【TaleEN翻訳案】Integrity Project <完全無欠の計画>

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Integrity Project by djkaktusdjkaktus
【タグ】アクタス管理官 resurrection tale

甦──リザレクションハブのTaleです。
翻訳に当たって、確保施設ファイル:サイト-81を参考にしました。

自分のメモは青字で。訳を修正した部分は赤字で。意訳がかなり多いです。誤字脱字や誤訳に関してだけではなく、日本語として違和感がある点などもご指摘いただければ幸いです。
 


 
The director of Site-81 was far away from the confines of the Foundation, in a cottage nestled in the Rockies.

サイト-81の管理官は、財団の領域から遠く離れ、ロッキー山脈に囲まれたコテージにいた。

He sat on the back porch, enjoying the brisk morning air.

彼は裏手のポーチで腰かけて、爽やかな朝の空気を楽しんだ。

He took a deep breath, and then another, and smiled as he considered how much more pleasant breathing was here than in the long corridors and dark rooms below the lake.

彼は深呼吸を一つ、そしてもう一つ。それから、貯水池の地下の長い廊下や暗い部屋よりもここで呼吸をする方がどれほど愉快かと考えながら、微笑んだ。

He loved Site-81;

彼はサイト-81を愛していた──

there was no doubt there.

そこに疑いの余地は無い。

But Site-81 was old, built seemingly eons ago.

だがサイト-81は古めかしく、太古の昔に建てられたかのようだった。

It was an incredible place to do research, and to contain anomalous entities, but it gave no consideration to comfort.

そこは、異常実体を研究し、収容するためには素晴らしい場所だったが、快適さという点では何も考慮されていなかった。

 
All of that, though, was in the distance of his mind.

しかし、そのような財団への不満は、今や彼の心の奥底にあった。

The doctor sipped from a cup of coffee and idly played with the IV in his arm.

博士はコーヒーをすすり、自らの腕の点滴を何気なくいじった。 (IV drip=intravenous drip=点滴)

Karlyle was reading a book gifted to him by an old friend, one now long retired from the Foundation.

カーライルは、古い友人から捧げられた本を読んでいた。旧友は、今や財団を退職して久しい人物だった。

They had met when they were young men, come together when they were forced to dissolve their connections with the outside world.

まだ青年であった頃に彼らは出会い、外界との関係を解消するよう強制されたときも彼らは共にあった。

Once, they might have said they loved each other, in their own way.

かつて彼らは、自分たちなりのやり方で、互いを愛し合っていと言えかもしれない。

 
When the time came for the other man to leave the Foundation, he had given Karlyle the book and a promise— for them to meet up after Aktus finally retired and move to Italy together.

一方の男が財団を去る時が来た際、彼はカーライルにと約束を贈った──アクタスが引退したあかつきにはまた会おう、そして共にイタリアへ引っ越そう。

They had always loved Italy.

彼らはいつもイタリアを好んでいた。

Karlyle had smiled, taken the book, and made the promise.

カーライルは微笑んで、本を受け取り、約束を交わした。

 
"But who knows, Karlyle,"

「だけど、ひょっとするとだけどさ、カーライル」

Oliver had said,

オリバーが言う。

"maybe you'll be here forever, grinding away in that lab until the sun goes out.

「もしかしたら君はずっとここにいて、太陽が沈むまであの研究室でこつこつやるのかもな

Lord know you haven't aged in nearly thirty years."

君がこの三十年近くで老けていない理由も、主のみぞ知るということか

 
Karlyle had laughed, and told his friend to wait for him.

カーライルは笑い、自分を待ってくれるよう友人に頼んだ。

After Oliver Rights had left the Foundation he moved to Minneapolis, where he was born.

オリバー・ライツは財団を去った後、自身の生まれた地であるミネアポリスへと移った。

He died one night, twenty three years later, when a power outage from a snowstorm darkened his home and he froze next to an empty wood stove.

23年後のある夜。彼は亡くなった。吹雪による停電が彼の家を闇へと追いやり、火の消えた薪ストーブのそばで彼は凍え死んだのだ。

He was 87 years old.

