フィフシストのバックアップ

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2001/05/30に出現したSCP-1519-JPの写真。一般人によって撮影され、一時的にインターネット上で公開されていた。

アイテム番号: SCP-1519-JP

オブジェクトクラス: Keter Neutralized

特別収容プロトコル: 2019/11/19現在、SCP-1519-JP実体の将来的な出現は想定されておらず、実行中の特別収容プロトコルは存在しません。SCP-1519-JPの出現が確認された場合、旧特別収容プロトコルに従って対処を行ってください。PoI-1519-JPはサイト-81AZの強化ヒト型収容室に留置されます。取り扱いはヒト型オブジェクト標準収容手順に基づきます。

説明: SCP-1519-JPは日本国・関東地方近郊で不定期に出現していた異常実体です。初めて観察された1990/03/15から無力化されたと推定される2004/07/05まで、計9例が確認されていました。

SCP-1519-JPは高さ30m~40mの縦長の建造物の形を取ります。実体の構成要素は木材・石膏・金属ワイヤー・繊維布等の従来的な材料からなりますが、遠方から観察した場合、実体の各部分はヒトの身体部位を模しているように見えます。また、材料に異常な生物要素は含まれていないように観察されます。

SCP-1519-JPの材料構成から推測される強度は、自立に必要な値を必ずしも満たしていないにも関わらず、実体が自然倒壊した例はありません。構成材料の部分的な採収は可能ですが、それら単体から異常性は検出されませんでした。一方、構造を維持したままSCP-1519-JPを他の場所に運搬することを試みた場合、実体は不明な原理により消失します。

SCP-1519-JPを肉眼で視認した対象者の約20%は心理的な強制作用を受けます。対象者は、SCP-1519-JP近隣にある特定の住建造物・商業店舗・大学施設へ移動する欲求を覚えます。該当する場所に到達した場合、対象者は移動先の内壁・外壁に対して様々な言語のフレーズを書き記すことを試みます。筆記具、塗料を用いた通常の手段が優先されますが、それらが行えない場合は、種々の体液(他の影響下の個人のものを含む)を壁に塗り付ける形で実行を試みます。フレーズの内容は基本的に南部アメリカ英語で記述されており、不特定人物の孤独からの脱出を賞賛する文言、自身の昇天(ascension)を祈願する文言、第五主義思想フィフシズムを想起させる雑多な散文が主です。

また、フレーズを残した同対象者はその場にある物品を窃盗し、自宅へ持ち帰ることを試みます。住居に侵入した場合、対象者が窃盗を試みた物品としては書籍・装身具・洋服・携帯情報端末・日記帳があります。侵入した住居が空き家であった場合や非住宅施設に移動した場合は、盗品の選定に目立った傾向は見られません。盗品を自宅に持ち帰った時点で強制作用は解除され1、対象者はSCP-1519-JPを視認した時点以後の記憶を失います。典型的な反応として、対象者は自身の無自覚な移動、身体損傷、ならびに見覚えの無い物品に困惑を示します。

SCP-1519-JP影響下の対象者の移動先は、特定人物の生活圏を想起させます。このことは、移動先として選定された商業店舗の大半が過去にアルバイトを募集していた点からも補強されます。しかしながら、移動先の傾向と生活圏が合致し、かつ異常性と関連を持つと考えられる人物が特定された例はありません。広域の現実改変あるいは過去改変の影響を想定して調査が進められましたが、有力な結果は得られませんでした。

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肉体改変を受けた対象者の身体の一部

その後対象者は、視認から24~48時間後以内に異常な肉体改変を受けます。この改変は不可逆的であり、SCP-1519-JPを視認した時点で、対象者は確定的にこの改変を受けます──記憶処理剤の投与による心理的強制作用の改善には成功しましたが、身体構造の改変の阻止には至りませんでした。これらの身体に対する異常な変化にも関わらず、対象者の生命維持に問題は生じません。

以下は、これまでに確認された肉体改変の例です:

  • 頭足綱 (Cephalopoda) の触手に似た身体構造の追加、あるいは既存の体肢との置換
  • 海星綱 (Asteroidea) に似た外見の身体構造の追加

補遺1519-JP.1: SCP-1519-JP出現事例抜粋

日付 SCP-1519-JP実体の構成 曝露者の移動先 備考
1990/03/15 男性の胴体の石膏像が縦に積み上がった構造。首及び四肢の断面に眼球を模したガラス玉がはめ込まれていた。 千葉県███市の住宅、同市の飲食店、██大学███キャンパス 機動部隊による回収の試みの際に消失。
1993/07/20 鉄筋コンクリートを主材料とした尺骨・橈骨・手骨を模した構造。空隙には臼歯らしき突起とビニールの舌が複数見られた。 茨城県██市のアパート、同市のオフィスビル、██大学██キャンパス N/A
1996/09/05 木製の左足・左腕が束ねられた構造。上端には下顎を除いた頭蓋骨が配置されていた。 東京都██区の下宿、同区の進学塾、███大学██キャンパス 出現地点の人口密度を考慮し、破壊処分。
2001/05/12 樹脂製の人差し指・中指が絡み合った構造。上端から黒色のゴムパイプが多数垂れ下がっていた。 埼玉県██市のアパート、███大学第一キャンパス 指先には指紋が描かれていたものの、関係者の発見には繋がらず。

補遺1519-JP.2: 佐倉主任研究員の報告

SCP-1519-JPの視認者に起こる肉体改変は、他の第五主義者フィフシストに稀に見られる身体改造とは明らかに異なる変化──頭足綱生物の身体構造の追加──が含まれています。第五信仰と頭足綱に纏わる例としては、「頭足類を信仰に用いる」旨の文献が過去朝鮮半島に伝来した事実は確認はされているものの、この信仰が実践されたことは当時でも稀であり、現在では既に廃れた伝統であると見做されていました。

