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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-8175の異常植物収容ユニット内にて一般的なケヤキ(Zelkova serrata)と同様に管理されます。
新たにSCP-XXX-JP-Aが確認された際は、SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Aを確保し、発見位置近辺の住民にクラスA記憶処理を施した後、カバーストーリー「不審者の悪戯」を流布してください。確保したSCP-XXX-JP-Aは異常昆虫収容ユニット内にて複数のセミ類と共に管理され、死亡した個体は焼却処分されます。
説明: SCP-XXX-JPは異常性を保持したケヤキです。外見や生態は一般的なケヤキと差異は無いことが確認されています。現在1株が収容下にあり、別個体の存在は確認されていません。
SCP-XXX-JPの異常性はセミ類に属する生物のオス個体がSCP-XXX-JPの樹液を摂取した際に発生します。SCP-XXX-JPの樹液を摂取した個体(以下、SCP-XXX-JP-Aと呼称)は鳴き声が人間の男性の声に変質します。この変質した鳴き声は主に異性への口説きやプロポーズといった恋愛的なアプローチを発声しています。この時、変質した鳴き声はSCP-XXX-JP-Aの成長度合いによって変化し、成虫に変態を遂げた直後の個体の鳴き声は20代前半のもの、寿命が近い個体の鳴き声は80代の老人のものであることが確認されています。
SCP-XXX-JPは2019/8/13に兵庫県朝来市██山中にて「男性の声で鳴くセミが大量にいる」というエージェントからの通報を受け、周囲の探索を行った際に発見され、収容に至りました。
インタビュー記録XXX-JP-A:
日付: 2019/08/20
対象: SCP-XXX-JP-A
インタビュアー: 難波研究員
付記: 今回インタビューを行ったSCP-XXX-JP-A個体はオスのクマゼミ(Cryptotympana facialis)であり、変質した鳴き声から人間の年齢における30代後半に相当すると推測されています。インタビューは異常昆虫収容ユニット内で行われました。
<録音開始>
SCP-XXX-JP-A: そこのお嬢さん!俺と一緒にこのクヌギでお茶でもどう?あぁ待って!ちょっと!あぁ行かないで!あぁ…。
難波研究員: では、インタビューを開始します。
SCP-XXX-JP-A: そこのお嬢さん!君のその美しい羽に一目惚れしたんだ!僕と一緒に食事でも!あぁちょっと!なんで!
難波研究員: 質問ですが、あなたは自分の鳴き声をどう感じていますか?
SCP-XXX-JP-A: 本当に君のことが好きなんだ!大切に感じているんだ!……なぜだ!どう聞いたってステキなハスキーボイスのハズだ!俺の声は完璧なんだ!一週間前まではこのケヤキでハーレムを築いていたはずなのにどうして…!
難波研究員: [ため息]
SCP-XXX-JP-A: 不味い…不味いぞ…早く女の子を呼ばなくては…時間が無い…早くしないと死んでしまう…ん?お前、いつからそこにいる?
難波研究員: え、今気づいたんですか?
SCP-XXX-JP-A: なるほど!お前のせいか!
難波研究員: は?私のせいですか?
SCP-XXX-JP-A: お前がこの木の近くにいるからだ!お前がそこにいるから女の子が怯えて逃げちまう。散れ!邪魔だ![難波研究員がSCP-XXX-JP-Aのいる木から離れる]そうだ!そこでじっとしてろ!フン!よくよく聞けばブサイクな鳴き声じゃないか!俺への嫉妬も程々にしておくんだな!おーい、そこの嬢ちゃん!俺と一緒に遊ばなーい?
難波研究員: [舌打ち]…インタビューを終了します。
<録音終了>
終了報告書: SCP-XXX-JP-Aは鳴き声の変質によりメス個体に対して求愛が正常に伝達せず、交配の成功率が極めて低いことが判明しています。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3691434 (18 Dec 2018 09:10)
記事の内容も短く異常性もシンプルで分かりやすいものでありながらもセミが口説き文句を言いながら鳴いてるというのはかなり絵面の強さがあると思いました。補遺でシュールギャグ的なもので終わらずに危険性を示しているというのもいい要素になるんじゃないかなと感じました。
とりあえずこんなのが身近に居たらなんだこのセミ……ってなりますね。説明の分かりやすさでこの絵面がすぐ浮かぶっていうのも強みになるんじゃないかなと思っています。
プロトコルに関しては特に違和感は感じませんでした。そこは大丈夫でしょう。
とにかく現状でもUVします。投稿楽しみにしてますね!