87歳だった。

 
That same night, Karlyle approved an order to upgrade a dangerous SCP to the Keter-class, with restrictions.

同じ夜、カーライルは、危険なSCPを制限付きでKeterクラスに格上げする要望を認可していた。

He did not hear about Oliver's passing until later.

彼はもっと後になるまで、オリバーの死について聞き知ることがなかった。

He had not thought of it since until he grabbed this book on the way out of town.

町を出る間際にこの本を掴むまでずっと、彼はこの事について考えてこなかったのだった。

 
His eyes had hung on the handwritten inscription just inside the cover.

彼の目は、カバー内側に刻まれた手書きの文字に釘付けになった。

To my dearest friend, with love.

我が一番の親友へ、愛を込めて。

He read the book.

彼は本を読みだした。

 
He continued reading well into the late morning, when he began considering lunch.

ランチの事を考え始めるまで、彼は昼近くまで満足に読書を続けた。

He stood up, walking slowly and carefully towards the doorway, and entered.

彼は立ち上がり、ゆっくりと慎重に戸口へと歩いて、部屋に入った。

He left the book on the table next to his chair outside.

本は、屋外の椅子のそばにあるテーブルに置いていた。

 
The old doctor stretched briefly and then began to make a sandwich.

彼は手短に伸びをしてから、サンドウィッチを作り始めた。

Turkey on rye, standard fare back at work.

ライ麦パンのターキー・サンドウィッチは、以前から仕事で基本的に食べていたものだった。

Old habits die hard, but at least here he could offer himself a slice of cheddar to go with it.

古い習慣はなかなか無くせないが、少なくともここでは、ターキーとよく合うチェダーのスライスを用意することくらいはできる。 (A goes with B=AはBによく合う)

 
His hand reached for the refrigerator, and stopped when he noticed the man standing in the corner of the room.

彼の手は冷蔵庫へと伸び、止まった。部屋の隅に立っている男に気づいたのだ。

 
"Ah," Karlyle said slowly as he pulled the refrigerator open.

「あー、」冷蔵庫の戸を引き開けながら、カーライルはゆっくりと口を開いた。

"So good of you to join me.

ついてきてくれて、どうも。

Early though, for me to be going back?

しかし、私が帰るには早くないかい? (何でto go backじゃなくてto be going backなんだか分からん…未来の話してるからbe going toのニュアンス入ってるのかな…分からん)

It has only been two days, I feel."

まだ二日しか経っていないように感じるんだがね」

 
The man stood quietly, unmoving.

男は微動だにせず、何も言わないまま立っていた。

Karlyle glanced around as he closed the door, realizing then that there were many other men and women in his cottage, pressed up against the walls.

カーライルはドアを閉じると辺りを見回した。そして、自らのコテージに他にも沢山の男女がこっそりと、プレッシャーを与えるようにして存在しているのを悟った。 (against the wall=壁を背にして・秘密で・こっそりと)

Some wore suits, other plainclothes.

一部の者はスーツ、その他は平服。

Some carried weapons.

また一部の者は武器を携えている。

They all stood silent, staring straight ahead.

彼らは全員静かに立ち、まっすぐ前を見つめていた。 (スーツの人/平服の人(この中に武器を持った人がいて、その武器を持った人たちは真っすぐ前を見つめてる) 、ていう解釈でいいのかしら……だったらもう少し分かりやすく書き換えようかな……うーん)

The old man shook his head and laughed.

老人は首を横に振り、笑った。

"The formalities are unnecessary, I think.

「思うに、堅苦しい手続きは不要だろう。

There are none here but me and you."

君と私以外、ここにはいないんだからさ」

 
They all left the room then, save for one.

彼ら全員が部屋から立ち去り、一人の男が残った。

 
"Ah, there we go."

「そうそう、それでいい」 (There you go=それでいいよ、など励ましの言葉)

Karlyle moved into the living room and sat down on a plush sofa.

カーライルはリビングへと移動し、ビロードのソファーに座った。 (plush=フラシ天(ビロードの一種)・豪華な・素晴らしい・格好いい)

His IV was still in his arm, connected to a bag that hung on a metal rack and followed him wherever he went.

