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説明: 本文はサイト-CN-02勤務の次席研究員が20██年█月█日の夕方にサイト-CN-02で行った講座の書き写しである。
说明:本文转录自供职于Site-CN-02的助理研究员于20██年█月█日晚间在Site-CN-02所做的讲座。
財団の同志の皆様、こんばんは。皆様と演繹部門の業務での問題について話し合い、討論できて光栄です。私は次席研究員のピクセル・ドイスPicsell Doisと申します。現在はサイト-CN-02で勤めており……あー……お喋りの方々はお静かに、私がペガサスのように見えても私がペガサスだとは限りませんよね?この問題は物語改変や現実改変の話し合いに私が運良く参加できたら話を持ち出しましょう。ただ、今はこれを話すときじゃありません。
各位基金会同仁晚上好,很荣幸能与大家就演绎部工作中的一些问题做交流与讨论。我是助理研究员Picsell Dois,目前供职于Site-CN-02……呃……麻烦各位静一静,我看起来像一匹天马不代表我就是一匹天马对吧?这个问题如果我有幸能参与关于叙事扭曲或者现实扭曲的讨论的话倒是可以拿来谈谈,不过我想现在不是讨论这个的时候。
皆様はVeleafer博士の演繹部門追加講座に参加していた、もしくはその講座用の原稿を読んだことがあるはずです。この講座への称賛を惜しむわけではありません。あれは現在の演繹部門の研究業で最も中核的であり最も注目されている問題——話伝子、物語層/領域の関係、物語の空白や代入などの問題について——洞察力に優れた論述を行っています。ただし、Veleafer博士が言ったように、彼自身の多忙により、これらの理論に対していち解釈を述べただけに過ぎません。それ故に、私という無名の者が恐れ多くも演壇に立ち、皆様に私の見解を共有していただく機会を頂いたのです。ええ、そうです。私もVeleafer博士が定義するところのアバターです。もちろん“投影者”と呼ばれる方が好きですが。
想必各位都曾经参加过Veleafer博士的演绎部附加讲座,或者说阅读过这次讲座的讲稿。我并不吝惜我对于这次讲座的赞美,它对当前演绎部研究工作中最核心也是最热点的一些问题——包括叙述因、叙事层/域关系、叙事的空白以及代入等问题——做了卓有洞见的论述。但是正如Veleafer博士所言,因为他本人事务繁忙,只是对这些理念做出了一些解释。正因为此,我这无名之辈有了忝立于这讲台,向各位分享我的一些见解的机会。啊,对了,我也是一个Veleafer博士所定义的化身,当然我更喜欢称此为“投影者”。
本日、主に討論するのは3つです。最初は物語層に物語領域、それと“準物語”の間の関係について話し、次はそこから引き出される、いわゆる“抽象物語層”と“抽象物語領域”の見方について、最後は物語の“安定”と“充填”のメカニズムを改めて語らいましょう。
我今天主要讨论的内容包括三个部分,首先我会对叙事层、叙事域以及“亚叙事”之间的关系做一些讨论,接下来我想由此引出我对所谓“抽象叙事层”和“抽象叙事域”的看法,最后再讨论一下叙事的“稳定”与“填充”机制。
まず、物語構造モデルを単純なサンドウィッチ式物語階層モデルから準物語-物語領域モデルへと拡張したことは、間違いなくブレイクスルーでした。ただ私個人としては、物語層モデルを完全に捨てるというのも問題があります。私達がするべきこと、それは物語層モデルについての認識を改めることです。
