SCPでトゥギャザーしようぜ!!

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本報告書案は現在「却下」されています。
事由:重大な異常性の見落とし。
20██/██/██の査読会の議題とするのでそれまでに異常性を再評価すること。本渡(啓)研究員

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPによる一般人への影響を最小限にするため、SCP-XXXX-JPが収容されている場所の周囲100mはサイト-81██の内側になるようにしています。また、このエリアにおける文書の執筆や会議は禁止されています。SCP-XXXX-JPによって変化してしまった文書は別のサイトで書き直してください。

説明: SCP-XXXX-JPは情報災害を引き起こすカタカナのアイウエオ表です。SCP-XXXX-JPの周囲で行われるコミュニケーションにおいて使用される言葉のうち名詞や形容詞の単語が日本人において平易な外来語に変化してしまいます。変化した言葉は英語としては間違った用法のときもあります。この異常性はSCP-XXXX-JPの周囲でのコミュニケーションに限定されており、あとで異常性の範囲外で書き直すことによって異常性を消すことができます。また、外部から持ち込まれた文書や記憶媒体が影響を受けることはありませんが、それらを転写したり再現したりしようとすると転写物・再現物の製作において異常性が発現します。

事例報告:サイト-81██に保管されているほかのオブジェクトを破壊するために、カオス・インサージェンシーの傭兵団が襲撃を仕掛けましたが、ルート上にSCP-XXXX-JPの効果範囲があったため、傭兵団はパニックになり、財団のエージェントによって確保されました。その時の録音です。

付記:利便性のため名前は傭兵団が呼び合っていたものをそのまま使用します。
<ここまでの録音は省略>

アルファ:「ターゲットまでリミットミニメーター。ウエポンのステータスをワンモアチェックしてくれ。」

ブラーヴォ:「ブラボー、セットはエンドした。」

チャーリー:「…ソーリー。ワンモアたのむ。」

アルファ:「ウエポンのステータスをワンモアチェックだ。」

チャーリー「ん?あ、あーOKだ。エンドしている。」

アルファ:「よし、ミッションのファイナルチェックだ。あの█とライトされたハウスにインしてピクチャーをデストロイする。」

ブラーヴォ:「ターゲットのピクチャーはルックしたらアウトなんだよな」

アルファ:「そうだ。ピクチャーをルックしたらクレイジーになっちまうからな。デストロイしたアフターはファーストファーストで█と█のミドルをランするんだ。そして…」

チャーリー:「…ジャスタモーメント。アルファのトークがアイドントノーだ。イングリッシュでプリーズしてくれ。」

アルファ「OK。ファーストにライトされたハウスにイン。ミーがピクチャーをデストロイするレディーをしているタイムはユーたちはハウスのアラウンドでスタンバイ…」

チャーリー「だから!ジャパニーズじゃなくてオール!イングリッシュで!プリーズ!!」

ブラーヴォ:「…チャーリー、ミーたちがトークしてるのはオールイングリッシュ!」

チャーリー:「ミーは!そんなイングリッシュはアイドンノー!さてはユーたちミッションのゴーイングなのにミーをクレイジーに…」

(警戒中だったエージェントがチャーリーを取り押さえる。)

エージェント:「ユーはフー?」

チャーリー:「ノー!ノーノー…」

アルファ:「バッドテイスト!スーンにゴーだ!」

ブラーヴォ:「OK!」

<以後の録音は省略>

事後報告
財団の警備部隊並びにサイトにいたエージェントたちによりカオス・インサージェンシーの傭兵3名は全員確保された。
迅速な解決に至った要因のひとつとしてSCP-XXXX-JPの効果範囲内に全員がいたことにより、意思疎通が困難になっていたことがあげられる。

以下のインタビューはサイト-81██に攻撃を仕掛けたカオス・インサージェンシーの傭兵とのものです。

対象: チャーリー(仮称)
インタビュワー:[編集済み](先ほど取り押さえたエージェントと同一。)

付記:対象者はカオス・インサージェンシーの雇った傭兵で、ほかのオブジェクトを破壊するためにサイト-81██を攻撃しましたが、SCP-XXXX-JPの異常性でまともに話すことができず、混乱していたところを捕獲されました。彼は日本語をうまく話せないため、インタビューは彼の母語で行われました。

<録音開始>

対象: 「…お前か。今度は何だ。」

インタビュワー: 「先日あなたが襲撃した際のことについてインタビューさせてください。」

対象: 「続けろ。」

インタビュワー: 「ええ。我々が知りうる情報以上のことはお聞きしません。あの襲撃の際に混乱していたときのことを話させてください。」

対象: 「ああ…。考えていることと話していることが違ってわけがわからなくなっちまった…。お前らについては下調べしたつもりだったが、異常存在をなめていたぜ…。」

インタビュワー: 「考えていることと話していることが違うのですか?」

対象: 「ああ。お前らも知っている通り、俺は日本語はまだほとんど話せねえ。頭では████語で考えて████語で話しているつもりなのに、口からはあの少し変な日本語が出てくる。あれほど混乱したことはなかったぜ…。」

インタビュワー: 「ありがとうございます。」

対象: 「…俺からも質問していいか?」

インタビュワー: 「こちらが話せる範囲でなら。」

対象: 「…今でもわからんのだが、あれは日本語なのか?」

インタビュワー: 「ええ、まあ…その、少し…いえ、かなり特殊な日本語です。」

対象: 「…特殊っていう自覚はあるんだな。いや、まあ…お前も日本語はあとから勉強したクチだろ?その感じ。」

インタビュワー: 「…そうですね。なんとなくですが気持ちはわかります。」

<録音終了>

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  1. portal:3221451 (29 Dec 2018 03:46)
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