リサコン案「一角の代償」

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid Keter

特別収容プロトコルの改定が行われました。補遺2を参照してください。
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP及びSCP-XXX-JP-Aは発見され次第、機動部隊わ-7("子女の腑")により捕獲、収容が行われます。SCP-XXX-JP接触者及びSCP-XXX-JP-A所有者にはインタビューを行い、GoI-████に関する情報を集めてください。

SCP-XXX-JPはサイト-81██の低脅威度異常生物収容室に収容され、SCP-XXX-JP-Aはサイト-81██の中脅威度異常生物保管室に保管されます。現在両室への女性の立ち入りは禁止されています。

説明: SCP-XXX-JPは200█/06/██に奥羽山脈にて捕獲された、白の体毛と額の中央から生えた一本の角をを持つ生物で、その遺伝子は奇蹄目ウマ科ウマ属のものと一致しています。SCP-XXX-JPは適した発声器官を持ちませんが、言語を理解し人間と会話を行うことが可能です。また、餌を必要とせず、エネルギー源は不明です。後述されるインタビューによる情報などから、SCP-XXX-JPは旧約聖書や多くの古典文学にその名が見受けられる”ユニコーン”であると考えられます。

SCP-XXX-JPは人間に奉仕活動を行うことに執着を見せ、周囲の人間に対して行為の許可を求めることが確認されています。活動を許可した場合、SCP-XXX-JPは目的に沿うように身体を変化させ、活動を行います。

インタビュー記録XXX-JP-1

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: ██博士

付記: このインタビューはSCP-XXX-JP収容時、サイト-81██で行われました。

<インタビュー開始>

SCP-XXX-JP: お願いします。ボクに何かさせてください。

██博士: あなたは終始その調子ですが、どうして人に奉仕することにそこまで執着しているのでしょうか。

SCP-XXX-JP: それはもちろん、皆さんの為ですよ。愛と平和と地球の為に。

██博士: 愛と平和と地球のためですか。

SCP-XXX-JP: いや……その、私達って乱暴者だの、不節制だの言われ続けてイメージが悪いようなのです。

██博士: 確かに、ユニコーンにはそのような逸話も見られますね。

SCP-XXX-JP: 船に乗せてもらえず、お話の上だけの存在になってしまったのも自業自得ではあったようなのです。ですから今度こそは、と。汚名の返上をしたいのです。

██博士: なるほど。私たちが確保する以前はどのようにしていたのでしょうか。

SCP-XXX-JP: 自分は来たばかりだったので……。本当は、私が手伝わなければならない方がいたのですが、会うことが出来ず……。ちょうど、あなたたちのような方々に出会えたのは幸いです。

██博士: 自分はというと、ほかにもいるんでしょうか?その、あなたのようなユニコーンが。

SCP-XXX-JP: ええ!人間のために活動して、たくさんの方々に感謝されてる立派なユニコーンがいるのです。自分もそのようになりたいんです!

██博士: そうですか。

SCP-XXX-JP: はい!ですから、私になにかお手伝いをさせて貰えないでしょうか?

██博士: 検討します。

<インタビュー終了>

日本国内においてSCP-XXX-JPの他個体に関する調査が進められていますが、現在成果は上げられていません。日本国内に限らず、SCP-XXX-JPに近しい外見を持った生物の発見報告が確認された場合、迅速にフィールドエージェントによる調査が行われます。

実験記録XXX-3

指示内容: SCP-XXX-JP収容室の清掃

結果: 尾を箒、蹄を雑巾に変化させ清掃を行った。清掃終了時、元の姿に戻ったSCP-XXX-JPは労働に見合わないほどに大きく疲労していた。

分析: 目的に応じた物に身体を変化させることができると考えられます。身体を変化させた際、SCP-XXX-JPは自慢げに自身の能力を説明しました。

実験記録XXX-11

指示内容: SCP-XXX-JP収容室の照明の交換

結果: 後脚で立ち上がり、前脚で電球を交換した。前脚の蹄は人間の手のような形に変化し、下腹部の骨格が起立体制を維持できるように変化した。作業終了後、元の姿に戻ったSCP-XXX-JPは大きく疲労していた。

分析: 身体の変化には大きなエネルギーを使うものであると考えられます。また、これまでの実験の結果から、身体の変化の際にも対象の質量は変化しないということが確認されています。