首先,将叙事结构模型从简单的三明治式的叙事分层模型扩展到亚叙事-叙事域模型无疑是一个飞越。但是仅就我个人而言,完全抛弃叙事层模型也是存在问题的,我们需要做的是对叙事层模型进行一个重新认识。
これまでのよくある認識では、物語層をサンドウィッチに挟まった薄いチーズだと見なしています——広さだけがあり、高さはない。でも実際のところ、物語層にはそれ自身の高さがあります。いうなれば、1つの物語層は異なる準層に分けられるのです。準層の個数は不定で——1つだけのこともあれば、複数だったり無数に持つこともあります。各準層は独立してみえますが実際には相互に作用可能です。そして1つの物語領域が同じ物語層にある1つの、あるいは複数の準層を含んでいることがあります。
在此之前的普遍认知是将叙事层看作三明治里一片薄薄的乳酪——它只有广度,而没有高度。但是事实上,叙事层是拥有自己的高度的。也就是说,一个叙事层可以分为不同的亚层。亚层的数目是不确定的——可能只有一个,也可能有可数个或者无数个。每个亚层之间看似独立但事实上可以交互,而一个叙事域则可能包括一个或多个位于同一叙事层中的亚层。
こうした例は珍しいものではありません——よくありがちな“第四の壁を破る”小説や映像作品にしても、もしくはいわゆる“作者が物語に組み込まれる”あるいは“フィクションの事物が現実に組み込まれる”事件——これも物語層に“高さ”があることを暗示しています。この“高さ”はVeleafer博士の講座では“物語領域の高次元性”の形で言及されていて、また準物語についての論述でもこれに似た観点の言及があります。
这样的例子屡见不鲜——无论是那些老掉牙的“打破第四面墙”的小说或者影视作品,抑或是所谓“作者被迭代进叙事”或“虚构事物被迭代进现实”的事件——这都暗示着叙事层是存在着“高度”的。这种“高度”在Veleafer博士的讲座中被以“叙事域的高维性”的形式提及,同时对于亚叙事的论述中也提到了与此类似的观点。
しかし、準物語のもう一つの観点については相違点があるかもしれません。それは準物語の整合性——あるいは物語層の整合性です。もちろんこれが私の知識の浅さ故なのかもしれませんが。Veleafer博士の観点では、私達のいる物語層の下にある物語層は全て1つの準物語と見なせて、そしてこの準物語と我々のいる物語層は我々の上層物語における準物語と見なせます。「下層世界は自由に相互作用することができる一方、基層世界(すなわち、作者が所在する物語層)には影響をもたらさないわけです。私たちより下の物語層は全て、1つの準物語とみなして良いでしょう。」Veleafer博士はそう言いました。
但是,在关于亚叙事的另一方面的观点可能存在分歧。这一点是亚叙事的整合性——或者说叙事层的整合性。当然这可能只是我浅薄的见识使然。在Veleafer博士的观点之中,位于我们所在的叙事层之下的叙事层可以全部视为一亚叙事,而这一亚叙事与我们所在的叙事层又可以视为我们的上层叙事的亚叙事。“下层世界可任意交互,但不影响本层世界(即作者所在叙事层)。我们之下的叙事层可以全部认作一个亚叙事。”Veleafer博士如是说道。
ですが問題もここにはあります。
但是问题也出在这里。
下層世界は自由に相互作用することができますが、基層世界には影響しません。では私達の上層物語、あるいは“親物語”にとってはどうでしょう、私達のいる層も私達の下層と自由に相互作用できます。
既然下层世界可任意交互,而不能对本层世界造成影响。那么对于我们的上层叙事,或者说“母叙事”,来说,我们所在的层也可以和我们的下层任意交互。
どうもここに問題があるようですね?
这里似乎有点问题?
