概念を喰らう穴

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの周辺地区は財団フロント企業が買収し、管理しています。実験時以外はSCP-XXXX-JPには廃車に偽造したロック付きカバーを被せ、SCP-XXXX-JPの中心が視認できないようにしてください。万が一このカバーを移動させようとする一般市民を確認した場合は、速やかに拘留・尋問し、クラスA記憶処理を施した上で開放して下さい。SCP-XXXX-JPの実験はレベル3以上の職員の許可が必要です。実験で生じた物体は特別な理由がない限り焼却処分することが推奨されています。

[2019/2/13追記] SCP-XXXX-JP-Aはサイト-8132の標準人型収容房に、1人あたり1万円を基本単位として収容されます。定期的にSCP-XXXX-JP-Aを両替もしくは終了・焼却し、収容しているSCP-XXXX-JP-Aの人数が常に5人となるよう調整してください。SCP-XXXX-JP-A実体の周囲10m以内に決して現金を接近させてはなりません。SCP-XXXX-JP-A実体を実験に使用する際は、できるだけ低価値の個体を使用することが推奨されています。

[2019/8/10追記]財団フロント企業製の監視カメラに内蔵されている異常存在識別プログラムには各SCP-XXXX-JP-Aの視覚情報がインストールされ、SCP-XXXX-JP-Aが確認され次第機動部隊お-32("スリ")によって捕縛されます。財団のウェブクローラーによってあらゆるSCP-XXXX-JP-Aに関する情報は検閲・削除され、発信者および閲覧者には最適なクラスの記憶処理が施されます。過去の使用者の捕捉が困難であるため、現在SCP-XXXX-JP-Aに関する記憶を特異的に削除もしくは改変するミームエージェントの開発が進められています。

説明: SCP-XXXX-JPは山梨県██市に存在する1地点です。SCP-XXXX-JPの中心地点を直接視認した人間は、そこに"穴"があると認識します。しかし、実際にはその地点には穴と定義づけられるような地形は存在しないことが判明しています。SCP-XXXX-JPを認識している人間は、"穴"の大きさや深さを知覚することができません。

SCP-XXXX-JPにはあらゆる物体を投入することができます1。投入が成功する条件は、投入物がSCP-XXXX-JPの中心地点に接触することと、投入者がSCP-XXXX-JPを認識し、かつSCP-XXXX-JPに投入する意図を有していることです。投入物はSCP-XXXX-JPの中心に触れた瞬間、物理的に消滅します。

SCP-XXXX-JPに投入された物体は、物体ごとに異なる経過時間後にSCP-XXXX-JPの近辺に再出現します。この際、投入された人間以外の物体はなんらかの概念的特性を喪失します。この喪失した特性は、多くの場合人間にとって良い効果をもたらすものですが、中にはそうでない事例や、喪失した特性が認識できない事例も確認されています。特性の喪失は投入物の物理的な性質の変化を伴いません。消滅している間、投入物が発するあらゆる信号は途絶します。

SCP-XXXX-JPに人間を投入した場合、投入された人間は特性を喪失せず、"貨幣機能"および、無意識に自身の周囲にある貨幣を自身の複製に変換する能力を獲得します(この状態となった人間をSCP-XXXX-JP-Aと呼称)。SCP-XXXX-JP-Aに関する詳細は、実験記録XXXX-203、実験記録XXXX-A-008及び事案記録を参照してください。

実験記録の抜粋は以下の通りです。完全なリストは添付資料1582を確認してください。

実験記録XXXX-001 - 日付2018/6/20

投入物: 市販のビスケット1箱

所要時間: 1分

結果: ビスケットは"ビスケットの食感"を喪失し、箱は"収容能力"を喪失した。検査により、ビスケット及び箱がもつあらゆる物理的性質は保持されていることが確認された。箱にはいかなる物体も入れることができなかった。

コメント: 手で触れると硬さがわかるのに、食べると食感が何もないというのは気味が悪いな。

実験記録XXXX-015 - 日付2018/7/3

投入物: マウス(Mus musculus)1匹

所要時間: 30秒

結果: "ネズミ"の概念を喪失。あらゆる手段をもってしてもネズミと認識できない。

コメント: 識別概念の喪失を確認。はじめはモノの優良性や卓越性を奪っていると考えていたが、今回の結果を鑑みると、異なる基準があるのかもしれない。もしくは、単にSCP-XXXX-JPにとっての優良性が我々と異なっているのか…とにかく、より多くの実験結果が必要だ。

実験記録XXXX-037 - 日付2018/7/22

投入物: 軽トラック1台

所要時間: 49分

結果: "移動能力"を喪失。能動的移動が一切不可能となった。物理的性質に変化なし。

コメント: 大きな物体を投入する際でも、SCP-XXXX-JPは拡大も縮小もしていないように見える。概念実体とはいえ、不思議だ。

実験記録XXXX-042 - 日付2018/7/31

投入物: 実験記録XXXX-001で"収容能力"を喪失したビスケット箱

所要時間: N/A

結果: 投入することができなかった。

コメント: 1度特性を喪失してしまうと、再び投入することはできないことが判明した。

実験記録XXXX-085 - 日付2018/8/24

投入物: アコースティックギター1つ

所要時間: 52分

結果: "ボディの味"を喪失。物理的性質に変化なし。

コメント: SCP-XXXX-JPの判断基準がいよいよわからなくなってきた。ギターは食べ物判定なのか?

