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http://scp-jp-sandbox3.wikidot.com/children-recycle21:00180/noredirect/true
ARAGAMIakit氏の記事をリサイクルしています。
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは現在収容されていません。SCP-XXXX-JPを発見した場合は消失後に現場の清掃を行ってください。一般人が目撃した場合は、記憶処理を実行し適切なカバーストーリーを流布してください。
説明: SCP-XXXX-JPは主に全国の山中に存在する道路にて不定期に出現する、認識災害を持った人間の死体です。SCP-XXXX-JPの全身には車で轢かれた跡が残っており死因は交通事故死と考えられていますが、事故を発生させた車両の特定及び身元特定には至りませんでした。SCP-XXXX-JPの認識災害はSCP-XXXX-JPを鏡を通して視認した際に発現します。SCP-XXXX-JPを鏡を通して視認した人間はSCP-XXXX-JPに対する興味関心を喪失します。この時SCP-XXXX-JPは日本の山間部に生息する野生動物のいずれか1に見えます。SCP-XXXX-JPは出現から約10時間後に消失します。また、SCP-XXXX-JPから半径1m以内に人間が接近する、道具を使用して接触を試みる場合も消失する為、回収する試みは全て失敗に終わっています。認識災害の詳細はインタビュー記録XXXX-JP-1を参照してください。
インタビュー記録XXXX-JP-1
日付: 2019/11/██
対象: 財団がSCP-XXXX-JPを初めて発見する前に偶然、付近を乗用車で通行したエージェント・██
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
██博士: 先程通過した時に遺体を見て、貴方は何も感じないのですか?
エージェント・██: いや、まぁそりゃ可哀想だとは思うが、だからと言って俺が何かしてやろうとは思わねえな。
██博士: 例えば警察を呼ぼう、とかも?
エージェント・██: そんな事しねえよわざわざ。まぁ早く片付けて欲しいかな。車の邪魔になるし。
██博士: もしかして人間の遺体に見えなかったのですか?
エージェント・██: あれはどう見てもあれはタヌキだろ。どうした博士、目がおかしくなったんか?
<録音終了>
終了報告書: 現場で採取した血痕からSCP-XXXX-JPのDNA鑑定を行ったところ、人間のDNAが検出されたが、DNAによる個人の特定には至らなかった。
補遺1 2022/01/██: ██県██村の交番にて猟師の80代男性が出頭し「イノシシと間違えて男を撃ってしまった」と供述しました。交番に潜伏していた財団エージェントが現場でSCP-XXXX-JPに酷似した異常性を確認し██博士へ連絡しました。詳細はインタビュー記録XXXX-JP-2を参照してください。
インタビュー記録XXXX-JP-2
日付: 2022/01/██
対象: 熊谷 ██
インタビュアー: ██博士
付記: 熊谷氏は方言の訛りが強いため、標準語に意訳し文章化しています。
<録音開始>
██博士: まず交番にたどり着くまでの経緯について教えてください。
熊谷氏: あの日はイヌを連れて早朝からイノシシ狩りに出かけていた。山に入ってまもなくデカいイノシシも見つけたものだからすかさず撃ったのさ。周りに人はいなかったし確実にイノシシを撃った。これは本当だ。
██博士: しかし倒れたイノシシに近寄ると人だった、と。
熊谷氏: いや。まだ人間ではなかったが倒れたイノシシは僅かに息があった。仕留めようとしたら声が聞こえたんだ。
██博士: 声というのはイノシシが日本語を発したということですか?
熊谷氏: ああ。奴はしゃがれた声で確かに「救ってくれ。見捨てないでくれ。」と言ったんだ。まあ空耳だと思ってトドメを刺したがな。
██博士: トドメを刺した後どうなりましたか。
熊谷氏: ふと目を逸らしたら体格の良い男になっていたさ。びっくりして交番に向かおうと車に乗ったがルームミラー越しにはイノシシの死体しかなかった。焦りすぎて死体を轢いてしまったがそのぐらい許してくれるか?
