完美蝶

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Morphoamathonte.JPG

SCP-1616-JPの標本の1つ。

アイテム番号: SCP-1616-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1616-JPの全標本は、任意の収容サイトの標準収容ロッカーに保管されています。生存中の個体は、専用収容エリア-1616-JP敷地内において放飼され、エリア内に設置された簡易管理施設-1616-JPにより管理されます。簡易管理施設-1616-JPは大陸に位置する収容サイトとの連絡を定期的に行い、情報の共有を行います。

専用収容エリア-1616-JP周辺は機動部隊ショー-15("虫カゴ")により監視されます。当該部隊は、SCP-1616-JP個体の収容違反を致死的手段を用い阻止するほか、非関係者による侵入を阻止します。専用収容エリア-1616-JPには、カバーストーリー("国有地")が適用されています。

アマトンテモルフォの標本の金銭的価値の低下を防ぐため、標本の流通は財団により管理されます(詳細は文書-1616-JP-δを参照)。管理における標本群の収容は、監視収容チームτ-16("昆虫マニア")により行われます。ただし、この対応は流通中の標本の購入などの、財団が活動可能な範囲内で行う必要があります。

説明: SCP-1616-JPは人工的に作成された、アマトンテモルフォ (Morpho amathonte) の亜種です。SCP-1616-JPには確認されているもので、以下の特性が存在します:

  1. SCP-1616-JPの消化器官は、アマトンテモルフォと異なります。それによりSCP-1616-JPは、アマトンテモルフォが食草とするマメ科 (Fabaceae) 植物以外のものも食草とすることが可能です。
  2. SCP-1616-JPはいずれも、非異常性のアマトンテモルフォと比較して成長速度が早くなっています。孵化から変態完了までの期間は、最長のもので2週間3日です。この特性は、前述の特性により成立しているものと推測されています。このためオブジェクトは、生息地において大量発生しやすい傾向にあります。
  3. SCP-1616-JPの成虫には口吻が存在しません。そのため、オブジェクトは羽化後数日で餓死します。

補遺1: 1910/06/16、財団はイギリス国内において、アマトンテモルフォの昆虫標本が短期間で大量に流通したことを確認しました。この期間での流通数は、これまでに確認されていたアマトンテモルフォの昆虫標本の総数を上回っていたことが判明しており、この事案の特異性を踏まえ、財団は後日この流通についての調査を実施しました。

補遺2: 1910/07/29、調査の過程で財団は、標本の出品者を特定しました。参考人として財団は、出品者3名とその関係者13名の計16名を拘束し、後日尋問を実施しました。

以下は、出品者1名に対しての尋問の録音記録の書き起こしです。

記録 01#: 補遺1616-JP-2-03

対象: ネイサン・フィッシャー(以下対象)

インタビュアー: エージェント・ジョセフ(以下インタビュアー)

付記: インタビューはサイト-███で実施された。

<録音開始>

対象: 俺が質問にちゃんと答えたら、部屋の設備が改善されるってことでいいんだな?

インタビュアー: ええ、約束します。事実と確認ができれば対応しましょう。

インタビュアー: では本題に入ります。まず、あの大量の標本はどこで入手したのですか?

対象: あの標本は……。……あれは全てウチで作ったものだ。

インタビュアー: 作った?

対象: 孵化からドイツ箱に入れるまで、だ。言っただろう、「全て」と。食草も飼育場も、全てウチで準備してる。

インタビュアー: その飼育場はどこにあるのですか?

対象: 北ボルネオだよ。

インタビュアー: 北ボルネオ……アマトンテモルフォの生息域からは随分と離れていますね。それに食草が十分にあるのかも怪しいです。

対象: ああ、だから全てウチで改良したんだ。

インタビュアー: 改良?

対象: コスタリカもベネズエラもコロンビアも、モルフォのいる所は全部他国の植民地になってたり、独立してたりしてた。だから入国には手間がかかるし、飼育に制約が発生する。それを回避するためにわざわざ改良したんだ。食草のバリエーションを増やしたり、ボルネオの気候に適応させたり。

インタビュアー: 口吻の欠如や成長速度の向上も、それらに関係しているのですか?

対象: ……それは管理と販売の円滑化のためだ。餌求めて他の島行ったり、生産が停滞したりしたら困るからな。

インタビュアー: ありがとうございます。では、SCP-1616-JPを生産する目的は何ですか?

