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──今日からここに配属となりました、ジュリア・オーウェンズです。
彼女は足りない人手を補うためにうちの研究室にやってきただけだったはずだった。補うどころか聞いていた以上に優秀で、あっという間に他の研究員を押しのけ私の助手になるほどに上り詰めた。
──私、こっちの方が性に合ってるみたいです!あーあー、うじうじしてないで早くこっちに移れば良かったなー。
そう笑う彼女はこの気の乗らない仕事を楽しみ変えてくれるオアシスのようだった。
だが、そう思ってるのは私だけだったようだ。彼女が研究室に突如として来なくなった。研究員に理由を聞いても生返事でなにも情報を得られなかったので本人に聞きに行くことにした。
「ジュリア、リンゼイ博士よ。」
「・・・」
「ねえ、どうして急に研究室に来なくなったの?」
「・・・」
「もしかしてFunya Funya1の邪魔をし過ぎて怒ってるの?あれはごめんなさいね。その、もっと怒るかもしれないけどあなたの反応が可愛くて──」
「そんなんじゃないの…」
「じゃあどうして…」
「私、私ね、どうやらイジメられてるみたいなの。」
「そんな、一体誰が──」
「
- portal:3245350 ( 01 Jun 2018 10:55 )

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