花人形

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██の2m×2m×2mのクリアケースに収容しています。SCP-XXX-JPの異常性を受けた際は被験者に空いた穴を包帯で施し、排出したSCP-XXX-JP-1はサンプルとして保管しています。SCP-XXX-JP-2は人型標準収容室に収容し、SCP-XXX-JP-1と接触させないでください。(補遺1を参照)

説明: SCP-XXX-JPは現在5体存在している体長50～90cmの土人形です。様々な哺乳類動物の形状をしており、ポピーやシャクヤクなどの植物が生えています。大部分の破損が見受けられ、内部に未知の物体が存在し、以下の異常性が発生します。(以下、SCP-XXX-JP-1)

アイテム番号	オブジェクトの詳細	未知の物体及び異常性
SCP-XXX-JP-1-a	赤色のポピーが生えたウサギの土人形です。ポピーの花弁に細かく喜びを表す日記が表記されています。	クレヨンで描いたと形容されるようなおにぎりが、食欲促進させる匂いを発生させ、対象が摂食すると多大なる幸福感を訴え、口角が異常までに吊り上がります。対象が摂食し欠けた部分は即座に復元します。
SCP-XXX-JP-1-b	紫色のシャクヤクが生えたニホンザルの土人形です。ニホンザルの顔には威嚇した表情を見せており、血管が太く浮き出るように彫刻されています。	ゲーム会社███から発売された小型ゲーム機が、5分間経過するたびにゲーム内の温度が上がり、同時に液晶が破壊されていきます。ゲーム機に対して暴言を発することで、温度が上がりやすくなることが調査の結果で判明しており、最終的に火柱が立ちました。
SCP-XXX-JP-1-c	紫色のヒヤシンスが生えたヒツジの土人形です。ヒツジに全長2mの洋式の棺が寄りかかっており、ヒツジを移動した場合にも瞬間的にヒツジに寄りかかります。	塩水と同様の液体で構成された女性のように見えます。一般的な喪服を着用しており、ハンカチを所持して泣いている素振りを見せています。付近に男性がいた場合は棺が開き、対象は死亡します。
SCP-XXX-JP-1-d	ニチニチソウが生えたクオッカの土人形です。アフロとハイビスカスの首飾りを装着しており、内部からハワイアン系音楽が聞き取れます。	シーラカンスがマラカスを振り続けており、それに合わせてシーラカンスの体が振動しています。その光景を視認した際は｢魚類同士のハワイアンビーチでのランブロマンス｣のような幻覚を発症します。
SCP-XXX-JP-1-e	スノードロップが生えたオオカミの土人形です。表面に雪が混ざっており、熱に対する耐性を有しています。	体長40cmのカイコの幼虫に酷似した肉塊がSCP-XXX-JP-1-eの表面を這い寄り、血液を撒き散らします。肉塊の周囲に接近した際に、対象の死や恨みを趣旨とする音声が確認できます。

対象が上記の異常性に3時間以上接触した場合は、胸の中心部に穴が空き、未知の物体と酷似したものが出てきます。対象は一部の感情が消失し、穴を塞がない限り生活に支障が出るほどの無気力状態に陥ります。

SCP-XXX-JP-2は体長62cmの男性の下半身です。断面はなく、内側はガーデニング用の土壌で満たされており、常にスコップが刺さっています。SCP-XXX-JPの世話を足を駆使して積極的に行い、SCP-XXX-JP以外の多種多様な植物にも対応します。

SCP-XXX-JPは20██年██月██日、██県██市内の空き家の庭でSCP-XXX-JP-2がSCP-XXX-JPの世話をしているところを不動産の職員に発見され、通報を受けたエージェントによって回収されました。

補遺1: [SCPオブジェクトに関する補足情報]

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