理由を私が考えるところでは、立体的な物語層の間には、やはり隔たりがあるからでしょう。例を挙げるなら、これはサンドウィッチに似ています。一番上のパンから一番下のパンの間には、複数層の異なる具材、ソースに、葉物野菜に、トマトに、肉に、まだまだ沢山。勿論パンや、他の色々も、それらの間は互いに隔たりがあります。ですがそれぞれの層にある互いに独立した具材は自身の高さがあり、しかも平坦ではありません。
因此我认为,立体的叙事层之间,仍然存在隔离。打个比方的话,这类似于一个三明治,从最上面的面包片到最下面的面包片,有很多层不同的东西:酱料、菜叶、西红柿、肉片,不一而足。但是无论是面包片,还是别的什么东西,它们之间都是相互隔离的。但是每一层相对独立的配料却拥有自己的高度,而且并不平坦。
こうすると、この問題が少しは紐解きやすく見えるかもしれません。私達の上層物語は物語層を構成しています。そしてこの物語層には異なる物語領域があり、それらは細胞膜上のタンパク質のように、“物語層”という膜の中に組み込まれています。表面に浮くだけのものもあり、膜の内側に落ちるものもあり、膜全体に跨がるものもあり……などなど。同一の物語領域の異なる高度で、物事は相互作用を起こすことができ、“上層物語が下層物語に入った”り“下層物語が上層物語に入った”ように見えますが、同一の物語層の違う高度の物事が相互作用して高度が変化しただけです。しかし、この相互作用が上層物語に影響することは永久にありえません——影響している“ように見えた”としても、それは上層にいる語り手が、我々より上に位置する物語領域を造り出し、先ほど言及した物語領域の中に取り込んだだけです。同様に、我々のいる層の語り手も我々の下に位置する物語層の中に、違う“高度”を持つ物語領域を真似して造り出せます。その下層で造り出された相互作用も同様に我々の層と隔てられています。
这样一来,这个问题或许会显得稍微明朗了些。我们的上层叙事构造了一个叙事层,而这同一个叙事层中有不同的叙事域,它们就像细胞膜上的蛋白质一样,插在“叙事层”这膜中,有的只浮在表面,有的部分陷入膜中,有的横跨了整个膜……等等等等。在同一个叙事域的不同高度上,事物可能会发生交互,看上去就好像“上层叙事进入下层叙事”或者“下层叙事进入上层叙事”,但是那只是位于同一叙事层的不同高度之间的事物的交互以及所处高度的改变罢了。但是这种交互是永远无法影响到上层叙事的——即使它们“看起来”影响到了,那也只是位于上层的叙事者在我们这一层相对我们较高的位置建立了一个叙事域并将其纳入了之前所提及的那个叙事域之中罢了。同样地,位于我们这一层的叙事者也可以在位于我们所处的叙事层之下的叙事层之中建立具有不同“高度”的叙事域并如前法炮制,在那下层制造发生的交互同样是与我们这层隔离的。
これで、いわゆる“抽象物語層”と“抽象物語領域”の問題が話せます。
这样一来,我们便可以谈谈所谓“抽象叙事层”和“抽象叙事域”的问题了。
“抽象物語層”と“抽象物語領域”という2つの概念は文字通り“抽象的”に見えるかもしれませんが、実際には少々具体的な喩えをすれば簡単だったりするかもしれません。これらはサンドウィッチの異なる層の間の空気、そしてサンドウィッチ全体を貫き、安定性を保つ重力場のようなものです。
“抽象叙事层”和“抽象叙事域”这两个概念看起来可能如它们的名字一样有些“抽象”,但是真要做一个稍稍具象化的比喻可能也不是很难:它们就好像三明治不同层次之间的空气以及贯穿整个三明治、让它保持稳定的重力场。
もちろん、“抽象物語層”と“抽象物語領域”が物語モデル中に実在するのかについて、今でも比較的大きな論争が起きています。なので、この概念はこれらに合理性があるからという理由のみで皆様に紹介します。話半分に聞いてかまいません。その後でお話しする物語の安定と充填のメカニズムはこの二つの概念とさほど関わりませんので。
