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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutaralized

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはロバート・ウィリアム氏に帰属しており、ロバート・ウィリアム氏を収容することで実質的な収容とみなされます。

説明: SCP-XXX-JPは対話が可能なロバート・ウィリアム氏の左乳首です。

インタビュー記録XXX-JP.3

インタビュアー: エリック研究員

対象: ウィリアム氏・SCP-XXX-JP


[記録開始]

エリック研究員: それでウィリアムさん。生活に不便などはありませんか?

ウィリアム氏: 特に。テレビを見れないのは不便だけど、差し入れしてもらった本もありますし、人に会わなくていい生活もそれはそれで気楽ですよ。清掃1も気晴らしになっていますし。

SCP-XXX-JP: 俺も不満はねぇぜ。耐久実験なんていう俺に電流を流したり抓んだり[編集済]さえするクソみたいな変態実験さえなければな!

ウィリアム氏: 僕には耐久実験は痛くも痒くもないので問題ありませんけど。

エリック研究員: ええと……生活に不便がないなら何よりです。今日はSCP-XXX-JPが出現した日のことをお伺いしたいのですがよろしいですか?

ウィリアム氏: 大丈夫です。

エリック研究員: では最初からお願いします。

ウィリアム氏: はい。僕は近所のスイミングスクールで働いていて、といっても来るのは健康志向の老人ぐらいのものなんですけど。その日も仕事のためにスイミングスクールに出勤したんです。それでロッカーで着替えていたら、急に左乳首が光り始めて。

SCP-XXX-JP: 左乳首じゃねぇ!マイク2だ!

ウィリアム氏: うるさいな!分かってるよ! [深呼吸] それで、こうやって急にちく……マイクが話しかけてきたんです。その日は、とにかく仕事にならないと感じたので、仕事を早退しました。

ウィリアム氏: その後、何かの間違いだと思って4,5日家で様子を見ていたんですが、いつまで経っても一向に治らなくて。ついに我慢ができなくなって精神科に駆け込みました。

エリック研究員: それで我々の知るところになったというわけですね。ええと、マイクさん。今の話に間違いはありませんか?

SCP-XXX-JP: コイツがバカみたいに狼狽えてたところが抜けてるな。

エリック研究員: [咳払い] 大筋では問題ありませんか?

SCP-XXX-JP: まぁいいんじゃねぇの。

エリック研究員: では、次にあなたにお伺いします。なぜ自分がウィリアムさんの……左乳首に発生したかということについて心当たりはありますか?

SCP-XXX-JP: ないね。アンタは自分のママがつまんねぇ田舎町で生まれた理由を説明できんのか?

エリック研究員: いいえ。

SCP-XXX-JP: だろうさ。アンタが都会のまともな両親から生まれることを選べなかったように、俺も発生する乳首を選べなかったんだ。

ウィリアム氏: マイク!やめてくれ!

SCP-XXX-JP: 俺だってもっとイカした奴の乳首に成りたかったさ!

[記録終了]

映像記録XXX-JP.4


[記録開始]

ウィリアム氏: や、やぁメリー。

メリー清掃員3: あらウィリアム。今日も清掃?

ウィリアム氏: ああ。奇遇だね。

メリー清掃員: 奇遇って、いつも同じ場所しか清掃してないじゃない。

ウィリアム氏: 確かにそうかも。

SCP-XXX-JP: ヘタクソ!

ウィリアム氏: バカ!彼女の前では喋るなって言っただろ!

メリー清掃員: どうかした?

ウィリアム氏: い、いや。なんでも。

SCP-XXX-JP: おい、彼女髪を切ったみたいだぜ。

ウィリアム氏: 髪?ええと……髪型、似合ってるね。

メリー清掃員: あら、気づいた?

SCP-XXX-JP: イヤリングも変えてるんじゃないか?

ウィリアム氏: あとそのイヤリングも。

メリー清掃員: ホント?うれしいわ。

ウィリアム氏: そうそう!よく似合ってる。その……今日の洋服に!

メリー清掃員: 洋服?いつもと同じただの清掃服だけど……

ウィリアム氏: 似合ってるよ!それ以外じゃもう考えられないね!

