- meshiochislash様に書いていただくことになりました。
がらさ
プロット
主人公は特別な異能を持たない平凡な人間であり、大衆の中で取るに足らない生活を送っていた。周りに合わせて生きなければならない鬱屈した世界。
ある時、その人生は破られた。何の変哲もなかったはずの暮らしに突如として混ざり込んだ存在、それは「がらさ」。何か只者でない力を有しているそれには、しかしどのような只者でない力が宿っているのかはとんと見当がつかなかった。
主人公は「がらさ」と共に生活するようになり、その驚くべき表情の多さ、感情の潮流に感化されていった。「がらさ」が喜ぶのであれば普通の生活などもう不要。主人公は程なくして、社会の一般通念からは明らかに外れた奇行と思われるような振る舞いを見せるようになる。
それを原因として主人公と「がらさ」はそれまでの暮らしを追われる。相手は大衆社会の権化、公権力の警備組織である。主人公が一般人ならお相手も一般人だが、その人数差は歴然としており、たちまちのうちに主人公は窮地に陥る。衣食住にも困り最低限の“人間らしい”暮らしをする余裕もない、それも全て「がらさ」の喜びのためである。
結局、程なくして主人公は敵勢力の手に落ちる。「がらさ」を捨て更生すれば元の暮らしに戻ることを許される。だが主人公はそれを選ばない。何がそこまで主人公を一筋にさせるのか、それは「がらさ」を主人公の元に送った理外の存在の持つ力である。
主人公は敵組織により始末される段になり、敵は主人公を火だるまにすることを選択する。その時になってようやく、「がらさ」はその秘められた異能を表出する。その場の全員が奇跡を見たことが記録される。
主人公がこの場で灰と共に消えたのか、生きて「がらさ」と共に異教の理想郷へと歩みを進めたのか、知るよしはない。
簡易版プロット
- モデルは1600年代の日本におけるキリスト教の受容過程。島原天草の頃。
- 外なる世界から齎された異教を心の拠り所とすることを決めた人間に、襲い来る旧世の神の手先。変わらぬ旧態依然の社会の中からいかにして逃げ延び、パライソへの道を拓くか。そこには異常存在、神からの恩寵、「がらさ」の計り知れない助力があった。
- SCPとして参考にしているのはベスレヘム・スチールの一件。あの記事に似た雰囲気のTaleになってほしいのだけど被らないようにしないとな
- きりしたんがモチーフではあるが舞台は普通に現代。1600年代に財団は無いので仕方ない
- 必ずしも主人公が生き延びる必要は無いと思う。殉教エンド。その場合「がらさ」は収容されるのだろうか
- 交換するに当たってどの辺まで具体的に指定していいんだろう?GoIやカノンを固定しておきたくは無いのだよな
- 火刑
- 簑踊
- 心頭滅却すれば火もまた涼し
- 設定の自由度はなるべく高めているが、必須要件もいくつかある。
- 財団が登場すること。主人公を財団職員とするか、主人公に対する巨悪を財団にするか、あるいは全てが終わった後に出てくる傍観者とするか。
- 火のモチーフ。邪教裁判と火炎は切っても切り離せない関係にある。
- 物語によって後世に何らかの影響が残ること。主人公が生き延びるのであれば、異教の理想郷の発見や、新たな宗教の周知を図ること。主人公が人知れず闇へ葬られるのであれば、その闇の先に異界への深淵が垣間見えること。
- きいてみて:
- 男声合唱組曲「御誦(おらしょ)」 作曲:大島ミチル
- 男声合唱のための「カンティクム・サクルム」 作曲:千原 英喜
大まかな登場人物設定
- 明確に名前や人格を定めず、各人の関係性のみを記載する。既存キャラクターや組織を当て嵌めても良いし、プロットを受け取った人がオリジナルのキャラクターを名付けても良い。
「がらさ」
- アノマリー。財団ならきっとオブジェクト指定するであろう存在。明確な意思表示を行える人格を有しているが、人型であるかどうかは分からないし、別に「がらさ」という名前であるとも限らない。ミステリアスな女子高生かもしれないし、5本腕の歩くヒトデかもしれないし、鍵穴だけのついた丸い石かもしれない。とにかく何らかの異常な作用を有した存在。
- とは言っても、異能自体は非常に弱いものだといいかもしれない。数万人の命を救ったベスレヘムIスチールが、異常性は「破壊不能」一点張りだったのと同じように。
- 主人公は何かをきっかけにして「がらさ」と出会い、それをパートナーとして過ごしていく。「がらさ」はその異能を用いて積極的に主人公を外敵から護ろうとする。
- 「がらさ」の存在理由は、主人公の生きる社会には存在していなかった異教の神が自身の信徒を増やすための使徒。
- 第五教会やエルマ・犀賀のような実際の宗教組織か、依談に出るようなまつろわぬ者たちか。蛇の手でも良いかも。
- 「がらさ」が主人公を護る理由は、主人公が「がらさ」の所属する神に対する信仰を持つ希少な人だから。
主人公
- 異界の神に対する信仰を抱く人間。普通の社会規範および宗教に対し何らかの嫌悪感を有している。同調圧力が嫌いとかそういうのでも良い。
- 彼は自身の信仰を理由として一般社会から追われる身となる。「がらさ」との出会いに対する前後関係は未定。
- 人間の協力者は(少なくとも最初のうちには)居ない。「がらさ」のみがパートナーであり、心の拠り所である。
- 最後には主人公は敵の勢力に捕らえられ、魔女狩りの如く始末されそうになる。その場を、「がらさ」の異能によって救われる(あるいは、救われきれずに終わる)。
敵勢力
- 基本的には、一般社会で広く信仰されているもの。宗教でも良いし、正常の社会規範でも良い。
- 従って敵勢力は公的な権力を有した防衛組織になる。王政に基づく自衛軍でも良いし、国家警察でも良いし、主人公の同僚(宗教の話以外では理解し合える)でも良いし、あるいはこのポジションに財団が来ても良い。
- ただの人間一人を始末するくらいなら訳もなく可能である。
外なる神
- 「がらさ」を作り出し、主人公を自身のもとに誘う理外の存在。モチーフは鎖国下の日本におけるキリスト教。
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:3129932 (03 Jun 2018 14:38)
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