点滴は未だ彼の腕にあった。腕の針は、金属製のスタンドに吊るされた点滴パックに繋がれていて、彼が行く場所ならどこへでも付いてくる。

It rolled across the hardwood and sat next to him when he did, quietly watching the whole scene.

点滴スタンドは堅木張りの床を滑り、彼の隣に鎮座して、物言わずにこの光景を見守っていた。

"Come and have a seat, Joshua.

「こっちに来て座ってくれ、ジョシュア。

I am sure this is not going to be quick."

手早く片付けなくてもいい案件だというのは分かってるんだ」

 
The man slid effortlessly across the floor, silently.

男は静かに、造作なく部屋を横切る。

He moved towards a chair and then was seated in it, his eyes pressed on Karlyle from across the room.

彼は椅子へと移動し腰かけた。その眼は、部屋の端からカーライルへ圧を与えている。

The old doctor continued to eat his sandwich.

年老いた博士は、また自らのサンドウィッチを食べ続けていた。

 
"So," he said, in between bites,

「それで、」サンドウィッチを齧る合間に、彼が言う。

"what is somebody like you doing all the way out here with somebody like me?

君みたいなお偉いさんsomebody like youが、こんな所でわざわざ私のようなやつsomebody like meと何をするつもりだい? (somebody=ある人・誰か・何某といわれる(偉い)人・大物、someoneよりもsomebodyの方が口語的)(all the way=わざわざ・はるばる)

And with an entourage, no less."

取巻きたちも同様に、だ」 (あまり自信はない一文)

He licked his lips carefully.

彼は入念に唇を舐めた。

"They cannot send somebody who is less of a big fish, for an old man like Aktus?"

「大物じゃない誰かは送れないのかい、このアクタスのような年寄りにだよ?」

He laughed.

彼は笑う。

 
The other man did not move.

もう一方の男は身じろぎもしない。

""I am not here for who you are.

「私は、貴方が誰である、という理由でここにいるわけではありませんよ。

I am here for who you were.""

貴方が誰であったか、という理由でここにいるんです」

 
Karlyle paused long enough to swallow, and then continued into his meal.

カーライルは嚥下するのに充分なくらい長く間を置いてから、また食事を続けた。

"All that is, Joshua, is another way of saying that I am not the man I used to be.

「今の言い方は、ジョシュア。私が以前のような人間ではないと言っているようなものだよ。 (another way of saying=(~の)別の言い方・もう一つの言い方)

You know it, and these old bones know it."

君も分かっているだろうし、この老体だって分かっている」

He took another bite.

彼はサンドウィッチをもう一口食べる。

"I think you will have better luck elsewhere, friend."

「どこかよその方が君はうまくやれると思うよ、友よ」 (自信ナシ)

 
The uncomfortable silence was broken by the sound of a bird chirping outside.

気詰まりな沈黙は、野外で鳥がさえずる声で打ち破られた。

Karlyle thought to look towards the sound, but knew better than to take the man out of his sight.

カーライルは音のする方へと目を向けようかとも思ったが、男から視線をそらすほど馬鹿ではなかった。 (know better than to=~しない方が良いと分かっている・~するほどばかでない)

 
"It is not the youth of that man I am looking for, Jean,"

「私が探しているのは若者ではないんですよ、ジーン」

the man said, "nor his aptitude with a weapon."

男は続ける。「兵器の扱いに長けた人物でもない」

 
Karlyle shrugged, the hairs on the back of his neck rising.

カーライルは肩をすくめた。身の毛がよだつような思いだった。 (the hairs rise on the back of one's neck=身の毛がよだつ)

"Then why are you here?"

「それならば、何故ここに?」

 
"You know."

「分かっているでしょうに」

 
"Humor me.

「頼むからやめてくれよ。

I am very old."

私は年を取りすぎている」

 
The other man stood.

男が立ち上がる。

"Twenty-five entities contained within two years.

「二年で二十五もの異常実態を収容。

Extensive knowledge of behaviours and anomalous traits of many more.

