Test_天兎

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは専用収容ケージFCP-XXXXに収容されます。FCP-XXXXには、直径1.0mの球状外殻、高々度自発浮揚システム、レベル2反ミーム迷彩、ビーコンが組み込まれています。収容中のFCP-XXXXは常時ビーコンを稼働させ、中央管理室 ("天兎") へ位置情報が自動送信される状態を保つようにしてください。

収容下にあるSCP-XXXX-JPと航空機の接触が予想される場合、当該機の受信するGPS信号への干渉を実施し、当該機を安全圏へ誘導します。複数のSCP-XXXX-JPとの同時接近が予想される場合、カバーストーリー「局所的乱気流」を適用して該当空域の通過を回避してください。

未収容のSCP-XXXX-JPが発見された場合、小型ビーコンを組み込んだ識別タグがSCP-XXXX-JPの下肢に装着されます。発見地点が高度1,000m以下の領域にある場合、簡易反ミーム膜を用いて対象を覆い隠してください。

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異常性発現直後のSCP-XXXX-JP

説明: SCP-XXXX-JPは、特異な浮遊能力を有したウサギです。現在までに累計1,133匹の存在が確認されています。遺伝的にはアナウサギ (Oryctolagus cuniculus) の近縁種にあたり、外見および非浮遊時の性質に一般的なウサギとの相違はありません。

SCP-XXXX-JPの浮遊能力は不定な非異常性のウサギに発現し、その後死亡するまで継続されます。この浮遊能力には一定の規則性が存在し、浮遊中のSCP-XXXX-JPは常時この影響を受けている状況にあります。今日までに確認された規則性は下記に示す通りです。

  • 規則性A: SCP-XXXX-JPは、あらゆる方法において上昇することが可能です。上昇手段には、自身による跳躍1、持ち上げる等の非異常的な外力、何らかの異常影響による位置変化が含まれます。
  • 規則性B: SCP-XXXX-JPは、あらゆる方法において下降することが不可能です。SCP-XXXX-JPが上昇した際の物理的挙動は、常に上昇の最高地点で不可視の地面に"着地"するような振る舞いを見せます。この規則性により、SCP-XXXX-JPは生涯をかけて大気中を上昇し続けます。

上昇を開始し浮遊状態にあるSCP-XXXX-JPは、異常な耐久性を示すようになります。SCP-XXXX-JPは滞空中の外的ダメージを完全に無効化していると考えられており、殺傷を伴う物理的危害、飛翔体による衝突、高々度における低気温・低気圧・宇宙放射線などの環境に起因するダメージを受け付けません。SCP-XXXX-JPの健康状態は大気中のいかなる地点においても地表と同じ水準であり、地表圏・対流圏から成層圏に至るまで、大気中のあらゆる領域において安全に生息することが可能です。

補遺XXXX-JP.1: 滞空中の生態

滞空中のSCP-XXXX-JPは、地表上に存在する場合に比べて特異な物理的挙動を示します。これらの挙動は原理不明ながら、SCP-XXXX-JPの生存に適した環境を提供していることが確認されています。

滞空中、直下に足場がない場合、SCP-XXXX-JPは自身の足元が不可視の草原であるかのように振る舞います。SCP-XXXX-JPの歩行、疾走、跳躍、休息の振る舞いは、そこに草丈5-10cmの柔らかい草地が存在した場合の挙動と一致します。またSCP-XXXX-JPが空中に寝転んだ場合、SCP-XXXX-JPの体毛は直下に草や小石が存在するかのように変形することが確認さています。

加えて、SCP-XXXX-JPは自身の足元に対して摂食するかのような挙動を行うことで、実際に植物類を摂食することが可能です。食事中の口内を検診した結果、食された植物類は非異常性であり、空気中から咀嚼中の口内に至る時点で瞬間的に実体化していることが確認されました。これら植物類の転送元、または生成の原理は現状未解明です。

一方、SCP-XXXX-JPの体内から排出された物体は浮遊能力を示さないことが確認されています。排泄物等の物体がSCP-XXXX-JPの体外に排出された場合、物体は速やかに通常の物理法則に従い、直下の地表に向けて落下を開始します。この性質の唯一の例外は出産行為です。SCP-XXXX-JPが滞空中に出産を迎えた場合、産まれる子は出産直後から親と同じ浮遊能力を示すことが確認されています。

補遺XXXX-JP.2: 発見経緯

2021/3/3、財団WebクローラーはSNS上に次のキャプチャに示す投稿を検出しました。

flyrabi @found_rabbit · 2021年3月3日

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うさぎ うさぎ うさぎがいっぱい空を飛んでます!

