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財団記録・情報セキュリティ管理局より通達
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この文書は1963年12月6日に編集されており、事実と異なる情報が含まれる可能性に注意して下さい。
— 財団記録・情報セキュリティ管理局
アイテム番号: SCP-2000-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2000-JP-1~3は死亡により無力化されています。死体のサンプルはサイト-81██の低温収容室で保管してください。SCP-2000-JP-4は標準的な人型生物収容房に収容し、常に2名のセキュリティスタッフが収容室を監視するとともに、医療スタッフを収容エリア内に常に待機させてください。月に一度、サイト管理官の許可を得て、煙草、雑誌等の娯楽品を提供することが認められています。実験でSCP-2000-JP-aを用いる場合は上限を400ccとし、次の実験まで最低16週間の間隔を空けて下さい。SCP-2000-JPはナッツアレルギーを有しており、摂取した場合は重度のアナフィラキシーショックを引き起こすことに注意して下さい。SCP-2000-JP-aを用いた実験を行う場合、サイト管理官の許可を得て、時間異常部門の監視下において行われなければなりません。
付記: SCP-2000-JP-4の精神的なケアのために、定期的なカウンセリングを実施して下さい。
説明: SCP-2000-JPは異常な血液を有するモンゴロイドの女性の総称です。これまでに4実体が収容され、それぞれSCP-2000-JP-1~4にナンバリングされています。また、SCP-2000-JP-1、2及び4は指紋・声紋が一致します。SCP-2000-JP-4の外見上の年齢は20歳代前半であり、これはSCP-2000-JP-1の生年(1940年)と一致します。各個体へのインタビューや回収された所持品はこれと矛盾しませんが、身体的な特徴が異なり、その記憶にも齟齬が見られます。
SCP-2000-JP実体は共通して以下の異常性を有しています。この異常性を除き、同年代のヒトとの差異はありません。
- 血液が空気に触れた場合、紅葉したイロハモミジ(Acer palmatum)の葉(以下、SCP-2000-JP-aと呼称)に変化し傷口に覆い被さる形で付着します。体腔内で出血した場合も同様の異常性を発現しますが、皮下出血時には異常性は見られません。ヒトの血液1を輸血した場合は問題なく機能し、体外に出た場合はSCP-2000-JP-aと同様の異常性を発現することが確認されています。X線コンピューター断層撮影CT及びファイバスコープ2を用いた検査では消化器・循環器に異常は見られず、体内においては非異常性の血液と同様の働きを持つと考えられます。
- 傷口に付着したSCP-2000-JP-aは軽微な止血効果を有し、傷口に付着した場合は通常よりも負傷が早く回復します。しかし多量の出血を伴う負傷に対しては傷口に付着できず、外科的な止血が必要となります。また、この止血効果はA型の人間であれば同様の効果を示します。止血が完了すると、SCP-2000-JP-aは自然に剥離し、その後は異常性を失い乾燥/腐敗します。
- SCP-2000-JP-aを用いて物質を覆い隠した場合、生物非生物を問わずその物質は消失します。この"覆い隠した"とは、直接的な接触の有無に関わらずSCP-2000-JP-aで物質の全面積が遮蔽された状態を指します。消失した物質は現在まで発見されておらず、小型無線送信装置を用いた実験では消失後の信号は観測されておらず、駆留女式霊波動探知術による追跡も成功していません。SCP-2000-JP-2及び4の証言から、消失した物質は異常空間(SCP-2000-JP-bと呼称)へ転移すると考えられていますが、この異空間の観測には成功していません。
- SCP-2000-JPの生命活動が停止した場合、体内に残された血液は全てSCP-2000-JP-aに変化し、大量のSCP-2000-JP-aが体内/体外に出現します。この時、堆積したSCP-2000-JP-aの内部から新たなSCP-2000-JP実体の出現します。過去に出現した実体は共通して出現時に負傷している点に注意して下さい。
