29mo 1
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「D-30294だな。俺はエージェント・島賀。ここでは"ガショウ"で通ってる。よろしく」

財団に来てから始めて「よろしく」などと親し気に挨拶されたことに驚きながら、俺は曖昧にうなずいた。曇りガラスのヘルメットは視覚と頭の動きを阻害しているし、マスク型の猿轡を外す許可はまだ出ていない。

「すでにブリーフィングは済ませていると思うが、今回は模擬だ。もう一回くらい状況を説明する時間はあるが、どうする」

今度は胴のひねりも加えてハッキリと首を振った。状況は把握している。

俺はDクラス。使い捨て前提の人材。
所属は機動部隊に-9(“モータルオフィサー”)、消耗前提の実力部隊。
そしてここで俺は今から最終試験を受ける。

「よし、じゃあ俺は退去する。健闘を祈る」

足音が七つして、引き戸が開けられる音。
足音が二つ、閉じられる音、そして二十八歩目の足音を最後に一切の物音が聞こえなくなる。
行動開始だ。

俺は被っていたヘルメットを脱ぎ捨てた。
猿轡はそのままに、周囲の状況を確認する。

そこは一見、学校の教室だった。「教室のような部屋」ではなく、本当にそうとしか見えない。教室の前後に掛けられたホワイトボード、整然と並べられた木製の小さな机と椅子、左側の窓の外は暗く見えないが、左側の窓の外は明かりのついた廊下らしい。夜の教室。

鼻を鳴らし、周囲の匂いを確認してから、猿轡を外してジャンプスーツの腰ポケットに突っ込んだ。

「……しまった」

そうじゃない。まずは装備の確認だ。
身に着けているのはオレンジのジャンプスーツ、ドッグタグ、上下の肌着、白のハイソックスと運動靴。
続いてポケットの中身を確かめる。さっきまで着けられていたマスク、黒のボールペン、十円玉二枚、

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  1. portal:2677442 ( 20 Apr 2020 12:22 )
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