FIGHT×MONEY

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは低脅威度物品収容ロッカーに収容されます。日に一度SCP-XXXX-JP内部の確認を行い、新たに出現が確認された物品は記録後に全て焼却処分されます。

説明: SCP-XXXX-JPはB5サイズの手提げ金庫です。ダイヤル及び鍵穴は既に内部機構が破損しており、施錠を行えません。品番と製造番号から判明した製造元からは異常性は確認されず、SCP-XXXX-JPの異常性が発生した正確な日時は明らかになっていません。また、SCP-XXXX-JPを以前に使用していた企業へのインタビューにおいても、財団が確認できている異常性を該当企業は認知していなかったことを確認済みです。

SCP-XXXX-JPの異常性は、その周辺において2名以上の人物が闘争1を行った場合に発生します。行為の程度に比例して、SCP-XXXX-JPは内部に現在流通している日本円の金銭を発生させます。紙幣が発生した場合、その記番号は既に発行された紙幣との重複を起こすことが確認されており、硬貨の場合においても実際の比較は不可能であるものの同様であると推測されています。

SCP-XXXX-JPは2003年6月に大阪府内で発生した暴力事件の事情聴取によってその存在が確認されました。

以下は事件の重要参考人とされた村崎由香里氏2から得られたインタビューの全文です。

少なくとも、あのとき私は本気でホームレスをしようとしてました。だってこの世界はクソだから。一般人にバカにされながらギリギリで生きるくらいなら、同じレベルの集団とゆっくり生きてたほうがまだ気が休まると思ったからですよ。18歳になったから措置解除だって追い出すんなら、そもそも最初から施設で必要な社会のことを教えておくべきですよね。あいつらはそうしなかった。…だから、こうなったのは私のせいじゃない。

ええ、今は状況が違いますけどね。今なら普通に社会で生きていきますし、実際生きていけますよ。

郷田。あの人はもうダメですよ。一応私に必要な知識を、あの施設が一切伝えてこなかったことを何もかも全部教えはしてきました。それ自体は事実として認めますし、教えられた情報は活用しますよ。でも、それはあの人を考慮する材料にはならないですよね。だって殺人犯じゃないですか。私が見てる前でお金欲しさのために他の仲間を殺したんですよ。…そんなの誰だって呼ぶでしょ、警察。もしあのまま黙っていたら他の人も次々殺されてましたよ。

…もうこれ以上話すことは別にありません。二度とあんな人生の負け組には関わりたくないですし。実際関わることはもうないでしょうがね。

ああ、そうですね。施設で指導、そういうことはやろうと思ってます。このままだと、これから措置解除される子たちだってみんな社会に投げ出されて困ることになるでしょうし。

以下は事件の主犯人とされた郷田晃氏3から得られたインタビューの全文です。

すごいな、こんな秘密施設で働いてて! そんじゃまあ、さっそく全部種明かししてやろうか。

まず、あの金庫はな。実は8年前くらいに拾ったもんだ。そう、喧嘩すると中からいくらでも金が生まれるんだよな。もうとっくに知ってる。当時、仲間内で遊びでボクシングしてたときに偶然そういうもんだってことに気づけて以来だ。誰があんな怪しいもん使うかって! 今まで一回も金が欲しくて使ったことなんてない、そんなことしたらたちまち人間がダメになる。だから他の誰も見つけることのないように、捨てずに奥の方にしまっといたんだ。難しく言えば、収容ってやつだな。分かるか?

…よし、そんじゃあ次は世間知らずの姫様の話をしようか。あの子はそう、施設出身だった。ああ、もう知ってるかい。

ともあれ、俺としては若い人間、それも女が入ってくるのが気に入らなかったんだよ。だがな、姫様も頑固だったし、実際のとこ納得できる説明をしてきたんだ。俺は言い返せなかった。熱くなって、まだ風俗があるじゃねえかまで言いそうになって、すんでで止めた。…俺にとっちゃ風俗に女が落ちるなんて一番嫌なやつなのにな。

さて、俺たちは仲間内で解放作戦を決行することにした。まずはあの金庫を、さも今日初めて拾ってきたかのように持ってきた。金が集まるように願いをこめて、招き猫代わりとして扱おうっていう設定のもと、演目が始まったわけだ。

夜になったころ、わざと喧嘩を始めた。もちろん演技だから実際に怪我はしない。しかしド派手に大声と動きを出してやったのさ。もうプロレスだ。そしたらもうアレよ、金庫は金を出すわけよ。パフォーマンスだったとしても金庫が認めるからな。喧嘩すりゃ働かず金が手に入るならってことで、俺達は台本のもとお互いに他の奴らが諍いを起こすような行動を色々とした。何も知らず、最後まで台本にも喧嘩にも一切参加しないのは姫様だけ。

それと同時に、俺は社会で生きるために必要なことを色々と教えた。抜粋するとえー、住民基本台帳法だろ、実印登録、あと保証人・法定代理人の問題とかな。たくさんあるんだよ。

んで、日々起きる喧嘩で姫様の心がもう離れて、実際社会に復帰できるための知識も全部持ったな、そろそろ頃合いだなってころに、仲間の一人を今までのトラブルの犯人にして集団でリンチして死なせるふりをするってのを眼前で見せてやった。狙い通り警察が来てクランクアップだ。

これが全ての真相だ。そして俺たちは最高に嫌われるから、二度とお互いに会うこともなくなる。誰も犠牲になってないし、誰も損をしていない。最高だと思わないかい?

…ここに来てそれをわざわざ確認するかい。女だから舐められないように俺って言ってんだよ。それに女同士、そのくらいの贔屓は構わないだろう。俺みたいなめちゃくちゃな人生を歩む女が再び出てどうすんだって。

このインタビュー内容が事実であることが確認され、郷田晃氏を含む関係者は記憶処理後解放され、警察にはカバーストーリー「誤認逮捕」が適用されました。

補遺: インタビュー後に行われたDクラス職員を用いた確認実験により、SCP-XXXX-JPは一切の強制力を持たず、いかなる精神影響も及ぼさないことが確認されました。この事実からオブジェクトクラスはSafeに分類されることが決定しました。

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