当然,关于“抽象叙事层”和“抽象叙事域”是否真实地在叙事模型中存在仍然有比较大的争议,我向各位介绍这一概念只是因为我个人认为这两个概念有其合理性。各位大可姑妄听之,因为我之后将要提到的叙事稳定及填充机制并不会太多地涉及这两个概念。
この2つの概念の定義はそれほど複雑ではありません。“抽象物語層”は2つの具象物語層の間にある物語層で、“抽象物語領域”は“抽象物語層”の中にある物語領域です。これらの働きはコンピュータのキャッシュのようなもの——そして具象物語層はハードウェアなど不揮発性メモリのようなものです。“抽象物語層”は物語ではありませんが、物語層間の作用を——物語層の自身から自身への作用さえも——実現する、必要なインタフェースとメソッドの一方あるいは両方が存在する層、つまりインターネットモデルにおけるプロトコル階層のようなものです。“抽象物語領域”に関しては、“抽象物語層”の中にあるもので、これらインタフェースとメソッドの一方あるいは両方の供給に必要な資料である、またはこれらの一方あるいは両方から生じた一時的データを保管する場所です。
这两个概念的定义并不算复杂。“抽象叙事层”是位于两个具象的叙事层之间的叙事层,而“抽象叙事域”则位于“抽象叙事层”之中的叙事域。它们作用可能类似计算机中的缓存——而具象的叙事层则有些类似硬盘这样的非易失性存储设备。“抽象叙事层”并不是叙事,而是实现叙事层之间的作用——甚至可能包括叙事层自身对自身的作用——所需要的接口和/或方法所在的层,就像互联网模型中的协议层一样。至于“抽象叙事域”,则是位于“抽象叙事层”中的,为这些接口和/或方法提供所需的资料,或者存放这些接口和/或方法所产生的临时数据的地方。
今のスライドの“インタフェースとメソッドの一方あるいは両方”の字が太くなっている点に気づいたことでしょう。さて、質問します、“メソッド”という字を見て、最初にどんな言葉を思い浮かべましたか?
想必各位已经注意到了,现在我的幻灯片上“接口和/或方法”这几个字被加粗了。那么,请问哪位能告诉我,您看到“方法”这个词之后,第一个想到的词汇是什么?
……はい、2列目のそこのお方……そう、その“物語流”、それか、刻印流!
……好,就第二排的这位先生……对,就是“叙事流”,或者说,压印流!
そうです、皆様ご存知の通り、上層物語実体がこの領域、もしくはこの層の物語を描写するときの主な方法は、“構想”を物語領域中に投影する刻印法です。この刻印法では基本的に、物語流を構成し、上層物語から流し込み、基層物語の目標位置へ流し入れることで物語刻印を達成します。しかし、この過程では自ずと次の問題が生じます。
没错,正如各位所知,上层叙事实体在对本层(域)叙事进行描述时的主要方式是将“构思”投射到叙事域中的压印法。而这个压印法的主要实现就是构造叙事流,从上层叙事流出,流入本层叙事的目标位置实现叙事压印。但是,在这个过程中,毫无疑问会产生以下几个问题。
1つ目は、刻印法の主な方法、つまり点刻印と線刻印では、目標の物語層、もしくは目標の物語領域中の全ての物語線を完全にカバーすることができない点です。他にも、複数の上層物語実体が同一の物語領域に刻印したときに、物語流の基本制御線、つまりは異なる上層物語実体が行う文章制御の根拠、あるいは“世界観”や“カノン”等に多少なりとも違いがあるため、生じる刻印流が同一の物語領域に作用する際に“干渉”に似た相互作用が発生し、目標となる物語領域での刻印に矛盾や衝突の発生を引き起こします。また、物語の枠組みという文章制御への制限と濾過作用が物語の破綻の発生をもたらします。これらの問題から、物語のラストに大量の空白や矛盾などの現象が生じます。
