幻覚

「佐伯さぁ〜ん。熱心にパソコンなんか覗いちゃってェ〜。書類ほっぽり出してサボっちゃダメでしょうよぉ〜。」

"防衛省国家高脅威情報収集委員会機密文書管理官"佐伯幸次郎は自分一人だけの執務室で聞くはずのない声を聞き、素っ頓狂な声をあげて腰を抜かした。
声の主であるチェック柄のシャツを着たカウボーイハットの男はデスクに腰掛けながら机上名札を弄んでいた。

「い、いつから居た!?君は一体誰だね!?」

「質問は一つずつにして欲しいですな佐伯管理官。まあ後者の質問には『財団から』と答えておきましょうかね。前者の質問ならアンタがそのノートパソコンを開いた時から既にこの部屋にいましたよ。まっ、『それ』を貴方は理解できるはずがないのですが。」

男は己のしたことをまるで誰もができて当然かのように飄々と話す。得体の知れない恐怖を感じた佐伯はノートパソコンを抱えて執務室の扉まで走り出すが、いつの間にか男は佐伯の背後からドア前へと移動していた。佐伯は外部に助けを呼ぼうと大きな声で叫ぶ。

「だっ、誰かいないか!侵入者だ!不法侵入だ!誰か来てくれ!」

「あぁ〜あぁ〜懸命に叫んじゃってまぁ。この部屋には少し俺が『おまじない』をかけましてね?外にここでの出来事を知られることは無いのですよ。あぁ、警察呼ぼうだなんて野暮な真似はしないで下さいよ?『下』の者共に貸しは作りたくないもんで。」

「…要件はなんだね。疚しい事はした覚えは無いがね?」

佐伯は怯えつつも反抗的な態度を取りながら男へ問いかける。

「ふぅむ、質問は一つずつにして欲しいと申し上げたはずなんだが、まあいい。俺が『疚しい事』のために其方に伺ったことを自覚しているなら結構だ。いやぁ〜苦労したんですよぉ〜?アンタがグリーン・スパロウの方に財団の機密を横流しした証拠掴むの〜。」

男が佐伯の前に10枚程度の書類をバラ撒く。それは佐伯がグリーン・スパロウ財団の幹部に渡したはずの財団の機密書類のコピーであった。

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