夜コン Theme of The me

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは物理的収容が不可能であるため、収容内容は財団との関係性を外部に対して秘匿することに限定されます。SCP-XXX-JPとの良好な関係性を維持するために、国内における市場変化・消費者ニーズが詳細に分析されます。また、必要に応じて任意の日本支部サイト内にて、プロトコル「ゴールド・ラッシュ」を不定期間において実行する場合があります。

説明: SCP-XXX-JPは一柱の神格実体です。その外見的特徴は、アジア圏における女性の容姿・特徴を統合したものと捉えられます。SCP-XXX-JPはサイト-81██が初めて遭遇した1964年以来、日本支部に対して積極的な友好的・協力的態度を示しています。

SCP-XXX-JPの発見経緯は、1960年代初めより日本支部での夜間帯のインシデント発生率が、国内全域で同様に減少傾向にあることを発端とするものでした。財団は当時この原因について調査を行ったものの、少なくとも財団内部には明確な発生要因は存在しないという結論に至りました。

継続して行われた調査は多数の外部要因を考慮に含めた結果、ただちの判明には至らず、結果的に原因が明らかになったのは下記に示す、1964年に日本支部が行った"検証実験-34"の実行中に発生したインシデントによるものでした。

検証実験-34: (当時の実験記録から要点を抜粋、編集したものであり、原文とは一致しません)

対象: サイト-81██勤務全職員(Dクラス職員を含む)

内容: サイト-81██に勤務する全ての職員は、同サイト内で行う食事をカレーライスに限定するものとし、食堂で提供されるメニューに関しても同一とする。カレーライスの定義からの逸脱を避けるため、カレールウは一般に流通しているものを用い、使用する具材はジャガイモ・ニンジン・タマネギ・牛肉・豚肉・鶏肉に限定する。

期間: 開始日より数え、最大31日間とする。なお、この期間は複数回にわたり延長される場合がある。

補遺: サイト外での食事内容については不問とする。

実験ログからの抜粋:

  • 1日目 Dクラス職員の士気向上。本人による主観性の報告であることに留意。
  • 2日目 Dクラス職員の士気低下。以下、日数の経過によって顕著となる。記憶処理剤を使用。
  • 5日目 アウター型アノマリー1職員の士気低下。運搬用車両内部を、社員寮~サイト外部間を移動する臨時の飲食所として使用。
  • 15日目 職員全体の士気低下に反して、人為的ミスの発生率が著しく減少。同日深夜帯にDクラス職員が監視を避けて意図的に起こそうとしたミスが、偶発的事象の重なりによって抑止されたことは特筆するべき事実である。この原因の検証も含めて、実験は続行される。
  • 22日目 下記に示すインシデント発生により、同日をもって検証実験-34を終了。

検証実験-34 開始22日目 インシデント発生時情報:

音声記録開始前情報: 監視カメラの映像から、突如サイト-81██内食堂に出現した対象(現SCP-XXX-JP)が確認できる。現場に居合わせた職員が困惑する様子が映っている。まもなく報告により到着した人員により対応が行われ、音声記録が開始される。

発言者: 対象(現SCP-XXX-JP)、エージェント・林、来須博士

<記録開始>

エージェント・林: 宣言、我々は以下対象と呼称する該当実体に対して、脅威でないものと判断できるまで厳戒態勢を敷くものとする。

[対象を囲むように機動部隊が待機する。]

対象: あー、これは警戒されてる? 私はみなさんの味方をしているつもりなのに。

エージェント・林: それは何だ。現時点で確証がない以上、その発言は信頼に値しない。

[対象は食堂内の厨房を指し示す。]

対象: 確証は既にあるでしょう。原因と結果が明らかに見えている。じゃあ、誰がそれを?

エージェント・林: いや、しかし……。

[対象はテーブルの一卓へと歩み寄り、卓上のビーフカレーを口にする。]

来須博士: 何。いや、まずい、今日のは牛肉を入れていた!

対象: え、美味しいよ、作った人の気持ちがよく出てる。

来須博士: そんなことがあるか……。まがりなりにもヒンドゥー教の神ではないのか?

対象: うん、どうやら言いたいことは分かるけど、少なくとも私は誰も牛肉を食べてはいけないなんて決めたことはないですよ。そもそもここは日本じゃないです?