非常に多くの異常存在に関して、その習性や異常特性への幅広い知識。

Ability to manipulate situations concerning anomalous entities in order to facilitate containment.

収容を容易にする為に、異常実体についての状態を上手く利用する能力。

Understanding of the—"

ある事を理解している点──」

he paused,

彼は少し言葉を止める。

"potential, of entities.

「エンティティの秘める、可能性というものを。

The reason you joined the Classification Committee.

貴方が分類委員会に加わった理由だ。

The reason they made you its head.

委員会が貴方をトップに据えた理由も。 (theyって誰だ、分類委員会の人たち?? O5とかの系統???)

The reason Site 81 has gone without breach in your tenure there."

貴方の在職期間中にサイト81で収容違反が発生していない理由でもある」

 
Karlyle nodded and snapped up the final piece of his sandwich.

カーライルは頷き、サンドウィッチの最後の一かけらにパクリと噛みついた。

"These things you say, they are true.

「君が先程言ったこと、それらは本当だ。

I will not deny facts.

事実は否定しない。

And yet, I am an old man, Joshua.

それでもだ。私は老いぼれだよ、ジョシュア。

Certainly my edges have worn dull.

間違いなく、私の刃は鈍く擦り減っている。

Certainly they are looking for one other than myself."

また間違いなく、私以外の人物を再び探す羽目になるだろう」 (自信ナシ)(theyって誰だ…O5かな……)

 
"They are not."

「そんな事はありません」

 
"And if I refuse?

「ならば、もしも私が拒否したら?

I am content in my work, I enjoy what I do.

私は自分の職務に満足している。今の仕事は楽しいよ。 (This is what I do=これが私の仕事です、っていう訳を見かけて、粋に感じたので採用)

I have put those things behind me, Joshua.

まぁそれは脇に置いておこう、ジョシュア。 (put A behind=(嫌なことなどを)忘れる・考えないようにする・~から決別する・~を…の後ろに置く)

I am a man of science, as I have always been.

私はいち科学者で、常にそうあり続けてきた。

What if I do not want to abandon that, as well?"

仮に私がその立場を放棄したくなくても、なお同じようにするのかい?」 (あまり自信はない一文)

 
"This is an old debt, Jean.

「これは、古い借金みたいなものなんですよ、ジーン。

It is one you knew would come due in time.

いつかは支払う時が来ると、貴方はご存じだった筈だ。

The years have gone by and age has overtaken all but a select few.

年月は過ぎ去ってしまった。そして、寿命というものは貴方の全てに襲い掛かる。一部の、選ばれし領域を除いてね。 (a select few=選ばれた少数、少数精鋭)(日本語として分かりづらい気がしなくもない……)

Illness has ruined many, and yet some persist.

病気は多くを滅茶苦茶にしてくれましたが。それでもまだ、貴方のとある部分はそのまま踏ん張っている。 (代名詞のsome…お前は何を指し示すsomeだ……?? a select fewと同じ部分と考えていいか…???)

Have you forgotten why that is?"

何故こうなったのか、お忘れで?」 (that=アクタス博士が何かに任命されたこと…???)

 
Karlyle darkened.

カーライルは顔を曇らせた。

"No. I have not forgotten."

「いいや。忘れたことなんかないよ」

 
Joshua moved towards the door.

ジョシュアはドアへと移動した。

"Then I will alert the Council to your decision.

「それならば、O5評議会へと貴方の判断を報告させて頂きます。 (O5って補ったけど無くても伝わりそう)

Unfortunately, this is the end of your vacation.

残念ですが、休暇はお終いですよ。 (vacation、休暇の方でいいよな?? 辞職の方ではないよな???)

Your treatment can continue at our secure facility."

貴方の治療は、私共の安全保障施設で継続します」 (secure、医療的な成功が確実な、みたいな使い方な気がするんだけど……防犯的に機密がしっかりした・安全な、とかもあるからどうだろう)

 
"You think an old man is a flight risk?"

「この老いぼれが高飛びするとは思わないのかい?」 (A is a flight risk=Aは逃亡の恐れがある)

 
"No," Joshua said, "I think you are."

