SCP下書き「Humaginanimal(ヒュマジナニマル)」

さからったやつから
じゅ~んぐじゅんぐ順繰
ころしてあげるからねえ~

むろ~ん

いったい一体なあにがあったのかなあ?

よおいやみ

なに

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

収容クラス: Euclid

特別収容プロトコル: 全SCP-XXXX-JP実例の存在するメモ帳が、サイト-8166のクラスI収容ユニットに収容されています。ユニット内のインフォグラフィーカメラ1を通して担当のAICが24時間メモ帳を監視しており、異常が検出された際に担当職員に通知します。現在のメモ帳が著しく破損または汚損した場合は、新品のスケッチブックに全SCP-XXXX-JP実例を移動します。ユニット内への記録媒体の持ち込みは原則禁止されており、進入の際は担当警備員による所持品検査が実施されます。

説明: SCP-XXXX-JPは、主にデフォルメされたヒトの形而下形態を示す3体のクラスII知的情報体です。出現時、各SCP-XXXX-JP実例は常時以下の形態を示します。

  • SCP-XXXX-JP-1: 痩身の青年コーカソイド男性。鼻が大きく描画される。
  • SCP-XXXX-JP-2: 痩身の青年ネグロイド女性。肋骨が常に浮き出ている。
  • SCP-XXXX-JP-3: 筋肉質な中年モンゴロイド男性。股間に円が描画される。

ノートブックあるいはスケッチブックとして製造された紙面に黒鉛によって自身の形而下形態を自律描画できるほか、自身の存在する紙面から約50cm以内の条件を満たす別の紙面へと移動することが可能です。その他の特性はGoI-6636("Imaginanimal")に関連する知的情報体の典型例と一致しますが、2022/08/10現在までに確認されている個体実例の中で最も高い純ヒト概念との一致率を呈しています。

SCP-XXXX-JPは交流の際に対象の母語を用いて会話しますが、全発言に人間を意味する単語の変形と見られる間投詞を付加します。表面上全SCP-XXXX-JP実例は収容に対して協力的な態度を示しており、現在まで職員の指示なく自身の存在するメモ帳以外の情報媒体に移動した事例は存在しません。


補遺XXXX-JP-1: SCP-XXXX-JP-1の出現

2022/08/10、SCP-XXXX-JP-1は吉田健一研究員のメモ帳に前兆なく出現しました。当時、吉田研究員は休憩時間中に「ペットとして飼育される晶子全裸の男性」の落書きを描画しており、SCP-XXXX-JP-1は当該の落書きにヘルメットを自律的に追記した形態で出現しました。SCP-XXXX-JP-1に対し吉田研究員は悲鳴を上げ、その声を聞いた津川晶子博士がSCP-XXXX-JP-1の出現しているメモ帳の応急的な収容を行いました。その後、標準異常性検査の全ての項目において陰性の判定を得た吉田研究員に対し、津川博士はSCP-XXXX-JP-1との対話実験を指示しました。以下は、その際に記録された映像記録の書き起こしです。

映像記録


<記録開始>

対象のメモ帳には、仰向けで寝転んでいるSCP-XXXX-JP-1の側面図が描画されている。吉田研究員が、シャープペンシルを持った状態でSCP-XXXX-JP-1の出現しているメモ帳に接近する。吉田研究員が30cmほどの距離まで接近した段階で、SCP-XXXX-JP-1が紙面手前側に振り向き自身の上部に吹き出しおよび以下の発言を日本語で描画する。

おっ、さっきのオスじゃないヒュマか!
落ちついたヒュマか?

吉田研究員がシャープペンシルでメモ帳に記入を試みるが、直後にSCP-XXXX-JP-1が立ち上がって制止のジェスチャーを行い、吹き出し内の発言を更新する。

あ~っと! 待つヒュマ待つヒュマ!
ボクにはキミの声がきこえるから、そのまま話してもらってだいじょうぶヒュマよ

吉田研究員がシャープペンシルを胸ポケットに差す。

吉田研究員: お気遣いありがとうございます。さて、初めまして。ええと —

SCP-XXXX-JP-1が笑顔で自身の顔面に右手の親指を突き立てる。

ボクはオスのベージュ人間のヒュマきちだヒュマ!
ヒュマきちくんって呼んでくれたらうれしいヒュマね~

吉田研究員: ありがとうございます、ヒュマきちくん。自分は吉田と言います。

ヨシダくんっていうヒュマね!
これからよろしくヒュマ~!

吉田研究員: どうも。さて、早速ですが、あなたは一体どのような存在なのでしょうか?

SCP-XXXX-JP-1が首をかしげ、その頭上に疑問符を描画する。

ヒュマ?
どのようなっていわれても、どこにでもいるごくふつうのオス人間ヒュマよ? ちょっぴりナイスガイな……

吉田研究員: 普通の人間は、そのようなメモ帳の落書きではないと思うのですが。

SCP-XXXX-JP-1が右手の人差し指を立て、頭上の疑問符が電球のイラストに更新される。

ああ~、なんだそういうことヒュマね!
ぶっちゃけたはなし、ボクはみんなに愛されてる世界的なキャラクターってやつだヒュマ!
ワクワクタウンのイギッアちゃんちで飼われてるっていうせっていの、牧場ヒュマれの飼い人間だヒュマね

吉田研究員: 飼い…?

