SCP下書き「██戦争」

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - ██戦争
著者: mC shrimp
作成年: 2023

回収時のSCP-XXXX-JP-17

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Anomalous Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-8146内の低危険性物体保管ユニットにて保管されます。

国外にて新たなSCP-XXXX-JP個体が確保された際は、当該国支部と連携してSCP-XXXX-JPをサイト-8146へ輸送して下さい。

説明: SCP-XXXX-JPは未知の鳥類の死骸群です。回収されたSCP-XXXX-JPはいずれも身体に致命傷と思われる外傷と強力な腐食耐性及び破壊耐性を持つ事が確認されています。

SCP-XXXX-JPは1932/12/4以前はオーストラリア支部のサイト-████にてAnomalousアイテムとして収容されていましたが、ジャクソン・デュン管理官がSCP-XXXX-JP-17を新種鳥類の標本個体として秘密裏に売却した事案時に回収されました。事案後、本部への報告時にSCP-XXXX-JP-17の特徴と酷似したAnomalousアイテムが保管されていることが確認され、また他支部においても同様の特徴を持つAnomalousアイテムが複数個体保管されていることが確認されたため、1934/2/14にAnomalousアイテム群をサイト-8146に輸送しSCP-XXXX-JPとして再分類後、収容に至りました。

補遺: 2023/1/31現在、SCP-XXXX-JPは94個体回収されており、回収される個体数も増加傾向にあります。以下、保管されているSCP-XXXX-JPのうち一部の抜粋です。

個体	備考
SCP-XXXX-JP-1	モーリシャス島にてイギリス支部が回収したSCP-XXXX-JP。回収されたSCP-XXXX-JPの中では一番古い個体。全長1m2cm、体重22.7kg。頸部に裂傷が確認される。特異な形態をしており、既存の如何なる鳥類にも類似していない。翼部は飛行に適した形状ではなく、羽毛は灰色、身体のシルエットは丸みを帯びている。顔面は額の部分まで皮膚が裸出している。
SCP-XXXX-JP-2	ニューファンドランド島にてカナダ支部が回収したSCP-XXXX-JP。全長79cm、体重5.2kg。背部に銃痕が確認される。翼部は20cmほどで飛行に適した形状ではない。腹部の羽毛は白色、頭部から背中の羽毛は黒色である。また脚部は水掻きが確認されており、ペンギン科(Spheniscidae)に類似した形態を持つことから海上で生活していると推測されている。
SCP-XXXX-JP-5	ウィスコンシン州にて財団本部が回収したSCP-XXXX-JP。全長39cm、体重322g。腹部に銃痕が確認される。ハト科(Columbidae)に類似した形態を持つ。頭部と上面は青灰色、喉部から腹部にかけて赤朱色、嘴は黒色、脚部は赤色であり、羽と尾は尖っていて長い。羽の形状から、長距離飛行が可能な種であると推測されている。
SCP-XXXX-JP-17	上記事案により回収されたSCP-XXXX-JP。西オーストラリア州にてオーストラリア支部が回収。全長1m72cm、体重55.3kg。腹部、頸部、脚部に銃痕が確認される。ダチョウ(Struthio camelus)に類似した形態を持つがダチョウと比較して体躯はがっしりしており、色の剥げた灰褐色の羽毛を持つ。
SCP-XXXX-JP-47	フィヨルドランドにてニュージーランド支部が回収したSCP-XXXX-JP。全長58.8cm、体重4.2kg。右翼部が大きく損傷しており、タイヤに踏み潰されたような跡が確認される。オウム目(Psittaciformes)に類似した形態を持つが、翼部は他のオウム類と比較して小さく体重は重いため、飛行能力は皆無であると推測されている。背部の羽毛は黒の縞模様が入った深緑色をしており、下腹部の羽毛は黄緑色である。
SCP-XXXX-JP-94	東京都練馬区にて日本支部が回収したSCP-XXXX-JP。SCP-XXXX-JP-91に類似した外見を持ち、日本国内で回収されたSCP-XXXX-JPでは5個体目に当たる。全長57.2cm、体重752g。全身の骨折により大きく損傷しており、腹部からガラス片が採取される。全身に光沢のある黒色の羽毛を持ち、脚部と嘴も共に黒色である。SCP-XXXX-JP-91と比較してやや大きく、上嘴が曲がっており、額に出っ張りを持つ。

付与予定タグ: 死体　鳥類　歴史　現実改変　種族　パラドックス

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ファイルページ: エミュー戦争

ソース: https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Deceased_emu_during_Emu_War.jpg#mw-jump-to-license
ライセンス: パブリックドメイン/CC0

タイトル: A man holding an emu killed by Australian soldiers
著作権者: 不明
公開年: 1932
補足:

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  批評コメント批評コメント

  
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  mC shrimp 11 Feb 2023 15:18

  EianSakashiba主催の「最強の大会」コンテストの参加作品です。(使用ワード「death」)

  + 例に挙げられた鳥類達

  SCP-XXXX-JP-1: ドードー

  SCP-XXXX-JP-2: オオウミガラス

  SCP-XXXX-JP-5: リョコウバト

  SCP-XXXX-JP-17: エミュー

  SCP-XXXX-JP-47: カカポ(フクロウオウム)

  SCP-XXXX-JP-91&94: ハシボソガラス&ハシブトガラス

  + スポイラー

  SCP-XXXX-JPの正体は「発生した瞬間にその種が最初から絶滅している(存在しない)ことになるよう現実改変を起こす鳥類の死体」です。発生のトリガーはその種の鳥類が人間の活動で死ぬこと。
  最初からいないことになっているので、財団側も彼らの存在を知らず、「新種の鳥類」としか記載ができないのです。
  この記事はエミュー戦争という実在の事件から着想を得ました。

  最後の編集 13 Feb 2023 01:09 by mC shrimp さらに表示

  EianSakashiba 14 Feb 2023 03:19

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  読ませていただきました。現状ですとnvかなと私は思いました。
  スポイラーを読めば納得するのですが、現状報告書内でその答えに至るまでの判断材料が少なすぎる気がしました。（これはひとえにわたしの判断力不足であるための可能性もありますが）「報告書」という体裁である以上、オブジェクトである鳥の死骸の特徴を描写するというのは正しいです。正しいのですが報告書を呼んでいるのはその道のプロである財団職員ではなくあくまでも我々一般人が殆どです。これらの特徴を読んで「これはこの絶滅した鳥だな」とピンとくるかと言われると微妙ですし（私は辛うじてドードー鳥が分かったくらいです）ましてや現状の「短めの文章量で考察してほしい」というスタイルならば、読者に理解できるか怪しいリスキーな手掛かりに内容を割くのは私は得策ではない気がします。

  さらに厳しいなと思うのは「ああ、オブジェクトは絶滅した鳥類だな」ということがわかっても「ではなぜ財団が未知の鳥類と言っているのか（種類を特定できないのか）」というもうひとつの謎を解かないとスポイラーの内容にたどり着かず「よくわかんない記事」で終わる可能性があるということです。前述の通り報告書内の情報量は鳥類の特徴が割合を占めているためもうひとつの謎を解くことは難しいと感じました。

  これは私の読み違い、もしくはヘッドカノンの総意であるため無視して構わないのですがAnomalousからSCPオブジェクトへの再分類経緯が引っ掛かりました。新たな異常性が発見されたわけでも民間人に被害が出たわけでもなく、財団が把握している数が増えただけでAnomalousでなくなるものかな…とも思いました。

  長文かつ的外れな指摘大変失礼いたしました。投稿を陰ながら応援しています。

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