SCP-2000-JP-bはSCP-2000-JP-aにより消失した物品が転送されると考えられている異常空間です。空間内部を観測する試みは失敗しており、SCP-2000-JP-bに関する情報はSCP-2000-JP-2及び4の証言から得られたもののみです。証言によればSCP-2000-JP-b内部は空間全体にSCP-2000-JP-aが体積しており、SCP-2000-JP-a以外の存在は見られません。この空間は“堆積した落ち葉の中を潜るように”移動することが可能ですが、空間の広さに関する情報は得られていません。また、空間内を移動することでSCP-2000-JP-bから脱出できますが、その原理は解明されていません。SCP-2000-JP実体間には記憶や身体的特徴に大きな差異が見られることから、SCP-2000-JP-2~4は異なるタイムラインのSCP-2000-JP-1であり、大量出血をした場合に自身をSCP-2000-JP-bへ転送させ、更に別のタイムラインで死亡したSCP-2000-JP実体へ転送しているとの仮説が立てられています。局所的な過去改変が発生する可能性があることから、SCP-2000-JP-aを用いた実験は時間異常部門の監視下で実施されます。
以下はSCP-2000-JP-1~4が出現した際の状況です。SCP-2000-JP-1及び2の詳細なデータは別添の資料を参照して下さい。番号 | 収容期間 | 出現した際の状況 |
---|---|---|
SCP-2000-JP-1 | 194█/██/██/~1953/4/30 | 財団が最初に収容した実体。194█年██月██日に蒐集院より財団へ引き継がれ、収容下に置かれる。 |
SCP-2000-JP-2 | 1953/4/30~1959/6/11 | 出現時に左肩に出血を伴う銃創を有していた。また、左半身を中心に広範囲の火傷跡が存在する。 |
SCP-2000-JP-3 | 1959/6/11 | 出現時点で下半身と右腕を欠損していた。また、爆発物が内蔵された首輪を着用しており、レベル0クリアランス所持を示すサイト-81██の身分証を所持していた。 |
SCP-2000-JP-4 | 1959/6/11~ | 出現時に胸部に深い刀傷を有していた。ドーランを顔に塗り、和服を模した衣装を着用し、背部・胸部・上腕部の肌には樹木を描いた入墨と複数の創傷跡が存在した。 |
SCP-2000-JP-3は、肝不全により死亡したSCP-2000-JP-2の体内から出現した実体です。出現した時点で下半身と右腕を欠損しており、傷口からは大量のSCP-2000-JP-aが出現していました。出現後直ちに治療が試みられましたが、間もなく失血性ショックにより死亡し、SCP-2000-JP-4の出現を招きました。また、出現直後に意識を喪失したとみられ、インタビューには成功していません。検死解剖の結果、傷口は大型の動物の爪で切り裂かれたと考えられています。特筆するべき点として、首には爆発物が内蔵された首輪が装着されており、所持品にはレベル0クリアランス所持を示すサイト-81██の身分証を所持していました。身分証に書かれた氏名及び生年月日は、SCP-2000-JP-1及び2と一致しています。
SCP-2000-JP-4は死亡したSCP-2000-JP-3から出現した実体です。特筆するべき点として、血液が体内では緑色に変化しています。この色を除けば体内で通常の血液と同様に機能し、SCP-2000-JP-4の健康に影響を与える様子は見られません。この血液は体外に出た場合は直ちに赤く変色し、その後は他の実体のSCP-2000-JP-aと同様の異常性を有します。また、SCP-2000-JP-4は自身を“ハーマン・フラーの不気味サーカス”の芸人であると証言し、自身の血液の色はPOI-233“ハーマン・フラー”により変化したと証言しました。しかしその方法については知識を有さず、色を変化させた原理は解明されていません。詳細はインタビュー記録-2000JP/1959/06/13を参照して下さい。ただし、SCP-2000-JP-4が証言については、不気味サーカスの公演が記録された地点や構成員等、一部に財団の記録と齟齬が見られることに注意して下さい。
付記: 収容以降、SCP-2000-JP-4はしばしば自身の解放と“ハーマン・フラーの不気味サーカス”への帰還を要求しています。要求は常に退けられていますが、時間の経過と共にSCP-2000-JP-4は脅迫概念を抱くようになり、特に1962年██月██日に発生したSCP-████-JPの収容違反インシデント後にそれは顕著になりました。このインシデントにおいて、SCP-2000-JPとSCP-████-JPとの接触はありませんでしたが、収容室外の警報音や叫び声に過敏に反応し、POI-233が自身を殺害しに来るという妄想を抱くようになりました。その後は収容室内でしばしば異常存在が現れたと証言しますが、現在までいかなる異常も確認されていません。詳細は監視ログを参照して下さい。SCP-2000-JP-4に対して定期的なカウンセリングが行われていますが、現在のところ回復の兆候は見られません。ページコンソール
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3247157 (09 Jun 2018 00:35)
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