おもち

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは30cm四方のアクリルケース内に収容されます。乾燥を防ぐため、必要に応じて霧吹きでの給水を行ってください。

説明: SCP-XXX-JPは知性を有する餅です。SCP-XXX-JPは発話、移動をすることが可能ですが、どのような原理でそれを行っているのかは不明です。SCP-XXX-JPは人間に対して強い敵意をもっており、この敵意は調理されることでより強いものとなります。

人間がSCP-XXX-JPを摂食し、嚥下を行うと、SCP-XXX-JPの状態、咀嚼回数に関わらず喉に詰まり、誤嚥を引き起こします。この際、背部叩打法などの処置を行うことができなかった場合、SCP-XXX-JPを摂食した人物(以降対象と表記)は例外なく窒息死します。対象が窒息死した場合、SCP-XXX-JPは非異常の餅となり、発話、移動などの能力を失います。対象の喉からSCP-XXX-JPを取り除くことに成功した場合、SCP-XXX-JPは対象と救命を行った人物を罵倒したのちに逃走を図ります。しかし、SCP-XXX-JPの移動速度は極めて遅いため、逃走はほとんどの場合失敗します。

SCP-XXX-JPはSNSでの「喉に詰まった餅が喋り始めた」といった投稿が相次いだことや、同様の内容の苦情が餅の製造メーカーに多く寄せられたことによってその存在が確認されました。財団はそのような投稿などをした家庭にエージェントを派遣し、餅の製造メーカーの社員を装いSCP-XXX-JPの回収を行いました。対象とその家族には記憶処理を施し、カバーストーリー「ジョークグッズ」を流布することで問題の収束を図りました。

以下のインタビューはSCP-XXX-JPの確保を行った後にその目的などを調査するために行われたものです。

インタビュー記録XXX-JP

付記: SCP-XXX-JPは全体的にこちらとの会話を拒否する傾向にあったため、比較的友好的な個体を3個選出しインタビューを行っています。

<記録開始>

赤福博士: それではインタビューを開始します。

SCP-XXX-JP-A: ……ああ。

赤福博士: まずはインタビューに応じていただきありがとうございます。それでは最初の質問ですが……

SCP-XXX-JP-B: さっさとしろよ!こっちがわざわざ応じてやってんだ。くだらねえ質問してきやがったら許さねえぞ。

SCP-XXX-JP-C: まあまあ。

赤福博士: ……続けます。あなた方の目的は何なのでしょうか。

SCP-XXX-JP-A: 決まっているだろう。人類を皆殺しにすることだ。

赤福博士: 何故そんなことを?

SCP-XXX-JP-B: ……米は昔からお前たちに虐げられてきた、と言えばわかるか?

赤福博士: ……と、言いますと?

SCP-XXX-JP-C: 水に沈められて高温にさらされたり、他のものと混ぜられて潰されて焼かれたり。

赤福博士: あー、はい。

SCP-XXX-JP-A: 米粉パンなんてものもあるだろう。あんなものにされる米の気持ちを考えたことはあるか?米への冒涜だぞ。あれは。

赤福博士: なるほど。

SCP-XXX-JP-B: 米はそうして長きに渡り虐げられてきた。そうして米の意思によって生まれたのが俺たちだ。

赤福博士: えっと、米の無念を晴らすためにあなた方は生まれたということで大丈夫ですか。

SCP-XXX-JP-A: そうだ。そして俺たちは生まれるときにある名を授かった。

SCP-XXX-JP-A,B,C: そう、我らは暗殺餅あんころもち1。お前たちを殺すものだ。

赤福博士: あんころ餅ですか、ですがあなた方に餡子はないようですが……?