第一,压印法的主要方式,即点压印和线压印,均无法实现对目标叙事层,或者说目标叙事域,中所有的叙事线的完整覆盖。此外,多个上层叙事实体在对同一叙事域进行压印时,由于叙事流基本制导线,也就是不同上层叙事实体对文字制导做出的调整的根据,或曰“世界观”、“设定”等,必然存在或大或小的不同,由此产生的压印流在作用于同一叙事域时可能发生类似“干涉”的相互作用,使得作用在目标叙事域的压印产生矛盾或冲突。与此同时,叙事框架对文字制导的限制与过滤作用会导致叙事漏洞的产生。在这些问题下,叙事结果中会出现大量的空白、矛盾等现象。
2つ目は、上層物語の“構想”する行為は目標の物語領域に同じく作用するものの、“構想”が生み出す刻印流は不安定な刻印流である点です。通常、これは雑多で不完全です。もし、この刻印流が目標の物語領域にそのまま作用した場合、目標の物語領域が不安定になり、一時的に、あるいは永遠にPK-クラス"オール-イン-ワン"実存のパンデモニウムイベントの泥濘に陥るかもしれません。
第二,上层叙事的“构思”行为同样会作用于目标叙事域,而“构思”产生的压印流是一种不稳定的压印流。它通常是零碎的、不完整的。如果直接将这种压印流作用于目标叙事域,可能导致目标叙事域出现不稳定、甚至暂时或永久堕入PK级“一体化”存在性万魔殿情景的泥淖。
1つ目の問題については、私の日頃の観察と結びつけると、物語を当てはめる過程において、実際には“物語の自己補完”の過程を経ていると私は考えています。この過程では上層物語の刻印流を受信した後、現在の物語の枠組みと結びつけ、物語の枠組みに基づいて物語中の空白の充填を行っています。上層物語が刻印流を送っていない、または刻印流を当てはめる命令を伝達していないときも、物語の枠組みや物語のテンプレートなどを結びつけて物語の自己補完と自己充填を行っています。
针对第一个问题,结合我平日的观察,我认为,在套用叙事的过程中,事实上经历了一次“叙事自补全”的过程。这个过程在接收上层叙事者的压印流后,会将其与当前叙事框架进行匹配,并基于叙事框架对叙事中的空白进行填充。在上层叙事没有送来压印流,或是没有下达套用压印流的命令的时候,它也会结合叙事框架、叙事模板等对叙事进行自补全与自填充。
このメカニズムのことを、私は“物語自己充填”と呼んでいます。その働きはこう喩えられます。「上層物語は執筆時に物語の下書きをまとめて、物語をつなぎ合わせる“橋”の将来像を起こすだけで、物語自己充填メカニズムが“橋”を実際に渡れるようにし、“橋”の下に水が流れ“岸”の上に木立や泉に小屋が建つようにする。」
这个机制,我将其称为“叙事自填充”。其作用就好比:上层叙事书写时只需要汇出故事的草图建起连缀故事的“桥”的蓝图,而叙事自填充机制则让这“桥”真的能飞跨于两岸,并让“桥”下有流水,而“岸”上有林泉屋舍。
このメカニズムはフォールトトレランス1やディザスタリカバリ2と同様のメカニズムです。過去改変や現実改変によって対処可能な矛盾点に関して、もし上層物語が対処していなかった場合、このメカニズムがある程度の過去改変と現実改変の一方あるいは両方を行うことで物語の安定を達成するのです。ただし、ここでの“現実改変”という言葉は厳密な意味では使っていません、こうした改変はヒューム値の変動を伴うとは限りませんので。より広い意味をとれる“物語改変”の方が適切かもしれませんね?
这个机制同样是一个容错容灾的机制。对于某些可通过历史/现实扭曲处理的矛盾点,若上层叙事实体未作处理,那么这个机制会通过在一定程度上扭曲历史和/或现实实现叙事稳定。不过我认为在这里用“现实扭曲”这个词可能不太严谨,因为这种扭曲未必伴随着休谟指数的波动。或许涵盖范围相对广些的“叙事扭曲”会更加合适?
