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"大八嶋"の蒐集史は蒐集院の歴史われわれの歩みであり、大八洲の変遷日本史である。
"大八嶋"の蒐集史は 蒐集院の歴史われわれの歩みであり、 大八洲の変遷日本史である。
アイテム番号: SCP-001-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel
特別収容プロトコル: SCP-001-JP、儀式"御陰目合"、及びLoI-811の存在は全ての史資料から第一次情報改竄によって抹消され、隠蔽されます。
LoI-811とその周辺領域はサイト81OGに指定され、81管区理事会直下の静止任務部隊STF-い-37("神世")が警備にあたります。
未収容のSCP-001-JPについてはMTF-こ-10("古物骨董商")をはじめとした任務部隊、および財団フロント企業がカバー任務指令「異常物品蒐集」の下その捜索と回収にあたります。
収容下にあるSCP-001-JPは財団81管区理事会の管理下に置かれます。新たにSCP-001-JPが収容された場合、もしくはSCP-001-JP収容に支障が生じた場合、81管区理事会規則第41条及び第42条の記載に従って新規メンバーの登用もしくは割り当てが行われます。
説明: SCP-001-JPは要注意領域LoI-811と、人型の木・瑪瑙混成像SCP-001-JP-A、-B、-Cから構成されています。
LoI-811は兵庫県████市█島に存在する約17m四方の領域です。LoI-811内は基底世界と八次元的に交差しており、通常の手段によって観察・干渉することはできません。LoI-811の中央には半径3m程度の穴(LoI-811-1)が存在します。LoI-811-1の内部は未知の黒色の液体で満たされており、その中心に石柱(LoI-811-2)が直立しています。LoI-811-2は瑪瑙と結晶片岩によって構成されているとみられますが、詳細な組成研究は行われていません。LoI-811-JPは常に清浄に保たれており、後述する儀式"御陰目合"の実行時を除き一切の時空間的変化を受けることがありません。
SCP-001-JPは未知の香木と瑪瑙で構成された人形です。それぞれのオブジェクトは全て意匠が異なり、各個体ごとに番号がふられています。また歴史的経緯と実際の特異性の相違から、SCP-001-JPはA、B、Cの3グループに区分されています。
SCP-001-JPは全て強いEVE放射能を有しており、その周辺に対し大きな影響を与えます。各SCP-001-JPのEVE放射パターンは、全体として類似しているものの明確に異なっており、それぞれ異なった影響をもたらすものと予想されています。しかし非常に複雑なパターンを有しているため、現在まで詳細な研究は行われていません。
SCP-001-JP同士の近接は異常なEVEアスペクト干渉を発生させ、その保持者を含む周辺環境に多大な被害をもたらします。過去に確認された例では、SCP-001-JP-B-1・SCP-001-JP-B-6間の距離を約12㎝まで近接させた結果、SCP-001-JPを除く周辺半径約7mの空間の完全な崩壊とその10分の1ほどの時空間異常が発生したことが記録されています。この特異性により、1人の人物が複数のSCP-001-JPを保持することは基本的に不可能です。ただし要注意氏族CoI-0081("大倭")およびCoI-1379("日奉")の人物についてはSCP-001-JPのEVEアスペクト干渉を緩和するEVE放射パターンを有するため、例外的にこれが可能であると考えられています。
SCP-001-JP-Aは高さが約30cmであり、計8体存在します。各人形には-1~-8の呼称が割り当てわれています。SCP-001-JPは高いEVE放射能を持ち、その所持者に対し健康などの肯定的な効果をもたらします。この能力はSCP-001-JP-1、SCP-001-JP-A-2、SCP-001-JP-4、及びSCP-001-JP-8において顕著であり、とりわけSCP-001-JP-A-8の放射能は他のSCP-001-JP-Aの数倍から数百倍に及ぶと推測されています。
