飛燕
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フェイズ2の初期段階にあるSCP-XXXX-JPの雄個体

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの雌個体は収容サイト-141の低脅威度鳥類飼育ケージでそれぞれ個別に収容されます。オブジェクトに対しては1日2回給餌シュートによって飼料を与え、定期的にケージ内をDクラス職員によって清掃させてください。

SCP-XXXX-JPの雄個体は個体ごとに2m x 2m x 2mのタングステン製のコンテナに隔離した上で、収容サイト-141の高脅威度オブジェクト収容室に収容されます。給餌方法は雌個体のものに準拠し、コンテナ内の清掃は遠隔操作されたロボットにより行われます。

SCP-XXXX-JPは種の存続にあたって必要最低限の個体のみが飼育され、個体数が増加した場合は適宜オブジェクトを殺処分する必要があります。SCP-XXXX-JPの繁殖の実施に際しては、事前にSCP-XXXX-JP研究チームと収容サイト-141管理官の間で協議を経る必要があります。

野生下のSCP-XXXX-JP個体の存在が確認された場合、近隣の財団サイトは駐留している機動部隊を現地に派遣し、プロセス-XXXX-JPの発生の有無に関わらずSCP-XXXX-JPを終了しなければなりません。オブジェクトの終了後は記憶処理剤を広域に渡って散布し、適切なカバーストーリーを流布することにより事態の隠蔽を行ってください。

説明: SCP-XXXX-JPは北アメリカ大陸北部およびユーラシア大陸北部 補遺XXXX-JP.4を参照してください に分布するツバメ科 (Hirundinidae) の未知の生物です。全長は平均して約17cm、翼幅は約32cmであり、光沢のある黒色の羽毛を特徴とします。

SCP-XXXX-JPは夜行性である事が知られており、集団繁殖を行うために群れを形成する事が判明しています。また、SCP-XXXX-JPは基本的に大陸北部の森林地帯や山岳地帯に生息し繁殖を行うものの、他のツバメ科生物と同様に冬季には南下し越冬をすることが知られています。

SCP-XXXX-JPの特筆すべき異常性としては、毎年の5月~6月にかけて行われる、プロセス-XXXX-JPと指定される繁殖時の一連の行動が挙げられます。このプロセスはSCP-XXXX-JPの発情から雄個体と雌個体の接触、交尾の終了までを指しており、内容は以下の6段階のフェイズに大別することができます:

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フェイズ4のSCP-XXXX-JPの雄個体が放つ閃光
1984/05/12、アラスカでの収容作戦の実施に際して撮影された。

  • フェイズ1: SCP-XXXX-JPが発情期に入る。オブジェクトが夜行性であるためフェイズ1は全て夜間から早朝にかけて開始しているが、これは後述のフェイズ4においてより多くの雌個体を誘引するためであると考えられている。
  • フェイズ2: フェイズ1の開始直後から、雄個体の羽毛が黒色から徐々に橙赤色へと変化する。また、これに伴い雄個体の皮膚組織の温度が上昇していることが確認されているが、このメカニズムは現状未解明であり研究チームによる調査が進められている。
  • フェイズ3: フェイズ2の開始とほぼ同時に、雄個体は上空200~300mでの滞空を開始する。この状態は、雄個体が雌個体と交尾し全てのフェイズが完了するか、長時間の滞空や後述する閃光の放出に伴う衰弱等により雄個体が死亡するまで継続される。この行動もフェイズ1と同様、フェイズ4においてより多くの雌個体を誘引するためのものであると推測されている。
  • フェイズ4: フェイズ3の開始から2時間ほどで雄個体の体温は約500~600℃に達する。この時、雄個体は約10,000lmの光を放ち始める。この光は視認者から「眩い」「太陽のよう」と形容されており、その明るさにより雌個体を誘引する効果があると推測されている。
  • フェイズ5: 雄個体の放つ光に誘引され、オブジェクトの下に雌個体が飛来する。その後、雄個体は雌個体と交尾を行う。
  • フェイズ6: フェイズ5の終了後、雄個体の体温は徐々に低下し、羽毛の色も通常時に戻り、滞空も終了する。これらを以てプロセス-XXXX-JPは完了したものとみなされる。