絵面が強すぎますね。現状でもUVします。
折角なら鳴き声の例を少し載せちゃっても良いと思いました(冗長になりそうなら乗せなくても構いません。)。
以下細かい点
特別収容プロトコルで学名出してるのでここの学名表記はいらない気がしました。
セミ類に属する生物のオスの個体 とした方が良いかもしれません。
交配の成功率が低いからやばい、というのはイメージしづらかったので交配の成功率が高いので遺伝するとやばい、とした方が分かりやすく感じました。ここは好みの問題ですので取捨選択してください。
指摘、批評ありがとうございます。
指摘箇所をいくつか訂正し、補遺を少し分かりやすくしました
補遺については「メス個体はオスの鳴き声を人間の声と認識してるから交配が成功するはずがない」というのを前面に押したかったので交配の成功率の低下はそのままにしてます。
ステゴロコン2021参加予定作品です。
現状ではDVです。オスのセミの鳴き声が人間の声になるという異常性のみで完結しているため、そこから何か発展がみられるとよいと思います。補遺の内容もこの異常性でなく「オスのセミの生殖能力をなくす」などであったとしても成立し、まあそうなるだろうなという内容であったためそれほど驚きがありませんでした。またオチについてはうまくオチがつかないからとりあえず危険にしとこうとなっているような印象です。
アノマラスアイテムで「男性の声で鳴くウサギ」がすでに存在しているためインパクトを与えるには「男性の声で鳴く」だけに終始せず、ホラーよりにするなら「桜の木の下には死体が埋まっている」などの有名な話と絡めてみたり、シュール路線でいくなら「PAMWACの関係者(もしくはただの一般の腐女子でもいいです)がイケボのセミに口説かれる声を録音して私的に使っていた」など色々やりようがあるように思います。個人的には最後危険にせずにシュールに振り切ったほうがいいと思います。
批評ありがとうございます。
結構難しい部分だなぁと感じています。
VideoGameMonkeyMONOさんが仰ったこの部分ですが、個人的にはこういうところを発展させると逆に「後付け設定感」による不自然さが際立ってしまい、修正が逆効果になってしまうんですよね。
また何か良い案が思い浮かびましたら修正を考えます。
読ませていただきました。私はNVです。
シンプルさが良さになっているので変にストーリーを付け加えたくないという事には大賛成ですが、今のままだとちょっと物足りないと感じるのも事実です。
ところで、この異常性は植物の防衛機構なのでしょうか。セミは樹液を吸うため木からすれば害虫なので、木がセミを殺しにかかるよう進化したというのは理にかなっています。
私は勝手にそう思いましたが、それを意図的に匂わせているのか意図していないのかが分かりませんでした。
そういう、現状の話から自然に発展させられる要素であればシンプルな記事のままで無理なく足せると思うので、一言そういう解説を付け加えてもよいかもです。
率直に言って、面白くありません。絵面が面白いからUV!っていえるほど絵面も面白いようには思いません。また、ソメイヨシノとセミという春要素と夏要素の混在が雰囲気のミスマッチ感を出しているように感じます。そこに更に人間の男声という要素が加わるので、短いのにとてもごちゃごちゃした印象を受けます。
声の変わったセミへの特別収容プロトコルがないのはどうしてなのでしょうか。桜ばかり探して蝉を放置しているように見えます。後にも繋がる話ですが、ここでメインが桜なのかと思わせておいて後が蝉ばかりに焦点当たっているのも構成としては良くないように思います。
面白さの核になるのはヒトの声をしたセミという部分ですから、桜という要素はなくしていいと思います。そのうえで蝉へのインタビュー記録とかがあれば少し面白くなるのではないでしょうか。絵面だけでコンテストで戦えるほどの面白さは私は一切感じないので(というよりも、プラス評価2桁いくかもわからないレベルに感じています)、ある程度こぎみいいような会話などで面白さを醸せれば良さそうです。SCP-670-JPなどが参考になるのではないかと。
取ってつけたような危険性が補遺にあるのはよくないと思います。とはいえ、危険性があることが問題なのではなくて、その危険が大して面白くないのが微妙なのです。拙作SCP-1992-JPも取ってつけたような危険を最後に書いていますが、これはSCPでも影響を受けてしまう意外性("踊る"と言えば人なのにという)や、財団がどうこれを収容するか考えているなどのプラス思考が書かれているから緩和されているように思っています。この下書きではただ、危ないのでKeterにするということしかわかりません。
ステゴロコンは棍棒コンではありませんから、あまり意識しすぎないで制約内での面白さを追求するのがいいと思います。他の方の意見も参考に柔軟な改稿がなされるのを期待したいです。
的確な批評ありがとうございます。
SCP-670-JPを参考に改稿を行いました。
再度見ました。インタビューに切り替えたのは個人的に良かったですが、内容に惹かれませんでした。人間の男性でも普通にありそうな会話ではウケにくいと思うので、人間の常識が通用しない発言をもっと蝉側にして欲しいと思いました。あるいは、あくまでも鳴き声なのであって、普通に人間側からの問いかけは理解してないとして、どこかかみ合ってないインタビューにするとか。蝉が冷静に受け答えしてるのが現在の問題点であるように思うので、おかしくする方向で笑いを取れないか目指してみるのがいいと思います。
ありがとうございます。
インタビュー記録を書き直しました。個人的にこのインタビュー書いてて無性に腹立ってきました。
セミに人間と言わせるのが微妙だと思います。
自分の「どこか噛み合ってない」イメージは、アンジャッシュみたいなのを考えていました…言葉足らずですみません
「人間」部分を「お前」に変えました。
アンジャッシュは…難しいですね…
拝読しました。
「蝉の叫びはモテたいがため」というところから着想しているのだと思いますが、その通り以上の意外性や深みに欠けているように感じました。
ツクツクボウシのリズムで「ヤリたいたいよー!やりたいよー!死にたくなーい!死にたくなーい!モテたいなあー!モテたいなあー!」とか叫んでいる蝉が多発する中に「殺さないでー!逃がしてあげてー!妹だけはー!」とか叫んでる蝉が一匹いるとか、なんかそういう「小気味良さ」と「気持ち悪さ」のスパイスが有れば、もっと読者の心を動かせるものになっていくのではないかなあと思いました。