<設定メモ>
<記事の構造>
[1ページ目]
本ドキュメントは取得されたクリアランスに応じて段階的に開示される。
職員IDを入力して下さい。
→3種類
1.職員IDのみ → [2ページ]
2.職員ID+専用パスワード→[3ページ]
3.職員ID+専用パスワード+ミー殺[4ページ]
[2ページ]
※概要:物語の拡散・変質
本ドキュメントはクリアランス2/3000JP取得者に開示される。
アイテム番号: SCP-3000-JP
オブジェクトクラス: TicontergaEuclid
特別収容プロトコル(概要):
SCP-3000-JPは収用不可能であるため、SCP-3000-JP-αの発生を抑制することに重点が置かれる。
財団ウェブクローラーはインターネット上の怪異・都市伝説を主題とした物語群(以下クリーピーパスタ)を収集し、既存の収容アノマリーとの関連性のあるもの、およびそれ自体が異常性をもつ物語を選別する。
口伝によるクリーピーパスタの収集に特化した機動部隊う-4(“ザ・ポニー・タイム”)は、情報を収集する。収集された、情報収集プロトコルに基づき各種の担当者に引き継がれる。
上記のプロトコルの結果、非異常性であると判断されたクリーピーパスタ群は財団怪談部門に管理され、“語られる怪異に関するオリエンテーション”を受講した職員に解放される。
解放されたクリーピーパスタは、口頭により、一般社会において他者に語られ拡散される。
語られるクリーピーパスタは、原点より僅かに改変されることが推奨される。
説明: (概要)
SCP-3000-JPは、意界における概念的実体が物質界に顕現する現象。顕現した概念的実体(SCP-3000-JP-α)は多くの場合物理法則に反し、各々が異なる異常性を有するため、確保された後は通常のアノマリー収容手順に従いナンバリングされ、オブジェクトとして収容・保護される。
SCP-3000-JP-αは、クリーピーパスタや怪談など、一般に拡散された物語により多くの人間が抱いた共通したイメージ(=幻想)が元になっている。
イメージを抱く人間が多く、またそのイメージの共通性が高い程、顕現する可能性が高くなる。
SCP-3000-JP-αの顕現段階
1.クリーピーパスタを聞いた時、人間は“その怪異が本物ではないか”と想像する。
人間が想像した“あるかもしれない存在”は概念化して意界に取り込まれる。
※フィクションや歴史物語は“存在しない”“今はもうない”という前提で語られるため、含まれない。2.多くの人間が同じクリーピーパスタを聞き、一つの怪異を想像することで、その怪異は意界でその存在を確立する。
やがて、他の概念の影響を受け、意界の海を魚のように泳ぎ始める。これは自我とは異なり、いわばプログラムのようなもの。語られ想像される怪異という概念が、意界の概念の海の構成物と反発し、或いはひかれあうことで、船のように移動しているだけ。3.意界で確立し、動き回る“あるかもしれない存在”は意界の大洋を波立たせ、自我に影響を与え、脳にフィードバックされ、そこに存在するものとして認識される。
古来より、怪談を語れば怪異が来るといわれるものがこれ。4.多くの人間がフェーズ3の怪異を認識することで、意界において“あるかもしれない存在”から“たしかにいる存在”に変質する。
同時に、現実世界で多数の人間が“存在するもの”として認識することが繰り返されると、人間により僅かにヒューム値が異なるため、僅かに高いヒューム値を持つ人間もそれを“存在するもの”として認識を繰り返すことになる。
結果、蓄積された僅かなヒュームにより現実が改変され、怪異は自我を獲得し、異常存在として物理的に顕現する。(ンボボボさんと同様)
※自我のある存在は“自分は自分だ”と認識しているため、自分のヒュームでヒュームの蓄積による現実改変に対抗できるが、SCP-3000-JP-αは本来自我を持たないため、モロに改変の影響を受ける。
※フェーズ3からフェーズ4は、いわば改変者不在の現実改変であり、実質的に不可逆であるため、ひとたび顕現すれば、存在を幻想に戻すことはできない。一方で、意界に取り込まれたクリーピーパスタは、語られ想像される姿が聞き手により異なる場合は、存在を確立しにくくなる。話によって細部が異なれば、一つの固有の存在として成立できない。
このため、クリーピーパスタをあえて広く拡散し、その過程で意図的に物語をわずかに変質させることで、意界においてSCP-3000-JP-αが存在しづらくすることができる。
[メッセージ]
さあ、職員、存分に怪異を語ってください。
[3ページ目]
※概要:目で見たものが真実とは限らない
本ドキュメントはクリアランス4/3000JP取得者に開示される