メリー清掃員: そう……

ウィリアム氏: それでその、今度の日曜日とか……

メリー清掃員: あら?ごめんなさい!もう持ち場を移動しないといけない時間だわ!

ウィリアム氏: あっ。

メリー清掃員: それじゃあまた明日!

SCP-XXX-JP: 残念、振られちまったな。

ウィリアム氏: [沈黙]

SCP-XXX-JP: ウィリアム?

ウィリアム氏: また明日だって!すごい進展だ!

SCP-XXX-JP: [溜息] 本気かよ。

[記録終了]

映像記録XXX-JP.9


[記録開始]

ウィリアム氏: どうしようマイク!彼女に誘われちゃったよ!でも外出申請なんて通るかな……

SCP-XXX-JP: もう俺がもらっちまったよ!それよりお前はそのしょぼくれた見た目を何とかしろ!

ウィリアム氏: ど、どこをどうすればいい?

SCP-XXX-JP: まずはその芋虫みたいな眉毛を整えることだな。そっちの引き出しに備え付けの衛生用品が入ってるだろ。

ウィリアム氏: あ、ホントだ。

SCP-XXX-JP: それとボサボサの髪型を何とかしろ。そこにワックスは持ってるか?

ウィリアム氏: ない。大丈夫?おばあちゃんが気化したワックスは体にすごく悪いって……

SCP-XXX-JP: クソナチュラリストが!今すぐ売店に駆け込んで来い!俺が正しい使い方を教えてやる!

[その後、数時間にわたりウィリアム氏の容姿に対する指導がSCP-XXX-JPにより行われる。]

ウィリアム氏: こ、こう?

SCP-XXX-JP: そうだ。あとはまぁ……いいんじゃねぇの。イカしてるぜ。すくなくとも出会った時のくしゃくしゃの子猫みたいなお前よりはずっとマシだぜ。

ウィリアム氏: 明日の会話の切り出しはどうしたらいいかな?女の子とデートしたことなんてないし不安だよ。

SCP-XXX-JP: それくらい自分で考えな!いつまでも乳首に頼ってるんじゃ情けねぇからな。

SCP-XXX-JP: ま、本当にどうしようもなくなったら俺様を頼りな。ピロートークには自信があるんだ。

補遺: 2021/07/24にSCP-XXX-JPがウィリアム氏の左乳首から消失しました。以下はその際の映像記録です。

映像記録XXX-JP.12


00:00 [映像は消失の途中から撮影されている。清掃業務に従事していたウィリアム氏がSCP-XXX-JPが突如発光したことを近くの職員に報告したために映像が記録された。]

00:01 上半身裸のウィリアム氏と発光するSCP-XXX-JPが画面に収められる。

ウィリアム氏: どうしたんだよマイク!

SCP-XXX-JP: 見りゃわかんだろ。お別れさ。

ウィリアム氏: なんで!

SCP-XXX-JP: 元々俺の役目はお前みたいなモテない男を変えることだったのさ。だけど、お前と離れるのが寂しくなって言いそびれちまった……お前の左乳首の居心地がよすぎたんだ。

02:12 SCP-XXX-JPの発光がより一層強くなる。カメラの画面はウィリアム氏の左胸を拡大する。

ウィリアム氏: それを言ってくれていたら、僕は……!

SCP-XXX-JP: 駄目だぜ、相棒。

03:01 SCP-XXX-JP全体が光り、光の粒となって崩れ始める。カメラはさらにウィリアム氏の左胸を拡大する。

ウィリアム氏: 待ってくれマイク!マイク!

SCP-XXX-JP: 彼女を幸せにするんだぜ。相棒。

ウィリアム氏: マイク!

ウィリアム氏: ファッキン俺の左乳首がなくなっちまった!

03:43 カメラの画面が左乳首の消失したウィリアム氏の左胸を映し出す。

[記録終了]


付記: 撮影後に行われた健診では、ウィリアム氏の左胸から左乳首が完全に消失しており、その痕跡が認められないことが確認された。

  • インタビュ—
  • 乳首への耐久実験 〇
  • 財団内で彼女を作る
  • 乳首のピロートークが上手い
  • 差別主義の乳首
  • 初めての後、乳首が消失〇
  • ファッキン俺の乳首がなくなっちまった!〇

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