 

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同様の投稿は日本国長野県██地方を中心に複数投稿されており、これらの情報を統合することでSCP-XXXX-JPの存在が判明、初期確保が実施されました。

初期確保に続く類似存在の調査の結果、SCP-XXXX-JP個体は日本国を中心として北米、欧州、中東、南アジア、オセアニア、太平洋上など世界中の上空に散在していることが判明しました。いずれの個体も様々な高度にて安定的に生息しており、現在はその全てが財団の管理下に加えられています。

補遺XXXX-JP.3: 類似存在の報告

本改訂時点において、未だ少数例ではあるものの、ウサギ以外のSCP-XXXX-JP類似例が報告されています。

  • イエネコ: 3例 (黒、三毛、キジトラ、いずれも雑種)
  • ヒツジ: 3例 (いずれもメリノ種)
  • イヌ: 1例 (コーギー犬)
  • ヒト: 1例 (█歳女性)

これらの個体とSCP-XXXX-JPの間に直接の相関は確認されておらず、同様の異常性を獲得するに至った経緯は不明です。また類似存在の報告数は微増傾向にあり、異常性を獲得する種も哺乳類を中心として増加しています。

SCP-XXXX-JPと同様の異常性が発現する生物個体の法則性について、現在調査が進められている状況です。

事案記録XXXX-JP-1: 2021/04/04、SCP-XXXX-JP個体 (SCP-XXXX-JP-33) が収容違反し、財団の管理下から喪失する事案が発生しました。以下に示す記録は、事案の発生地点から最も近距離に位置する観測ベースである、財団保有の成層圏プラットフォームにて取得された事案記録の抜粋です。

事案記録XXXX-JP-1: 2021/04/04

<抜粋開始>

<XX:XX> 高度約66km地点。収容は問題なく継続されている。収容ケージ内部のSCP-XXXX-JP-33はその場で脱力しており、四肢を広げて寝そべった様子を見せている。

<XX:XX> SCP-XXXX-JP-33が耳を上げ、何かに気づいた素振りを見せる。特筆すべき点として、同時刻に全SCP-XXXX-JPが同様の挙動を見せている。しかし、財団による熱・音・電気・現実性濃度の測定結果からは明確な異常を確認できない。

<XX:XX> SCP-XXXX-JP-33が起き上がり、駆け出し始める。数度の跳躍を経て、上昇を開始。収容ケージが追従して上昇し、3mの上昇を記録する。

<XX:XX> SCP-XXXX-JP-33の上方の空間に、突如としての人型の白い腕のみが1対出現する。腕は下方のSCP-XXXX-JP-33の方向に向けて手招きするような挙動を示す。

<XX:XX> SCP-XXXX-JPが跳躍し、腕の中に到達する。腕と収容ケージが接触する。腕の動きは一瞬停止し、その後収容ケージを弄るような挙動を見せる。腕の動きは当惑を示しているようにも見受けられる。

<XX:XX> 突如、現代日本語で「[furabbitさんの悲痛な叫び。「うさぎーっ」とか]」と発する未知の声が記録される。

<XX:XX> 腕が大きく振り払われ、不可視となる。直後に突如として収容ケージが空中分解し、収容機能を喪失する。SCP-XXXX-JP-33の収容違反が報告される。SCP-XXXX-JP-33は周囲の状況変化に関心を示していないようである。

<XX:XX> SCP-XXXX-JPの存在位置がおよそ1m上昇する。この際SCP-XXXX-JP自身は動いておらず、人間に抱きかかえられたかのような、腹部を露出して伸長した姿勢を見せる。SCP-XXXX-JPを持ち上げた存在は確認できない。

<XX:XX> SCP-XXXX-JPの頭部の毛が、押し付けられるように変形する。変形は人間が頭を撫でた場合と一致する。SCP-XXXX-JPは目を閉じ、鼻を小刻みに動かしてリラックスした様子を見せる。

<XX:XX> SCP-XXXX-JPの臀部が上に移動し、仰向けに寝そべる体勢を取る。腹部の毛皮が不規則に揺れ、何らかの存在がゆっくり接触している様相を見せる。SCP-XXXX-JPは腹部を露出したまま数回左右に転がる。SCP-XXXX-JPは満足しているように見える。

<XX:XX> SCP-XXXX-JPが再度上昇し、丸まった姿勢を取る。毛の変形はSCP-XXXX-JPが不可視の人間の胸中に抱かれているかのような挙動を見せる。再度頭部の毛が揺れ、SCP-XXXX-JPは浅い眠りに入ったことが観測される。

<XX:XX> SCP-XXXX-JPが丸まった姿勢のまま10m上昇し、消失する。生体タグのGPS信号、および付近空域の生体走査結果はSCP-XXXX-JPが付近に存在しないことを示している。

<XX:XX> 全球上の走査試験にも関わらず、SCP-XXXX-JPのGPS信号は検出されない。SCP-XXXX-JPの喪失 (ロスト) が宣言される。

<抜粋終了>

本事案の発生後に行われた調査の結果、腕の出現・SCP-XXXX-JP個体の誘導と確保・その後の消失という一連の現象は、高度約50,000-70,000m地点に到達した全SCP-XXXX-JP個体に発生していることが判明しました。現在、消失に関係すると考えられる未詳の存在の調査が進められています。


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