出典: Don't Get Used To It
著者: Captain Kirby
作成日(EN): 2018/05/08
Don't Get Used To It
決して慣れるな
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One-year-youngs don't understand hate. Don't get malice or violence. Evil won't be part of their vocabulary for another two years or so. They just see what's around them, and they take it in.
1歳児は憎悪を理解できない。悪意や暴力も分からない。もう2年以上の間は、彼らの語彙に「悪」という言葉が追加されることはないだろう。彼らはただ身の周りにあるものを見て、それを把握する。
Six-year-youngs, on the other hand, do understand hate. They've developed enough to feel it. They know that churning deep down inside that comes over you, and the vision turns red and all you want to do is grab the kitchen knife and start slashing until the blood is everywhere. Then your heart beat slows down.
一方で、6歳児は憎悪を理解できる。それを感じ取れるまでに成長したのだ。急に心の奥底が煮えくり返り、視界が真っ赤に染まり、ただ包丁を握って辺りが血まみれになるまで切り裂き始めたくなる衝動を、彼らは知っている。そしてしばらくすれば、心臓の鼓動は収まっていく。
Thirty-year olds also understand hate, but they understand it better. They can live hate. Big hate, little hate, directed hate, universal hate. Contempt, disgust and revulsion too. From their own failures to the failures of others to vicarious failures, they have so many different reasons to hate.
30歳も憎悪を理解できるが、その理解はより深い。彼らは憎悪を抱いて暮らすことができる。大きな憎悪、小さな憎悪、直に向けた憎悪、普遍的な憎悪。軽蔑も嫌悪も反感もそうだ。自分の失敗から他人の失敗、身代わりで受けた失敗に至るまで、彼らは多種多様な理由で憎悪を抱く。
However, six-year-youngs and thirty-year-olds can't get used to hate. They have to shout at each other and threaten each other and have one beat the other with their belt because "you don't talk back to me like that". And then after the shouting stops, both of them recognize that hate is not a normal thing.
しかし、6歳児や30歳が憎悪に慣れることはない。彼らはお互いに怒鳴り合い、脅し合い、「お前はそんな風に口答えなんかしない」という理由で、一方がもう一方をベルトで鞭打たなければ気が済まなくなる。そうして怒鳴り合うのをやめた後、両者は憎悪が普通のものではないと認識するのである。
One-year-youngs don't understand hate. But if you don't understand something, you can adapt to it. You can mistake it for something entirely normal. That hate is the way things are. That normal dinners consist of yelling and screaming. That on Friday nights daddy should come home with a slur. That every big sister has bruises across their backs and under their dresses.
1歳児は憎悪を理解できない。しかし何かを理解できなくとも、それに適応はできる。全く普通のことだと思い込める。憎悪はそういうものだと。普通の夕食は怒号と悲鳴から作られるものだと。金曜の夜のパパは罵倒とともに帰宅するものだと。どの家庭の姉も、背中と服の下の至る所にアザがあるのだと。
One-year-youngs can smile, suck on their pacifier, and get used to hate.
1歳児は微笑んだり、おしゃぶりをしゃぶったり、憎悪に慣れたりすることができる。
And two years later, when the handcuff men take away mommy and daddy, and bring big sis to the orphanage, they'll find the three-year-old. They will hate it. And it will hate them right back with a smile. Because the hate will always be there for the three-year-old. To protect it from love.
そうして2年が経ち、手錠を持った男たちがママとパパを連れ出して、姉を孤児院に連れて行く時に、彼らは3歳児を発見するのだろう。彼らはそれに憎悪を抱くのだろう。そしてそれは笑顔で憎悪を返すのだろう。なぜなら、憎悪はいつもその3歳児のために有り続けるのだからだ。愛から守るために。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3324351 (14 Jan 2019 08:56)
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