創造の果てに

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「もうこの世界も終わりか。」千都博士は言った。「今迄よくやったよなあ。」と悠里博士は言葉を返した。

2450年の八月、ある博士はある発見をした。それこそが、「この世界が仮想現実である」ということだ。
この発見は瞬く間に世界中のあらゆる財団中に知れ渡った。勿論こんな下らない世界から出られることならすぐにでも出たいと誰もが思うだろう。だが、どうすることもできなかった。所詮は二次元の人間だったのだ。
結局のところ、「我々が二次元だろうと三次元だろうと我々は我々だ」という胡蝶の夢の様な結論へと逢着した。

それからまた長い年月ことである。SCPwikiは残念なことに、所謂「過疎サイト」と化していった。なぜか?と言われるとよくわからない。ある人は「もう出来るだけのことはやりつくしたから。」と言い、またある人は「こんなところに自分のアイデアを書いたって誰も見やしないと言った。そして、わずかながらの昔を懐かしむ人達もやがてここから去っていった。そして、今最後の一人がこのSCPwikiから去っていった。もはや完全にSCPは忘れ去られたのだった。
そして、そんな忘れた世界の片隅に千都博士と悠里博士の2人がいるわけだ。

ある朝のことだ。サイトから人がさっぱりいなくなったのだ。不審に思った千都博士はすぐにサイトの外へ逃げ出した。こんなことが起こるからには何か大きな収容違反がおこっている事が往々にしてあるからだ。もしかしたらもう既に機動部隊の奴らが外で何をどうしようか話し合っているかもしれない。
だがどうしたことか。人一人いやしない。それに変だ。昨日は雨が降ると予報があったのに、今日は雲すらない完璧な青空だった。よく見たらいつもいやというくらいに見るはずの財団ロゴに今日はお目にかかってない。いつもなら廊下にあるはずの花瓶やよくある風景画にもだ。千都博士は思い出した。「この世界は虚構である」という研究報告書を。そうとなればこの不可思議な現象にも合点がいく。この世界は忘れ去られたのだ。だがそうなると一つ疑問が浮かぶ。なぜ私だけ忘れられなかった?そう思った瞬間、ある考えが頭を横よぎった。「私は何かの物語に使われるはずだった主人公」だと。おそらくこの世界を見ていた最後の人が私を考えたのだろう。だが、例えそうだとしても、もうどうでもいいことである。後少しで私も同じように忘れられるのだから。
そう思いながら、私は歩き出した。せっかく貰った命なのだから、最後くらい綺麗に終わらせたいと思うのが人間だからだ。

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