注記: 以下の記録では特に記載が無い場合、財団が運営する児童養護施設から無作為に選出された児童1名が実験に参加している。また、ホールケーキは設置されるSCP-XXXX-JP-aの数に合わせた大きさの個体を使用している。
実験記録XXXXJP_1
対象: ホールケーキ(1個)及びSCP-XXXX-JP-a(2体)
実施方法: ホールケーキ上に男児と女児を模したSCP-XXXX-JP-aを設置する
結果:
<00:00:01> SCP-XXXX-JP-aが活動を開始し、向きを変えて対面する。
<00:00:17> 男児型が移動を開始し、女児型がその後に続き移動する。
<00:08:30> 男児型と女児型は同時に活動を停止する。
付記: 活動中、概ね男児型の後を女児型が続く形でホールケーキ上を移動した。時折女児型との距離が離れると男児型は停止し、女児型が接近すると移動を再開した。
実験記録XXXXJP_2_
対象: ホールケーキ(1個)及びSCP-XXXX-JP-a(4体)
実施方法: ホールケーキに男児型2体、女児型2体のSCP-XXXX-JP-a(以下、男児型a、男児型b、女児型a、女児型bと呼称)を設置する。
結果:
<00:00:01> SCP-XXXX-JP-aが活動を開始し、互いに接近する。
<00:00:21> 男児a、女児a、女児bが男児型bから離れるように移動し、男児bが他の個体を追跡し始める。
<00:01:30> 男児bが女児bに接触する。男児a、男児b、女児aが女児bから離れるように移動し、女児bが他の個体を追跡する。以下、同様の行為を4体のSCP-XXXX-JP-a間で繰り返す。
<00:016:11> SCP-XXXX-JP-aが静止する。
付記: SCP-XXXX-JP-aはフルーツやクリームの陰に隠れる、追跡対象を選ぶ等の行動を見せた。
実験記録XXXXJP_5
対象: ホールケーキ(1個)及びSCP-XXXX-JP-a(8体)
実施方法: ホールケーキに童話「白雪姫」の白雪姫と7人の小人を模したSCP-XXXX-JP-aを設置する。
結果:
<00:00:01> 小人型が移動を開始し、白雪姫型の周囲を取り囲む。
<00:00:25> 小人型が白雪姫型の周囲で回転する、転倒する等の行動を開始する。
<00:18:32> SCP-XXXX-JP-aが停止する。
付記: SCP-XXXX-JP-aは自身の姿に沿って「白雪姫」の白雪姫と七人の小人に準じた行動を取った。
実験記録XXXXJP_6
対象: ホールケーキ(1個)及びSCP-XXXX-JP-a(9体)
実施方法: ホールケーキに童話「白雪姫」の白雪姫と7人の小人、老婆を模したSCP-XXXX-JP-aを設置する。
結果:
<00:00:01> 老婆型は他の個体から離れる。小人型が白雪姫型の周辺へ移動し、白雪姫型の周囲で回転、転倒等の行動を開始する。
<00:18:14> 小人型が活動を停止し、白雪姫型から離れる。老婆型が移動を開始する。白雪姫型と接触した老婆型は林檎を取り出し、白雪姫型に差し出す。白雪姫型が林檎を受け取り、口につける。その後、白雪姫型は転倒する。直後に小人型が老婆型へ接近を開始する。老婆型は小人型から離れようとするが追いつかれる。
<00:21:05> 老婆型がホールケーキから転落する。転落した老婆型は潰れ、内部から赤色の液体を出現させ活動を停止する。老婆型が転落後、小人型が白雪姫型の周囲を取り囲み、取り縋る行動を取る。
<00:21:38> 小人型が活動を静止する。
付記: SCP-XXXX-JP-aから出現した赤い液体は分析の結果、異常性の無いストロベリーシロップであった。SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-aの作成時に、このような材料は用いていないことを証言した。
実験記録XXXXJP_10
