記事カテゴリが未定義です。
ページコンソールよりカテゴリを選択してください。
https://scp-wiki-cn.wikidot.com/component:note-template
別名: Keteru Yamiko、消照 闇子、財団日本支部のアイドル(他にも何人かいるらしいが、日本の財団は芸能事務所でもやってるのか?)
概要: 美しくも恐ろしげな女の子。長い黒髪で、学生服を着用。雰囲気は『キル・ビル』の女子高生に似ている。暗所から暗所への転移能力を有し、大型の包丁で標的を殺害する。財団の敵対組織により暗殺者として育てられており、感情の起伏は少なく無口。
◎ という設定のキャラクターである。
◎ 財団職員の考案らしいが、支部内での熱の入れようが異常。広報誌や支給品に頻繁に登場するほか、小説や漫画が盛んに制作されており、単独の販売会が成立するほど。
◎ 終いにはフロント企業にオリジナル・ビデオ・アニメーションまで作らせている。なんともクレイジーな連中だ。
脅威: 未知数。所詮は創作だけの存在、かと思われたが、噂では実際に存在し、サイトの各所で職員を襲っているらしい。被害を訴える職員を何人か見てきた。潜伏中の私にも危害が及ぶ恐れあり。
◎ 一方、昨日行われた財団のアイドルライブ(??)において、なんと生身の彼女が登場した。俗に言う「コスプレ」というやつか?暗殺者が財団のアイドルをやって良いのか?得体の知れなさがますます深まる。
注目点 - Yamikoと私の間に接点はあるか。類似性:
あるわけがないだろう。
いや、真面目に考えると多少はあるかもしれない。
1) 財団と関わりが深いが、私も財団に入り浸っている。
2) キャラなので死が曖昧。私は何者でもないので死が曖昧。
3) 闇に隠れて活動するが、私も日陰でコソコソと活動する。
若干の親近感を抱いたものの、大枠の設定がどうも受け付けない。
◎ 暗殺者ならばもっと、地味な服装にすべきではないか?少なくとも下にラバースーツは着込むべきだ。
◎ 財団を相手取る場合、武器は銃、とりわけ奇跡論弾入りのSMGあたりにした方が有効ではないか?
リアリティが気になるあまり、アニメの展開はあまり楽しめなかった。絵柄はそれなりに良かったのだが……。
活用: ライブ会場で飯を頂戴している際、訝しげな目の研究員に「アイム・フロム・サイト-19。ヤミコ・イズ・マイ・ワイフ……ニンジャ・ガール……」等と繕ったところ、何だかんだで打ち解け、酒まで奢られた。日本人が自国の作品を褒められると弱いことはよく知られている。少なくとも、身分をはぐらかす時の話のタネにはなりそうだ。
考え: 規律で凝り固まった財団が、この手のいかがわしいキャラクター創作を推進して良いのだろうか?だいたいこういう時は、何らかのカバーストーリー、裏があるのが定番だ。そんなことを考えながら、Cクラス宿舎の布団に潜ると、天井に薄っすらと人の形が浮かび上がった。
そうか、ここも暗い闇の中、というわけか。早くもしてやられた私に、彼女は柔らかな物腰で語りかけてきた。
「日本の職員でもないのに、随分と私に入れ込んでるようね。
あなた、何者なの?」
——私は、何者でもない。無名の人間。そういう存在だ。
そちらこそ、いったい何者なんだ?
「私はKeteru Yamiko。闇間を縫う暗殺者よ」
——違う。それは設定上のものだろう。
君は何を目的に、どうして生み出されたんだ?
それとも、自然発生したアノマリーのようなものか?