SCP-XXXX-JP-1が腕を組み、右側の口角のみを上げた表情を見せる。

人間のヨシダちゃんは知らないかもしれないヒュマけど、こどもたちのあいだで大人気のアニメ「ヒュマちゃんズ」の主人公やらせてもらってるヒュマ!
あみぐるみとか飲み物用ボトルとか、ボクたち登場人間のグッズが世界中で販売されてるヒュマよ! 人間用のおもちゃにもなってるヒュマ

沈黙。

吉田研究員: えー…なるほど。それは知りませんでした。それで、その、何故あなたは全裸なのでしょうか。

SCP-XXXX-JP-1が再び首をかしげ、その頭上に疑問符を描画する。

なんでっていわれてもヒュマなあ……飼い人間ならこのかっこうはふつうじゃないヒュマか?
たしかに飼い主さんのこのみによってはヨシダくんみたいに服を着せてもらえたりするし、ボクみたいなふつうの飼い人間もおさんぽのときは防護服を着させてもらうヒュマけどね

沈黙。

吉田研究員: その…首輪も?

SCP-XXXX-JP-1が自身の首輪を軽く手前に引っ張る。

もちろんヒュマ!
このきいろい皮の首輪は、イギッアちゃんがわざわざ仕立ててくれた最高のプレゼントなんだヒュマ~

吉田研究員がため息をつく。

吉田研究員: …わかりました。その — ありがとう、ヒュマきちくん。

SCP-XXXX-JP-1が笑顔で右手のグッドサインを突き出す。

どういたしましてヒュマ!

吉田研究員が額に手を当てながら、SCP-XXXX-JP-1の出現しているメモ帳から離れる。

<記録終了>

対話実験の後、吉田研究員は津川博士に対し次回以降の実験担当職員の変更を要請しました。津川博士はこれを承諾し、吉田研究員は自身の担当していた業務に戻りました。


補遺XXXX-JP-2: SCP-XXXX-JP-2および-3の出現

津川博士は暫定的なSCP-XXXX-JP-1の収容ユニット内にスピーカーを設置し、アクリル窓を介して隣室からSCP-XXXX-JP-1との対話実験を行いました。以下は、その際に記録された映像記録の書き起こしです。

映像記録


<記録開始>

対象のメモ帳には、仰向けで寝転んでいるSCP-XXXX-JP-1の側面図が描画されている。津川博士がアクリル窓の前に立ち、マイクに向かって話し始める。

津川博士: あー、あー。聞こえますか?ヒュマきちくん。

SCP-XXXX-JP-1が紙面手前側に振り向き、立ち上がって自身の上部に吹き出しおよび以下の発言を日本語で描画する。

おは……アレ?
ヨシダくんかとおもったら知らないメスだヒュマね

津川博士: 初めまして。私は津川晶子、吉田の友達です。どうぞよろしく。

SCP-XXXX-JP-1が笑顔で自身の顔面に右手の親指を突き立てる。

そうなんヒュマか! こちらこそよろしくヒュマ!
ツガワショウコ……けっこうながい名前ヒュマねえ

津川博士: いえ、津川は名前ではなく苗字です。

苗字? 人間なのに苗字を持ってるヒュマか?

津川博士: そうです。

へえ~、ペットのぶんざいで苗字なんてめずらしいヒュマ!
ヨシダくんみたいに服もきてるし、ショウコちゃんたちはふしぎな家の子なんヒュマねえ

津川博士: そうですね。でも、こちらからすればあなたも不思議に思えます。その在り方を見ると、あなたはImaginanimal — 形而上概念の一種であるように見受けられますが、違いますか?

いまじ……ショウコちゃんはボクらのことそう呼んでるんヒュマね
そうヒュマ! ボクらは人間のイマジナニマルだヒュマよ

津川博士: なるほど。しかし、我々が広く抱いている人間の概念とあなたには大きな剥離が見られます。その理由については何かご存じなのでしょうか?

SCP-XXXX-JP-1が顎に手を当てる。

大きなっていわれても、ボクらとショウコちゃんたちはそんなに変わんないとおもうヒュマけどねえ
たしかにボクとショウコちゃんはオスとメスだけど、ヒュマみちゃんとショウコちゃんならきっとおんなじヒュマよ!

津川博士: ヒュマみちゃん?

SCP-XXXX-JP-1が右手でフィンガースナップを行い、その付近に「パチン!」というオノマトペが描画される。直後、オノマトペが黒く変色しデフォルメされた女性(SCP-XXXX-JP-2)を形成する。SCP-XXXX-JP-2の頭上にもSCP-XXXX-JP-1と同様の吹き出しと台詞が描画される。

ヒュマ~オ! はじめまして、メス人間のヒュマみヒュマ!
イギッアさんちのお向かいのズスグブフトゥーアさんちの飼い人間ヒュマわよ

津川博士: なるほど。

<記録終了>

(次の記録でお友達を2人連れてくる。-3は自分を支配種族と思い込んでおり他二人を「ヒュマカス」と呼ぶが、これはクーデターを行う人間に対する支配種族の勝手なイメージ。あと-3は未去勢のため、職員とたびたび交尾しようとして股間の円が上方向に伸びる=勃起する)

(人種を犬種みたいに考えてる)

(3体は多いとおもった)


補遺XXXX-JP-3: SCP-XXXX-JP-PRIME仮説

ヒト概念に酷似していながらその実態が既存概念と剥離しているSCP-XXXX-JPの存在から、津川博士はヒトあるいはそれに酷似する生命体を愛玩用に飼育する知性体群による異文明(SCP-XXXX-JP-PRIME)の存在を提唱しました。しかしSCP-XXXX-JP実例以外にSCP-XXXX-JP-PRIMEの存在を示す証拠が発見されておらず、2022/08/10現在までSCP-XXXX-JP-PRIMEの存在は確認されていません。

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