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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその性質上、完全な収容は達成されていません。混乱を防ぐため、現在生存しているSCP-XXXX-JPは死亡するまで財団の監視下に置かれます。サイト-██の収容エリアに保護してください。2016年以降に出生したSCP-XXXX-JPは、観察用個体を除きカバーストーリー「流産」を流布し終了してください。SCP-XXXX-JPに曝露したとされる一般人にはクラスA記憶処理と適切なカバーストーリーを流布してください。
追記 - 2019/██/██: 精神科、心療内科を有する医療施設に財団エージェントを常駐させ、SCP-XXXX-JP-α実体を発見してください。当該実体も財団の監視下に置かれます。サイト-██の収容エリアに保護してください。
説明: SCP-XXXX-JPは日本国内でのみ確認されている、特異な常染色体異常及びそれを有する人型実体群です。SCP-XXXX-JPを出産する両親の2親等以内の血族が全員日本国籍であること、出産する場所が日本国内であることが発生条件であると考えられています。現在までに異常性の遺伝、消失は確認されていません。
SCP-XXXX-JPにおける常染色体異常以外の生物学的性質は人間と変わりありません。異常性の判別は遺伝子検査で██番染色体の████異常を確認することで可能です。SCP-XXXX-JPは何らかの先天性の発達障がい又は身体障がいを抱えています。また、一般的な人間と比較して知能指数が10程度低く身体能力も平均以下であることも特徴です。
SCP-XXXX-JPを中心とした半径1mの曝露範囲に存在する、SCP-XXXX-JPを認識している非異常性の人間は知能指数と身体能力が平均して約30%向上1します。この異常性は重複せず、曝露範囲や効果はSCP-XXXX-JPの個体差に左右されません。以下は実験記録の抜粋です。
実験1 - 2015/██/██
対象: SCP-XXXX-JP8名、Dクラス職員32名
実験内容: SCP-XXXX-JPの異常性に曝露するようDクラス職員を配置し、四則演算の混じった百マス計算を行わせ終了時間を計測する。SCP-XXXX-JPの有無で結果が変化するか調査する。
実験結果: SCP-XXXX-JPが存在すると平均32秒短縮、29.5%記録が向上した。
実験2 - 2015/██/██
対象: SCP-XXXX-JP8名、Dクラス職員32名
実験内容: SCP-XXXX-JPの異常性に曝露するようDクラス職員を配置し、懸垂を行わせる。SCP-XXXX-JPの有無で結果が変化するか調査する。
実験結果: SCP-XXXX-JPが存在すると平均3回増加、32.2%記録が向上した。
実験3 - 2015/██/██
対象: SCP-XXXX-JP8名、Dクラス職員32名
実験内容: SCP-XXXX-JPの曝露範囲が重なるようDクラス職員を配置し、実験1と実験2を行う。
実験結果: それぞれ30.1%、29.5%記録が向上した。
2015年のSCP-XXXX-JP発見以来、日本国内にはSCP-XXXX-JPが約███人存在することが確認されています。財団はその全てを個人番号などのシステムで管理しています。発見が遅れた原因として実体数が少ないこと、異常性の曝露範囲が限定的であることが挙げられます。
補遺 - 2019/██/██: 先天性の障がいを持たないにもかかわらずSCP-XXXX-JPを発現した実体を発見しました(以降SCP-XXXX-JP-αと呼称)。財団エージェントが調査を開始したところ、精神疾患や非常に強い精神的ダメージを原因として約1万人に1人の確率でSCP-XXXX-JP-αが発現し、その実体は██例存在していることが分かりました。以下はその抜粋です。
番号 | 原因とされる事象 |
---|---|
SCP-XXXX-JP-α-82(80代男性) | 配偶者(80代女性)が死亡した。 |
SCP-XXXX-JP-α-181(10代女性) | 売春を行っていたが妊娠が発覚した。 |
SCP-XXXX-JP-α-715(10代女性) | 幼少期に母と姉が死亡した。 |
SCP-XXXX-JP-α-743(30代男性) | 両親による教育虐待を受けていた。 |
この内SCP-XXXX-JP-α-743はSCP-████-JPの担当研究員である冨永博士であり、本人の申し出により遺伝子検査を行いSCP-XXXX-JPの発現が確認されました。以下は検査結果報告時のインタビュー記録です。
