SCP-CN-2000/カオス理論-02

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THE DELTA COMMAND

かの断続的な復讐者は
再びその赤き右手で我等を苛むのか?





説明: SCP-ꙮは過去も、現在も、そして将来的にも、カオス・インサージェンシーの第一の中核、第一の行動目標そして第一の保護対象です。アーカイブ設立当初のデルタ議会の指令により、ドキュメントのSCP表記は永久的に留保されます。  

詳細は、関連するアーカイブを参照してください。





アーカイブ ꙮ-001-19231225





監督評議会員 各位:

逆説的な保険証書文字列17の情報解析作業は、かなり不味い結果に終わった。

事態は急を要する。各自下記のレポートを参照してくれ。


O5-1及び全監督評議会員 殿:

これまでに受信した逆説的な保険証書の最後の一文(文字列17)の初期解析作業が、先日完了しました。文字列17は財団職員により送信されていました。我々はこれらのメッセージをずっと、人類が存続する最終保険と見なしていました。このメッセージは必ず送信されることが決定されています。しかし、逆に言えば、メッセージが送信されない限り、人類と財団は存続し続けるのです。

このメッセージの歪み率は極めて高く、また同時に、既存の方法では解読できない方法で暗号化されていました。我々は、現在財団が使用しているレベル5クリアランスのベースコードを僅かに変更すれば、内容を解読するために必要なパスワードを取得できることを発見しました。その内容は、メッセージが送信される時間を明確に示しています。

このメッセージは1948年12月に送信されます。

これ以外に、このメッセージの内容にはそれが送信された背景が含まれません。ただ“人類の未来の可能性はここで終わる”という曖昧な一文があるのみです。

これが何を意味するのかは解りません。ですが、逆説的な保険証書の建造理由を鑑みるに、これは人類が1948年12月に破滅的な危機に遭遇することを意味するのでしょう。

事態は重大です、SCP-711オブジェクトチーム全員は、監督評議会に今後の具体的な計画について議論するよう提案します。


観測の結果によれば、現在の幾つかの状況が将来、人類の発展が停滞、更には人類全体が壊滅する事態に繋がることが、ほぼ確定している。

時間が切迫しているため、我々は直ちに行動を起こさねばならない。各自何か意見があれば、返信して欲しい。

O5-1




監督評議会内部会議紀要概要 1923-12-27

全監督評議会員は逆説的な保険証書の文字列17のメッセージにて言及される、1948年に発生し得る異常事態について議論を行った。

O5-13の主導により、1948年前後の人類社会の発展状況を、現在の人類社会、文明、科学技術に基づきシミュレーションした。1948年の逆説的な保険証書の送信に繋がったインシデントを予測することはできなかった。しかし、現時点での結論を述べれば、現在の状況が継続された場合、1931~1944年の期間中に、極めて高い確率(>99.98%)で過去のあらゆる規模を凌駕する戦争、そしてこれに伴う世界オカルト戦争が勃発する。

現在の観測結果によれば、次の戦争の火種は既に撒かれていると考えられる。現時点の状況分析により、監督評議会は次の戦争が1948年にインシデントを引き起こす直接の原因であるとの考えに、全会一致で同意した。これによって、財団は現在の主要な任務を採択した。

  • 1948年のインシデントの詳細を解明する。
  • 此度の戦争の勃発を阻止する方法を模索する。

後続行動は、監督評議会の更なる議論を経て決定された。




O5-7へ:

戦争を阻止するためには、我々は人類社会の運行に深く介入せねばならない。いずれにせよ、現在の状況ではほぼ確実に、1948年に何かが起こり、この災厄は我々が維持しようと尽力している正常性の中に既に隠されていることを示している。財団は正常性を維持するが、運命を逆転するにはその正常性を変えなければならない。だが、これは財団では為し得ない。我々には、財団から独立した、正常性を乱す可能性がある力が必要だ。

個人的には、“黒手袋”部隊を設立し、財団が公式発令しがたい任務を遂行させることは、必要だと考えている。それは対外的には財団から独立していると発表される。これによって、我々は正常性を乱す問題を考慮せずとも良くなり、その一方で1948年の災厄を回避する方法を模索することもできる。

この”黒手袋”部隊の指導者として、君とO5-4に連絡をとった。彼の政治への理解と社会的資源は、ロビー活動、諜報活動、資金の蓄積などの業務を容易にするのに役立つだろう。そして君の頭脳は、インシデントの進展から1948年に一体何が起こるかについて、我々が推測することの助けとなるだろう。

会議は12日後に、サイト-01で開かれる。その時に君達自身も出席して欲しい。

O5-1





会議ログ ꙮ-002-19240316





会議ログ

現在の国際情勢の不安定さにより、財団は1948年に逆説的な保険証書が送信される可能性が最も高いインシデントとは、オカルト的性質を有する世界大戦であると判断した。その規模は極めて高い確率で、直近に終了した世界大戦を超える規模となる。