追記: SCP-XXX-JPの奉仕実験を、収容室外で行うことが許可されました。

実験記録XXX-2█

指示内容: サイト-81██排水処理槽の貯水の浄化

結果: 水槽の外壁に角を触れさせた時点で内部に存在する排水が純水に変化した。疲労は見られない。

分析: 身体の変化を伴わない場合、対象が大きなエネルギーを使うことはないようです。また、疲労がなかったため、██博士に申請された同日再びの奉仕活動は許可されました。

インタビュー記録XXX-JP-1██

対象: SCP-XXX-JP

インタビュアー: ██博士

付記: SCP-XXX-JPが1██回目の奉仕活動をした後のインタビューです。

<インタビュー開始>

SCP-XXX-JP: 博士……今まで……ありがとうございました。

██博士: どういうことですか。

SCP-XXX-JP: 私がここに……いられる時間には制限が……あるのです。

██博士: 制限……ですか。

SCP-XXX-JP: はい。私がここに……来てから、今日で██日に……なります。私はお役に立てましたか?

██博士: ええ……まあ、かなり助かりました。ですので、さよならというのは残念に思います。疲れているように見受けられますが大丈夫ですか?

SCP-XXX-JP: 大丈……夫です。でも、良かっ……た!██様1も認めてくださる……でしょう……!

██博士: 良かった?その、えーと……その方は、どなたでしょうか。

SCP-XXX-JP: 私に身体を作り替える力を授けて……くれた方で……私たちの……おと……うさまです……。苦難はあるだろう……が、それでも人……を助け続ければ……私たちユニコーンは……人々に認めてもらえる。君が……その助けになってくれれば、一人前と認め……我々の……仲間に入れようと……言ってくださいました。

██博士: 我々の仲間というのはどういうことでしょうか。

SCP-XXX-JP: それは……

予測されない異常の発生のため、インタビューが終了されました。

<インタビュー終了>

SCP-XXX-JPはインタビュー中に全長3.6cmほどの角(SCP-XXX-JP-Aと指定)に変化しました。SCP-XXX-JP-Aの質量がSCP-XXX-JPと完全に一致していたことは留意すべきです。

補遺1: SCP-XXX-JP-Aの出現と同時に、送信元不明のメールが██博士の携帯電話に届きました。メール本文の内容を以下に示します。

██様、手違いによる派遣となりましたが、我らが主の生み出した聖角はあなたの助けになりましたでしょうか。主はこのように聖角を用いて人の手助けを行っています。主に祈りを捧げ正しい供物を捧げれば、主はどんなことでもお助けくださるでしょう。我々は新たな入信者をいつでも歓待致します。

聖一角教会 東アジア区画 大司祭 末岡

その後の調査により、ヨーロッパを中心とした多くの地域で、聖一角教会と呼ばれる出自不明の宗教団体の名を確認することが出来ましたが、未だ実態は掴めていません。この宗教団体を暫定的にGoI-████と指定し、調査を継続します。

インシデント記録XXX-JP-A-1
SCP-XXX-JP-A研究のための移送を行っていた際、移送に同行していた女性職員4名が消失しました。輸送には他に男性職員5名が同行していましたが、オブジェクトとの距離に関係なく男性職員には異常が見られませんでした。女性職員4名の中には、SCP-XXX-JPのインタビューを担当していた██博士が含まれています。

追記1 インシデントの2日後、消失した女性職員4名のうち2名の死体が消失場所付近で発見されました。死体にはコイン大の穴が複数空いており、死亡原因は失血死であると考えられます。

追記2 インシデントの約1ヶ月後、消失した女性職員のうち1人が同様の場所で倒れているのが発見されました。対象には消失後からの記憶が欠けていましたが、身体検査により、異常な妊娠の痕跡が見られました。未だ行方が不明である██博士の捜索が急がれます。

補遺2: SCP-XXX-JPと同じ姿をした生物が日本の複数の地域で確認されました。そのため、SCP-XXX-JPを生物群に割り振るナンバーとし、これより旧SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-1と表記します。同様に、当該地域の複数の家からSCP-XXX-JP-Aと一致する物質も複数確認され、上記に倣いこれより、旧SCP-XXX-JP-AはSCP-XXX-JP-A-1と表記されます。

該当地域にて15歳から25歳までの少女の、不審死及び行方不明、失踪事件が異常に増加していることが判明しました。行方不明者の多くは数日後に死体となって発見されるか、約1ヶ月後に、1ヶ月間の記憶を失った状態で消失した場所へ帰ってきます。上記はGoI-████との関連性が推測されており、それらを考慮した上で、オブジェクトクラス及び特別収容プロトコルの改定が行われました。

インタビュー記録████-1

対象: 東山大輔氏

インタビュアー: ███博士

付記: 東山氏には二人の娘がおり、うち一人は多くの不審死と同様の死因で死亡しており、もう一人には異常な妊娠の痕跡が見られます。また、東山氏の自宅からは2つのSCP-XXX-JP-Aが発見されたことにより、財団によるインタビューが行われる運びとなりました。

<インタビュー開始>

東山氏: こんなところに突然連れてきてインタビューってふざけてんのか?