プロセス-XXXX-JPの完了後、SCP-XXXX-JPの番いは泥や枯草等で営巣します。SCP-XXXX-JPの産卵期は6~8月であり、1回に1~3個の卵を産みます。雛は15~20日の抱卵期間を経た後に孵化し、2ヵ月間巣内で親鳥に育てられた後巣立ちします。これまでの観察から巣立ち率はおよそ85%と見積もられており、これは非異常性のツバメ科生物の巣立ち率と比較して約1.7倍の値となっています。また、野生下のSCP-XXXX-JPの寿命は他のツバメ科生物と同様に15~16年であると推測されています。

以上の事実から、SCP-XXXX-JPはある種の正の走光性1を有しているものと推測されており、実験の結果およそ10,000lm以上の光束を示す光源に誘引されることが判明しています。加えて、SCP-XXXX-JPは熱に対して異常な耐久性を有しており、これはフェイズ4における発熱によって身体が損傷することを防止するための機構であると考えられています。この性質により、SCP-XXXX-JPは少なくとも700℃の高温下で生存することが可能です。

また、フェイズ4における体温の上昇には膨大なエネルギーが必要であると推測されており、実際過去に実施された収容作戦では長時間の発熱によって衰弱し死亡した個体が多数確認されています。このことから、自身の異常性を利用して体温の上昇を図る行為には大きなリスクが伴っているため、SCP-XXXX-JPは越冬によって体温の低下を防ぎつつ、エネルギーを温存しているものと推測されています。

補遺XXXX-JP.1: 1984/05/12、アメリカ合衆国アラスカ州の針葉樹林において突発的に山火事が発生したという報を受け、財団は調査のため機動部隊を派遣しました。同部隊は到着して間もなくSCP-XXXX-JPを発見し、最終的に雌雄合わせて72体のSCP-XXXX-JPを確保しました。

補遺XXXX-JP.2: 事案-XXXX-JP

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民間人のドライブレコーダーに記録されていたSCP-XXXX-JPの群れ

2013/02/15の午前0時12分に、ロシア連邦ウラル連邦管区チェリャビンスク州に総数不明のSCP-XXXX-JPが飛来する事案(以降"事案-XXXX-JP")が発生しました。即座に周辺の財団サイトへ収容違反が通知され、機動部隊ヘータ-63("白夜")が現地へ派遣されましたが、機動部隊の到着のおよそ12分前にオブジェクトはプロセス-XXXX-JPを開始しました。

研究チームの許可の下、機動部隊ヘータ-63は殺傷性兵器を用いてSCP-XXXX-JPの鎮圧を行い、飛来から5時間3分後に全個体の終了を完了しました。この事案の結果として、民間・財団合わせて1491人が重軽傷を負ったほか、4474棟の建造物が損壊し、最終的な被害総額は10億ルーブル2と見積もられています。財団は事後処理としてチェリャビンスク州全域に記憶処理剤の散布を行い、報道機関への情報統制とカバーストーリー("20m級の火球の落下")の流布を実施し、負傷者と建造物への損害は火球落下時の熱線と衝撃波によるものとして偽装されました。

事案-XXXX-JPの発生から2日後、当時の状況を把握するため機動部隊ヘータ-63隊長への事情聴取が実施されました。

インタビュー記録-XXXX-JP-01


対象: 機動部隊ヘータ-63隊長 イゴール・マルコフニコフ(以降"対象")

インタビュアー: イリヤ・ザイツェフ研究員(以降"インタビュアー")

日付: 2013/02/17

付記: インタビューは収容サイト-141で実施されました。


<録音開始>

インタビュアー: これより事案-XXXX-JPの事後報告を開始します。まず事実確認ですが、機動部隊ヘータ-63はチェリャビンスク州に到着後即座にブジェクト群の鎮圧を開始した、という認識で問題ありませんか?

