凹き所に水溜まる

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3/XXX-JP LEVEL 3/XXX-JP

CLASSIFIED

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Item #: SCP-XXX-JP

Object Class: Euclid


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SCP-XXX-JP-1


特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-81██内の専用水槽内で収容されます。水槽内の水位は常に管理され、SCP-XXX-JP-Aが浸水しないようにしなければなりません。SCP-XXX-JP-Aに表示されている充電残量が30%を下回った場合、規格の充電器で充電を行う必要があります。また、SCP-XXX-JP-Aは適時メンテナンスを行い、故障が発生しないように努めなければなりません。収容に際しSCP-XXX-JP-Aを視認する人物には随時精神影響スクリーニングを行い、対象に精神影響の兆候が見られる場合には記憶処理が行われます。

収容時にSCP-XXX-JP-Aに存在していたファイル群は全てバックアップされており、収容担当者の許可の下自由に閲覧することが認められています。新規に保存されるSCP-XXX-JP-Aの保有データは現状ではバックアップ不要です。

SCP-XXX-JP-1は隔離状態で周囲にフェンスが構築され、常時3人の警備員で見張りを行います。SCP-XXX-JP-1に対する侵入者が現れた場合、可能であれば救出作業を行うべきですが、収容担当者の裁量で救出を放棄することが認められています。

説明: SCP-XXX-JPは甲羅部分がiPhone 11に置換されているミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans)です(以下甲羅のiPhone 11をSCP-XXX-JP-Aと呼称)。SCP-XXX-JP-Aは後述する精神影響を考慮しなければ通常のiPhone 11と同様に使用することが出来ます。また、SCP-XXX-JP-Aには動画データが入っており、この動画データはSCP-XXX-JP視点で体感したものを映した内容となっています。動画データは1日を区切りに毎日自動で保存されますが、この際にSCP-XXX-JP-Aの容量が最大値を超えてしまう場合、基本的に古いデータから順に消去されていきます1。なお、動画データはSCP-XXX-JP-Aを操作することで人為的に削除することが可能です。

SCP-XXX-JPの生命力はSCP-XXX-JP-Aに示される充電残量と強い相関関係にあると推測されています。例として、SCP-XXX-JP-Aに表示されている充電残量が50%以上であれば非異常性のミシシッピアカミミガメと同程度以上に活発な動きを見せますが、50%を下回った時点より段々と衰弱していき、10%未満では危篤状態となります。SCP-XXX-JP-Aに示される充電残量は非異常性のミシシッピアカミミガメと同様の代謝により増減するほか、SCP-XXX-JP-Aを長時間使用することで平時より早く減少していきます。また、SCP-XXX-JPの体温が適温2より高くなることで充電残量はより減少しやすくなります。SCP-XXX-JP-Aに表示されている充電残量は通常のアダプター及びLightning-USBケーブルで充電することで回復させることが可能です。

一方で、SCP-XXX-JPはその特徴により非異常性のミシシッピアカミミガメと比べ比較的乾燥に強く、特にSCP-XXX-JP-A部に関しては浸水させることを忌避するような動きを見せます。このような振る舞いから、SCP-XXX-JP-Aの耐水性能は通常のiPhone 11と差異が無く、かつSCP-XXX-JP-Aの機能停止はSCP-XXX-JPの生命維持に関わることであると推測されています。以上の点より、SCP-XXX-JPの生命現象はSCP-XXX-JP-Aから無視できない影響を受けていると考えられています。

SCP-XXX-JP-Aは無操作の状態が10分程度継続されると自動的にマップ3を起動させます。この際、表示される地点は必ずSCP-XXX-JP-1を指しています。この状態のSCP-XXX-JP-Aを視認したヒトは、「SCP-XXX-JP-1で少女が溺れており、助けに行く必要がある」という認識を想起させます。この認識はSCP-XXX-JP-1と影響下のヒトの距離が近いほど強化され、近づくにつれ「SCP-XXX-JP-1で溺れている少女を助ける」以外に割ける意識のリソースが消失していきます。結果、最終的に対象の人物はSCP-XXX-JP-1へ入水し、ほぼ間違いなく溺死することとなります。この精神影響は記憶処理で取り除くことが可能です。

SCP-XXX-JP-1は埼玉県██町に存在する湖です。SCP-XXX-JP-1の水面はヒトのみが侵入可能な異常空間のポータル4となっています。SCP-XXX-JP-1の内部は水で満たされており、SCP-XXX-JP-1の地形からはかけ離れた容積を有します。継続調査の結果、SCP-XXX-JP-1の内部容積は増加し続けていることが明らかになっています。