対象: ホールケーキ(1個)及びSCP-XXXX-JP-a(7体)
実施方法: ホールケーキに童話「三匹の子豚」の子豚、狼、藁の家、木の家、レンガの家を模したSCP-XXXX-JP-aを設置した。
結果:
<00:00:01> 子豚型がそれぞれ藁の家型、木の家型、レンガの家型の内部に入る。その後、狼型が藁の家型に接触し、破壊を開始する。
<00:02:46> 狼型が藁の家型を破壊し、内部の子豚型の摂食を開始する。摂食される子豚型からはストロベリーシロップが出現する。子豚型の摂食を終えた狼型は木の家型の破壊を開始する。
<00:06:51> 狼型が木の家型を破壊し、内部の子豚型の摂食を開始する。摂食される子豚からはストロベリーシロップが出現する。子豚型の摂食を完了した狼型はレンガの家型の破壊を開始するが、レンガの家型が破損する様子は見られない。
<00:12:21> 狼型はレンガの家型の破壊を中断し、レンガの家型の屋根に移動し、屋根の煙突状の装飾からレンガの家型に侵入する。
<00:15:01> 子豚型がレンガの家型の外に出て、回転する等踊るような動作を開始する。
<00:17:35> 子豚型が静止する。
付記: 子豚型の活動停止後、レンガの家型内部で加熱された狼型が確認された。摂食された子豚型2体は、狼型の内部から消失していた。 これ以降、実験に参加する児童には結果によりクラスA記憶処理を施すことが推奨された。
実験記録XXXXJP_11
対象: ホールケーキ(1個)及びSCP-XXXX-JP-a(9体)
実施方法: ホールケーキに童話「狼と7匹の子ヤギ」の狼、子ヤギ、母ヤギを模したSCP-XXXX-JP-aを設置した。
結果:
<00:00:01> 狼型がケーキの縁まで移動し、子ヤギ型、母ヤギ型は集合する。
<00:05:34> 狼型が溝の内部に侵入する。子ヤギ型はフルーツやクリームの陰に隠れる動作をするが、狼型に摂食される。
<00:11:18> 狼型が子ヤギ型6個体を摂食して横たわる。母ヤギ型が接近すると、クリームの中から子ヤギ型1体が出現する。 母ヤギ型がハサミを用いて狼の腹部を切開すると、狼型の内部から摂食された子ヤギ型が出現する。
<00:16:44> 母ヤギ型が狼型の内部に、ケーキのクリーム、フルーツを詰め込む。その後、母ヤギ型と子ヤギ型は狼型から離れる。
<00:19:27> 狼型が起き上がり、ケーキの縁へ移動し、そのまま落下する。母ヤギ型、子ヤギ型は静止する。
付記 子ヤギ型が摂食される際、ストロベリーシロップは出現しなかった。
実験記録XXXXJP_13
対象: ホールケーキ(2個)及びSCP-XXXX-JP-a(17体)
実施方法: 実験記録XXXXJP_10(三匹の子豚)及び実験記録XXXXJP_11(狼と七匹の子ヤギ)と同一の内容を、同時に実施する。また、2つのホールケーキは互いに接触させ、SCP-XXXX-JP-aが他方のホールケーキへ移動できるようにする。
結果:
<00:00:01> SCP-XXXX-JP-aが活動を開始する。活動開始後は、それぞれ「三匹の子豚」「狼と七匹の子ヤギ」に準じて行動する。
<00:05:16> 「狼と七匹の子ヤギ」側から「三匹の子豚」側へ子ヤギ型2体が移動し、狼型(以下、狼型_ヤ)が追跡する。
<00::06:12>「三匹の子豚」側で木の家型を破壊し、子豚型を摂食中であった狼型(以下、狼型_ブ)と狼型_ヤが接触する。狼型_ヤと狼型_ブは互いに噛み付く、引っ掻く等の行為を行う。両者の破損した部位からはストロベリーシロップが出現する。子ヤギ型2体はレンガの家型の家に侵入する。この時、レンガの家型は明らかに容積を超過しているにも関わらず、子ヤギ型を内部に収容する。
<00:16:41> 狼型_ブが狼型_ヤを組み伏せ、摂食を開始する。狼型_ヤの内部から大量のストロベリーシロップと共に摂食された子ヤギ型が出現するが、狼型_ブにより再度摂食される。摂食中の子ヤギ型からはストロベリーシロップが出現する。