実験記録XXXX-124 - 日付2018/9/27

投入物: サルのぬいぐるみ1つ

所要時間: 87分

結果: 不明。視認した被験者は一様に"何かが足りない。ずっと見ていると気が変になりそう。"と主張する。物理的性質に変化なし。

コメント: 名辞できないか、直接認識できない概念を喪失したのだろうか?いずれにしても、喪失した特性が判明しない初めての事例だ。興味深い。

実験記録XXXX-130 - 日付2018/10/1

投入物: ティッシュペーパー1枚

所要時間: 58分

結果: 不明

コメント: 実験した記憶はあるのだが、出現した物体についての記憶が抜け落ちている。"ミーム"を喪失したのではないかと考えられる。

実験記録XXXX-203 - 日付2019/2/11

投入物: 音声・映像記録装置を装着したD-2981

所要時間: 136分

結果: D-2981は100万円分の貨幣機能を獲得(SCP-XXXX-JP-Aに変化)。喪失した特性は確認されなかった。物理的性質に変化なし。D-2981は視認した人間に"D-2981であり、また同時に一般的な現金でもある"と認識され、実際に機械的なものを含めたあらゆる商取引に使用できる。後の追加調査により、通常の両替機による1万〜1円の各貨幣に相当する金額のD-2981群への両替が可能であることが判明した。記録装置は記録機能を喪失していた。

コメント: 喪失した特性が確認されなかった初めてのケースだ。投入したのが人間であることに意味があるのだろうか?中で何があったのか、D-2981にインタビューをする必要があるだろう。

実験記録XXXX-A-008 - 日付2019/2/20

対象: SCP-XXXX-JP-A

実験方法: SCP-XXXX-JP-Aの周囲に各種貨幣を設置し、SCP-XXXX-JP-Aの自己複製能力の範囲/速度を測定する。

結果:半径5m以内に存在する現金がSCP-XXXX-JP-Aに変換された。なお、SCP-XXXX-JP-Aに変換される金額はSCP-XXXX-JP-Aの複製が発生してからの日数とSCP-XXXX-JP-Aの金額に比例しており、1日あたりSCP-XXXX-JP-Aの金額の1%であった。

コメント: トイチとはなかなかの暴利だな。返す必要もない上、自己増殖とくると金利と言えるのか怪しいが。しかし、人数が増えると収容コストがバカにならないのは少々問題だな。

事案記録: 2019/7/8、SCP-XXXX-JP-Aの異常性についての実験の一環として、一般的なATMを用いて1万円分のSCP-XXXX-JP-Aを財団が保有する普通預金口座に預金した際、SCP-XXXX-JP-Aが金融ネットワークを通じて他の口座に逃走しました。収拾困難な収容違反が発生したと判断され、SCP-XXXX-JPのオブジェクトクラスはEuclidに再定義されました。現在までに合計約200万円分のSCP-XXXX-JP-Aが確保・収容されていることから、SCP-XXXX-JP-Aは預金通貨に対して、現金の場合よりも速いペースで自己複製能力を発揮できると考えられています。現在、現金として引き出されたSCP-XXXX-JP-Aの捜索及び、金融ネットワーク上に存在するSCP-XXXX-JP-Aの検出方法の開発が高優先度プロジェクトとして進行しています。

補遺: 2019年8月以降、断続的に一般社会においてSCP-XXXX-JP-Aに関連する事案が報告されています。現在までに確認された事例は以下の通りです。

  • 金銭取引にSCP-XXXX-JP-Aを使用した(1892回)
    備考: SCP-XXXX-JP-Aの人間的特性のため、偶然SCP-XXXX-JP-Aを入手した人物は、多くの場合SCP-XXXX-JP-Aを進んで金銭取引に使用し、手放そうと試みます。
  • SCP-XXXX-JP-Aが逃亡した/放棄された(2007回)
    備考: 逃亡した/放棄されたSCP-XXXX-JP-Aの62%は、財団による発見前に他の人物に拾得されるか警察機関に遺失物として連行されています。
  • SCP-XXXX-JP-Aが犯罪の共犯者となった(31件)
    備考: SCP-XXXX-JP-Aを用いて商品を購入し、のちにSCP-XXXX-JP-Aがレジを脱走して購入者のもとに戻るという窃盗の手口が最も一般的でした。
  • 実験の被験者としてSCP-XXXX-JP-Aを使用した(5件)
    備考: 日本生類創研ではSCP-XXXX-JP-Aのクローンを大量に作成し、被験体兼研究資金として活用していました。責任者が警視庁公安部特事課によって通貨偽造の罪で逮捕されたことをきっかけに発覚しました。
  • 嗜虐的娯楽の対象としてSCP-XXXX-JP-Aを使用した(2件)
    備考: 暴行を加えられた/裁断されたSCP-XXXX-JP-Aが破損紙幣として新札に交換されていました。
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