対象: はい、現着した時点で既にプロセス-XXXX-JPが進行している状況であったため、我々は特別収容プロトコルに則りSCP-XXXX-JPの終了を開始しました。……ただ、我々はこれまでに幾度かシベリアやアラスカでプロセス-XXXX-JPの進行を阻止してきましたが ―― 先日チェリャビンスクに到着した際に私が抱いたのは、大きな違和感でした。

インタビュアー: 今回の事案ではこれまでの事例とは異なる点がいくつか確認された、ということで?

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ロシア連邦の人口密度分布図。および極東連邦管区とシベリア連邦管区、チェリャビンスク州の位置。クリックで拡大。

対象: はい。まず第一に、プロセス-XXXX-JPが100万都市であるチェリャビンスクで発生したということがそもそも異常でした。SCP-XXXX-JPの本来の生息域は極東連邦管区やシベリア連邦管区の人里から離れた地域であり、越冬のため南下するにしてもチェリャビンスク州のような人口密集地へオブジェクトが飛来した事例はこれまでのところ確認されていません。本事案におけるSCP-XXXX-JPの挙動は通常時の行動パターンから大きくかけ離れていたように感じました。

対象: また、プロセスが進行している間SCP-XXXX-JPは原則として高度300mほどの地点に滞空しますが、今回の事案においてオブジェクトはほとんど滞空していませんでした。実際、事案-XXXX-JPにおいてSCP-XXXX-JPは交尾を積極的に行なっておらず、一方で市街地への急降下を頻繁に行なっていたことが複数の隊員から報告されています。

インタビュアー: その急降下によってチェリャビンスク州に大きな被害がもたらされた、ということで間違いありませんか?

対象: ええ。大挙でチェリャビンスクに襲来したSCP-XXXX-JPは地面や高層ビルを目掛けてはるか上空から急降下し、衝突していました ―― 600℃の炎を纏いながらです。街は落下したオブジェクトと激突し負傷した民間人で溢れかえり、建物の多くは衝突により損壊しただけでなく、雄個体の放つ熱によって火災を起こしていました。死者が発生しなかったのはむしろ幸運と言えるでしょう。

インタビュアー: 成る程。極東やシベリアは比較的人口が少ないため記憶処理剤やカバーストーリーによる事案の隠蔽が容易でしたが、今回のように人口密集地でプロセスを開始されると非常に厳しいものがありますな。

対象: ええ。そして私が最も違和感を感じている点が、本事案が発生した時期です。SCP-XXXX-JPの発情期は基本的に5月~6月であるため、プロセス-XXXX-JPもこの時期に開始することが殆どでした。そのため、今回の事案のようにプロセス-XXXX-JPが2月の上旬に発生することは、これまでの傾向を踏まえると明らかに異常な事態であるように思います。

インタビュアー: 繁殖期のズレに関しては研究チームによる調査の必要がありますね。この他に何か気になる事はありませんでしたか?

対象: そうですね……主観的な意見ではあるのですが、問題ありませんでしょうか。

インタビュアー: 是非。そういった意見が研究の一助になることもあります。

対象: ありがとうございます。市街地に突入するSCP-XXXX-JPの姿についてなのですが……私はあれにどこか見覚えがあるように感じました。

インタビュアー: 「見覚え」?

対象: ええ。[数秒間の沈黙] ……そう、あれは ――

対象: 雌鳥が雄鳥の放つ閃光に誘引される姿と、まさに一致していました。

<録音終了>


終了報告書: 事案-XXXX-JPでは、南下地域の緯度の大幅な低下、市街地への急降下、そして繁殖期の変動など、SCP-XXXX-JPの行動パターンにおいて数多くの変化が認められました。今後プロセス-XXXX-JPが他の都市で発生する可能性も否めないため、これら変化の原因については早急に究明する必要があるでしょう。 ―― ザイツェフ研究員

補遺XXXX-JP.3: 事案-XXXX-JPの発生から2か月後の2013/04/16、SCP-XXXX-JP研究チームによる定例報告が実施されました。以下は、研究チームによる報告の抜粋です。

