終の棲家改稿後
何見て跳ねる

SCP-XXX-JP-17

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在サイト-████の2m×2m×2mのプラスチック製専用ユニットに収容されています。SCP-XXX-JPへの食餌は担当職員が行ってください。SCiP所持者の死亡が確認された場合、早急にSCP-XXX-JPの状態を確認し自壊イベントの発生を確認して下さい。新たにSCP-XXX-JPを発見した場合、SCP-XXX-JPの所持者一覧に必ず追記してください。

説明: SCP-XXX-JPは全身がガラスで出来たウサギです。SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JPの所持者が何らかの原因によって死亡することを予知し、所持者死亡の後に自壊する異常性を所持しています。SCP-XXX-JPがどのようにして所持者を決めているのかは不明です。

SCP-XXX-JPは複数体が日本国内でのみ確認されています。その全ての個体の所持者は60代から90代(最高齢は102歳)であり、現在子や孫と離れ一人暮らしをしている、いわゆる独居老人と呼ばれる状態にあります。SCP-XXX-JPの種類は主にニホンノウサギ(Lepus brachyurus)であり、通常のニホンノウサギの寿命1を超えて生きている個体も存在しています。

SCP-XXX-JPの所持者はSCP-XXX-JPをどのように手に入れたかの質問に対して、「庭に倒れていたからかわいそうに思えて拾った」、「玄関前をうろうろしていたので保護する目的で拾った」など、全員がSCP-XXX-JPを拾得したこと、見た目に関して不自然さを感じなかったことを証言しています。

SCP-XXX-JPの各個体に共通する点は4つです。
▪ 落下させる等、強い衝撃を与えても割れない
▪ 身体がガラス製にも関わらず食事を必要とし、排泄行為を行う
▪ 内臓は内視鏡検査によって存在を確認しているが、ガラスには透けて写らない
▪ 自壊イベント(後述に詳細を記載)が発生する

SCP-XXX-JPの自壊イベントは次の通りです。自壊イベントを阻止することは複数の実験の結果、不可能であると結論が出ています。

①SCP-XXX-JPの身体に小~中程度のひびが出来る。
②24時間から48時間かけて、SCP-XXX-JPの全身にひびが広がっていく。
③SCP-XXX-JPが目を閉じたと同時に、内側から衝撃を受けたかのように粉砕する。

①に関して、SCP-XXX-JPの身体に直接触れた、落下させた等、衝撃を与えることはSCP-XXX-JPの自壊イベント発生の理由にならないことをしっかりと理解してください。――██博士

発見、登録の経緯: 財団が初めてSCP-XXX-JPを確認したのは200█年██月██日のことであり、財団職員の██研究員が「祖母かとの電話の際に動くガラスのウサギを飼っている旨の話をされ、後日確認したところ事実だった」とAnomalousアイテム担当職員に相談がありました。その財団職員が確認に向かったところ存在が認められ、Anomalousアイテムとして登録されました。

発見から536日が経過した20██年██月██日、自壊イベントが発生しました。このSCiPが失われることを懸念した██博士が自壊イベントの阻止を行おうとするも、全て失敗に終わりました。自壊イベント発生以前、初めに報告を行った職員の祖母が老衰で死亡したことを受け、このSCiPによって死亡したのではないかと調査を開始しました。しかし異常は見つからず、死亡は偶然であるとの結論を出しました。
同時期、同種と思われるオブジェクトの通報が数件あり、全国に流布している可能性が浮上したために捜索を開始しました。全国の捜索の結果、自壊イベントが発生したものも含め発見されている同SCiPは33体です。自壊イベントの発生したSCiPの所持者は全て死亡しており、所持者の家族は自壊イベントの発生したSCiPについては「いつの間にか壊れていた」等の共通した証言をしています。

その後の調査の結果、自壊イベント発生の4時間から12時間前、その全てでSCP-XXX-JPの所持者が死亡していることが判明。死因の多くは老衰であり、SCP-XXX-JPとの関連性は見られませんでした。そのため「このSCiPはこのSCiPの所持者が何らかの原因によって死亡することを予知し、所持者死亡の後に自壊するSCiPである」と結論付け、20██年█月██日、職員によって通報された1体目をSCP-XXX-JP-1として指定し、Euclidクラス指定となりました。20██年現在、財団が確認出来ている自壊イベントの発生していないSCP-XXX-JPは25体であり、譲渡等で財団の手に渡ったSCP-XXX-JPは22体です。現在、他の3体に対しても譲渡等を行うように交渉しています。 20██年██月██日、残りの3体も財団に収容されました。SCP-XXX-JPの所持者に関する情報はSCP-XXX-JP所持者一覧を閲覧してください。

補遺1: 自壊イベントが阻止できない以上、このアイテムが失われる可能性が高いと考えられます。所持者の延命措置等を早急に執り行うべきです。 承認されました。
補遺1追記: 財団の力を持ってしても、延命措置が全て失敗に終わっています。このオブジェクトには所持者の延命措置を無効にする能力が付与されていると思われます。早急に調査を行うべきです。 承認されました。

補遺2: 20██年現在、日本国内で独居老人と呼ばれる状態にある████人がSCP-XXX-JPを所持している確率は全体の約12%であり、年々増加傾向にあります。その内、財団が収容したSCP-XXX-JPは5██体であり、自壊イベントの発生したものは1██体です。


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