アイテム番号 : SCP-3000-JP
オブジェクトクラス: Ticonterga
特別収容プロトコル: (概要)
財団ウェブクローラーおよび機動部隊う-4(“ザ・ポニー・タイム”)は、クリーピーパスタを収集する。
宗教やUMA、ファンタジーとして一般に広く認識されている概念について、既存のイメージから大幅に逸脱するイメージを監視し、一定以上に新たなイメージが広まれば介入して、イメージの解体を試みる。つまり、幻想の既存のイメージが上書きされることを阻止する。
説明:(概要)
2ページ目からの追加情報
クリーピーパスタなどで、意界で形成され巨大化したイメージは物質界の人間にも影響を与え、認識をゆがめる。
<例>
グレイ型宇宙人
スピルバーグの映画によりグレイ型宇宙人が認知されてからは、実際に財団が観測した異星人がグレイ型になった。背中に羽の生えた天使
原初の記録では天使は輝く人型実体や異形の姿をしていたが、中世以降翼の生えた天使のイメージが一般化すると、天使の背中には羽が生えるようになった白い服の幽霊
もともとは死に装束が霊的実体の姿に反映されたものだが、人間が偶発的に霊的実体に出会った場合、高確率で“白い服”と認識するようになった。これらは、宇宙人や天使や霊的実体の姿が変わったわけではなく、それを見た人間が意界の影響を受け“そういうものだ”と認識してしまう。
複数の神格存在との接触や認識災害、抗ミーム研究のなかで、財団はこれを発見。
認識の歪みを是正することは、人間の自我を形成する根幹である、文化や宗教概念を矯正することになるため、財団はこれを収容することはできない。
それら既存の幻想的なイメージを維持したまま、それらが別のイメージに取って代わられないようにすることで正常性を維持する必要がある。
自分自身の認識は真実ではない。完璧な現実など、それこそ幻想である。
[4ページ目]
※概要:
我は我なり 彼は彼なり
本ドキュメントはクリアランス5/3000JP取得者に開示される
加えて開示前にミーム殺害エージェントが発動する
アイテム番号: SCP-3000-JP
オブジェクトクラス: Ticonterga
特別収容プロトコル: (概要)
説明: (概要)
3ページ目からの追加情報
SCP-3000との関連
Y-909を服用すると、特定の記憶が消される
→実際には消えるのではなく、意界における自我(船の内側)の特定の記憶が、船が揺らされることで大洋に零れ、入れ替わる形で意界の大洋(=かつて他者の自我を構成していた記憶の断片群)に置き換えられる。この時、意界の自我の周辺の大洋=自我を構成する記憶やエピソードを共有する近い人物の記憶と入れ替わりやすい。
少量の服用ならば、些細な記憶(サイトの廊下の景色など自分も他者も経験し得る記憶)に置き換わるが、服用を繰り返したり長く接しているとそれら“自分のものと似ているが本来他人の記憶”が蓄積され、意界で再構築され、最終的には自我や記憶が再構築され、本来の記憶は押し出される形で異界の海に落ちて、希釈され、溶ける。
意界の大洋の一部となった自我は、大洋のうねりとともに付近の船に入り込み、他者の自我の一部となる。元の自我の断片が蓄積されれば、やがて他者の船の内側で自分の自我を再構築する。
自我の入れ替わりについて
人間は死ぬと自我はどうなるか。
人間が死ぬと、意界では自我と他者の区別が失われ、自我は意界の大洋に落ちて希釈される。
しかし、Y-909の例から推察されるのは、意界の大洋に溶けた自我は完全には失われず、何かのきっかけで自己と他者の区別を乗り越え、他の自我を侵食する。
Y-909が無くとも、巨大なカルチャーショックを受けたり、アイデンテティを揺るがされる事態があると、意界の船も揺らぎ、大洋の一滴が入り込む。我は我、彼は彼という区別は意味をなさない。
我は彼、彼は我なのだ。しかし、自分たちは言い続けなければならない。“我は我”だと。
人間の死後は無に還る。輪廻転生する。最後の審判の後に天国へ至る。恨みを残したものは幽霊になる。
どれも、“我は我”“彼は彼”が前提だ。
我と彼の区別が無いと、多くの人間が認識した場合、意界における船、自他の区別が失われ、自分たちの自我は大洋へと溶けるだろう。黄昏時に暗闇から此方を見つめる存在。誰ぞ彼。そう問いかけても、私は誰かと問いかける者はいない。
それが正常な世界だ。
故に、我々は言い続けなければならない。どのような形であれ、我は我なのだ。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3247157 (09 Jun 2018 00:35)
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