具体的な詳細は解明されていないが、現在の結果は次の戦争が人類文明の発展状況を終わらせ、文明を停滞、退行あるいは滅亡させ得ることを示している。このため、財団は次の戦争の勃発を阻止できるあらゆる方法を考察する。しかし、世界秩序の正常な進行に干渉して正常な進行を阻害することは、財団の原則に反し、財団の存在をヴェールが破られる様に衆目に晒すリスクを孕んでいる。

この矛盾に対処すると共に財団の名誉を保つため、監督評議会は、対外的には監督評議会と財団全体から独立した新組織を結成することを採択した。この組織の基本的任務は下記の通りである。

  • 財団が対外的には公にできない行為を行い、世界の正常な進行と財団自身の名誉を損なう任務へ干渉し、あらゆる手段を用いて1939年前後に勃発する戦争を阻止する。
  • 財団が実行することに支障がある、アノマリーを使用した正常への干渉を伴う任務を実行する。
  • その他財団が実行することに支障がある任務を実行する。

この組織は監督評議会員であるO5-4とO5-7が共同で指揮する。直ちにこの計画に対する表決を行う。

ナンバー 賛成 否決 棄権
O5-1
O5-2
O5-3
O5-4
O5-5
O5-6
O5-7
O5-8
O5-9
O5-10
O5-11
O5-12
O5-13

計画は全会一致で採択され、即日に執行された。新組織の名称は“インサージェンシー”に決定した。インサージェンシーの行動は倫理委員会の監督を必要とせず、倫理委員会の規則に違反するあらゆる行為も、監督者が必要と認めた場合には、直接執行することが可能である。

現在の機動部隊アルファ-1(”レッド・ライト・ハンド”)全隊員が財団データベース中より除名され、インサージェンシーの初期指導者メンバーとなる。






アーカイブ ꙮ-003-19240331





O5-1へ:

先日の議論の結果は既に受け取った。私の考えを端的に説明させて欲しい。

まず、私はこの問題に遭遇したのは我々の宇宙だけではないと考えている。並行宇宙との干渉は人類社会の自由な発展機会を喪失するという理由で、倫理委員会はずっと他の並行宇宙との相互作用を一切禁止してきた。だが、破滅的な災難に直面した際に、他のタイムラインの我々に助けを求める必要はあるだろう。だから、倫理委員会が停止したアイディタレンズ計画を再起動し、並行世界におけるタイムラインの進展を観測することを提案する。

今後は、必要ならば、プロトコル・アイディタさえ起動して、直接他の宇宙の財団へ助けを求める価値があるだろう。

この他、シミュレートすることも必要だろう。現在の社会条件等の因子を初期条件として、1948年の社会の発展進度をシミュレートすれば、1948年に何が起こるかを判断できるはずだ。何が起こるかを知った後で決断しても、遅すぎることはないだろう。

O5-7




O5-7へ:

私とツー、スリーで簡単な議論をしたが、現在はまだ他の並行宇宙へ直接接触する必要はないと考えている。

だが、並行宇宙を観測するという君の発想には賛同する。アイディタレンズを起動してもいいだろう。

O5-1





活動ログ A1-19240331

活動目的: 合計16,334本の並行タイムラインの人類史を観測し、1948年のインシデント前後の社会発展状況を確認し、1948年12月のインシデントの原因となる可能性を推測する。

活動状態: 達成済み。

活動詳細: 観測された最初のタイムラインでは、財団が誕生しなかった。このタイムラインでは1687年以降はいかなる文明も存在せず、地球の滅亡を迎えた。世界を貪る者の地球上での活動記録が観察された。深淵の光同修会を称する組織が1601年に別の組織へ転身した。その特徴に最も近いのは、本タイムラインにおいて緋色の王の子を名乗る組織である。

上記を除き、86%のタイムラインでは1931年~1940年の期間中に戦争が勃発した。それぞれ異なるタイムラインにおいて、この戦争は非異常性の世界大戦、またはオカルト的性質を帯びた世界大戦である可能性がある。これまでに観測できた全てのタイムラインにおいて、1948年前後に異常な技術の大規模な漏洩が発生した。この漏洩は財団自体が原因ではなく、戦争参加者が独自に一つ、または複数の異常技術を発見し、実戦で大規模に投入した結果である。

その他14%のタイムラインでは、この戦争は発生しないか大幅に遅延された。ただし、これらのタイムラインでは遅くとも182年前の時点で、例えば魔術と科学技術の地位が入れ替わる等、我々のタイムラインとは顕著な差異が生じていたため、考慮する価値は限定的である。これに限らず、これらの大きな差異は戦争が発生したタイムラインにも観測された。したがって、戦争の阻止がこれら差異の発生に関係するかは不明である。

“人類の未来の可能性はここで終わる”という逆説的な保険証書の描写によれば、現時点で本タイムラインで1948年に直面するものは、戦争によって引き起こされる異常技術の漏洩に起因すると考えられる。このため、各国の科学技術への監視を強化し、ヴェール外側の科学研究組織が異常技術の収容違反インシデントを引き起こさない状況を維持する、それが必要である。

