Tale下書き「"ナルキック・ヴィーガン"というスタイル」
悪いヤツ
2014/08/24 18:26
ナルキック・ヴィーガンとして活動している、カルキスト・アグラス(本名ジョセフ・G・アシュクロフト)さんへのインタビュー
──単刀直入に伺わせていただきますが、サーカイトが菜食主義を実践して大丈夫なのでしょうか?
アグラスさん: ふむ。その「大丈夫」とはどの観点からの話ですか?
──うーん、何と言いますか…。やはりサーカイトといえばカニバリズムというか、食人行為を代表的な慣習として持っていると思うのですが、それを植物で代用するのは可能なんでしょうか?
アグラスさん: なるほど。この質問はナルキック・ヴィーガンとしての活動の中でよくされてきました。なので、その答えも最早テンプレートと化してしまっています; 草食動物は肉を食べなくても生きていけているでしょう?
──ふむ。つまり、サーカイトといえど無理に人間を食べなくても良い、ということでしょうか?
アグラスさん: そもそも、いわゆる「非サーキック」の皆さんの多くが持ってらっしゃるであろう「サーキック」像はかなり旧時代的な側面が強いと私は思っています。確かに、我々はとても長い間カニバリズムと人身御供を繰り返してきました。ですが、はっきり言ってそれは最早時代遅れの文化だと思うのです。
──と言うと?
アグラスさん: 我々はこれまでヴェールの中に隠れて暮らしてきましたが、そのヴェールは既に捲られてしまいました。ならば、我々はヴェールの中という狭い世界で育まれ膠着した考えを改める必要がある、と私は考えています。現代社会が個人主義・自由主義社会である以上、その中に生きると決めたのならば、我々もそれに順応していかなければならないのです。
──なるほど。それが、あなたがカニバリズムをやめた理由、ということでしょうか。
アグラスさん: はい。まあこれは、私が比較的若い世代の人間というのもあるかもしれません。生まれてからナルカの文化の下で育ってはいたものの、幼少期にヴェールが捲られたことで、早くから外の世界の考え方に触れることができましたから。もう少し前の世代の人間だったなら、私はナルカの教えの「正統性」を重んじ、あの閉じられた世界へと引きこもってしまっていたでしょう。多分、その「サーカイト」という呼び方も受け入れられなかったでしょうね。
──ああ、そういえば、サーカイトというのは元々蔑称でしたね。失念していました、申し訳ありません。
アグラスさん: いえいえ、お気になさらず。確かに、歴史的に見れば「サーキック」や「サーカイト」は蔑称として使われてきた呼び方ですが、ヴェールが捲られ大量の情報が社会に流れ込んでくるあの大混乱の中で、その呼び方が俗称として定着してしまったというのも理解しているつもりです。ですので、自称こそしませんが、悪意を持って使われない限り私は気にしません。ただ、無論「私は」というだけなので、普通のナルカイトには嫌がられる呼び方であると思いますね。
アグラスさん: そうですね、植物人間を少々。
──えっ。
アグラスさん: あはは!冗談ですよ、冗談。実際は、普通のヴィーガンと同じような食生活をしています。あと、ナルカの伝統的な儀式には、神の肉とされるプロスフォラだとか、人肉の味がするとされるザクロだとかを用いていますね。
──なるほど。意外と代用品で何とかなるものなんですね。
アグラスさん: まあ、正直に言ってしまうと「何とかなっている」というよりは「何とかなっていることにしている」側面があるのはあるかもしれません。伝統を忠実になぞるのであれば、やはり本物の人肉を用いるのが適切でしょうから。ですが、伝統に反した生き方をすると決めた以上は、この方法を貫く他無いと思っています。
アグラスさん: 実は最近、ナルキック・ヴィーガン向けの食材を開発しているんですよ。
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コメント (4)
1すごいですね!!
面白い!!!nobody 2020-04-01 23:58返信
2偉いなぁ・・・
賢いみか 2020-04-02 01:06返信
3>みかさん
そうですね!!佐藤裕子 2020-04-02 01:07返信
4しょーもな薔薇の貴公子 2020-05-06 22:07返信
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