の世界と違い、SCP-1404-JPには異常が見当たらないにもかかわらず財団に相当する団体が存在することから、前述の予想は後者が有力と見られています。

また、これらの調査からSCP-1404-JP-Fと異常存在収容の協力体制を樹立することは現実的ではないと判断されました。これはSCP-1404-JP-Fが徹底的な情報守秘を行っているためです。前述の事実から、現在はSCP-1404-JPの調査よりもSCP-1404-JP-Fの調査に重点が置かれています。

補遺1404-JP.2: インシデント

2019/12/09、一切の告知もなくSCP-1404-JPからSCP-1404-JP-Fの機動部隊が基底世界に送られ、サイト-8197を急襲しました。このインシデントにより、サイト-8197の職員19名が消失しました。特筆すべきことに死者が出たのはSCP-1404-JP-Fの機動部隊隊員のみであり3、財団側の機動部隊隊員は軽傷を負ったか消失しています。またこのインシデントの結果、SCP-1404-JP-Fの機動部隊隊員の1人であるチリーの確保に成功しましたが、生存している他の機動部隊隊員はSCP-1404-JPへと逃亡しました。

このインシデントを生還したサイト-8197の職員らの証言から、SCP-1404-JP-Fの機動部隊の情報が類推されました。以下は車田研究員へのインタビュー記録の転写です。インタビュアーはエージェント・鰆でした。

インタビュー記録 #1
2019/12/09


[記録開始]

Agt.鰆: 1404-JP世界の財団の機動部隊の特徴を、憶えている限りで構いませんから教えてください。

車田研究員: そうですね、そもそも使っている銃火器が違いました。

Agt.鰆: どのようなものでしたか。

車田研究員: 見た目は財団指定のものとはかなり異なっています。非常に無骨で、それに大きくてとても重そうに見えました。ですが向こうの奴らは軽々と持ち歩いていたので、見た目に反して異様に軽いか、それとも奴らが体を鍛え上げていたかのどちらかでしょう。

Agt.鰆: なるほど。

車田研究員: その銃からは鉛の弾丸は出ていなかったと思ってます。それから放たれた弾は白く、いや、青くでしょうか。なんにせよ明るく発光していました。そしてその弾が当てられた物体は、目も開けられないほど輝いて、気づけば消失していました。これは映像記録に残ってるんじゃないでしょうかね。

Agt.鰆: 消失ですか。

車田研究員: はい。あれは明らかに異常な物品です。弾が当たったものは、ある程度の大きさがあれば消失してしまうようです。人はもちろんですが、例えば周辺にあった木々も、胴の部分が消失した結果上部から落ちるように倒れてましたし、他にはサイトの壁のところどころに円形の大きな穴が開いていたと思いますが、あれも同じです。推測するに、当たった箇所から半径1.5m程度の範囲のものを消失させる効果があの弾にはあるようです。

Agt.鰆: どういうことでしょう。なら、向こうの財団は我々以上に異常物品を使用することを厭わないのでしょうか。

車田研究員: そうかもしれません。

(沈黙)

車田研究員: もしそうならば、SCP-1404-JPに異常存在が全く見当たらないのも納得いきます。ひたすら消失させているのかもしれませんし。でも、例えば日本生類創研などの1404-JP世界の要注意団体が異常行動を示さないのはどういうことなのでしょう。機動部隊が見せたような技術によって異常物品の消失ができるなら、その技術を以て要注意団体を一度制圧して異常を除去し、記憶処理で事後処理?それとも実体を消さず異常のみを除去、いや、そんなことができるのか?

(沈黙)

車田研究員: うむ、憶測ばかりではよくありませんね。

Agt.鰆: 憶測ではなく推測ですよ。そういうこともこのような状況では大事です。

車田研究員: そうですね。とにかく、私が憶えているのはこの程度です。他の職員にも続けてインタビューをお願いします。私はこれから諸々の事後処理がありますから。

Agt.鰆: ええ。ありがとうございました。

[記録終了]

サイト-8197職員へのインタビュー記録の完全版はこちらを参照してください。

補遺1404-JP.3: インタビュー

補遺1404-JP.4: 回収文書

補遺1404-JP.5: 受信した電子書類



記事はここまで

── ハチ作曲「砂の惑星」より


画像出典:

ソース: 自作
ライセンス: CC BY-SA 3.0

著作権者: Aleanna, Fennecist
公開年: 2019
補足: この画像は以下の画像をもとにFennecistが作成したものです。

ソース: http://ja.scp-wiki.net/dr-mackenzie-s-sketchbook
ライセンス: CC BY-SA 3.0
タイトル: SCP-Logo
著作権者: Aelanna

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