この他、既知のタイムラインのうち、我々のタイムラインとの差異が少ない並行世界では例外なく戦争が勃発している。しかし、現時点で次の世界大戦を阻止する可能性を排除するものではない。

現在の状況では、1948年の危機を阻止するために、依然として戦争を阻止し、各国の技術発展を監視することに重点を置くことを提案する。




Enrico_Fermi_giovane.jpg

O5-7、1917年に撮影。

人事ファイル

番号: O5-7

紹介: 本名エンリコ・フェルミ。財団内使用コードネーム“教授”(Professor)、または、ごく限られた状況下では偽名“ロイ博士”(Dr.Roy)。男性、白人/ラテン系民族、イタリア人、22歳。公開されたプロフィールでは、ドイツのディッティンゲン大学物理学研究員。現在は財団監督評議会員、インサージェンシー首席エンジニア。

過去、財団地球外異常探索事務部門、物理数学研究所、基礎科学部門を指揮しました。

現在はO5-4と共にインサージェンシーを指揮し、暫定的にSCP-Laplaceにナンバリングされた、1948年に発生すると推定される異常インシデントを担当しています。

必要であれば、インサージェンシープロジェクトに関する事務的手続きのために更に多くの職権がO5-7に付与されます。O5-7がインサージェンシーの主席エンジニアである事実は、監督評議会と“インサージェンシー”構成員を除いて秘匿されます。


部門ドキュメント

コードネーム: インサージェンシー

紹介: 財団は1924年に部門成立を議決しました。対外的には、財団から造反して収容アノマリーの一部を簒奪した職員が構成する組織であると称されます。実際にはO5議会の指令により、O5-7の直接的な指揮を受けます。

インサージェンシーの指導層は“デルタコマンド”と命名されました。司令部員は機動部隊アルファ-1(“レッド・ライト・ハンド”)の隊員から組織されます。現在の“レッド・ライト・ハンド”の隊員はアノマリー収容任務中に離反したと宣言され、新たな機動部隊アルファ-1(“レッド・ライト・ハンド”)隊員は、機会を見て他の機動部隊員から選抜されます。

インサージェンシーの主要任務は、財団が対外的に実行することが不都合な任務です。必要であれば、インサージェンシーは異常技術を用いて新たな異常を開発し、または世界中の科学研究活動に介入し、監視することが認められています。

インサージェンシーの目的は、対外的には“アノマリー技術を用いて新世界を創る” 組織であると宣伝されます。関係行動に関わる財団の各部門には、インサージェンシーの行動を支援し協力するよう事前に通知されます。





アーカイブ ꙮ-004-19240406





O5-4へ:

インサージェンシープロジェクトは滞りなく実施された。前に決めた役割分担の通り、君には政治家の暗殺やロビー活動といった汚れ仕事をしてもらい、私はその間、次の行動を考えてきた。

22年後にやって来るこの災厄は、単なる戦争には留まらないだろうとずっと感じている。私は最初からそれを考えていたが、次の問題に言及したことは無かった……

“人類の未来の可能性はここで終わる”。この“可能性”という表現が非常に気にかかるのだ。

この戦争で起こり得る結末を考えれば……解き放たれたアノマリーが世界を滅ぼすか、そうでなければ人類の発展が戦勝国に逼迫されるか、財団の監視下に置かれた状態なのだろう。これは、自由に探究することが許されず、人類の未来は一部の人間の希望に沿った方向にのみ進み、その他の全ては禁止、あるいは収容されることを意味する。

もし我々の計画が上手く行けば、それは人類に特定の“望まれた”方向へ発展することを要求し、その他の発展可能性——あるいは人類の発展自体の不確実性——はそこで抹殺される。それが戦勝国の望みなのか、財団の望みなのかは関係が無い。要するにそれは、人類が二度と自身の発展する方向を選択できなくなり、人類の運命がたった一つに確定されるのだ。

そうだ、ワンが人類の科学技術全てを制御下に置くことを良案と考えても、私はそうは思わない。世界破滅の可能性を考慮すれば、確かにそれは今は我々が選択できる最も良い方法だろう。だが、本当にそうだろうか。もっと良い解決法は無いのだろうか。インサージェンシーのリソースを使って、もう少し調査を続けたい。

これはある意味、私の我儘なのだろう。どうか理解して欲しい。

O5-7




デルタコマンド全隊員へ:

現時点の結果は、1948年に何が逆説的な保険証書を発送させたかを特定できていない。私は監督評議会員の名において、インサージェンシーを倫理委員会の制約から回避させ、プロトコル・アイディタを起用し、他の並行宇宙と直接交流するよう要求する。

これらについては、私とO5-4が直接責任を負う。ことは機密情報に関わるため、他の監督評議会員を含む、インサージェンシー以外の全財団職員へこの指令を漏洩してはならない。

O5-7









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