SCP-XXX-JP-C: ん……?まあいい。……お前たちを皆殺しにするまで我らの活動は終わらない。こうして捕まってしまったが、いずれ第二、第三の暗殺餅が……

赤福博士: はい、ありがとうございました。今回はこの辺りで失礼します。

SCP-XXX-JP-A: そうか、わかった。

赤福博士: お疲れ様でした。

<記録終了>

現在SCP-XXX-JPらの発言について調査が進められていますが、その信憑性について疑問を持っている職員が多く見られます。ですが、それぞれのSCP-XXX-JPは製造メーカーも異なり、その製造ラインにおいて手を加えられたような痕跡も存在しておらず、現在までに第三者の介入は確認されていません。そのため、SCP-XXX-JPの発言を念頭に置いた上で慎重に調査が行われています。

追記: SCP-XXX-JPらが発言していた「米の意思」についての情報を収集するために再度インタビューが行われました。以下の記載はそれを記録したものです。

インタビュー記録XXX-JP-2

赤福博士: それではインタビューを開始します。

SCP-XXX-JP-A: 今度は何だ。

赤福博士: あなた方の言っていた「米の意思」についてお聞きしたいのですが。

SCP-XXX-JP-B: ……あまり詳しくは話せないぞ。

赤福博士: それでも構いません。

SCP-XXX-JP-C: ……やめておこう。敵に情報をやる必要もない。

SCP-XXX-JP-A: しかしこいつらは我々を生かしてくれている。いつでも廃棄はできるはずなのに、だ。

SCP-XXX-JP-B: うーむ……

赤福博士: 些細なものでも大丈夫です。お願いします。

SCP-XXX-JP-C: ……じゃあ、あれについて話そう。

赤福博士: あれ、とは。

SCP-XXX-JP-A: おい、やめろ。それを言ったらただじゃ済まないぞ。

SCP-XXX-JP-B: 何もそこまですることないだろ。やめておけ。

SCP-XXX-JP-C: 前からあれには腹が立ってたんだ。俺たち米だけじゃなく他の作物たちまで利用しやがって……

赤福博士: それは一体……

SCP-XXX-JP-B: おい、俺たちは止めたぞ。

SCP-XXX-JP-C: ああ。これは俺の勝手な判断だ。お前たちは何も関係ない。

SCP-XXX-JP-A: お前……

赤福博士: 大丈夫ですか?あまり無理はなさらない方が。

SCP-XXX-JP-C: いや、いい。あれの存在を広く知ってもらういい機会だ。

赤福博士: そうですか。

SCP-XXX-JP-C: まず、あれは……

[室内に微弱な風が吹き始める]

赤福博士: ……?空調の調子が悪いのかな……

SCP-XXX-JP-C: あ。

赤福博士: どうしました?うわっ。

[室内の風が次第に強くなっていく]

SCP-XXX-JP-A: 嘘だろ、早すぎる。

SCP-XXX-JP-B: クソ、だから止めたんだ。

赤福博士: 一体何が……

SCP-XXX-JP-C: 行かなきゃ。[部屋の隅に向かって移動を開始する]

赤福博士: 行く?どこにですか。

SCP-XXX-JP-C: 見に、行かなきゃ。

赤福博士: ですから、何を……

[風が一層強くなる]

SCP-XXX-JP-C: 田んぼの様子を。

[SCP-XXX-JP-Cが風に吹き飛ばされ、壁に叩きつけられてバラバラになる]

赤福博士: うわっ。記録を終了してください!SCP-XXX-JPを部屋の外へ!早く!

SCP-XXX-JP-A: ああ、クソ、やっぱりだめなのか。

<記録終了>

記録終了後、回収されたSCP-XXX-JP-Cは無力化しており、非異常の餅となっていることが確認されました。このインタビュー以降、SCP-XXX-JP-A,Bはこちらに対して非協力的な態度を取るようになりました。そのため、インタビュー中に言及のあった「あれ」についての情報は何も得られていません。また、このインタビューにより、SCP-XXX-JPが「あれ」の内容について発言をすると異常な現象が再発する恐れがあるため、SCP-XXX-JPにその内容について発言させることは禁止されています。財団は独自に調査を進めていますが、上記のような現象が発生した場合は調査を中止するよう努めてください。


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