SCP-001-JP-Bは高さが約15cmであり、本来計6体存在したものと考えられています。各人形ごとに-1~-6の呼称が割り当てられていますが、各資料から現在までに複数の個体が喪失もしくは分裂したものとみられます。SCP-001-JP-Bは儀式"御陰目合"においてSCP-001-JP-Aの代替として用いることが可能であり、SCP-001-JP-Aに類似したEVE放射能を有していますが、総じてその強度はSCP-001-JP-Aよりもはるかに微弱です。
SCP-001-JP-Cに関する情報は殆ど存在しません。断片的な情報から、SCP-001-JP-CはSCP-001-JP-Bと同程度の大きさであり、計2体存在するものと考えられています。それぞれの人形ごとに-1、-2の番号が暫定的に割り当てられています。SCP-001-JP-CもSCP-001-JP-B同様儀式"御陰目合"にSCP-001-JP-Aの代替として用いることができる可能性がありますが、詳細は不明です。
儀式"御陰目合"はSCP-001-JPを用いることによって実行可能な儀式です。儀式"御陰目合"はLoI-811において7体のSCP-001-JPを集約し、特定の手順を踏むことによって実行することができ、このときのみLoI-811内の構造物に対し干渉することが可能です。儀式"御陰目合"の実行は利用した資源の喪失及びSCP-001-JPの一時的な消失を招きますが、非常に大きな恩恵をもたらします。過去の例では「末世の回避」(1051年)・「明治維新の成功」(1868年)などが存在します。一方で儀式"御陰目合"による恩恵は費やした供物の量・質や用いたSCP-001-JPの持つEVE放射能の高さ、儀式参加者の質等に強く影響するとみられており、これらが不十分であった場合失敗もしくは不十分に終わるとみられています。
儀式"御陰目合"による目的の実現はLoI-811と八次元的に接続している龍脈を通じて発現するため、この領域外においては実現できません。儀式において消失したSCP-001-JPについてもこの龍脈を通じて再度出現すると考えられています。龍脈間の接続は高次元的な変動の影響により常に変化し続けていますが、現在81管区に指定されている領域、即ち日本国の領土と社会的にみなされる地域が儀式"御陰目合"の影響範囲とみなせます。
儀式"御陰目合"の実行には以下の要素が必要です。
- 儀式実行者。伝統的に「ナキ」と呼称されてきました。SCP-001-JPを同時に所持することからCoI-0081もしくはCoI-1379の人物のみがこれを行えます。
- 儀式助手。伝統的に「ヤツカミ」と呼称されてきました。儀式"御陰目合"の間LoI-811境界において祝詞を唱える役を担います。儀式に利用するSCP-001-JPの所持者もしくはその身代わりのみがこれを担えます。
- 供物。詳しくは別文書を参照してください。
儀式の手順及び経過については以下の文書を参照してください。
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以下の文書は蒐集院より継承した文書を一部財団における名詞に新ため、要約・改変したものです。
重要情報の秘匿のため、本文書には一部虚偽等が含まれていることに注意してください。儀式手順並観察記録
事前にナキ及びヤツカミは第一種禊祓を行う必要がある。
手順一: ナキ及びヤツカミがLoI-811へ近づく。
手順二: ヤツカミがそれぞれLoI-811の八方にSCP-001-JPを伴って坐り、祝詞を唱える。
手順三: ナキが祝詞を唱えながらLoI-811に侵入する。ナキの足元には白色の物質が発生する。この時点でLoI-811の周辺に未知の結界が発生する。儀式に関与しない人間がLoI-811内に侵入することはできなくなる。未知の音楽が鳴り響き始める。
手順四: 淵まで進んだところでナキが前進を停止する。女性型の神格実体(以下ナミと呼称)が出現する。
手順五: ナキとナミが互いに会話する。具体的な内容については不明。ナキとナミが歩みを進め、柱に近接する。
手順六: ナキとナミはともに柱をつかみ、両手を動かす。数拍のちに柱と水面の接触部が固化し始める。
手順七: ナキとナミは固化した部分へと降りる。柱頭が固化部分と同程度の面積まで拡大する。
手順八: ナキとナミはそれぞれ柱の反対側を半周する。ナキがナミに対し声をかける。ナミがこれに応答する。
手順九: ナキとナミが光に覆い隠される。この状態が数時間続く。断片的な情報から両者は交合しているものと推測される。
手順十: 光が最高潮に至った際ヤツカミの持つSCP-001-JPが光跡を描きながらLoI-811へと飛翔し、消失する。ヤツカミは生命活動を終了する。この段階ではEVEエネルギーの放射が確認されている。