対象: 何って……普通に考えて金以外に無いだろ。

インタビュアー: モルフォチョウは高値で買い取られると?

対象: そうだよ。どうも昆虫家の間では、色が綺麗だってんでモルフォは人気らしくてな。売り出せばそれなりに金になる。

対象: ……まあそのうち価値は減ってくるだろうが、それでも十分に入ってくる。一時的でも、莫大な金が入ってくればそれでもう十分よ。

インタビュアー: ありがとうございます。本日のインタビューはこれで終了です。

<録音終了>

終了報告書: SCP-1616-JPの作成方法については文書-1616-JP-βを参照。また、イギリス保護国北ボルネオへ後日、フィールドエージェントが派遣される予定である。

come_dream_butterflies.jpg

ボルネオ島においてのSCP-1616-JP、エージェント・イェンズ撮影。

補遺3: 1910/08/11、財団イギリス支部よりフィールドエージェント7名が、イギリス保護国北ボルネオへ派遣されました。結果、SCP-1616-JPの現地での放飼が確認され、後日の調査でオブジェクトの特性が確認されました。特性の確認後、SCP-1616-JPはSCPオブジェクトとして正式に認定され、収容の拠点として簡易管理施設-1616-JPが設置されました。

補遺4: その後実施された現地調査において、ボルネオ島に生息する他の鱗翅目生物の、個体数の急激な低下が確認されました。判明した特性の内容を踏まえ、島内での競合の結果この事案が発生したものとされています。

補遺5: 財団は、SCP-1616-JP生息区域に居住するボルネオ島住民に対し、インタビューを実行しました。以下は、当該インタビュー記録の書き起こしです

記録 02#: 補遺1616-JP-5-01

対象: マハティール・ビン・アフマド(以下対象)
インタビュアー: エージェント・イェンズ(以下インタビュアー)

付記: インタビューは通訳を交えて実施された。

<録音開始>

インタビュアー: これよりインタビューを開始します。あなたはこの島で、あの蝶が見られるようになった時期を覚えていますか?

対象: ……1年、ぐらい前だな。急に増えたよ。

インタビュアー: ありがとうございます。では、あの蝶の発生原因はご存知ですか?

対象: いいや、直接は見てねぇな。……ただ蝶が湧いた何日か前に、外から人間がやってきたな。

インタビュアー: その人間とは?

対象: この地域は英国の植民地だ。度々向こうから人間がやってくる。いつもはこの村に来たりはしないんだが、そいつら、いつもの連中と違ってこの村に踏み入ってきた。そのあと、近くの森に入っていったな。

インタビュアー: それが原因であると?

対象: 俺はそうだと思う。

インタビュアー: その後、村にはどのような変化が生じたのですか?

対象: ……たった数日で村は激変したよ。そうさな……あんた、この島で黒と黄色のデカい蝶を見なかったか?

インタビュアー: ……キシタアゲハの類ですか?私は見ていませんね……。

対象: ……みんな見てねぇんだよ、1年前からな。……激変ったって、そんな沢山のことが起こったわけじゃねぇ。アイツらが消えたあと、馴染みの蝶が急に減ったんだ。んで、今飛んでるあの青っぽい蝶が、代わり……いや、それ以上の数に増えた。

対象: それで結局、俺たちが今起こってることを何も理解できないまま、村は青色に埋め尽くされた。……2週間だ。2週間で前の村は消え失せちまったよ。

インタビュアー: 心中お察しします。

対象: ……こっちはあんたらに付き合うだけで大変なんだ。もう終いにしてくれないか?

インタビュアー: そうですね、あなたへのインタビュはこれで終了しましょう。

対象: 他のみんなもこんなこと、望んでないだろうよ。島に来たときのアイツらの表情、故郷が塗り替えられていく様なんて、もう誰も思い出したくない。

インタビュアー: あなた方の今後の居住地は、こちらで手配する予定です。要望があれば任意の他の村落、もしくは海外への移住も可能ですが。

対象: ……そこら辺はもう、あんたらの好きにしてくれ。こっちはもう、ぜんぶ諦めてんだ。もうあの村は戻ってこねぇ。

対象: ……もうどうにも出来ねぇ。

<録音終了>

終了報告書: 村落の住民らに対しては記憶処理・カバーストーリーによる情報隠蔽、および他村落への移送が実施された。

生息区域とその周囲5kmは専用収容エリア-1616-JPと指定され、財団の所有地となった。これらを以ってして、SCP-1616-JPの収容措置は完了したものとされている。


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