[対象はビーフカレーを食べ続けている。]

エージェント・林: 仮に来須博士の言う通り、対象が神的実体であるとしても目的が理解できない。

対象: それは私がもはや親日派だから。ここまで地元の文化を好きでいてくれる人たちが居るんなら、とても嬉しいよね。そもそも神様って別に人間様が勝手に決めた国境線に囚われるものではないから。

来須博士: そうか……信仰を含まない文化の浸透だけであっても、神々にとっては喜ばしいものなのかね?

対象: 争い合って宗教を上書きしあうより、ずっといいやり方でしょ。なんなら日本は昔、キリスト教が入ってきたときにトップが権威を奪われたくなくて鎖国したのに。あと、私が日本を好きな理由はもう一つ、そしてこの組織を選んだ理由もあるんだけど聞きます?

来須博士: 情報が必要ですので、お願いします。

対象: カレー。

エージェント・林: 何?

対象: おかわり!

エージェント・林: ……博士、これはどうかなりますよ。

来須博士: いや、うむ、ひとまず今は記録を優先しよう。

[対象はビーフカレーを食べ続けている。]

対象: 現代の日本人の信仰って考え方が柔軟だから。個人で自由に解釈していいのってやっぱりやりやすいっていうか、これがもう一つの理由。そして、私の力は闇夜から人々を守ることができるもの。もう知ってるよね。

[対象は周囲を見渡す。]

対象: 「我々は暗闇の中に立ち、それと戦い、封じ込め、人々の目から遠ざけなければならない。」これって、私の持つ力とすごく近いって思ったから。だから私は日本の、そしてこの秘密組織の皆さんを気に入ったの。

来須博士: なるほど……ちなみに、それに対して一つ気になることがあるのだが、よろしいだろうか?

対象: うん、いいよ。

来須博士: このカレーライスという食文化は、日本より先にイギリスで浸透したのだが、そちらの国でも協力体制を築いているのだろうか。

対象: いやしてない。だってイギリスには地元を植民地にされたから。流石にそういうのは印象悪いよ。

来須博士: 失礼。

<記録終了>

以下は現在SCP-XXX-JPとの間に結ばれている協定によって確立したプロトコルの概要です。

これは協定を結ぶ以前、1950年代末からSCP-XXX-JPの独断によって日本国及び財団日本支部に対して行われていたものを大幅に改訂し、平等性と規則の厳密性を付与したもの2です。

プロトコル「ゴールド・ラッシュ」

財団日本支部に属する全てのサイトは所属する全職員が、特定日数以上3カレーライスまたはこれと同等と判断されるメニューのみを摂食することを達成することで、以降夜間帯のみに限定してサイト外部または内部からの攻撃・不定要因によるインシデントの発生等のあらゆる損失的を因果律的に抑止することが可能です。

しかし、このプロトコルの実行により発生する職員の士気低下への対策及び、夜以外の時間帯に発生する全てのインシデントに関しての抑止行為をSCP-XXX-JPは自主的には行いません。

上記のプロトコルの内容は、SCP-XXX-JPがプロトコル達成の事実を認識して行うものではなく、自動的に発生する現象です。そのためプロトコル実行中にこの内容が不達成となった場合はその時点でプロトコルは失敗扱いとなるものの、この事実をSCP-XXX-JPが確実に認知してサイトへ通達できるとは限らず、また同時に何らかの不利益をもたらすペナルティの発生も起こりえません。

このプロトコルの効果は以下のプロトコル「シルバー・ソーサー」の達成度によって増減することが定められています。

プロトコル「シルバー・ソーサー」

日本国内で摂食されるカレーライスまたはこれと同等と判断されるメニューの総量によって、プロトコル「ゴールド・ラッシュ」の定数を決定するものです。

SCP-XXX-JPはこれを自身の信仰として変換することで、プロトコル「ゴールド・ラッシュ」を運用するためのエネルギーに充てているとの主張を行っています。

目標の目安として計算上、売上高900億円/年4に達することで効果が最大に達することが判明しています。

過去10年間にわたりこの目標は達成されており、今後においてもマーケティング戦略に伴って安定した目標達成が実現されるものと判断されています。


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