██博士: 我々には判断しかねます。<録音終了>
終了報告書: 野生動物が死亡することによってSCP-XXXX-JPへ変化する可能性が示唆された。
補遺2 2021/04/██: SCP-XXXX-JPへのインタビューを行うべく、機動部隊ま-71("マタギ")が編成されました。機動部隊ま-71は全員が狩猟免許及び第一種銃猟免許を所持し猟銃の扱いに長けた人員で構成されます。機動部隊ま-71はSCP-XXXX-JPの発見報告が最も多かった北海道2を中心に、カバーストーリー「野生動物の駆除」を流布しSCP-XXXX-JPの捜索を行います。捜索開始から2年後、██山にて捕獲したメスのヒグマ(学名: Ursus arctos)が瀕死時に日本語で会話を始めたことからSCP-XXXX-JPへ変化すると断定、インタビューを開始しました。
インタビュー記録XXXX-JP-3
日付: 2024/01/██
対象: ヒグマ
インタビュアー: ██隊員
付記: ヒグマは方言の訛りが強いため、標準語に意訳し文章化しています。
<録音開始>
██隊員: あなたは死んだ後、身体が人間の死体のように見えてしまうことはご存知ですか。
ヒグマ: 知ってるし他にもいるらしいわ。私は見たことないけど。
██隊員: そのような力を持つ動物が出現する原理は分かりますか。
ヒグマ: 知らないわよ。それより胸が苦しいの。助けて。
██隊員: 質問が終わったら処置します。あなたには子供がいますね?我々は取り逃してしまいました。
ヒグマ: あの子だけは逃がして頂戴。あの子も私と[咳き込み、吐血する]
██隊員: 分かりました。もう時間がないようですね。私もあなたの生死を心底どうでもよく感じているので。最後に何か伝えたいことはありますか。
ヒグマ: 私みたいなやつに話を聞きたくて他にも殺してるんだろう?人間相手にはそんなことしないくせに。あんたら最低だよ。
██隊員: だってあなたはただの野生動物でしょう?██隊員: [ヒグマの首元にナイフを突き刺す]
<録音終了>
終了報告書: ヒグマはSCP-XXXX-JPへ変化後速やかに消失した。ヒグマの子供とされる個体は捕獲したが、インタビューを開始する前にSCP-XXXX-JPへ変化、消失した。それぞれの現場で異常性に曝露した隊員は事情聴取した後に記憶処理を施した。
インタビュー記録XXXX-JP-3以降、SCP-XXXX-JPへのインタビューの試みは失敗しています。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3685204 (02 Nov 2019 12:14)
拝読しました。現状DVです。
コンセプトは面白く、また後半のインタビュー記録もインパクトはあるのですが、盛り上がる前に終わってしまった印象を受けました。
【表現について】
生物の名前(キツネ、タヌキ、イノシシ、シカ、そして場合によってはヒト)は漢字よりもカタカナで記述する方が生物学的なニュアンスを表現できます。インタビュー記録はともかくとして、記事本文はカタカナが適切かと思いました。また、学名を挿入するとより良いと思います。
財団職員にしては「そんな事」は感情的な印象を受けます。「人間の」という表現も、遺体が人間であることを強調しているように感じられて不自然に思いました。また人間のものであるなら「死体」よりも「遺体」の方が適切だと考えます。「あの人の遺体を見て他に思うことはありませんか?」程度が良いと思います。
「しかし倒れた猪に近寄ると人だった」を否定する返答としてはちぐはぐな印象を抱きます。「いや、まだその時には猪だった。少なくとも猪に見えていた。まだ僅かに息があったから、鉈で仕留めようとしたんが、そうすると声が聞こえたんだ」などが良いかと思います。
「猪を轢いてしまった」より「死体は轢いてしまった」の方が話し言葉として自然かと思います。自分が仮に猪を仕留めて、うっかり焦って車で撥ねた場合、わざわざ"猪を"とは言わないと考えました。