「思いませんよ、」ジョシュアが口を開く。「貴方がそう仰るのも無理はないでしょうけど」 (自信ナシ)

 
A handful of agents appeared then, gathering up Karlyle's belongings and moving them outside.

その後、ひと握りのエージェントが現れ、カーライルの所持品を回収して外へと持ち出した。

The doctor was shuffled from the living room to the front door, and escorted to the waiting vehicle.

博士はリビングルームから正面玄関まで、足を引きずりつつ歩く羽目になった。そして、彼は待機していた車両へと案内された。 (能動的じゃないニュアンスを出すためにちょっと意訳)

As he went to step inside, he stopped, and turned to face Joshua.

彼は車へ足を踏み入れると、動きを止め、ジョシュアに向かって振り返った。

"Is it worth it?"

「これだけやる価値があるのかい?」

 
"Who can say?"

「誰にも分かりませんよ」

Joshua said, closing the door after him.

ジョシュアはそう言ってから、車のドアを閉めた。

"In the face of mountains, you are only a man, Jean.

「山場に直面しているのにも関わらず、貴方はたった一人だ、ジーン。 (自信ナシ)(in the face of=~に直面して・~にあって・~を物ともせずに・~にもかかわらず)(face of a mountain=山肌)(山肌にいる唯一の男…どんな比喩だ……)

You can decide for yourself when it is over."

それが終わった時に、自分自身で判断したらいい」

 
The car moved away from the cottage and began its long trek down the mountain.

車はコテージから離れ、長き山下りを始めた。

Joshua stayed a moment more, long enough to do a last search through the cottage, and then he too was gone.

ジョシュアは、コテージを最後捜索するために少々長く留まったが、その後彼も立ち去ってしまった。

 
An open book lay on a table on the back porch, unnoticed.

開いたままの本は、裏手のポーチのテーブルに置かれていた。誰にも気づかれないままに。 (lay on the table=棚上げする・延期する、という意味も)

A token of love between two who had once dared to dream about a life together.

かつて、人生を共に夢見ようとした二人の、愛の象徴。 (dare toのニュアンスを入れたい……)

The dreams had become broken and the memories lost, but the book had remained, a testament to what is required.

夢は破れ、思い出は失われた。しかし本は残った。約束の証だった。 (testament=(真実であることの)証・証拠・遺言書・遺書・(キリスト教の)聖書)(what is require=要求されたこと・求められたこと、と取ってかなり意訳したんですけど…合ってんのかな……)

 
That night, it rained.

その夜。雨が降った。


The door to the containment cell slid open slowly, and a woman entered first.

収容房の扉がゆっくりとスライドして開き、まず最初に女性が入室してきた。

Zena knew this one, her doctor, the one who talked to her when she was sad.

ジーナはこの人物を知っていた。彼女の担当医だ。悲しくなったときにお喋りをする相手でもある。

She did not recognize the man behind her, the one in the white coat with the dark glasses and shiny head.

ジーナは、女性の後ろにいる男には覚えがなかった。白衣に黒のサングラス、そして輝くはげ頭。

He smiled at her, and she smiled back.

彼が微笑んできたので、ジーナは微笑み返した。

He didn't look that scary.

彼は怖い人には見えなかった。

 
"Zena,"

「ジーナ、」

her doctor said,

彼女の担当医が言う。

"this is Dr. Aktus.

「こちらはアクタス博士。

He's here to ask you some questions, and then we're going to have you do some stuff, ok?"

あなたにいくつか質問をするために彼はここにいるの。私たち、あなたにやってみて欲しいことがあるのだけど、大丈夫?」

 
The little girl nodded, and sat upright.

あどけない少女はうなずき、座ったまま背筋を伸ばした。

Dr. Jora moved to the corner of the room, and Dr. Aktus stepped forward and sat down on a chair in front of Zena.

ジョーラ博士は部屋の隅へと移動し、アクタス博士は前に歩み出て、ジーナの目の前の椅子に座った。

He extended his hand, and she shook it.

彼が手を差し出したので、彼女は握手をした。

 
"Hello Zena, my name is Karlyle."

「こんにちはジーナ、私の名前はカーライルだ」

He smiled at her again.