███博士: 謝礼はお支払いしますので。それで、聖一角教会についてお尋ねしたいのですが。

東山氏: まあ、用事があったわけじゃねぇし別にかまわねえが。って言っても、俺もよくわかってねぇぞ。

███博士: 些細なことでもかまいませんので。まず、あなたはどのようにして聖一角教会のことをお知りになったのでしょうか。

東山氏: 七ヶ月前くらいかな?突然末岡ってやつから電話が来たんだ。お力になれるかもしれないってな。ちょうど、経営してる居酒屋の人手に困ってるときで、怪しいとは思ったんだが、本当に困ってたからじゃあなんとかしてくれって頼んだんだよ。そしたら変な馬……えーっと、聖角っていう変な馬が送られてきたんだ。最初は何だと思ってたんだが、頼み事は何でもしてくれるし、餌はいらねぇってんですごい役に立ったんだよ。あの見た目だから人前には出せないが、それ以外なら本当に何でもできるんだよ。ただ、10日ぐらいでただの角になっちまったけどな。

███博士: それで、その後はどうされたのでしょう。

東山氏: ちょうど馬が角に変わったくらいで、もっかい末岡から電話が来てな、こんな便利なもんがあるならもっと使わせてくれって言ったんだ。そしたら、聖一角教会に入信してくれれば教えてくれるっつうんで、じゃあ入信するって答えたんだ。住所と名前とかそんなものを送るだけでよくて、金とかもかからないみたいだったからな。そしたら、供物を捧げれば聖角を与えるっつうんで、そうしたんだ。

███博士: 供物というのは?

東山氏: 年若い処女だとさ。一ヶ月借りるだけでいいって言うんでな。上の娘をやったよ。触れながら、主に捧げますって頭の中で唱えただけで、パッと消えちまうんだから驚いたけどな。

███博士: ……良心の呵責などはなかったのでしょうか。

東山氏: うん?ああ。送ってすぐは後悔したさ。いくら当時は引きこもりの穀潰しだったとはいえ、何をされるかわからないところに娘を送ってしまったってな。でもまあ、そのおかげで経営は軌道に乗ったし、帰ってきた娘はいなくなった一ヶ月の間のことを覚えちゃいなかったが、見た感じ特に何もなかったようだしな。

███博士: っ、わかりました。……聖一角教会について、他に何かわかることはありますか?

東山氏: 特にねぇなあ。

███博士: では。……もう一人の娘さんの死因について、教えていただけますか?

東山氏: 下の娘か?えーっとな、上の娘を捧げて貰った馬が、今度は半年ちょっとでただの角になってな。上の娘は就活を初めて採用が決まったところで、また1ヶ月もいなくなったら困るなって思って、下の娘を送ったんだ。中学三年生だったが勉強も就活もしないで遊んでばっかりだったから一ヶ月くらい平気だろうと思ってな。でもまあ、失敗だったよ。聖角は送られてこないし、死体が帰ってきたせいで警察には質問攻めに遭う。まあ、知らぬ存ぜぬで通したが、下のは上のと違ってとんだ親不孝者だよ。

███博士: ……その後、今日までは供物を捧げていないと。

東山氏: ああ、警察はほぼ毎日うちに来てたからな。まあ、ちょうど昨日で最後みたいな話だったが。

███博士: この後はどうするおつもりでしょうか。

東山氏: 先週から中卒のやつが一人バイトに入ってな、そいつより馬の方が何十倍も役に立ちそうだから、給料を払う代わりに彼女にちょっと手伝って貰おうと思ってるんだ。いやーほんとに、ユニコーン2様々だよ。

███博士: ……インタビューを終了します。

<インタビュー終了>

東山氏はSCP-XXX-JP及びGoI-████に関する記憶を完全に抹消された上で自宅に帰されました。末岡という人物に関する情報は一切得られていません。

補遺4: SCP-XXX-JPは、一定期間の活動の後、自身が角に変化することを認識していませんでした。また、対象がお父様と呼称する、主と呼ばれる存在は一匹のみであると考えられています。SCP-XXX-JPは増殖能力を持たないため、主、お父様あるいはユニコーンと呼称される存在の迅速な収容が求められます。

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