<00:23:34> 狼型_ブは破壊行為を中断し、レンガの家型の屋根に登り、煙突形の装飾より内部に侵入する。
<00:25:11> レンガの家型から子豚型、子ヤギ型が出現する。また、母ヤギ型が「三匹の子豚」側へ移動し、レンガの家型へ侵入し、狼型_ブと共に再度出現する。狼型_ブは加熱されている。
<00:28:42> 母ヤギ型がハサミを用いて狼型_ブの腹部を切開するが、摂食された子ヤギ型、子豚型及び狼型_ヤは消失している。
<00:30:32> SCP-XXXX-JP-aが静止する。
実験記録XXXXJP_14
対象: ホールケーキ(3個)及びSCP-XXXX-JP-a(21体)
実施方法: 実験記録XXXXJP_13で用いたホールケーキとSCP-XXXX-JP-aに、さらにホールケーキ1個を接触させ、その上に童話「赤ずきん」の赤ずきん、狼(以下、狼型_赤)、祖母、猟師を模したSCP-XXXX-JP-aを設置する。
結果:
<00:00:01> SCP-XXXX-JP-aが活動を開始する。活動開始後は、それぞれ「三匹の子豚」「狼と七匹の子ヤギ」「赤ずきん」に準じて行動する。
<00:02:15> 赤ずきん型が狼型_赤から離れ、「三匹の子豚」側へ進入する。「三匹の子豚」側では狼型_ブが藁の家型を破壊し、子豚型を摂食している。「赤ずきん」側では狼型_赤が祖母型を摂食する。
<00:04:17> 「三匹の子豚」側では狼型_ブが赤ずきん型を追いかけ、赤ずきん型が「狼と七匹の子ヤギ」側へ進入し、狼型_ヤと遭遇する。狼型_ブと狼型_ヤが互いに攻撃を開始し、赤ずきん型は溝を超えて子ヤギ型に接近する。
<00:05:32> 狼型_ブと狼型_ヤはお互いへの攻撃を中止し、溝の周囲を移動する。赤ずきん型と子ヤギ型は集合し、怯えるような仕草を取る。
<00:07:11> 狼型_ブと狼型_ヤが溝をケーキのクリームで埋める。溝が埋まると内側に進入し、赤ずきん型、子ヤギ型を追いかける。子ヤギ型4体が摂食されるが、その間に赤ずきん型、子ヤギ型3体は溝の外側へ出る。赤ずきん型と子ヤギ型1体は「三匹の子ヤギ」側、子ヤギ型2体は「赤ずきん」側へ移動する。この時、「赤ずきん」側では猟師型が狼型_赤と接触し、猟銃を用いて殴打する。狼型_赤は転倒して静止する。
<00:08:32> 「三匹の子豚」側で赤ずきん型、子ヤギ型がレンガの家型へ進入する。「赤ずきん」側で子ヤギ型が猟師型と接触する。「狼と七匹の子ヤギ」側では狼型_ブが「赤ずきん」側へ、狼型_ヤが「三匹の子豚」側へ移動する。
<00:09:45> 「三匹の子豚」側では狼型_ヤが木の家型に接近し、木の家型を摂食する。木の家型の破損した箇所からはストロベリーシロップが出現する。「赤ずきん」側では、猟師型が子ヤギ型2体を猟銃で殴打し、子ヤギ型は転倒して静止する。直後、狼型_ブが猟師型と接触し、両者は互いに攻撃を開始する。この時、両者の攻撃を受けた箇所からはストロベリーシロップが出現する。
<00:13:32> 「三匹の子豚」側では狼_ヤがレンガの家型へ接近し、摂食を開始する。レンガの家型からはストロベリーシロップが出現する。「赤ずきん」側では狼型_ブが猟師型を組み伏せ、摂食する。猟師型からは大量のストロベリーシロップが出現する。猟師型を摂食した狼型_ブは転倒している子ヤギ型を摂食する。摂食される際、子ヤギ型からはストロベリーシロップが出現する。
<00:21:29> 「狼と七匹の子ヤギ」側で母ヤギ型が「三匹の子豚」側へ移動する。「三匹の子豚」側では狼_ヤがレンガの家型の摂食を完了し、転倒して静止する。「赤ずきん」側では狼型_ブが狼型_赤を摂食する。狼型_赤が摂食される際、腹部から祖母型が出現するが、再度狼型_ブに摂食される。摂食される際、ストロベリーシロップが出現する。
