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アイテム番号: SCP‐XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP‐XXX-JPは

説明: SCP-XXX-JPはビワハゴロモ上科プラントホッパー(ricaniidae)の幼虫です。SCP-XXX-JPは宮城県███市の映画館でポップコーンとして販売されています。

SCP-XXX-JPは自身を視認した人物に「SCP-XXX-JPはポップコーンである」と認識させる異常性を持っており、この異常性はSCP-XXX-JPが形成する群れの総数が増えることでより強まります。ただし、数匹のみで群れから約5m以上離れて活動していた場合にはこの異常性は弱まり、「ポップコーンに似ている虫」程度の認識に留まります。また、この異常性はSCP-XXX-JPのことを元から知っている人物に対しては働かないことが判明しています。

SCP-XXX-JPを摂食した人物は映画館を訪れた際にポップコーンを食べたいという欲求が強く現れます。この欲求はSCP-XXX-JPを摂食した回数が増えるにつれて強まります。そして、ある程度SCP-XXX-JPの摂食を行った人物は数匹のみで活動しているSCP-XXX-JPを視認しても違和感を抱かなくなります。

SCP-XXX-JPは、映画館を訪れたエージェントが劇場内で活動しているSCP-XXX-JPを発見したことでその存在が確認されました。一緒に来ていた友人1や映画館のスタッフにそのことを伝えても理解している様子がなく、その様子に違和感を覚えたエージェントがその映画館について詳細な調査を行ったことでSCP-XXX-JPの異常性が確認されました。調査が開始され、映画館のスタッフたちに対してSCP-XXX-JPについて改めて聞き取り調査が行われました。その結果、映画館の責任者である芳賀氏や一部の社員のみがSCP-XXX-JPについて認識しており、アルバイト、パートなどはSCP-XXX-JPのことは知らされていなかったということが判明しました。2その後、芳賀氏に対してSCP-XXX-JPについてインタビューが行われました。

インタビュー記録XXX-JP

付記: 芳賀氏に対しては警察による取り調べと伝えています。

<記録開始>

琵琶博士: それではインタビューを開始します。

芳賀氏: はい。

琵琶博士: それではまず、あの虫をポップコーンとして販売している理由、目的を教えてください。

芳賀氏: 目的、そうですね。……売上のためですね。ポップコーンの売れ行きが思うように行かなくて、ノルマの達成が厳しくなって。

琵琶博士: 売り上げ、なるほど。

芳賀氏: こんなこといけないっていうのは分かってるんですが、こっちにも色々ありまして……

琵琶博士: ありがとうございます。では次にあの虫はどのように入手されましたか。

芳賀氏: そうですね……[沈黙]

琵琶博士: 答えられないルートからの入手ということでしょうか。答えないのはあなたの自由ですが、我々も調査を進めていますし、自分から答えていただけなかった場合罪が重くなるだけですよ。

芳賀氏: ……ここって安全ですか?

琵琶博士: 外には警備員を配備しているので心配はありません。もし不安であれば増員を行います。

芳賀氏: 話したことが外に漏れたりだとかは。

琵琶博士: お聞きしたことは警察内で共有させていただきますが、それが外部に漏れることはありません。

芳賀氏: ……分かりました。その、うちには上の人というか、偉い人がいて。その人がポップコーンの売り上げにすごく厳しいんです。最初はポップコーンを安く売るキャンペーンとか、新しい味を出したりとかして普通のポップコーンを売るよう努力してたんですけど、あの人はそれでも満足いかなかったみたいで。今度からこれを使えってあの虫を持って来たんです。ポップコーンメーカーの中に入れておけば勝手に増えていくからって。

琵琶博士: なるほど。あの虫はその方が持ってきたものであると。その方はどのように入手したのか行っていましたか?

芳賀氏: うーん……聞いたらダメな気がして聞いてないので分からないんですけど、他のところで品種改良させて作らせたか、自分で作ったんじゃないかなって思います。ちょっと詳しくは言えないんですが、何というか、そういうことをやらせたり、自分でもできそうな人なので。

琵琶博士: そのようなことができそう、ということは怪しい所との繋がりがあったり、ということでしょうか。

芳賀氏: まあ、そうですね。

琵琶博士: では、あの映画館の運営元の上層部にはそのような人物が多くいるということでしょうか。そうであれば改めて調査を行わなければならないのですが。

芳賀氏: ……そういうわけではないんですよね。そもそも、あの人は運営元とは関係ないというか。

琵琶博士: 映画館の関係者ではあるのに運営元とは関係ないということは、映画館スタッフの中にその人がいるということでしょうか。

芳賀氏: [沈黙]

琵琶博士: 正直に答えてください。

芳賀氏: あー……まあ、スタッフではないですね……

琵琶博士: では何者なのでしょうか。

芳賀氏: ……改めて聞きますけどここでの会話って……

琵琶博士: 問題ありません。秘密は守ります。

芳賀氏: 信じてもらえないかもしれませんけど……うちの映画館で使ってない部屋ってなかったはずなんです。それなのに、いつの間にか知らない部屋ができてて。その中にあの人はいたんです。あの人は僕と会うといきなり、ポップコーンの売り上げをもっと伸ばすように命令してきました。僕はいきなりのことに困惑して何もできなかったんですけど、一緒にいたスタッフの1人はすぐ警察に通報しようとして、そしたら……そいつ消えちゃって。それからはあの人に従うしかなくなりました。

琵琶博士: 異常な人物がいきなり現れたということですね。

芳賀氏: 人物……まあ人かどうかすら確かじゃないんですけどね。

琵琶博士: 人ではない?つまり、人間離れした見た目をしているということですか?

芳賀氏: その、笑わないでくださいよ?身体は人間と変わりないんです。ラフな腹を着てて、たぶん歳が若いんですかね。……それで頭がポップコ[言い終わらないうちに芳賀氏は部屋の中から姿を消す]

琵琶博士: [立ち上がる]念のため我々も注意しましょう。これでインタビューを終了します。

<記録終了>

インタビュー終了後、芳賀氏及び過去に消失したとみられる映画館スタッフの捜索が行われましたが、現在まで発見されていません。また、芳賀氏が発言していた存在しないはずの部屋の捜索が行われましたが、これも発見されていません。特記すべき点として、芳賀氏が消失したほぼ同時刻に、ポップコーンメーカー内のSCP-XXX-JPの総数が増加していたことが挙げられます。

追記: 宮城県███市に存在する別の映画館で、今回の事例と関連性があるとみられる事例が発生しました。その映画館ではカメラを用いた映画の盗撮が数多く起こっており、観客の大半が盗撮を行っていることが判明していました。これを問題視した警察が取り締まりを行ったところ、多くの摘発が行われました。その際、映画館内で数名の観客が頭部がビデオカメラ、パトランプになっている2体の人型実体を目撃しています。報告によると、ビデオカメラの個体がパトランプの個体によって拘束され、その後どこかに連行されていました。今後、この事例との関連性について調査が行われることが予定されています。


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