少し文意を取りづらいです。「認識災害で野生動物に見える人間」なのか「認識災害で人間に見える野生動物」なのか2通りの解釈が出来てしまいます。
【内容について】
少々オチが分かりにくいので、「認識災害で野生動物に見える人間」と「認識災害で人間に見える野生動物」の両方の場合で全体的なコメントを。
認識災害で野生動物に見える人間の場合: 現状では、リサイクル前の
ARAGAMIakitさんによる概要が最もパンチが効いているように感じます。箇条書きや表などの一覧でも良いので、人間らしい行動が垣間見える描写をしてはいかがでしょうか。例えば、高齢の祖父祖母をいたわる孫、子どもを守るように轢かれた親兄弟、と言ったようによりハードで残酷な描写の工夫は可能だと思います。そしてその上で「いえ、いつも動物の死体にはそういう態度を取ってきたじゃないですか」という描写を入れてやると強烈な作品になると思います。
認識災害で人間に見える野生動物の場合: 人間に見せかける認識災害を持っていれば人間に狙われにくくなるため、そのような異常性が自然選択の結果として生み出された、ということでしょうか。そうであれば、こちらもそういった説明や描写の掘り下げが可能だと思います。大した装備を持たず森の深くをさまよう親子(実際はクマ)といったように。そして、人間による山林の開発が野生動物を脅かしている、といったメッセージも込めることができると思います。
いずれにせよ、元のアイディアはかなり面白いものだと思いました。
ぜひ推敲の上リサイクルして投稿なさってください。楽しみにしています。
ご意見ありがとうございます。下記を修正しました。
ジャンルタグ「イベント」の要件を満たさないと判断したため、この下書きの当該ジャンルタグを解除しました。ルールの詳細はこちらを参照してください。
Cervidaeは科階級群名であり、属名・種小名とは違って斜体にする必要がありません。
属名・種小名です。斜体にしてください。
学名がありません。
1年と数ヶ月越しにコメントします(以前よりもある程度目が肥えました)。現状DVです。冒頭部で「認識災害を持った人間の死体」として説明されているのに対し、補遺2では人間として観測される認識災害を持った野生動物として扱われているため、設定が途中で矛盾しているように思います。私が昨年のコメントで2通りの解釈に対応していたのもこのためでしょう。おそらくリサイクル元とは違い、人間の遺体として観測される野生動物の設定に改められているのでしょうから、読者の混乱をおよぼさないように記載を整えておく必要があると思います。
また、財団機動部隊が野生動物に対して「私もあなたの生死を心底どうでもよく感じているので」といった態度を取るのは人間性が欠落しており、共感できませんでした。いかに道内で危険視されているヒグマといえど不必要に痛めつける必要はありませんし、また安楽死させる場合であっても、会話の通じる相手を対象にこのような邪険な態度は普通取れないように感じます。リサイクル元にあった人間と野生動物でのロードキルの印象の違いは、単に同種族か別種族かという境界が存在するがゆえに発生する共感性の違いであり、前向きに殺意や敵意や嗜虐心が芽生えるような不自然なものではないはずです。「あなたはただの野生動物でしょう?」以前に、一連の行動が現実的な人間の心理から見ると違和感を覚える展開・態度に感じました。もう少し、人間から見たヒトと野生動物の自然な境目に沿うような観点に立つ方が良いかと思います。
補遺03については、スポイラー的に記されているDiscussionの返信を見て意図を理解しました。突然登場した「触ラヌ神ニ祟リナシ」の内容を現状では読み取りにくいように思います。山地を開拓して道路を通し、動物の生息域を脅かしているのは人間の方です。人間が能動的に迫って来る中で、動物は人間に積極的に触れようとしていたわけでもないのに人間による被害を受けていたわけですし、「触ラヌ神ニ祟リナシ」だけで済むとは直感的に受け取りにくいように思います。