手順十一: 供物が順に消失する。EVEエネルギーの放出が続く。
手順十二: すべての供物が消失したのち、強いエネルギーを理由としてLoI-811内が炎上する。
手順十三: 光が消える。ナミ及びヤツカミは消失している。ナキが水面へと入る。
手順十四: 不明。水面下からナミおよびヤツカミの声が聞こえるとの分析がある。
手順十五: ナキが水面から出現する。清めの具がすべて崩壊している。固化した大地が水面を覆う。
手順十六: 大地が沈降し、清浄な水面が出現する。ナキが清めの儀を行う。
手順十七: 複数体の神的実体が出現する。ナキは神的実体に対し儀式による目的を告げる。
手順十八: 龍脈を通じて目的が成就され、LoI-811周辺が崩壊し始める。光が拡散し、ナキおよび神的実体が消失する。
手順十九: [削除済]。進入禁止。
手順二十: LoI-811が当初の状態に戻る。数か月から数年が必要。
歴史: SCP-001-JPがいつから存在するかは不明です。陰陽寮及び蒐集院から収集した資料によれば、古墳時代から存在していたものと推測されます。財団による収容までの詳しいSCP-001-JP所有者の変遷に関する研究については、文書 Knumを参照してください。
儀式SCP-001-JPの実行者である"ナキ"となりえるのはCoI-0081、即ち大王家の人物のみであり、大王家/天皇家はこの優位性を用いて勢力を拡大してきたとみられます。
しかし蒐集院と天皇家の距離が開き始めたことで、蒐集院は独自に"ナキ"となりえる氏族を抱えることを計画しました。この結果CoI-1379が誕生し、現在まで儀式実行能力を有し続けています。
財団によるSCP-001-JPの初収容は紫禁城条約に際する陰陽寮資産の継承です。この際SCP-001-JP-6が財団によって収容されました。
第二次世界大戦中の1944年に大本営主導での儀式"御陰目合"が実行されましたが、未知の理由1により失敗に終わったと推測されています。
財団はこの儀式ののち大日本帝国内に散らばったSCP-001-JPのうちSCP-001-JP-A-7を回収しました。
大日本帝国の無条件降伏宣言後、蒐集院・九十九機関をはじめとする複数の団体がSCP-001-JP等の異常物品を伴って抵抗する姿勢を見せました。鎮圧の結果九十九機関と蒐集院がそれぞれ一部の回収には成功したものの、SCP-001-JP-B-4をはじめとするオブジェクトに関しては現在まで行方が不明となっています。
この抗争に際して締結された財団と日本国内の超常団体間に結ばれた合意を基として各種の協定が結ばれ、1945年12月31日81管区理事会の設立とともにSCP-001-JP-A-1から-A-7までのSCP-001-JPが財団81管区支部に収容されました。この時点でSCP-001-JP-Aを所持していた人物がそのまま理事に就任し、SCP-001-JP-Aの収容を継続しました。
SCP-001-JP-A-8については皇室直下の晴明院が管理していましたが、1945年8月15日以降喪失しており、当時の経緯を踏まえ現在五行結社の管理下にあるものと考えられています。
基本的なタグ
Possible アトリビュートタグ
もしかしたら改稿次第で
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このまま出す気はないです。
日本支部と理事会の存在理由を書くことが主目的、そのほかの理屈付けが副目的です。
GoI-FかTaleか補遺かも未確定な記事第〇〇〇八番に関連しています。ルーキーコン参加作品です。
扶桑紀でカノン部門参加。
「隠された歴史」にも関与。
(間に合えば蒐集院・扶桑紀コン、)タグチャレンジ、インドマンチャレンジに参加予定です。Task Forceは任務部隊です。機動部隊はMobileが必要です。
以下悩んでいる点・気がかりな点などです
- 最後
ロングの提言のように各理事の言葉を入れるかもしれません。
被り感が気になるのと、オチとしてその方がいいのか気になります- タイトル
タイトルは悩み中です。
神舎利がテーマ的には気に入っているのですが、自人事との被りがあるので……- マジックアイテム感
オブジェクト自体の能力は(儀式を含め)曖昧で、一定以上の万能感があります。
日本の歴史がベール内においてはこれを左右しての歴史だったという話なのでそれくらいがいいかと思ったのですが、少々甘いかもしれません- カノン
是を扶桑紀と言っていいのか?