インタビュー記録 - 日付2019/██/██
対象: SCP-XXXX-JP-α-743
インタビュアー: 蒲田研究員
補足: インタビュー内ではSCP-XXXX-JP-α-743について便宜上、冨永博士と呼称している。
[録音開始]
蒲田研究員: よろしくお願いします。まさか博士に聴取する日が来るとは思いませんでした。
SCP-XXXX-JP-743: 俺もSCiPになるとは夢にも思わなかったよ。まあなんでも聞いてくれ。
蒲田研究員: まずSCP-XXXX-JPを発現した原因と考えられる事象について教えてください。
SCP-XXXX-JP-743: ウチの家系は代々医者でな。俺は医者なんか興味無かったんだがお受験だの首席取れだの散々しばかれて病みながら東大医学部まで行ったんだよ。血反吐吐くほど勉強したのに肝心の医師国家試験で落ちたらもう親父がカンカンで。その日から家では無視され大学以外は家に軟禁されて勉強三昧。最終的に受かったけどその後自殺未遂3回くらいして精神病院通って気付いたら財団で働いてたって感じ。
蒲田研究員: 辛いことを思い出させてしまってすみません。おそらく学生時代のストレスが異常性発現のトリガーになったと考えられますね。SCP-XXXX-JPは知能指数が低いとされてますが、毎年新たな収容方法に関する論文の執筆や我々後進の育成など、私には博士が尊敬すべき上司として映っています。異常性による影響は無かったのでしょうか。
SCP-XXXX-JP-743: 結構影響あるよ。簡単な計算が出来なくなったり疲れやすかったり。でも同期や君達はどんどん出世しててかなり辛かった。今思えばこれも全部異常性だったんだな。
蒲田研究員: そうだと思います。では異常性に抵抗する方法は我慢と努力、いわゆる根性論ということですかね。
SCP-XXXX-JP-743: 多分そういうこと。でもこんな荒療治を他の人達にさせたくないと当事者として思うよ。俺が言うのもなんだけど後天性の実体は監視だけじゃなく財団が保護すべきだと考える。判断は俺が誇る後輩達に任せるから、後は頑張ってくれ。
[録音終了]
このインタビューを基に特別収容プロトコルが変更され、生存する全てのSCP-XXXX-JPをサイト-██に新設された収容エリアに保護することが決定しました。SCP-XXXX-JP-743は渉外として再雇用されました。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3685204 (02 Nov 2019 12:14)
皮肉がそのまますぎて上手く表現できていないように思います。自身が劣っているのではなく周囲が高められるというだけではモチーフが曖昧なので具体的なモチーフを用意してほしいです。例えば類似するオブジェクトにSCP-733-JPというのがあります。この場合「周囲の人が自分のテンションと真逆になる、そのため人に合わせられない」を「周りがパリピのようになる」と具体的な嫌悪感に変換しています。そうした言い換えができれば表現として面白い記事になると思います。
それとは別で補遺についてですが、先天性の障害以外にも異常性の発動条件があったとして、それが障害者支援を蔑ろにしてきた結果とは接続しないと思います。家庭環境の変化によるストレスと障害者支援が蔑ろにされてきた歴史には相関関係がなく、別々の問題であるからです。財団が障害者支援の補助に回る内容にしたいのだとしてこの流れは不自然に思います。
この件でまた別の指摘です。この異常性があったとてなかったとて障害者支援は社会において必要な運動です。異常性収容のために現在の障害者支援があることにしてしまうと、今行われている支援がとても利己的な要因で行われていることになります。結果的に支援が為されるのであればそれは良いことだと思いますが、現実で善意で為されている行いに裏があることにするのは個人的にモヤッとしました。
一旦全体の流れを整理し、どこに着地するかを決めた方がいいと思います。
拝読致しました。
リビジョン25時点での批評です。
あまり面白く感じられませんでした。インタビューにおいて劣等がいる事で周囲が引き立つという話でドロドロとした感情を吐き出す場面が非常にすぐに終わってしまっている様に感じる上、インタビューが少し過度な自語りになってしまっている様に感じ、こんなにスラスラと自身にとってコンプレックスであろう経歴が吐けるだろうかと思ってしまいます。
記事作成頑張ってください。