補遺1: 参考資料SCP-XXX-JP

以下のファイルはSCP-XXX-JPとの関連が疑われる██湖女子高生殺人事件の供述調書の謄写です。

供述調書


本籍 ████████████
住所 ███████████████████
職業 学生
氏名 ███████

平成██年██月██日生

上記の者を主犯とする暴行殺人被疑事件につき、平成██年██月██日さいたま地方検察庁において、本職は、あらかじめ被疑者に対し、自己の意思に反して供述をする必要がない旨を告げて取り調べたところ、任意次のとおり供述した。

私は、今年の██月██日の午後██時頃、埼玉県██町の██湖で、同級生の木原詩織さんに対し、友人の████、███と共に暴行を加え、██湖に落とし、溺れさせてしまいました。

当時の状況についてお話しします。

埼玉県立███高校2年生は、校外学習の一環で、██湖へキャンプに訪れていました。校外学習では、私と██、██、そして木原さんの4人は同じ班に所属していました。

木原さんは私を含むクラスのほぼ全員から日常的にいじめを受けていました。理由は、木原さんがスマートフォンも持っておらず、性格も暗かったためクラスに馴染めていなかったこと、持っている文具や服などの日用品が常に薄汚く、気味が悪かったことなどだったと思います。

私たちの班が昼食を作っていた際、木原さんが昼食の材料の入っていた鍋をひっくり返してしまいました。そのことに腹を立てた私たちは、その後の自由時間に木原さんを呼び出し、暴行を加えました。

██湖のほとりに木原さんを呼びつけた私たちは、30秒ほど木原さんに殴る蹴るの暴行を加えた後、木原さんが泳げないことを思い出し、木原さんの苦しむ姿が見たいと湖に投げ込みました。

当時は適度に苦しめたら助けようと思っていましたが、思ったよりも木原さんが早く沈んでいったこと、私たち全員が水に濡れるのを嫌がり助けに動かなかった結果、木原さんは湖に沈んで見えなくなってしまいました。……


[以下、全文を参照したい場合は収容担当者に問い合わせてください。]

補遺2: インタビュー記録SCP-XXX-JP

インタビュー記録


日付: 20██/██/██
対象: 木原麻衣氏
質問者: エージェント・D
付記: 木原麻衣氏は██湖女子高生殺人事件の被害者である木原詩織氏の親権者である。


[重要度が低いため割愛]

エージェント・D: では、あの亀は元々詩織さんが飼っていた亀だということですか?

木原麻衣氏: そう。で、あの子が同級生に湖に沈められたから、あの子が世話してた亀を捨てようとしたのよ。あたしが世話するのも嫌だったし。

木原麻衣氏: そしたら亀の甲羅にスマホくっついててびっくりしたのよ。こんな珍しい生き物金になるだろうし、売った方が良さそうだったから。

エージェント・D: あなたが詩織さんの亀を見つけたとき、亀の甲羅のスマートフォンには何か表示されていましたか?

木原麻衣氏: ……ああ、そういえば地図アプリが映ってたわね。

エージェント・D: 成程……ところで話が変わるんですけど、麻衣さんはどうして詩織さんの捜索を早々に打ち切ったのですか?詩織さんが生きているかはともかく、探してあげようとはならなかったのでしょうか。

木原麻衣氏: ウチは夫が10年前に死んでから働き手があたししかいなくてずっと金欠なの。警察に捜索頼むのも無料じゃないし。あの子には悪いけどーー

エージェント・D: 本当に悪いと思っていますか?

木原麻衣氏: ……?何を言って……

エージェント・D: 我々は貴方が詩織さんを虐待していたという情報を掴んでいます。

木原麻衣氏: …………で、それがどうかしたの?

エージェント・D: いえ。ただ自身が詩織さんにし続けた虐待が遠因となって、最終的にはこのような事件が発生しているというのに何も思わないのかな、と。

木原麻衣氏: 別に。夫と結婚した時におまけでついてきただけだし。

木原麻衣氏: 寧ろ今回の事件に感謝しているといってもいいわね。あたしが殺人で検挙される可能性がなくなった訳だし。

[記録終了]


終了報告書: 木原麻衣氏のSCP-XXX-JP-A視認後の行動から、SCP-XXX-JP-Aの齎す精神影響は木原詩織氏に対するネガティブな感情によって大幅に軽減することが出来る可能性が考えられます。

補遺3: 映像ファイルSCP-XXX-JP(抜粋)

以下の映像ファイルはSCP-XXX-JPの初期収容時にSCP-XXX-JP-Aに存在していた動画ファイルです。内容はほとんどがSCP-XXX-JPの住処であった水槽及び木原詩織氏の部屋が映されているだけのものですが、2分間に渡り木原詩織氏がSCP-XXX-JPに対し話しかける場面がありました。初期収容時にSCP-XXX-JP-Aに存在していた動画ファイルの内、当該ファイルのみが唯一3ヶ月以上前の日付のものであったのは特筆すべき事項です。