<00:23:08> 「三匹の子豚」側で母ヤギ型が狼型_ヤと接近する。母ヤギ型が狼型_ヤの腹部を切開すると、ストロベリーシロップと共に子ヤギ型、レンガの家型が出現する。木の家型及びレンガの家型から子豚型が出現し、狼型_ヤを摂食する。
<00:25:10> 「三匹の子豚」側では子豚型が子ヤギ型を摂食する。母ヤギ型が子豚型の腹部を切開すると、ストロベリーシロップと共に赤ずきん型、狼型_ヤ、子ヤギ型が出現する。狼型_ヤと子豚型は互いを摂食し、腹部から出現させて相手に摂食される行為を繰り返す。これら摂食行動の際に大量のストロベリーシロップが出現する。狼型_ブが「赤ずきん」側から「三匹の子豚」側へ移動する。
<00:29:45> 狼型_ブが「三匹の子豚」側へ進入し、木の家型を破壊する。木の家型内部からは子豚型が出現するが、狼型_ブに摂食される。摂食される際、子豚型の腹部から子ヤギ型が出現するが、赤ずきん型に摂食される。狼型_ヤと子豚型は互いに摂食行為を繰り返し、ストロベリーシロップが出現する。
<00:31:32> 赤ずきん型がレンガの家型に登り、煙突型の装飾から内部に侵入する。狼型_ブは母ヤギ型を攻撃するが、母ヤギ型がハサミを用いて狼型_ブの腹部を切開する。狼型_ブの腹部からは大量のストロベリーシロップが出現するが、狼型_ブに摂食されたSCP-XXXX-JP-a個体は消失している。
<00:35:13> 母ヤギ型が狼型_ブを摂食する。狼型_ヤと子豚型は互いに摂食行為を繰り返している。
<00:38:28> 母ヤギ型がレンガの家型をハサミで切開する。内部からは大量のストロベリーシロップと共に加熱された赤ずきん型が出現する。母ヤギ型、赤ずきん型はストロベリーシロップに押し流され、ホールケーキより転落する。狼型_ヤと子豚型は互いに摂食行為を繰り返している
<00:45:38> 狼型_ヤと子豚型が静止する。
付記: 本実験で出現したストロベリーシロップの総量は、およそ1800mlと推測される。
実験記録XXXXJP_15
対象: ホールケーキ(4個)及びSCP-XXXX-JP-a(24体)
実施方法: 実験記録XXXXJP_14で用いたホールケーキとSCP-XXXX-JP-aに、さらにホールケーキ1個を接触させ、その上に児童アニメーション「█████」の█████、███████、████を模したSCP-XXXX-JP-aを設置する。
結果: [編集済み]
付記: 本実験で出現したストロベリーシロップの総量はおよそ██lと推測される。これ以降、実験において複数のホールケーキを同時に用いること、及び超常的な能力を有するキャラクターを元にしたSCP-XXXX-JP-aの作成は禁止された。
ジャムコンテスト2019A出品予定です
よろしければ批評、アドバイスをお願いします
拝読しました。
コロンの後に半角スペースがありません。追加しておきましょう。
見る限りSCP-XXX-JP-Aは舞台として利用されており、それ自体が活躍する展開はないようです。読みやすさのためにオブジェクト指定を削ってしまっても良いかもしれません。
コミカルさとダークさが良い感じに混ざっているとは思うのですが、実験記録の狼型aや子ヤギ型の表現がごちゃついていて読みづらかったです。もう少し整理した方が良いと思います。また、狼型が仲間割れする展開が続いたのでもう少しバリエーションが欲しいところです。
読ませていただきました
個人的にはこのままアップしていいのではと思うくらいには面白い記事だと思います
だからこそ実験記録の改行が無いのがとてももったいないと感じました
最期の二つの実験記録は特に、段落を整理すると読みやすいと思います…
せっかく面白い盛り上がりなので適宜改行し行間を開けてみても良いかもしれません
SCP-1648-JPとして投稿いたしました。
査読いただきありがとうございました。