彼は彼女にもう一度笑いかける。

"You may call me whatever you want."

「君の好きなように呼んでくれ」

 
Zena thought on it, and then perked up. "I can call you Karl?"

ジーナは考えて、表情を明るくさせて耳をそばだてた。「カールって呼んでいいですか?」 (perk up=(耳などが)そばだった状態になる・元気になる・明るくなる・活況を呈する)(意訳…良い表現が浮かばない……)

 
Karlyle laughed.

カーライルは笑った。

"Karl is just fine."

「カールか、それはいいね」

He pulled a red ball from his coat pocket, and held it in front of Zena.

彼は赤いボールを白衣のポケットから引っ張り出して、ジーナの前に持ち上げた。

"Zena, Dr. Wensley tells me you are very special.

「ジーナ。ウェンズリー博士は、君がとても特別だと言っているね。

I think that is very interesting, and I am curious to know how special you are."

それはとても興味深いことだと私は思うし、君がどれほど特別なのか知りたい」

He tossed the ball and caught it.

彼はボールを上に投げて、キャッチする。

"Can you make this ball blue?"

「このボールを青にできるかい?」

 
He handed Zena the ball.

彼はジーナにボールを手渡した。

The little girl took it, looked at it intently, shook it a few times, and then drooped.

少女は受け取り、それをじっと眺めて、数回振って、そして気落ちしたように頭を垂れた。

"I can't really do anything unless I'm told."

「命令されないと、本当に何もできないんです」

 
Karlyle nodded.

カーライルは頷いた。

"That is quite alright.

「まったく構わないよ。

Zena, please make this ball blue."

ジーナ、このボールを青にしてみせてくれないかい」

 
The little girl's eyes twitched slightly, and she squeezed the ball in her hand.

少女の目がわずかに痙攣し、彼女は手の中でボールを握りしめた。

When she let go of it, it was purple.

ジーナが手を放したとき、それは紫になっていた。

She coughed, and then gave it to Aktus, eyes downcast.

彼女は咳き込んで、アクタスにボールを手渡してから、目を伏せた。

 
Karlyle smiled.

カーライルは微笑んだ。

"No need to be ashamed, my dear,"

「恥ずかしがる必要はないんだよ、お嬢さん」

he said, taking the ball.

彼はボールを受け取りながら言った。

"You did wonderfully."

「君は素晴らしい事をやってくれた」

 
She looked up.

彼女は顔を上げた。

"But it isn't blue."

「だけど、これは青じゃありません」

 
The doctor cocked his head.

博士は首をかしげた。

"Is it not?

「青じゃない?

It looks plenty blue to me.

私には充分青く見えるよ。

You see, different words, they have different meanings depending on where you are from.

ほら、別々の言葉というものは、出身地によって違う意味を持つだろう。 (自信ナシ)

For me, I see blue here.

私には、ここに青色が見える。

My people would call this blue."

私の部下だって皆、これを青色と呼ぶだろうね」

 
Zena squinted.

ジーナは目を細める。

"I… this is blue?"

「えっと……これが、青色?」 (何て言おうとしたんだろう)

 
Karlyle nodded.

カーライルは頷いた。

"As sure as my name is Dr. Aktus.

「同じように、私の名前はアクタス博士。

Now, make this blue ball purple for me."

次は、このボールを紫にしてみてくれ、私のために」

 
Zena stared at the ball again, and then squeezed it.

ジーナは再びボールを見つめ、それを握りしめた。

When she let it go, it was green.

彼女が手を放したときには、それは緑になっていた。

She looked up at Karlyle, inquisitively.

彼女はカーライルを見あげた。物問いたげに。(look at someone inquisitively=物問いたげな顔で(人)を見る)

The old man smiled.

老人は微笑んだ。

 
"Good, Zena,"

「いいぞ、ジーナ」

he said, nodding slowly.

彼はそう言い、ゆっくりと頷いた。

"Very good."

「とてもいい」

 
(Discuss、著者であるdjkaktus氏によると、登場するキャラクターのJoshuaさんはO5 Command Administrativeのスタッフメンバーだそうです)

 


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