「何故なら俺たち人間様なので(笑)」リサコン2021下書きだったもの

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ARAGAMIakit氏の記事をリサイクルしています。

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在収容されていません。SCP-XXXX-JPを発見した場合は消失後に現場の清掃を行ってください。一般人が目撃した場合は、記憶処理を実行し適切なカバーストーリーを流布してください。

説明: SCP-XXXX-JPは主に全国の山中に存在する道路にて不定期に出現する、認識災害を持った人間の死体です。SCP-XXXX-JPの全身には車で轢かれた跡が残っており死因は交通事故死と考えられていますが、事故を発生させた車両の特定及び身元特定には至りませんでした。SCP-XXXX-JPの認識災害はSCP-XXXX-JPを鏡を通して視認した際に発現します。SCP-XXXX-JPを鏡を通して視認した人間はSCP-XXXX-JPに対する興味関心を喪失します。この時SCP-XXXX-JPは日本の山間部に生息する野生動物のいずれか1に見えます。SCP-XXXX-JPは出現から約10時間後に消失します。また、SCP-XXXX-JPから半径1m以内に人間が接近する、道具を使用して接触を試みる場合も消失する為、回収する試みは全て失敗に終わっています。認識災害の詳細はインタビュー記録XXXX-JP-1を参照してください。

インタビュー記録XXXX-JP-1

日付: 2019/11/██

対象: 財団がSCP-XXXX-JPを初めて発見する前に偶然、付近を乗用車で通行したエージェント・██

インタビュアー: ██博士


<録音開始>

██博士: 先程通過した時に遺体を見て、貴方は何も感じないのですか?

エージェント・██: いや、まぁそりゃ可哀想だとは思うが、だからと言って俺が何かしてやろうとは思わねえな。

██博士: 例えば警察を呼ぼう、とかも?

エージェント・██: そんな事しねえよわざわざ。まぁ早く片付けて欲しいかな。車の邪魔になるし。

██博士: もしかして人間の遺体に見えなかったのですか?

エージェント・██: あれはどう見てもあれはタヌキだろ。どうした博士、目がおかしくなったんか?

<録音終了>


終了報告書: 現場で採取した血痕からSCP-XXXX-JPのDNA鑑定を行ったところ、人間のDNAが検出されたが、DNAによる個人の特定には至らなかった。

補遺1 2022/01/██: ██県██村の交番にて猟師の80代男性が出頭し「イノシシと間違えて男を撃ってしまった」と供述しました。交番に潜伏していた財団エージェントが現場でSCP-XXXX-JPに酷似した異常性を確認し██博士へ連絡しました。詳細はインタビュー記録XXXX-JP-2を参照してください。

インタビュー記録XXXX-JP-2

日付: 2022/01/██

対象: 熊谷 ██

インタビュアー: ██博士

付記: 熊谷氏は方言の訛りが強いため、標準語に意訳し文章化しています。


<録音開始>

██博士: まず交番にたどり着くまでの経緯について教えてください。

熊谷氏: あの日はイヌを連れて早朝からイノシシ狩りに出かけていた。山に入ってまもなくデカいイノシシも見つけたものだからすかさず撃ったのさ。周りに人はいなかったし確実にイノシシを撃った。これは本当だ。

██博士: しかし倒れたイノシシに近寄ると人だった、と。

熊谷氏: いや。まだ人間ではなかったが倒れたイノシシは僅かに息があった。仕留めようとしたら声が聞こえたんだ。

██博士: 声というのはイノシシが日本語を発したということですか?

熊谷氏: ああ。奴はしゃがれた声で確かに「救ってくれ。見捨てないでくれ。」と言ったんだ。まあ空耳だと思ってトドメを刺したがな。

██博士: トドメを刺した後どうなりましたか。

熊谷氏: ふと目を逸らしたら体格の良い男になっていたさ。びっくりして交番に向かおうと車に乗ったがルームミラー越しにはイノシシの死体しかなかった。焦りすぎて死体を轢いてしまったがそのぐらい許してくれるか?

██博士: 我々には判断しかねます。

<録音終了>


終了報告書: 野生動物が死亡することによってSCP-XXXX-JPへ変化する可能性が示唆された。

補遺2 2021/04/██: SCP-XXXX-JPへのインタビューを行うべく、機動部隊ま-71("マタギ")が編成されました。機動部隊ま-71は全員が狩猟免許及び第一種銃猟免許を所持し猟銃の扱いに長けた人員で構成されます。機動部隊ま-71はSCP-XXXX-JPの発見報告が最も多かった北海道2を中心に、カバーストーリー「野生動物の駆除」を流布しSCP-XXXX-JPの捜索を行います。捜索開始から2年後、██山にて捕獲したメスのヒグマ(学名: Ursus arctos)が瀕死時に日本語で会話を始めたことからSCP-XXXX-JPへ変化すると断定、インタビューを開始しました。

インタビュー記録XXXX-JP-3

日付: 2024/01/██

対象: ヒグマ

インタビュアー: ██隊員

付記: ヒグマは方言の訛りが強いため、標準語に意訳し文章化しています。


<録音開始>

██隊員: あなたは死んだ後、身体が人間の死体のように見えてしまうことはご存知ですか。

ヒグマ: 知ってるし他にもいるらしいわ。私は見たことないけど。

██隊員: そのような力を持つ動物が出現する原理は分かりますか。

ヒグマ: 知らないわよ。それより胸が苦しいの。助けて。

██隊員: 質問が終わったら処置します。あなたには子供がいますね?我々は取り逃してしまいました。

ヒグマ: あの子だけは逃がして頂戴。あの子も私と[咳き込み、吐血する]

██隊員: 分かりました。もう時間がないようですね。私もあなたの生死を心底どうでもよく感じているので。最後に何か伝えたいことはありますか。

ヒグマ: 私みたいなやつに話を聞きたくて他にも殺してるんだろう?人間相手にはそんなことしないくせに。あんたら最低だよ。

██隊員: だってあなたはただの野生動物でしょう?

██隊員: [ヒグマの首元にナイフを突き刺す]

<録音終了>


終了報告書: ヒグマはSCP-XXXX-JPへ変化後速やかに消失した。ヒグマの子供とされる個体は捕獲したが、インタビューを開始する前にSCP-XXXX-JPへ変化、消失した。それぞれの現場で異常性に曝露した隊員は事情聴取した後に記憶処理を施した。

インタビュー記録XXXX-JP-3以降、SCP-XXXX-JPへのインタビューの試みは失敗しています。


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  1. portal:3685204 (02 Nov 2019 12:14)
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