SCP-1663-JP(仮ナンバー) 無駄な抵抗

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発見時のSCP-1663-JP

アイテム番号: SCP-1663-JP

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1663-JPは1日に12時間、職員監視下で収容サイト-81██の中庭に置かれ、残りの12時間は標準的な収容チャンバーに保管されます。

SCP-1663-JPが協力を放棄する可能性を考慮し、SCP-1663-JPにはGPS発信機が取り付けられています。
SCP-1663-JPの収容違反が発生した場合、最も近くの財団サイトが回収を行い、必要に応じて目撃者への記憶処理及びカバーストーリーの流布を行います。

説明: SCP-1663-JPはFLE-R310という型番で一般に流通している扇風機と同様の外見を持ちます。SCP-1663-JPは不明な手段によって発声が可能であり、また音声を認識することも可能です。
通常の扇風機と異なり、SCP-1663-JPは稼働に電源を必要としません。SCP-1663-JPは送風と等しい時間の「休憩」が必要であり、「休憩」中は送風が不可能であると主張しています。この主張はSCP-1663-JPの観察結果と矛盾しません。SCP-1663-JPが休憩無しに連続送風可能な時間は12時間であると考えられています。
SCP-1663-JPは24時間に一度、テレポーテーションが可能であり、このテレポーテーションには距離の制限がありません。

作者のメモ
SCP-1663-JPは地球温暖化に対して無駄な抵抗をしている
SCP-1663-JPは黄砂に対して無駄な抵抗をしている
SCP-1663-JPはスペースデブリに対して無駄な抵抗をしている
SCP-1663-JPは太陽風に対して無駄な抵抗をしている
SCP-1663-JPは破壊可能である
SCP-1663-JPはSCP-001に対して無駄な抵抗をしている
SCP-1663-JPは

SCP-1663-JP、3度目の収容違反ですが、今度は何が目的だったのですか。

補遺: インタビュー記録

対象: SCP-1663-JP

インタビュアー: 若葉博士

付記: このインタービューはSCP-1663-JPの収容初期に行われたものである。

<録音開始>

若葉博士: こんにちは、SCP-1663-JP。私はあなたの担当者の若葉というものです。

SCP-1663-JP: ごきげんよう、若葉さん。……どう呼べばよいかな、何か肩書きが?

若葉博士: 一応博士ですが、あなたは私を自由に呼称することが出来ます、SCP-1663-JP。そのまま「若葉殿」でも、「若葉博士」でも。

SCP-1663-JP: なるほど、なるほど。では「博士」と呼ばせてもらおう。そしてどうやら、博士は私をその呼び方で呼ばなければならない、ということのようだね?

若葉博士: おっしゃる通りです。参考までに、もしあなたに固有の名前があるなら、お聞かせいただければ記録を残します。

[SCP-1663-JPは頭を上げ、高らかに笑う]

SCP-1663-JP: はっはっは。呼ばれることのない名を、名乗る意味があるのかい?……どちらにせよ、私に名乗る名前などないよ。

若葉博士: そうですか、それは失礼いたしました。ではこれから質問を行います。

[中略]

若葉博士: では最後に、発見された時あなたがあの場所で何をしていたのかお聞かせください。

[SCP-1663-JPは首を振り、鼻で笑ったような音を出す]

SCP-1663-JP: 博士、扇風機とはどのように存在し、何をするものか、賢明なあなたなら分かるだろう?

若葉博士: それはつまり、通常の扇風機と同じように、誰かに涼しさを与えるために送風を行っていたという意味ですか?

SCP-1663-JP: そうそう、そういうことだよ。

若葉博士: しかしながら、あの場所には涼しさを与える対象がいませんでした。強いて言うなら植物が生えていたと言えますが。

SCP-1663-JP: それは視野が狭いよ、博士。私は全てを涼ませていたんだ。

若葉博士: 説明をお願いします。

SCP-1663-JP: うん、良いよ。そうだな、ストレートに言えば、地球を冷やしてたんだ。地球温暖化はもちろん知ってるよね?

若葉博士: ……地球温暖化は知っていますが、それに抵抗するには……失礼ながらあなたはあまりにも非力ではありませんか。そもそも、扇風機としての送風能力は通常の扇風機と変わらないのでしょう。それに扇風機に気温を下げることは……。

[SCP-1663-JPは首を縦に振る]

SCP-1663-JP: うん、うん。博士、あなたの言いたいことも分かるよ。私たちに風を送ることは出来るけど、気温を下げるなんて出来ない。そしてその風も地球全体から見れば小さなものだと。……ところで博士、「カオス理論」や「バタフライエフェクト」は知ってるよね?

若葉博士: 知っていますが……あなたは意図してそれを起こしているというのですか?

SCP-1663-JP: さて、どうかな。起こしているつもり……いや、起きればいいなと思ってる。でも、起きているのか起きていないのか。ともかく、風が強ければ人々は涼しさを感じる。涼しさを感じればクーラーも扇風機も、使われること自体が減る。そうすれば機械自体の発熱、あるいは発電に伴う二酸化炭素の排出や発熱も抑えられる。そういことだよ。

若葉博士: ……大変申し訳ないのですが、失礼ながら、それはあまりにも遠回りで無意味なことに思われます。

SCP-1663-JP: うん、わかってる。でもね、このような存在に生まれた以上、立ち向かうのが私の使命だと思ってるよ。

若葉博士: うーん、なるほど。

SCP-1663-JP: それに、あなたたちだって同じじゃないかな?

若葉博士: どういうことですか?

SCP-1663-JP: あなたたちだって途方もない存在や約束された終末に対して、小さな力で抗っているだろう?もし神様から「無駄な抵抗だ」と言われたら、それをやめるのかい?

若葉博士: やめませんね。

SCP-1663-JP: そういうことだよ。

<録音終了>

付与予定タグ: scp jp euclid



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