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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JP入り口は土砂を利用し封鎖されます。SCP-XXX-JP内部の保全方法、及び収容手順については協議中です
説明: SCP-XXX-JPはリヒテンシュタイン公国のトリーゼンベルクで発見された地下構造体です。壁面にコンクリートが用いられた地上部が存在し、地下構造体への移動に利用される斜坑リフトのプラットフォームが設置されています。地上部と斜坑は破壊困難な稼働隔壁によって分断されており、隔壁の稼働には網膜認証による身分証明、及び財団が定めるレベル4以上のセキュリティクリアランスが要求されます。適切なセキュリティクリアランスが提示されていない人物がSCP-XXX-JP内部に侵入した場合、同人物は致死性のミーム異常を罹災します。財団が当該構造体を建造および所有した履歴は存在せず、財団のセキュリティクリアランスシステムが利用されている理由は不明です。
網膜認証によって送信された個人情報は、リリー・ベル・ラングフォードとされる架空の職員IDにより承認されています。リリー・ベル・ラングフォードとされる人物は財団に在籍していません。財団が確認する限り、生存しているリリー・ベル・ラングフォードは、イギリスのエディンバラに存在する公立高校に勤務する用務員の女性と、日本国の青森県に存在する英会話教室に勤務する教員の女性と、スウェーデン王国のマルメーに在住する高齢女性と、オーストリアのニューサウスウェールズ州警察に勤務する警察官の女性のみです。何れの人物も財団に雇用された履歴は無く、リヒテンシュタイン公国への渡航経験はありません。
地下構造体には複数の部屋が存在し、内部には異常性リアクターが設置されています。部屋の入り口には識別子と推測される文字が刻印されたプレートが取付られています。リアクター内部は部屋内に設置されたモニターから観測することが可能であり、内容物は例外を除き土と、場合により開花している植物(以下"花"と表記)です。異常性リアクターにより内部は異常な現象が引き起こされていると推測されます。この異常性リアクターについて、ラングフォード教員は『異常状態を維持する装置である』と証言しています。
内容物の花の状態は各部屋ごとに異なります。この差異について、高齢女性ラングフォードは『発生した状況により現れる現象の差異』或いは『花自体が異常である』と証言しています。以下は部屋の一覧とリアクター内の花の状況です。
識別子: A
内容物: 内容物は土のみ。花は存在しない。
識別子: B
内容物: ユリ(Lilium)に見える外見的特徴を持つ花。花にはアサギマダラ(Parantica sita)と思われるチョウが留まっている。このチョウには精神影響性が指摘されており、視認した人物は睡眠の際に、同一の特徴を持つ不明な女性がSCP-XXX-JP内部で横たわっている様子を夢にみることが多数報告されている。
識別子: C
内容物: 植物学的に分類することが困難な不明な花。花を構成する花弁/茎/葉は時折変異する。鉱石のように見える花弁や、スライスされたハムのように見える葉が実例として確認された。
識別子: E
内容物: 内容物は土のみ。花は存在しない。
識別子: H
内容物: 内容物は土のみ。花は存在しない。
識別子: I
内容物: ユリに見える外見的特徴を持つ花。リアクターに内部環境を操作可能な端末が取り付けられており、リアクター内部を超高温/超低温/真空にすることが可能だが、内容物の花に影響は発生しない。
識別子: L
内容物: 内容物は土のみ。花は存在しない。
識別子: N
内容物: ユリに見える外見的特徴を持つ花。リアクターに内部に重量物を投下する操作が可能な端末が取り付けられており、リアクター内部に不明な物体を投下可能だが、内容物の花を圧壊することは出来ず、花に物理的干渉が無意味であることを示す。
識別子: S
内容物: ユリに見える外見的特徴を持つ花。花は土ではなく、鉄塊に見えるものに植えられているが、花のライフサイクルに異常はない。>
識別子: T
内容物: ユリに見える外見的特徴を持つ花。このリアクターは不明な理由により稼働していないが、花のライフサイクルに異常はない。リアクター内部からは異常な重量値が確認されおり、内部の時間流に深刻な遅延或いは遡行が推測されるが、花は相対性理論から解放されているように見える。
識別子: W
内容物: ユリに見える外見的特徴を持つ花。リアクター内部は無風であり、虫等も存在しないが、この花は実を付けている。
識別子: X
内容物: ユリに見える外見的特徴を持つ花。リアクターに内部環境を操作可能な端末が取り付けられており、リアクター内部を超高温/超低温/真空にすることが可能だが、内容物の花に影響は発生しない。
識別子: Y
内容物: この部屋にはリアクターが設置されていない。ただし、床にはリアクターの重量により陥没したと思われる凹みが存在している。
識別子: Z
内容物: 絵に描かれた花に見える平面。
識別子: Ω
内容物: この部屋にはリアクターが設置されていない。部屋の反対側にも扉があり、斜坑リフトの地下プラットフォームへ続いている。
これらリアクター群について、ラングフォード用務員は『致命的事象の中でこそ繁殖するソレを研究することで、その事象に対抗することができる』と証言しています。ラングフォード教員は『これらは事象の標本』と証言しています。高齢女性ラングフォードは『その存在こそがパラドックス、花の存在が語り継がれることは大いなる矛盾』と証言しています。ランフォード警官は『まやかしの救い、思考の放棄を促している』と証言しています。
補遺: SCP-XXX-JP内部の探査にはレベル4以上のセキュリティクリアランスが要求される性質のため、セキュリティポリシーの観点から探査が行われていませんでした。
リリー・ベル・ラングフォード博士は末期のすい臓がんを患っているレベル4のセキュリティクリアランスを持つ財団職員です。ラングフォード博士本人の提案により、ラングフォード博士をレベル2のセキュリティクリアランスへ名誉降格させ、ラングフォード博士本人が内部探査を行う作戦が立案されました。当該報告書に記載された内容はラングフォード博士の報告を元に作成されています。
ラングフォード博士はSCP-XXX-JP保全/監視の目的からSCP-XXX-JP内部に駐在しています。この収容手順はラングフォード博士が死亡するまで期間継続されます。ラングフォード博士死亡後の収容手順は現在協議中です。ラングフォード博士は自身の消費について『自視点での終焉は、すべての終焉と同義。私の死の恐怖が花によって払われる可能性がある』と証言しており、当該オブジェクトの副次的利用方法を示唆しています。ラングフォード教官は『博士の本名はリリー・ラングフォード。嘘ばっかだ』と証言しています。
追記: ラングフォード博士からの交信が途絶えました。ラングフォード博士が死亡した可能性が指摘されており、死体の回収計画が進められています。ラングフォード博士は最後の交信にて『怪奇部門は嘘だ』と虚偽の証言を行っています。
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任意A任意B任意C- portal:3461191 (20 Jul 2018 11:22)
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