SCP-XXXX-JP-J 『無駄をそぎ落とした無駄のない綺麗な報告書』

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP-J

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-Jは、その特異性から収容する事が不可能です。日本に存在するレポート及び報告書を作成する必要のある全ての会社に対して、専用の監視カメラ及びカバーストーリー『世界で一番綺麗な報告書』を適用する事によって、SCP-XXXX-JP-Jによって発生する被害を最小限に留めるよう努めてください。

(2017/█/██更新)後述するカバーストーリーは、事例██-Dを得て薄志研究員によって無意味と判断された為、新規に用意された緊急用カバーストーリー『シンプル is ベスト』を適用するようにしてください。

説明: SCP-XXXX-JP-Jは報告書及びレポートを作成する人間に対して発生する異常な視覚現象です。

SCP-XXXX-JP-Jに暴露した被験者(以後、SCP-XXXX-JP-J-1と表記)は、自他問わず書いた報告書に対して何らかの不満を抱くようになります。その不満の内容は個別によってそれぞれ異なる物の、最終的に『無駄すぎる』や『余計な物を付け足しすぎ』等の結論に至る事が判明しています。

その異常性に加え、不定期にSCP-XXXX-JP-J-1は様々な手段を用いて他のSCP-XXXX-JP-1と接触し、どうすれば一番きれいな報告書となるのか等の議論を始める事が判明しています。これは、後述する事例██-Dによって判明された異常性です。

事例██-D: 2017/█/██、財団内において数名の研究者がSCP-XXXX-JP-Jに暴露している事が明らかとなりました。その後暴露した職員は、無許可でサイト-81██の会議室を利用し、前述の会議を行っている事が監視カメラの記録によって判明しました。そのため、その会議室に途中介入させるという形で、薄志研究員を参加させる試みを行いました。以下は、薄志研究員が所持する録音機によって得られた記録です。

補遺: 薄志研究員が介入する所からの録音の為、途中からの録音となっている。

おや、君も来たのか。 -法魔府研究員

ああ、えーと、その、今書いている報告書に不満を持ってな。 -薄志研究員

君もその口か。そうだよな、最近の報告書はやたらと無駄が多すぎる。綺麗な飾りつけとかする人もいるぞ、クソッタレ。 -佃作研究員

見た目は重要じゃないという事は俺も少しは同意しよう。 -薄志研究員

君とはいい酒が飲めそうだよ。 -佃作研究員

私は下戸だ。 -薄志研究員

黙れ、今はそんな事重要じゃない。これはSCPより優先するべき事項だ。綺麗な報告書でなければ、我々はそのSCPオブジェクトがどういう物か理解ができない。 -法魔府研究員

前者の言葉は聞き捨てならないぞ、SCPより重要では……。 -薄志研究員

共振パンチ！ -法魔府研究員