[再生]

木原詩織氏: はぁ……。

木原詩織氏: パパが死んじゃってから最後に笑ったのいつだろうなあ……。

木原詩織氏: 家ではあの人の機嫌損ねたら殴られるし、最近は学校でもいじめられるようになっちゃった。

木原詩織氏: 私の居場所ってどこにあるんだろうね。

木原詩織氏: ……ねぇ、きーくん5知ってる?最近の女子高生って動画や写真をSNSで共有して楽しんでるんだって。

木原詩織氏: あの人スマホなんか絶対買ってくれないし、だからといってバイトとか始めると家事やって無いって殴られるの分かってるしどうすればいいんだろう。

木原詩織氏: せめて普通の女子高生並みの生活とまで言わず、一人で静かに過ごせる場所があればもうそれでいいのに。

木原詩織氏: ……きーくんにこんな事言っても仕方ないよね、ごめんね。

木原詩織氏: きーくんは私じゃないもん、そんなの言われても分からないもんね。

[終了]

補遺4: 探査計画SCP-XXX-JP-1

SCP-XXX-JP-1の異常な性質が判明して間もなく、SCP-XXX-JP-1内部の本格的な探査計画が実行されました(第一次探査計画)。この第一次探査計画にて、探索者のD-3327はSCP-XXX-JP-1の最奥部で一人の女性のものと見られる死体を発見しました。その調査中に突如としてD-3327の酸素ボンベが故障、急いで救出作業を行った結果、D-3327は一命を取り留めました。以下は当時の状況を聴取したインタビューです。

インタビュー記録


日付: 20██/██/██
対象: D-3327
質問者: 高村博士


[録音開始]

高村博士: では、SCP-XXX-JP-1内部の状況を教えてください。

D-3327: なんだよ、探査記録の映像は取ってあるんじゃないのか?

高村博士: はい。ですが、あなたの持った印象も知りたいのです。

D-3327: ……なんか無機質な感じだったな。ほら、普通の湖には魚とか草とか色々といるだろ?あの水の中にはそういう生き物はいなかった。あの時、あの水の中で生きてたのは俺だけだった。

D-3327: それであの広さと深さだろ?静かで暗くて冷たい……そんな印象だった。

高村博士: SCP-XXX-JP-1内部で見つけた少女の死体はどうでしたか?

D-3327: あの水にかなり馴染んでいる感じだった。こういっちゃなんだが、中々絵になる様だった。あの空間そのものが死体を安置するためにあるのか、或いはその逆か……。

高村博士: 逆?

D-3327: ああ。あまりにあの死体と空間の雰囲気が似てたからな。あの死体が空間を生み出してるように思えたんだ。

高村博士: なるほど、分かりました。では、酸素ボンベが故障した時の状況を教えてください。

D-3327: 死体を見つけてから、お前らに指示されて死体を持って帰ろうとしたがびくともしなかった。お前らも見てただろ?そしたら死体の試料を回収する指示が出て、回収キットを取り出した。

D-3327: そしたらいきなり酸素ボンベが故障したっつう警報が鳴ったんだ。

高村博士: 何かされたとかそういうのは感じましたか?

D-3327: 一切感じなかったな。ただ、やっぱりあの死体には何かあるな。もし何かした奴がいるならあいつしかいねえ。

高村博士: そう感じた根拠みたいなものはありますか?

D-3327: 酸素が切れて引き上げられてる時、段々と意識が薄れていったんだが、そのせいなのか、なんか女の声が聞えた気がしたんだよ。

D-3327: 「私はずっとここに居たい」「頼むから放っておいて」……俺にはそんな声が聞こえたよ。

[記録終了]


ソース: https://pixabay.com/ja/photos/%E6%9D%BE%E9%87%8E%E6%B9%96-%E6%9D%BE%E9%87%8E%E6%B1%A0-%E9%87%A3%E3%82%8A-%E6%B9%96-3563040/
ライセンス: CC0
著作権者: kasahariman
公開年: 2018
補足: Pixabayは2019年1月より独自のPixabay Licenseに移行しましたが、2019年1月以前にアップロードされていた画像には引き続きCC0が適用されています。また、記事に合わせてAKQJ10がトリミングしています。

気になる点

  • 説明がかなり煩雑になってる気がします。湖の説明は兎も角、亀とスマホの説明をしているところで説明したいことが多くごちゃごちゃしてる気がします。可能なら削りたいのですが、後に絡むことも多いので難しく感じています……
  • 補遺以降の内容で、伝えたいことを伝える時にそれが露骨に出てはいないか。特にインタビューにて、報告書で伝えるべきものと展開上欲しい要素のバランスが取れているか。
  • 誤字脱字衍字の類は無いか
  • 間違った文章は無いか
  • 面白いか

    • _


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