インタビュー記録-XXXX-JP-02


対象: イリヤ・ザイツェフ研究員(以降"対象")

インタビュアー: マルティン・シュバイツァー研究員(以降"インタビュアー")

日付: 2013/04/16

付記: インタビューは収容サイト-141で実施されました。


<録音開始>

インタビュアー: これよりSCP-XXXX-JPの定例研究報告を行う。記録はマルティン・シュバイツァーが、報告はイリヤ・ザイツェフ研究員が担当する。

対象: よろしくお願いいたします。機動部隊ヘータ-63からの事後報告後、我々研究チームはSCP-XXXX-JPの行動パターンに変化が生じた要因について調査を実施しました。そしてその結果として、我々は一つの答えに辿り着きました ―― 人類による活動です。

インタビュアー: 人類による活動?

対象: はい。そもそもの話として、SCP-XXXX-JPはかつて高緯度地域の森林地帯や山岳といった特殊かつ過酷な環境にのみ生息していたため、20世紀に文明が急速に発達するまで人類はその生息域に近づくことができませんでした。そのため、少なくとも1900年代の初頭までは、SCP-XXXX-JPと我々人類が接触することは極めて稀なケースであったと考えられています。

対象: しかしながら、この関係は20世紀の到来と共にに崩壊したものと考えられています。ユーラシア大陸北部における工業開発や石油・天然ガスの産出、そしてそれに従事する人々の定住などにより、我々人類がSCP-XXXX-JPと接触する可能性は急激に増加しました。

インタビュアー: ああ。しかし、極東やシベリアの人々がSCP-XXXX-JPと遭遇する機会が増加したとて、オブジェクトが越冬のために南下する地域は依然として人口の少ない村落だった。だからこそ、我々は記憶処理剤の散布やカバーストーリーの流布によってプロセス-XXXX-JPの存在を隠蔽し続けることができていたし、ましてや事案-XXXX-JPのようにオブジェクトが都市部に飛来する事例も確認されていなかった。

対象: ええ。しかしながら、SCP-XXXX-JPの生活圏が年を追うごとに南下し続け、年々チェリャビンスク州などの人口密集地へ近づいてきていたのもまた事実です。……そして、SCP-XXXX-JPはチェリャビンスクの街の「光」に辿り着いたと考えられます。

インタビュアー: 「光」?

対象: はい。事案-XXXX-JPが発生したのは深夜帯であったため、SCP-XXXX-JPの飛来した市街地では照明が使用されていました。これらの光源が10,000lm以上の光束を発していた可能性があります。

インタビュアー: つまり、SCP-XXXX-JPは走光性を有していたために、チェリャビンスク州で使用されていた照明の放つ光に誘引されたと?

対象: 恐らく。

インタビュアー: では、SCP-XXXX-JPの繁殖期の変化の事由も光源が関係しているのか?

対象: ええ、それについても光が密接に関連している可能性があります。

対象: この世界には数多くの公害が存在していますが、その中の一つに「光害」と呼ばれるものがあります。都市が夜間も過剰に光を生み出すことで夜空が明るくなり、天体観測に支障をきたし、そして ―― 生態系に悪影響を及ぼすというものです。

対象: 例えば街灯の近くに植えられた街路樹は周りよりも紅葉するのが遅れ、リゾート地の砂浜で生まれた子ウミガメは月明りが照らす水面ではなく繁華街の明かりへと向かっていき、そして……生物の光周性3に異常をもたらします。実際、インコ等の飼い鳥の光周期が都市の放つ人工的な光によって延長され、結果として発情周期が大きく変動した事例が確認されています。これらの事実を踏まえ、我々研究チームはSCP-XXXX-JPがこの光害の影響下にあるものと推測しています。

インタビュアー: 我々人類の環境破壊によって非異常性の生物が存続の危機に晒されている事例は多数存在するが……[数秒間の沈黙]それだけでなく、異常存在にまでも影響が生じてしまっている、と?