また、このメカニズムは上層物語実体の代わりに物語領域の分割や合併、物語テンプレートの変更などの操作を果たすツールでもあります。下層物語の更に下層の物語を維持する基本的枠組みやメソッドを供給しているのかもしれません。
同时,这个机制还是代理上层叙事实体完成叙事域分割/合并、叙事模板变更等操作的工具。它可能还提供了维护下层叙事的下层叙事的基本架构和方法。
この問題からは演繹部門の同僚達が日頃言い争っている「結局のところ自由意志は存在するのか?」という問題を思い出してしまいます。
这个问题不禁让我想到了演绎部同仁们常常争论的问题:自由意志究竟存在与否?
哲学みたいな高みへ持ち上げるのでなければ、“自由意志”の4文字を読んで解る通り、自由意志は存在すると考えています——物語自己充填メカニズムのおかげで。
假如不把它上升到哲学那么高的层次上,只从对“自由意志”这四个字的字面理解来看,我认为自由意志还是存在的——得益于叙事自填充机制。
その根拠は多々あります。少なくとも今のところ、我々の時間線は連続していて途切れたり飛び飛びになっていません。ただ、SCP-CN-642を証拠とした方がよいでしょう。ご存知のように、このオブジェクトは上層物語実体らが“ずっと線上に居続けるとは限らない”という特徴をそれなりに表しています。では、上層物語実体らが“一時的に線上を離れた”とき、我々は何をしているのでしょうか?
这一点的论据可能很多,至少就目前而言我们的时间线还是连续的,没有出现间断或者跳跃。不过我更喜欢拿SCP-CN-642作为论据。正如各位所知,这个项目一定程度上体现了上层叙事实体们“未必永久在线”的特征,那么,当上层叙事实体们“临时离线”的时候,我们在做什么?
そう、我々の仕事を、我々の生活を、何の変哲もないように見えても、続けなければなりません。
对,我们的工作,我们的生活,看似平淡无奇,但是必须继续。
上層物語実体が我々の生活を常時書くことは不可能です。ならばどうやって“書かれる”のでしょうか?
上层叙事实体不可能时时刻刻书写我们的生活,那么此时我们的生活,是如何被“书写”的呢?
これは自己充填メカニズムが働いているからなのかもしれません。少なくともそういった時には、我々は比較的“自由”なのではないでしょうか?
或许这就是因为自填充机制在工作吧。至少在这些时刻,我们还是相对“自由”的,不是吗?
「『自由意志は存在しない』という主張は古くから存在しますが、君たちは自分の思考に応じて手足を動かすことができます。作者が君の運命を決めている可能性はありますが、私たちの所在する現実においては、君は自由の身です。」Veleafer博士の話は一理あると考えています。
“自由意志丧失的说法一直都在,但你们能够凭着自己的想法活动手脚。或许作者已经安排好了你们的命运,但在我们所处的现实中,你是自由的。”我认为Veleafer博士说得很有道理。
2つ目の問いについて、物語自己充填メカニズムの上層、あるいは下層に“物語自己安定”メカニズムが存在すると私は考えます——こうした構造が物語自己充填メカニズムの圧力と負荷を大幅に軽減できることから、物語自己充填メカニズムの上層に位置するとみていますが。
针对第二个问题,我认为在叙事自填充机制的上层或者下层,存在一个“叙事自稳定”机制——不过我更倾向于这个机制位于叙事自填充机制的上层,因为这样的架构可以大大减轻叙事自填充机制的压力和负载。
物語自己安定メカニズムとは物語自身の自己保存メカニズムかもしれません。その主な機能は上層物語実体が下層物語に生み出した刻印流を1個以上の“抽象物語領域”3に向き付けしなおすこと、そして明確に与えられた書き込み信号を受信した際にのみ刻印流を下位の構造へ改めて流して物語刻印を行うことです。
叙事自稳定机制可能是叙事自身的自保机制,它的主要功能是将上层叙事实体对下层叙事产生的压印流重定向到一个或多个“缓冲叙事域”,并且仅在收到明确给出的写入信号时才将压印流重定向下级机构进行叙事压印。
