縫製マイフレンド - SCP-JPサンドボックスⅢ

縫製マイフレンド

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クレジット

タイトル: メタタイトル
著者: O-92_Mallet
作成年: 2023

旧概念「ロパトリア」で98コンに挑みます
と思ったけどなんかロパトリア以外も色々出てきたわ

TTTアパレル・スペイン支社に独立の兆し商法登録「ロパトリア」

(中略)

…金属物質以外にも「スペインワイバーン」「バルセロナペンギン」「ギルルムク・ドゥルガガル」「ツノガワリシカ」などの新種生物、…

(スペイン政府次元穴探検公社を設立)

大まかな流れ

[様々な伝承部族や神的存在、ヌートリアらが共に働くアパレル企業、ロパトリア(元・TTTアパレルのスペイン支社)。多様な住民たちのニーズに合わせ、体型に合わせた衣類のオーダーメイドを引き受ける。縫製工房はいつも仕事歌で賑やかだ]

[工房の片隅にいるのは、小さな昆虫人型の子供(コオロギとゴキブリを合わせたような扁平な体を持ち、2足歩行できる)。託児スペースのような区画で、布を仕立て服を塗っていく社員たちの様子を見ている。一緒に仕事の歌も覚えている]

[彼女を迎えに来たのは「父」。一回り大きな殻に身を包み辿々しく歩くのは、昆虫人の大人である。互いに会話での意思疎通はせず、父は娘をロパトリアから別の場所へ連れていく。スペイン北部の郊外に点在する次元穴へ]

[父はCESEXADで仕事をしており、二人は次元穴の奥に広がる鬱蒼とした原生林を散策する。さながら白亜紀のような太古の世界を模した場所で、ピクニックのごとく穏やかな「探検」がなされる。(実際それなりに危難が起きているのだが、両者とも殻が堅いので気にならない)]

[探検ののちスペインに戻り、娘は再びロパトリアの託児所に預けられ、そこで1日を終える。そう、彼女は父と共に暮らしておらず、一人だけで「託児所」で面倒を見られているのだ。娘はそれについて疑問を抱いていないが、それはそもそも彼女が人類社会に生きる存在ではないからである]

[場面は変わり、父がCESEXADの上司と普通に話しているところ。上司は次元探索装備の量産のための材料は整っているかと聞く。父が「身につけて」いる試作品の殻。それは次元穴の先に生きる巨大昆虫(ギルルムク・ドゥルガガル？)の殻なのである]

[娘となる少女はこの巨大昆虫なのであるが、実は記憶がない状態(幼少期？)に次元穴からスペインへ連れ出され、次の装備の材料として十分になるまで育てられているのであった。しかしこの昆虫人は言語疎通こそできないがまずまず高い知能を持つ。故に「その時」までを単に家畜小屋のような場所で過ごさせるのは酷として、「父」(本当は成体昆虫から作った殻を着た普通のヌートリアである)がロパトリアに相談して現在の待遇を用意していたのである]

[娘の育ちは十分なのだが、一応の養育者である父としてはこのままCESEXADに引き渡して〆てしまうのは気が進まない。ロパトリアは代替品として、昆虫人の殻とよく似た見た目の鎧を仕立てることを提案するが、強度を誤魔化すのは不可能。やむなく、「父」は娘に正体を明かし本当のことを教え、次元穴を荒らす自分達のような余所者によって娘の命を絶ってしまうことを詫びる]

[すると娘は最後にもう一度父と共に行きたい場所があると言う。以前にピクニックに出向いた穴である。そこで娘はロパトリアの仕事歌を奏でる。ジャングルの奥から多数の昆虫人が現れ、父子を取り囲む。娘は他の昆虫人たちに「ヌートリアが服を必要としている」ことを告げると、昆虫人たちは自らの種族の命ではなく、代わりに抜け殻をヌートリアに提供することを提案してきた。次元穴の先の存在は狩るべき生物資源ではなく、協定を組み未来を共にできる種族だったのである]

[後の研究で、ギルルムク・ドゥルガガルは音声や音楽の入力によって意思疎通を行うことのできる種族であることが判明し、ヌートリアら基底次元の人類とも相互理解のもと一定の交流が開かれるきっかけが作られた。娘は後にロパトリアに正式に就業し、多様な人類の一員として服飾業に励むようになる]

付与予定タグ: tale jp 1998 (ttt社)

登場人物

ギルルムク・ドゥルガガル

次元穴産業で別次元のジャングルから発見された昆虫型の2足歩行種族。コオロギとゴキブリを足して二で割ったような外見(フェローチェを思い描けばだいたい合っている)。言葉は話せないが、音楽や環境音を用いて意思の疎通ができ、別次元の種族とも友好的。硬い甲殻は次元穴探索の防具の原料として高い価値があり、ヌートリアの主人公はこれを目的として今回の次元穴の仕事をしていた。