朝鮮半島に起源を持つ一個人、あるいは複数の第五主義者がSCP-1519-JPの出現に関与している、という可能性も考慮されていましたが、曝露対象者が残すフレーズは南部アメリカ英語で記述されており、その内容もまた西洋的な第五信仰を想起させます。これらの事実を踏まえ、我々収容チームはSCP-1519-JPの出現要因として、散発的に発生した個人ないし小規模の信仰集団の、関東近郊での存在が有力であると推測しました。集団の形成に至った経緯としては、情報統制ミームの流布は日本においても不完全なものであり、管制を潜り抜けた個人を起点として一連の異常が人為的に引き起こされた可能性が挙げられています。

そして我々が留意しなければならない点は、関東地方に散在する第五主義者らが、極端に過激的であるという点です。元来第五主義者は、一部は強大な異常性──反ミーム性、認識災害性、現実改変能力等──を有していながらも、閉鎖的であり、閉ざされたコミュニティで信仰を続けていました。しかしながら、今回実在性が高いと見做されている信仰集団は、SCP-1519-JPの異常性に見られるように、非常に開放的かつ敵対的です。

SCP-1519-JPの出現までのスパンが不定であり、かつ異常性の脅威レベルが重度であること、そして関東近郊での第五主義者が依然未捕捉であることから、SCP-1519-JPは日本国における正常性維持に対する重大な障害となっています。原因が彼らにあるのであれば、オブジェクトの管理も可能となるでしょう。第五主義者の確保・終了を目下のタスクとして行動する必要があります。



補遺1519-JP.X: 無力化

2004/07/05、神奈川県███市の住宅街付近の空き地に、ヒトの脹脛2つを縦に継いだ軸に10対の耳が付着した外観の構造物が前触れ無く出現しました。当該構造物を視認しても認識災害は発生しなかった為、財団エージェントによって容易に隠蔽が達成されました。構造物の根本付近では、ヤリイカ(Heterololigo bleekeri)の死骸と一本の出刃包丁が置かれていました。また、周辺で不審な挙動を見せていた同市在住の大学生池川 亮イケガワ・アキラ(以降"PoI-1519-JP"と呼称)が拘留されました。

PoI-1519-JPには異常な身体欠損、感覚器官の増殖が見られました。また、当該人物はそれらの異常性をSCP-1519-JP関連事象の一つであること等を主張しました。

過去に確認された認識災害が発生しなかったことから当該事象の指定に関する議論が発生しましたが、PoI-1519-JPの供述を考慮し、当該構造物は例外的なSCP-1519-JP実体に指定されました。また、今後長期間に渡ってSCP-1519-JPの出現が見られない場合にオブジェクトをNeutralizedへ再分類することが提案されました。オブジェクトはNeutralizedに再分類されました。


補遺1519-JP.X: PoI-1519-JPとのインタビュー記録

インタビュー記録-1519-JP-17


対象: PoI-1519-JP(以降"対象")

インタビュアー: 珈川 仁博士(以降"インタビュアー")

日付: 2005/01/07

付記: インタビューはサイト-81AZ記録室で実施された。


<録音開始>

[重要性が低いため省略]

対象: あの人2は、私の大事な人でした。

インタビュアー: もう少し具体的にお願いできますか。

対象: 友人以上の関係だと、少なくとも私は思っていました。交際と呼べる関係では無かったかもしれません。とにかく、落ちこぼれていた私にとって、あらゆる意味で救いになってくれた人でした。出来ることならいつまでもついていきたいと思っていました。

インタビュアー: しかし、現場であなたが証言したことは…。

対象: 外出していた時に偶然…偶然ですよ?あの人を見かけたんです。マントを被った、性別も分からない謎の人物と歩いていました。英語混じりの、ほとんど聞き取れない言葉で話していました。「すろん」、「とらえ」のようなことを言っていました。その時、直感したんです。私の体がおかしくなったのはあの人のせいだったんだと。気付けば右手に耳が生えていて、何故か音が聞こえて、つねると痛くて。足首の片方が跡形もなく消えていて、でも足先は繋がっていて。爪という爪が触ったことも嗅いだことも無い材料に変わっていて。全部あの人のせいだったんです。

インタビュアー: それらの発生は確か、3日前と――

対象: 裏切っていたんですよ。あの人は、最初から。そういうつもりで、近付いてきたんです。私の為だとかあの人は言って、十億年前の超新星爆発だとか、ペンタケラトプス座だとか、ディエクティクスの浄化だとかについて私に聞かせてきました。でも私はあの人の御託には興味なんて無かったんです。だから興味のある振りをしていました。だって普通信じられないじゃないですか、そんなこと。ただあの人は大事だったから、付き合いました。エクササイズにも協力しました。でもあの人は、最初から…

インタビュアー: 話を――

対象: ナイフはその、事情があって持っていたんです。それで、思わずあの人を刺してしまいました。人があんなに簡単に死ぬとは思わなくて、私は…私は。あの人の見開かれた目も、血に染まった髪の毛も、破れた服も、骨が地面に叩きつけられる音も、返り血も、確かにあったはずなんです。でも、あの人が死んだ時には既に、気付いたら、いなくなっていました。そしてあの塔が建っていたんです。それで…終わったと思いました。自分のことでは無く、あの人はもう終わって、私がついていくことも出来ないのだと。

インタビュアー: [5秒間の沈黙] 起こったことは信じるとしましょう。しかし、あなたがどうしてそれを実行したのか、理解に苦しむところです。

対象: ただ…私にはあの人が必要でした。だから、どうしても許すことが出来なかったんです。

<録音終了>


補遺1519-JP.Y:

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