「私は一職員の妄想から生まれたキャラクター。
職員の間で人気となり、慰労を目的として財団に公認された」
——包丁を持つ女学生で、財団の敵対者。
こんなヘンタイな存在、大組織がおいそれと推せないだろう。
きっと、何か裏があるはずだ。
「…」
彼女はしばらく押し黙ると、吹っ切れたかのように切り出した。
「そうね。私の正体は……ゼノフォビア。
闇への恐怖、未知の怪物、keterクラスオブジェクト」
やはり、そうか。
君へのキャラ付けは、脅威を抑えるためのプロトコルで──
「──ツクヨミノミコト、妖怪、妖精、暗鬼、集団幻覚、反財団主義者、055の親戚、ゼロゴー、第五ヒトデ、ファクトリーの殺人マシン、黒の女王、パラテク忍者、有村組の懐刀、日奉某、PAMWACの工作嫁、闇寿司の意思子、サメの擬人──
いや待て待て。正体が混み入りすぎやしないか…?
困惑する私を尻目に、彼女はつらつらと話を続ける。
「私は何者でもあるの。誰かがそう思えば、私はそうなる。
皆が広くそう思えば、私は強く強くそうなる。
財団は"公式な設定"を広めることで、
皆に私を"そうあるもの"だと認知させたってわけ。
でもね。
人ってよく、公式設定からズレた、変な妄想に走る時があるの。
疑り深い人とか、いっつも何か知りたがっている人は特にね。
例えば、あなたとか。
だから、外形を定められても、真の正体は一向に定まらない。
私はKeteru Yamikoだけど、やっぱり何者でもあるのよ」
どこか私と対比しているような、そんな口ぶりだった。
——認識によって左右される、概念存在のようなものか。
……君は何が目的で、私に正体を打ち明けたんだ?
極めて受動的な存在に、自由意志はあるのか?
「あら?まだ気付いてないの?」
——何?
「ここ、闇は闇だけど、瞼の裏じゃない。
いくら闇子でも、スペースの無いところに現れないわ。
暗所とはいえ、自慢の包丁を持ち込めないでしょう?」
——瞼の裏?
「それに、こんな長々と語ってくれるようなキャラでもない。
公式で無口って書かれていたでしょう。
キャラ崩壊した同人誌でも見たのかしら?」
——それは……
「これはただの、あなたの考察にもとづいた夢、妄想よ。
ゼノフォビアだのサメだのブライトだの、
随分と逞しい想像力ね、あなた」
——いや、それは、超常的知見と財団の組織事情を加味した、根拠のある推論であって──
はっと目を覚ます。刺されてもいないのに、心臓が激しく脈打っている。身体が熱い。午前3時。私はライブで酔い潰れ、ぐっすりと眠り落ちていたようだ。
あのYamikoは夢だったのか?それにしては、嫌にはっきりと覚えている。数ページにわたってだらだら書き殴られるくらいには、彼女とのやりとりを鮮明に記憶していた。
ふと横に目をやる。傍らには研究員から貰ったらしき「Yamikoちゃんドキドキ抱き枕」が寄り添っていた。薄暗いシーツにぼんやりと浮かぶ、鋭い目つきの少女の姿。これはまさか、ミームオブジェクトの類か……?職員に正体を見破られ、何らかの精神攻撃を盛られている……?
私はそっと枕を裏返し、Yamikoの放つ正体不明の脅威から逃れようとした。
枕の裏にはあられもない姿のYamikoがプリントされていた。
——こんないかがわしい姿、Yamikoが見せるはずないだろう。
——いや、ハニートラップくらい、暗殺者なら当たり前に仕掛けるのでは?
——しかし、財団の倫理規定では——されど、ここは日本支部であり——
{$side-text}
{$upon-text}
高鳴る鼓動。上がる体温。私は言い難い脅威から逃れようと、矮小な脳みそを再びフル回転させた。
{$under-text}
{$side-text}
questionable
〔真実性・正確性などが〕疑わしい、疑問の余地がある
〔行いや評判などが〕不品行な、いかがわしい
ページコンソール
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3266034 (01 Jun 2018 15:33)
コメント投稿フォームへ
批評コメントTopへ