対象: その可能性は否めません。既に知られているように、SCP-XXXX-JPの繁殖のトリガーは雄が放つ眩い閃光です。暗闇の中で煌々と輝くその光に雌は魅せられ、そして子孫を繋いでいく。それがSCP-XXXX-JPの本来のライフサイクルでした。

対象: しかしながら、時代が進み文明が進歩し人類がその裾野を広げるうちに、我々の居住地と彼らの生息域は重なっていきました。そして最終的に、SCP-XXXX-JPは暗闇の中で煌々と輝くもう1つの光 ── すなわち我々の住む都市を見つけたものと思われます。

対象: そして、我々研究チームはSCP-XXXX-JPに関連した差し迫った危機があるものと考えています。

インタビュアー: ……都市部の光にSCP-XXXX-JPが誘引されるとなると、オブジェクトがさらに南下する可能性があるな。

対象: ええ。ロシア連邦やその更に南にある中華人民共和国や日本国で火球が確認された事例は多数存在しますが……

対象: それらが本当に全て火球だったのかは、今となっては定かではありません。

<録音終了>

研究チームによる調査の結果から、将来的にSCP-XXXX-JPの収容違反が広域にわたって発生する可能性が示唆され、オブジェクトの分布域が大陸北部に限らず北半球全域である可能性が浮上しました。現状、ロシア連邦とアメリカ合衆国アラスカ州以外の地域でプロセス-XXXX-JPの発生は確認されていないものの、今後収容違反によって事案-XXXX-JPと同様に都市部に被害が生じる可能性は否めないため、特別収容プロトコルの改訂と北半球地域における監視体制の強化が予定されています。

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日本国関東地方上空で確認されたSCP-XXXX-JPの群れ。2022/10/19撮影。

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国際宇宙ステーションから撮影された日本国の首都圏の衛星写真。東京都周辺は光害が深刻な地域であるため、将来的にSCP-XXXX-JPの収容違反が発生する可能性が指摘されている。

補遺XXXX-JP.4: 2022/10/19、関東地方上空でSCP-XXXX-JPの群れが出現する事案が発生しました。近隣サイトから派遣された機動部隊の到着と同時にオブジェクト群の終了が特別収容プロトコルに則って実施され、2時間34分後に事態の鎮圧が完了しました。目撃者には記憶処理剤の投与が行われ、カバーストーリー("火球")の流布による情報統制が行われました。

上記事案の発生以降、日本列島や朝鮮半島、中華人民共和国、カナダといった、本来の生息地よりも緯度の低い地域でSCP-XXXX-JPの群れが確認される事例が年々増加しつつあり、オブジェクトが越冬のために南下する地域は年を経る毎により低緯度となる傾向にあります。ツバメ科の生物にはシベリア等で繁殖したのち南下して日本列島で越冬する種が存在するほか、中日本や西日本で越冬したツバメがその後も日本列島に定着する事例が知られており、この事実とSCP-XXXX-JPの南下傾向、さらに光害に伴う繁殖期の変化を踏まえると、SCP-XXXX-JPが日本列島に定住して繁殖し、場合によっては光害の深刻な首都圏で事案-XXXX-JPのような大規模な収容違反が発生する可能性が指摘されています。

この事実を踏まえ、財団は世界各国の主要都市における光害の現状を監視し、将来的にSCP-XXXX-JPの収容違反が発生する可能性のある都市をマークする方針を定めました。2023/06/15現在、東京、ソウル、北京等の中緯度地域に存在する計██都市において潜在的な収容違反の可能性が示唆されており、これらの都市では政府職員に偽装された財団の諜報部隊が光源規制法案を可決することによって、その都市における光害の深刻化を防止することが試みられています。しかしながら、現代における人類の文明社会は照明に強く依存しているため、SCP-XXXX-JPの収容違反を防止できる程度までに光源の使用を抑えることは、昨今の世界各国における環境保全活動の高まりを考慮しても困難であると考えられています。事実として、現在も多くの後進国・発展途上国や一部の先進国は光害の削減に対して非積極的な考えを示しているため、主要都市における大規模収容違反の可能性は依然として潜在的に存在しているものと推測されています。


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