誰が彼を殺したか?

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アイテム番号: SCP-2603-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2603-JPのは防腐加工され、サイト-██の冷凍室に保存されます。SCP-2603-JP被影響者は特定次第、インタビューを行い、記憶処理を行った後解放されます。

説明: SCP-2603-JPはベンジャミン・ビリンガム氏の遺体です。SCP-2603-JPには他殺の痕跡があり、その手段は刺殺、焼殺、轢殺など様々です。あらゆる殺害の痕跡がSCP-2603-JPに確認されており、その全てがビリンガム氏の直接の死因であることが確認されています。

SCP-2603-JP-Aはビリンガム氏を殺害したとされる人々です。本稿執筆時点で132名のSCP-2603-JP-Aが確認されいます。全てのSCP-2603-JP-Aは異なった方法でのビリンガム氏の殺害を主張しており、全ての殺害方法の痕跡がSCP-2603-JPに認められます。

SCP-2603-JP-Aのビリンガム氏殺害の証言はいずれも状況証拠、物的証拠の面から正しいものであると推測されます。ただし、ビリンガム氏の死亡当日に氏を映した映像記録などの存在は確認されていません。

SCP-2603-JPに残された殺害の痕跡の数はSCP-2603-JP-Aの総数を上回っており、財団は未だ未確認のSCP-2603-JP-Aがいるとして調査を続けています。殺害の痕跡の数は増加している様子を見せないものの、その総数は未だ不明です。

以下はSCP-2603-JP-Aに対するインタビュー群です。

インタビュー記録2603-JP-A-1

インタビュアー: スタンレー研究員

対象: サンディ・フレーザー氏 (47)

付記: サンディ氏は2603-JP-A-1として指定されています。インタビューは警察による事情聴取の形で行われました。サンディ氏の殺害方法は焼殺です。


[記録開始]

スタンレー研究員: それでは殺害の動機を教えてください。

サンディ氏: [溜息] 単純な話だ。金だよ。俺は奴から借金をしてたんだ。

スタンレー研究員: それはどういう理由で?

サンディ氏: 昔やってた事業が上手くいかなくてな。まともなとこからじゃ融資を受けられなかった。そこさえ乗り切れば後は何とでもなるはずだったんだが、銀行もどこも貸し渋るもんで仕方なく奴から金を借りたんだ。

スタンレー研究員: なるほど。

サンディ氏: それでまぁ、一応の危機は乗り切ることが出来た。ある程度の金は作れたから奴に金を返しに行った。そうしたら奴が言ったんだよ。「それじゃ足りない」ってな。

スタンレー研究員: 足りない?

サンディ氏: 騙されてたんだ。窮してたとはいえちゃんと確認できなかった俺も悪いんだが、利子が馬鹿みたいに膨れ上がる仕組みを隠してやがった。それからはもう、奴に金を返すだけの生活だよ。

スタンレー研究員: それが殺害の動機ということですか。

サンディ氏: まぁ、そういうことになるな。金の埋め合わせのためにいろいろやらされたよ。人様に言えないようなことも含めてな。もう限界だったんだ。それで奴を俺の工場に呼び出した。背後からガソリンをぶっかけて火をつけた。あんたたちが見分した通りだ。 [溜息] 俺からは弁解とかそういうものはねぇよ。好きにしてくれ。

スタンレー研究員: ご協力ありがとうございます。では、今日はこれまでにしましょう。最後に質問ですが、ビリンガム氏を殺害した日時は覚えていますか?

サンディ氏: 知ってんだろ?4月28日の午後7時57分だよ。

[記録終了]

インタビュー記録2603-JP-A-27

インタビュアー: スタンレー研究員

対象: ベンジャミン・フィリップ氏 (9)

付記: ベンジャミン・フィリップ氏はビリンガム氏の息子です。フィリップ氏は2603-JP-A-27として指定されています。インタビューは警察による事情聴取の形で行われました。フィリップ氏の殺害方法はナイフによる刺殺です。


[記録開始]

スタンレー研究員: それじゃあフィリップ君、その時のことについて教えてくれるかな?