扶桑紀テーマはつけるべきか?- EVE
理屈付けとしてEVEを用いましたが、基礎的な記事に加えいくつか程度しかちゃんと読み込めていないため、普遍的なカノンから外れているところ、または不十分な部分がある可能性が高いです。が、どこがそうかはわかりません。
- 数の多さ
固有の通称を本記事内で用いることは避け、混乱を余計にもたらすことを避けようとは画策したものの、オブジェクト自体の数は膨大です。どの程度読みづらさに繋がっているかが気になります。
- portal:3438721 ( 23 Oct 2019 09:45 )

拝読いたしました。
読後感としては「日本神話の神産みの神話をSCPの構文で変奏したもの」と言う印象です。
「ナキ」はイザナギであり、神格実体の「ナミ」はイザナミだと思いました。
また、関連報告書の〇〇〇八番は、国産み神話を前提とした日本の国土そのものの話ですね。
総合的な評価ですが、個人的にあまり面白いとは思えませんでした。
理由は「異常性の中身が弱い」と言う事です。
今の状態では、正直なところdvすると思います。
まず「御蔭目合」は神産みからイザナギの黄泉下り、黄泉がえりまでを一つの儀式で再現しています。
「御蔭目合」の謎めいた部分は問題なく、ここはよく考えられていると思いました。
しかし、この不可思議な儀式は使用者の願望を叶える「願望器」として描かれています。
このオブジェクトは国産みの神話を再現し、EVEに干渉する事で大規模な現実改変を起こすものだと解釈しました。
「異常性の中身が弱い」と言うのはここです。
単なる「願望が叶う願望器」では、国産みの神話を引用する意味があまりありません。
このままでは、陳腐な言葉になってしまいますが「マジックアイテム」と判断される可能性が高いです。
そのため、異常性を練り直す必要があると思いました
また、歴史・日本神話・天皇を扱ったオブジェクトは既にあります。
歴史・日本神話・天皇ならばSCP-1111-JP。
「歴史上の重要な出来事を成功に導く願望器」であれば、SCP-1945-JPがあります。
SCP-1111-JPとSCP-1945-JP、この二つは強力なライバルだと心得てください。
また、〇〇〇八番とのリンクも、あまり有効だとは思えません。
むしろ〇〇〇八番を提言に組み込んでしまった方が、話が分かりやすくなると思います。
また、国産みをテーマにするのであれば欠かせないのが「ヒルコ」ですが、あれを無視するのは勿体無い。
なぜならば、国産みの神話を再現して現実改変を起こすならば、ヒルコもまた再現される筈だからです。
ヒルコをどのように位置付けるかで、この提言は別の面白さを得られるかもしれません。
以下指摘を希望される点についてまとめます。
最後
異常性でネタ被りがあるため、現状はあってもなくても同じように思われます。
まずは異常性の見直しをすべきです。
これも、今は後回しでも良いでしょう。
これは先ほども述べた通り、マジックアイテム感があります。
まず、扶桑紀自体は「日本の近代史」をテーマにしたカノンです。
今の状態では、扶桑紀として扱うにはちょっと弱いかもしれません。
しかし、扶桑紀は自由なカノンであると考えていますので、そこは著者の方が好きにして問題ありません。
これは強制ではないので、これも著者の方が自由に決めて良いものです。
まず、「願望器」として扱うならば、もう少しその異常性を練り直した方がいいと思います。
「願望器」としてなら、EVEを用いることは違和感はありません。
まず、提言をGoiフォーマットで補完すると言う発送は方針転換した方がいいです。
提言は可能な限り、提言の中で独立し、完結している必要があります。
他の記事を引用する事は問題ないですが、〇〇〇八と言う別記事を立てる事はあまりお勧めできないです。
ただ、個人的には〇〇〇八の方が記事としては面白いと思いました。
自分からは以上です。