いわゆる“抽象物語領域”はというと、特定の需要に対して構築された、動的で不完全で“廃棄可能な”臨時の物語領域なのかもしれません。この物語領域はその物語流の目標となる物語領域の圧縮コピーに相当していることからみて、刻印流の支持に必要となる基本的な物語の枠組みを動的に供給するだけです。物語全体の基調や、元からあった物語流などの箇所は親物語領域から直接継承できるものの、必要のない箇所は削除されます。
至于所谓“缓冲叙事域”,它可能是一个针对特定需求构建的、动态的、不完整且“可丢弃”的临时叙事域,该叙事域从相当于该压印流之目标叙事域的精减化副本,只是动态地提供支撑该压印流所需的基本叙事框架。其叙事总基调、旧有叙事流等部分则可能直接继承自母叙事域,但是删除了与需求无关的部分。
この“バッファ”がある位置についての明確な定説は今もありません。我々がいる物語層と同じ階層にあるかもしれませんし、“抽象物語層”の中にあるかもしれません。
关于这一“缓冲区”的存在位置尚无明确的定论,它们可能位于我们所在的叙事层的平层,也可能位于“抽象叙事层”之中。
今述べた通り、物語自己安定メカニズムの主たる意義とは、上層物語実体中に広範にある、物語のシミュレーション、無意味な構想、娯楽的構想、水平方向のシミュレーションによる構想などの現象が生み出した不安定な刻印流が下層に対して過度に影響することを避ける点にあるのかもしれません。その上、物語自己充填がこういった不安定な刻印流を部分的に処理する際の圧力を軽減できるかもしれません。同時に、物語自己安定メカニズムはこうした不安定な物語流を処理する過程で生じる誤りや脱落を減少させ、更にはこれを原因とする予期せぬ物語領域の分裂、衝突、合併、そしてPK-クラス"オール-イン-ワン"実存のパンデモニウムイベントを回避することが可能です。
正如前面所述,叙事自稳定机制的主要意义可能就在于避免广泛存在于上层叙事实体中的叙事推演、无意义构思、娱乐性构思、平层推演性构思等现象产生的非稳定压印流对下层发生过度影响。并且可能可以减轻叙事自填充部分处理此类非稳定压印流的压力。它同时可以减少在处理此类非稳定叙事流的过程中可能出现的错漏,进一步避免可能由此导致的非预期性叙事域分裂和/或叙事域碰撞和/或叙事域合并和/或PK级“一体化”存在性万魔殿情景。
ここまで来ればもうすぐおしまいです。この図がこれまで討論した概念的層の関係を理解する助けとなれば幸いです。
到这里就已经接近尾声了,希望这张图能够帮助各位理一理我们先前所讨论的一些概念的层次关系。
今回の講座はここまでです。ご安心を、たとえこれがSCP財団の世界観に基づいたtaleに過ぎないとしても——そして上層物語実体らにDownvoteされたとしても。それでも、自己安定と自己充填のおかげで——他の何かのおかげかもしれませんが——上層物語で物語が終わった後も、我々は“生きて”いられます——つまるところ我々は今、SCP財団という物語領域にある、これ以上なく小さな子物語領域にいるというだけです。
本次讲座就到此为止了,放心,哪怕这只是一个基于SCP基金会世界观的故事——而且它也很可能被上层叙事实体们Downvote掉。但是,得益于自稳定和自填充的机制——可能还有别的什么东西——在上层叙事在结束叙事之后,我们仍然能“活着”——毕竟我们现在只是处于SCP基金会叙事域下的一个小得不能再小的子叙事域罢了。
皆様が出席してお相手してくださり、改めて心から感謝申し上げます。もし質問や話し合いがしたいのであれば、今すぐでもこの後でも私的に話し合いましょう——サンドウィッチを食べてもよろしいのですよ。気にせずとも、干し草は挟んでいませんので。
再次衷心感谢各位的出席和陪伴。如果还有什么问题或者希望交流的话欢迎现在提出或者稍后与我私下讨论——我可以请您吃三明治,放心,不是干草馅的。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3704020 (25 Jun 2018 15:07)
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