フィリップ氏: [嗚咽] 違うんです。僕、あんなことするつもりじゃ。

スタンレー研究員: 大丈夫、だれも責めたりはしないから落ち着いて話してみて。

[フィリップ氏が軽い混乱状態に陥る。インタビュー再開までは約10分を要した。]

スタンレー研究員: 落ち着いたかな。それじゃあ話してみてくれるかい。

フィリップ氏: はい。あの日、僕が部屋の掃除を終わらせられていなくてお父さんを怒らせちゃったんです。それで、お父さんに叩かれて。

スタンレー研究員: 暴力はよくあることだったのかい?

フィリップ氏: [逡巡] はい。

スタンレー研究員: それはどんな時に?

フィリップ氏: ?僕が失敗しちゃったりとか、お父さんに機嫌が悪い時に。

スタンレー研究員: そうか、大変だったね。それで当日のお父さんはどんな様子だったの?

フィリップ氏: 僕の髪の毛をつかんで振り回しました。それで、やめてって叫んだら生意気だってもっと怒って。

スタンレー研究員: 生意気?

フィリップ氏: 「子供のくせに俺に盾突くな」って。それで僕を押し飛ばした後、キッチンから包丁を持ってきてこういったんです。「本当に反抗したいなら俺を殺してみろ」って言って笑ったんです。それで、よくわからなくなって……

スタンレー研究員: それでお父さんを刺したんだね?

フィリップ氏: [沈黙]

スタンレー研究員: 辛いことを思い出させてごめんね。最後に、その時間は何時だったか覚えているかな?

フィリップ氏: 午後7時57分です。丁度点いてたテレビ番組が終わった時でした。

[記録終了]

インタビュー記録2603-JP-A-80

インタビュアー: スタンレー研究員

対象: チャンシー・ロイランド (45)

付記: ロイランド氏は2603-JP-A-80として指定されています。インタビューは警察による事情聴取の形で行われました。ロイランド氏の殺害方法は大型トラックによる轢殺です。


[記録開始]

スタンレー研究員: それでは、ビリンガム氏を殺害した時のことを教えてください。

ロイランド氏: あれは荷物の運送中だった。あのあたりの地区に荷物を届けなきゃいけなかったんだが、時間に間に合いそうになくて普段は通らないような道を通ったんだ。そしたらあの男が飛び出してきやがった。

スタンレー研究員: 止まることはできませんでしたか?

ロイランド氏: あんな道路で止まれるわけなんかねぇだろ。飛び出してくるほうが悪いような場所なんだから。それでそのまま轢いちまった。

スタンレー研究員: すぐに警察を呼ばれなかったようですが何故ですか?

ロイランド氏: 轢いた瞬間はよばなきゃだと思ったんだが、車を止めて近寄った瞬間にビリンガムの野郎だってことに気が付いたんだよ。そのまま死なせたほうが世のためだと思って黙って逃げたんだ。

スタンレー研究員: その割には翌朝自首されていますよね?

ロイランド氏: それはまぁ、自首した方がそっちの方が罪が軽くなるんじゃないかと思ってな。まぁ大して変わらないらしいと弁護士の先生に言われたけどよ。

スタンレー研究員: そういったことでしたか。では最後に、何時ごろ事故を起こしたか覚えていますか?

ロイランド氏: 午後7時57分だったかな。ラジオがそう言ってたはずだ。

[記録終了]

発見記録: SCP-2603-JPは警察署内において異常な検死記録が作成されたため、潜入していたエージェントによって回収されました。警察による発見時、ビリンガム氏は自室で首吊りによる自殺を行い死亡していました。

なお、今までにSCP-2603-JPに絞殺痕は発見されていません。


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